アニメ本・聞いた・見た・買った(267)
押井守、存分にジブリを語る!

 前回に続き、今回も押井守監督の話題で申し訳ない。それだけ、監督が旺盛に発言・執筆を続けているということだ。
 「身体のリアル」に引き続き、もう1冊、注目の本を出した。「誰も語らなかったジブリを語ろう」(東京ニュース通信社)だ。ジブリの悪口を語らせたら日本一の押井監督が、ライターの渡辺麻紀を相手に、ジブリ作品について語り尽くす。まえがきで、「その歴史的使命を終えたいまこそ」その全体像を語るべきと、のっけから挑発的で、わくわくさせられる。もっとも、ジブリ作品が批判にさらされていないとまでいうのは、いささか盛りすぎ。実際には、「よくわからない」と書かれたり、新聞の一面を割いて批判的な記事が組まれたりしているのだけれど、そこまでの公正さを期待するのは野暮だろう。現在発売中。
 押井監督は、さらに来月には中公新書ラクレから「ひとまず、信じない」という新書を刊行予定。副題に「情報氾濫時代に生きるボクたちへ」とあるように、こちらは、ネット隆盛時代における押井流の生き方指南書のようだ。リリースには「押井哲学の集大成とも言える一冊」とある。11月8日頃の発売予定。
 ネットといえば、twitter上で驚異的なミニチュアワークが評判を呼んだ作家・MOZU。まだ高校生であり、ミニチュアもそれを使ったコマ撮りアニメーションのためのものというので、さらに評判となったのは記憶に新しい。そのジオラマを集めた初作品集「MOZU 超絶精密ジオラマワーク」(玄光社)が10月末に発売になる。道具やアイデアノートなども掲載、その制作現場に迫る。『ニャッキ!』の伊藤有壱監督との対談も収録されるという。
 ここで紹介した本は刊行ずみのものを除き、タイトル、発売日、価格等すべて予定で、変更の可能性がある。購入にあたっては、その点に留意してほしい。(B)

2017年10月発売の本

「宇宙戦艦ヤマト」の真実

祥伝社(祥伝社新書)/新書/779 ISBN : 9784396115180

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動員のメディアミックス/大塚英志編

思文閣出版/A5/4800 ISBN : 9784784218974

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メガミマガジンRX COLLECTION1

学研プラス/B5/1600 ISBN : 9784056112849

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身体のリアル/押井守、最上和子

エンターブレイン/四六/1800 ISBN : 9784047345652

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コミック&アニメ公式ガイド 鬼灯の冷徹 鬼灯なんでも入門

講談社/B6/920 ISBN : 9784063932638

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UQ HOLDER!~魔法先生ネギま!2~公式ガイド 悠久百科

講談社/新書/920 ISBN : 9784065102640

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THE MACH55GO WORKS 55×20 マッハ55号がデザインするアニメ・音楽・書籍の世界

パイインターナショナル/B5/3400 ISBN : 9784756249937

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スフィアニ!

エムオン・エンタテインメント/A4変/3000 ISBN : 9784789772716

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はいからさんが通るの世界

宝島社/A4/1300 ISBN : 9784800274144

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ルルーシュぴあ

ぴあ/A4/1500 ISBN : 9784835632599

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誰も語らなかったジブリを語ろう/押井守

東京ニュース通信社/四六/1600 ISBN : 9784198645021

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母性のディストピア/宇野常寛

集英社/四六/2777 ISBN : 9784087711196

10月26日
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ろんぐらいだぁす!オフィシャルファンブック

一迅社/B5/2500 ISBN : 9784758066938

10月27日
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MOZU 超絶精密ジオラマワーク

玄光社/B5変/2000 ISBN : 9784768308899

10月30日
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2017年11月以降発売の本

ハイスクール・フリート アニメイラスト画集

メディアファクトリー/A4/3500 ISBN : 9784040694511

11月6日
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マクロス ヴァリアブルファイター デザイナーズノート

ソフトバンククリエイティブ/A4変/3200 ISBN : 9784797393699

11月8日
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ひとまず、信じない 情報氾濫時代に生きるボクたちへ/押井守

中央公論社(中公新書ラクレ)/新書/779 ISBN : 9784121506016

11月8日
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「この世界の片隅に」劇場アニメ原画集

双葉社/A4/3000 ISBN : 9784575313130

11月8日
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藤田純平の仕事

CCCメディアハウス/A5/1600 ISBN : 9784484172354

11月9日
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ジブリの教科書15 崖の上のポニョ

文藝春秋(文春ジブリ文庫)/文庫/1250 ISBN : 9784168120138

11月9日
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雲のむこう、約束の場所/ほしのこえ 新海誠絵コンテ集3

角川書店/不明/3600 ISBN : 9784041058817

11月9日

KING OF PRISM -PRIDE the HERO- 公式設定資料集

一迅社/A4/2000 ISBN : 9784758015783

11月10日
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龍の歯医者 公式ビジュアルガイド

角川書店/A4変/1800 ISBN : 9784041056295

11月10日
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人生は単なる空騒ぎ 言葉の魔法/鈴木敏夫

角川書店/B5変/1700 ISBN : 9784041061886

11月15日
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佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方/釘宮陽一郎

ナツメ社/B5/2400 ISBN : 9784816363160

11月15日

星を追う子ども 新海誠絵コンテ集4

角川書店/不明/4200 ISBN : 9784041058800

11月15日

DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術/室井康雄

エクスナレッジ /不明/2400 ISBN : 9784041061886

11月16日
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立花理香2nd写真集 みやび

秋田書店/A4/4000 ISBN : 9784253110853

11月24日
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アニメ「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」解体新書

講談社/A5変/1300 ISBN : 9784062207737

11月28日
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ロイ・E・ディズニーの思い出 ディズニーアニメーション新黄金時代を創る/デイビッド・A・ボッサート

講談社/四六/2000 ISBN : 9784062204477

11月30日
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機動戦士ガンダム サンダーボルト RECORD of THUNDERBOLT 2

ホビージャパン/A4/2900 ISBN : 9784798615745

12月8日
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NEW GAME!! TVアニメオフィシャルガイド 完全攻略本2

芳文社/A4/2500 ISBN : 9784832249073

12月27日
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だれもしらないフシギな世界 湯浅政明スケッチワークス

ワニブックス/不明/3200 ISBN : 9784847038877

2018年1月12日
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上坂すみれ写真集 UESAKA JAPAN! 諸国漫遊の巻

角川書店/A4/2778 ISBN : 9784041064795

2018年2月14日
[Amazon]

「アニメスタイル012」で1色広告を募集します!
個人の出稿もお待ちしています

 2017年12月発売予定の「アニメスタイル012」で、モノクロ1色広告を募集します。業種は問いません。個人の方からの出稿もお待ちしています。

 「アニメスタイル012」の1色広告は、1/2ページ広告(掲載料4万円)、1ページ広告(掲載料6万円)の2種類となります。前号までにあった「メッセージ広告」の枠はなくなりました。

  • →1/2ページ広告サンプル
  • →1ページ広告サンプル
  • 規定のサイズで版下を作成し、送っていただきます。サイズ内に収まる限り、内容や形式に制限はありません。校正はなく、いただいたデータをそのまま掲載します。版下は基本的にillustratorで作成してください。

 掲載のお申し込みは2017年11月6日(月)まで。入稿の締め切りは11月13日(月)です。公序良俗を乱すもの、特定の個人や企業に迷惑をかける内容のものはお断りすることがあります。広告のお申し込み、お問い合わせは[CONTACT]からメールをお送りください。

 また、同時に4色広告も募集します。こちらは企業の出稿をお勧めします。アニメ業界外の企業も歓迎します。4色広告に関しても[CONTACT]からご連絡ください。

 なにとぞよろしくお願いします。

 アニメスタイル編集部

第535回 尊敬するクリエイター

 前回、時間切れというか疲労で力尽きたので、もう少し出崎監督話! 疲れた時は出崎監督話に限りますから。
 まず、誤解されてるかもしれないのでひとつ断っておきますが、

自分がいくら出崎ファンでも、「出崎作品すべて大絶賛」ってわけではありません! むしろ駄作も多いと思ってます!

 そもそも俺、黒澤監督や小津安二郎監督作品もDVDやBDで全部買ってるほど大好きだけど、こちらも「半分は駄作だ!」と。

でも、黒澤監督も小津監督も大好きなんです!

 それでいいでしょう?

人間なんて所詮50点! 良いところも悪いところもあれば、作品においても成功・失敗は誰でもある! むしろ尊敬するクリエイターであればあるほど、出来の悪い作品も受け入れた上で敬愛したい!

のです。だから自分、目の前で出崎作品を否定されても目くじら立てたことは一度もありません。そんなこと、俺程度が鬼の首を取ったように言わなくても、出崎監督ほどの巨匠は、

作品づくりとは「作って、観せて、賛否されるまでがワンセット」

であることくらい、とっくに覚悟されてるハズ。ゆえに俺ら風情が何を否定しても揺らがないんです。俺も出崎作品の批判をここで書くのは簡単だけど、そんなんことをしても意味がない! 少なくとも今の自分は、コンテ切って作画してフィルムを作り続けるのみ! です。

【情報局】新作アニメピックアップ[劇場編]20171018
今年の東京国際映画祭は原恵一特集!

 東京国際映画祭が10月25日より開催になる。「映画監督 原恵一の世界」と題し、原恵一監督作品を集中上映。監督のトークも組まれている。他にもアヌシーやベルリンなど各国映画祭で話題の中国のリュウ・ジアン監督による長編『Have a Nice Day』、スタジオ4℃が手がけたフランスとの合作『MUTAFUKAZ』など注目すべきプログラムは多い。すでにチケットは発売中だが、18日現在、いくつかのプログラムはまだ席に余裕がある。貴重な機会だけにお見逃しなく。

 10月後半より上映スタートする作品に目を移すと、今週末21日(土)から登場するのが3本。

  『DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団』は、FROGMAN監督による話題作。お馴染み鷹の爪団がジャスティス・リーグとコラボレーション。吉田くんたちがバットマンなど著名アメリカンヒーローたちと競演する!? 劇場版ではお馴染みの予算ゲージも健在。ハリウッド・ヒーローの登場にはかなりの費用が予想されるが、果たして。
 『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』は、ヒットTVシリーズを3部作の総集編として編み直すというもの。総監督はもちろん谷口悟朗。アフレコも新録音というのが売りのひとつだ。ピカレスクヒーロー・ルルーシュの軌跡を改めてスクリーンで堪能しよう。
 『我は神なり』は、「新感染 ファイナルエクスプレス」ヨン・サンホ監督が2013年に手がけた長編アニメーション。寂れゆく村を舞台に、村人をむしばむインチキ宗教と粗暴な鼻つまみ者との救いのない諍いを描く。ヨン監督はリスペクトする作品として『人狼』を挙げており、それが画面づくりから伝わってくる。緊迫感溢れる問題作だ。
 翌週28日(土)からも3作品が上映開始。
 『ヤマノススメ おもいでプレゼント』は、登山愛好家の少女たちを描くマンガが原作。丁寧な描写で人気TVシリーズがOVAとなって、スクリーンにもお目見えする。監督は引き続き、山本裕介が務める。
 『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!』は、お馴染みプリキュアシリーズの劇場版。スイーツのコンテストに参加するため、いちかたちキラパティメンバーはついにパリへ進出。ところがそこに怪物が現れ、街をスイーツに変えてしまった! 監督を土田豊が務める。
 最後にご紹介するのが『特別版 Free!-Take Your Marks-』。TVシリーズ『Free!』と劇場版『ハイ☆スピード!』とを架橋する企画もいよいよ佳境へ。総集編2作に続き、ついに新作の登場だ。卒業シーズンを迎えた遙たちの姿を、4つの短編を通して描く。監督は総集編2作に続き、河浪栄作が務める。

≪劇場アニメリスト≫
2017年10月18日現在、編集部調べ

公開中

『劇場版 Fate/stay night[Heaven's Feel]I.presage flower』※全3章

【公式サイト】http://www.fate-sn.com/hf/

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」 ※全7章

【公式サイト】http://yamato2202.net/

『弱虫ペダル Re:GENERATION』※2週間限定特別上映

【公式サイト】http://yowapeda.com/regeneration/

『RWBY VOLUME 4』※2週間限定イベント上映

【公式サイト】http://rwby.jp/

『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』

【公式サイト】http://bd-dvd.sonypictures.jp/smurfsthelostvillage/

『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』

【公式サイト】http://www.panpaka.com/news/725.html

『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/legoninjagomovie/

『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『デジモンアドベンチャーtri.』第5章「共生」

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

『ソウル・ステーション/パンデミック』

【公式サイト】https://pandemic-movie.com/

『ハイキュー!! “コンセプトの戦い”』

【公式サイト】http://www.j-haikyu.com/anime/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』

【公式サイト】http://anime.prisma-illya.jp/

『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LOVE!』

【公式サイト】 http://boueibu.com/

『きみの声をとどけたい』

【公式サイト】 http://www.uchiagehanabi.jp/

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

【公式サイト】 http://kimikoe.com/movie/

『フェリシーと夢のトウシューズ』

【公式サイト】http://www.ballerina-movie.jp/

『魔法少女リリカルなのは Reflection』

【公式サイト】http://www.nanoha.com/

『劇場版 生徒会役員共』

【公式サイト】http://king-cr.jp/special/seitokai_G/

『怪盗グルーのミニオン大脱走』

【公式サイト】http://minions.jp/

『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』

【公式サイト】http://www.pokemon-movie.jp/

『カーズ クロスロード』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/cars-crossroad.html

『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』

【公式サイト】http://ngnl.jp/

『メアリと魔女の花』

【公式サイト】http://www.maryflower.jp/

『えいが それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』

【公式サイト】http://anpan-movie.com

『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』

【公式サイト】http://mahouka.jp/

『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』

【公式サイト】http://kinpri.com/

『夜明け告げるルーのうた』

【公式サイト】http://lunouta.com/

『劇場版 Free!-Timeless Medley- 絆』

【公式サイト】http://tm.iwatobi-sc.com/

『この世界の片隅に』

【公式サイト】http://www.konosekai.jp/

2017年10月21日(土)

『DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団』

【公式サイト】http://dc-taka.com/

『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『我は神なり』

【公式サイト】https://warekami-movie.com/

2017年10月28日(土)

『ヤマノススメ おもいでプレゼント』※イベント上映

【公式サイト】http://www.yamanosusume.com/

『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!』

【公式サイト】http://precure-movie.com/

『特別版 Free!-Take Your Marks-』

【公式サイト】http://tym.iwatobi-sc.com/

2017年11月3日(金)

『ゴッホ~最後の手紙~』

【公式サイト】http://www.gogh-movie.jp/

2017年11月4日(土)

『Dance with Devils -Fortuna-』

【公式サイト】http://dwd-movie.com/

2017年11月11日(土)

『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』

【公式サイト】http://www.gochiusa.com/ova/

2017年11月17日(金)

『GODZILLA 怪獣惑星』第一章 ※全3部作

【公式サイト】http://godzilla-anime.com/

2017年11月18日(土)

『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』※2週間限定公開
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影』

【公式サイト】http://gundam-tb.net/

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』

【公式サイト】http://gaga.ne.jp/kubo/

2017年11月25日(土)

『映画かいけつゾロリ ZZのひみつ』

【公式サイト】http://www.zorori-movie.jp/

2017年12月1日(金)

『刀剣乱舞―花丸― ~幕間回想録~』※2週間限定公開

【公式サイト】http://touken-hanamaru.jp/

2017年12月2日(土)

『曇天に笑う〈外伝〉~決別、犲の誓い~』※3部作

【公式サイト】http://donten-anime.jp/

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』

【公式サイト】http://www.moominswonderland.jp/

2017年12月9日(土)

『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話 ※全6話

【公式サイト】http://girls-und-panzer.jp/

2017年12月16日(土)

『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』

【公式サイト】http://www.eiga-yokai.jp/

2018年1月6日(土)

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』

【公式サイト】http://www.anime-chu-2.com/

2018年1月13日(土)

『劇場版マジンガーZ/INFINITY』

【公式サイト】http://www.mazinger-z.jp/

『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』

【公式サイト】http://saiyuki-movie.jp/

2018年1月27日(土)

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第四章「天命篇」 ※全7章

【公式サイト】http://yamato2202.net/

2018年2月9日(金)

『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』

【公式サイト】http://macross.jp/

2018年2月10日(土)

『ぼくの名前はズッキーニ』

【公式サイト】http://www.boku-zucchini.jp/

2018年2月24日(土)

『さよならの朝に約束の花をかざろう』

【公式サイト】http://sayoasa.jp/

2018年2月

『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『Infini-T Force』

【公式サイト】http://www.infini-tforce.com/

『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』

【公式サイト】http://sst-mars.jp/

2018年初春

『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

【公式サイト】http://bungo-stray-dogs.jp/

2018年3月3日(土)

『映画ドラえもん のび太の宝島』

【公式サイト】http://doraeiga.com/2018/

2018年3月16日(金)

『リメンバー・ミー』
『アナと雪の女王 家族の思い出』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/remember-me.html

2017年4月21日(土)

『リズと青い鳥』

【公式サイト】http://liz-bluebird.com/

2018年5月5日(土)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

【公式サイト】http://www.gundam-the-origin.net/

2018年5月

『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

2018年春

『ボス・ベイビー』

【公式サイト】http://bossbaby.jp/

『映画 きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』

【公式サイト】http://movie2018.thomasandfriends.jp/

『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』

【公式サイト】http://www.shinchan-movie.com/

2018年6月2日(土)

『PEACE MAKER 鐵 ~想道~[前篇]』

【公式サイト】http://www.peacemakerk.jp/

2018年7月7日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode1「R:B~BLAZE~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

2018年8月4日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode2「SIDE:BLUE~天狼の如く~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

2018年初夏

『あさがおと加瀬さん。』※OVA期間限定上映

【公式サイト】http://asagao-anime.com/

『デジモンアドベンチャー tri.』第6章「ぼくらの未来」

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

2018年夏

『七つの大罪』劇場版

【公式サイト】http://www.7-taizai.net/

2018年9月1日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode3「SIDE:GREEN~上書き世界~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

2018年10月6日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode4「Lost Small World~檻の向こうに~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

2018年11月3日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode5「メモリー・オブ・レッド~BURN~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

2018年秋

『PEACE MAKER 鐵 ~友命~[後篇]』

【公式サイト】http://www.peacemakerk.jp/

2018年12月1日(土)

『K SEVEN STORIES』Episode6「Circle Vision~Nameless Song~」

【公式サイト】http://k-project.jpn.com/

公開予定

『MINT』

【公式サイト】http://www.negadesignworks.com/mint/

『PEACE MAKER 鐵』前篇

【公式サイト】http://www.peacemakerk.jp/

『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~東京大浪漫~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『CENCOROLL2』

【公式サイト】http://www.cencoroll.com/

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

【公式サイト】 http://www.evangelion.co.jp/

『蒼きウル』

【公式twitter】https://twitter.com/uruinblue

『テニスの王子様』劇場版プロジェクト

【公式twitter】 https://twitter.com/shintenianime

『ビブリア古書堂の事件手帖』

【関連サイト】http://biblia.jp/

『アラーニェの虫籠』

【公式サイト】http://www.ara-mushi.com/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション3』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『ユーリ!!! on ICE』完全新作劇場版

【公式サイト】http://yurionice.com/

『うたの☆プリンスさまっ♪』劇場版新作アニメーション

【公式サイト】http://utapri.tv/

『響け!ユーフォニアム』2年生になった久美子たち

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『フリクリ 2』

【公式サイト】http://flcl-anime.com/

『フリクリ 3』

【公式サイト】http://flcl-anime.com/

『零世紀エメラルダス』

【公式サイト】http://zero-century.net/

『魔法少女リリカルなのは Detonation』

【公式サイト】 http://nanoha.com/detonation/image01.jpg

『美少女戦士セーラームーン Crystal』第4期 デッド・ムーン編 ※前後編

【公式サイト】 http://sailormoon-official.com/animation/170630_03_crystal_4.php

『君の膵臓を食べたい』

【公式サイト】http://kimisui-anime.com/

『劇場版ときめきレストラン☆☆☆MIRACLE6』

【公式サイト】http://tokires-movie.com/

『活撃 刀剣乱舞』

【公式サイト】http://katsugeki-touken.com/

『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』全3章イベント上映

【公式サイト】http://gineiden-anime.com/

『劇場版 夏目友人帳』

【公式サイト】http://natsume-movie.com/

『BATMAN NINJA』

【関連サイト】http://www.kamikazedouga.co.jp/archives/news_2017_12.html

第117回 女神が届ける音楽 〜ああっ女神さまっ〜

 腹巻猫です。10月28日から公開される『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』のサウンドトラックが10月25日に発売されます。構成・解説を担当しました。カメオ出演するあのゲストキャラクターの曲も収録。本編とともにお楽しみください!

映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ! オリジナル・サウンドトラック http://www.amazon.co.jp/dp/B0756MWWT3/


 前回『かんなぎ』を取り上げたので、こちらも取り上げないわけにいかないだろう。男の子のもとに女神がやってきて同居することになる『ああっ女神さまっ』である。
 原作は藤島康介の同名マンガ作品。1988年から2014年まで『月刊アフタヌーン』に連載された。1993年にOVAとして初映像化。以来、1998年の外伝TVアニメ、2000年の劇場版、2005年のTVアニメ第1期、2006年のTVアニメ第2期、2007年のTVアニメ特別編と、数回にわたってアニメ化されている。息の長い作品だ。長期にわたって多くの作品が作られているのに、外伝を除いて、合田浩章監督をはじめとするメインスタッフはずっと変わっていない。メインキャストも同じだ。スタッフ、キャストの愛を感じる作品である。
 音楽はOVA版を安田毅、外伝を村山達哉が担当。劇場版以降は一貫して浜口史郎が担当している。今回は浜口史郎が手がけたTVアニメ第1期の音楽を紹介しよう。

 モテない大学生・森里螢一は偶然「お助け女神事務所」の女神ベルダンディーを呼び出してしまう。ベルダンディーから「一つだけ願いごとをかなえることができる」と言われた螢一は、とっさに「君にずっとそばにいてほしい」と口にする。その願いが聞き届けられ、ベルダンディーと螢一との共同生活が始まる。……というのが物語の発端。やがて、ベルダンディーの姉ウルド、妹のスクルド、魔族のマーラーらが登場して、螢一は天界・下界・魔界を巻き込む大騒動に巻き込まれていく。純粋で天真爛漫なベルダンディーが人間世界の生活にとまどいながら螢一と心を通わせていく展開が見どころだ。
 このTVアニメ版、最初のOVA版で描かれた物語の始まりからをもう一度描く、いわゆるリブート作品である。先行する劇場版は螢一とベルダンディーの関係が確立したあとの物語だったので、TVアニメで話が巻き戻されたことになる。劇場版から参加した浜口史郎はその点をふまえて、『ああっ女神さまっ』の音楽世界をあらためて構築したという。
 浜口史郎は1969年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業後、ビクターエンタテインメントに制作ディレクターとして入社。1996年より作曲活動を開始した。アニメ、ゲームの音楽を中心に活躍するほか、歌曲のアレンジやコンサート用のオーケストラアレンジも多く手がけている。アニメでは、『ONE PIECE』(1999〜/田中公平と共作)、劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズ(1999〜)、『おおきく振りかぶって』(2007)、『ジュエルペット』シリーズ(2009〜2011)、『ロザリオとバンパイア』(2008)、『ガールズ&パンツァー』(2012)、『SHIROBAKO』(2014)などの作品がある。
 スケール豊かなオーケストラサウンド持ち味だが、シンセの打ち込みを使った音楽もうまい。『ガールズ&パンツァー』では吹奏楽を意識した音作りで「戦車+女子高生部活もの」の雰囲気を巧みに演出していた。大編成の音楽でも暑苦しくなく、明朗でキラキラ感のある上品なサウンドが魅力だ。筆者は『ジュエルペット てぃんくる』と『ジュエルペット サンシャイン』のサントラ構成を担当させていただいたが、メロディラインのくっきりした可愛い音使いの曲が多く、「小さい女の子はこういう音楽好きだろうな」と思ったことを思い出す。
 『ああっ女神さまっ』では、クラシカルで上品な音楽を中心に、ロックサウンドやテクノ風のサウンドも取り入れている。劇場版はワルシャワ・フィルが演奏した壮大な音楽が印象的だったが、TVシリーズはぐっと現代的になっているのが特徴だ。
 また、物語をあらためて始めることになるので、浜口史郎は各キャラクターをちゃんと説明するための音楽を書いたという。サントラには「ベルダンディー」をはじめ、「ウルド」「スクルド」「沙夜子」などのキャラクターをイメージしたテーマが収録されている。
 サウンドトラック・アルバムはジェネオンエンタテインメントから「Original Soundtrack-1」「同-2」のタイトルで2枚発売された。1枚目の限定版には2枚をまとめて収納するスリーブケースが付属している。ブックレットは8ページと簡素ながら、1枚目には浜口史郎の、2枚目には音響監督の岩浪美和のインタビューが掲載されて資料性も高い。ジャケットは実景を映した写真とアニメ画を組み合わせるなど、凝ったパッケージになっている。こんなこだわりも、本作がスタッフに愛されているなあと感じるところだ。
 1枚目の内容から紹介しよう。収録曲は以下のとおり。

  1. OPEN YOUR MIND 〜小さな羽根ひろげて〜 (On Air Ver.)(歌:石田耀子)
  2. プロローグ
  3. 自動車部
  4. レース
  5. ウルド
  6. お色気攻撃
  7. 田宮、大滝先輩
  8. 大騒ぎ
  9. ドキドキ
  10. 恋する気持ち
  11. トラブルメーカー
  12. 2級神1種限定
  13. tiny waltz
  14. 強制力
  15. アイキャッチA
  16. ベルダンディー
  17. 優しい心
  18. 悲しみ
  19. 愛する人のために
  20. 微かな胸騒ぎ
  21. 沙夜子
  22. 静かな対決
  23. 迫り来る恐怖
  24. 魔法バトル
  25. 1級神2種非限定 〜Sanctus〜
  26. 友情
  27. ハッピーエンド
  28. 予告
  29. 願い (On Air Ver.)(歌:石田耀子)

 オープニング主題歌に始まり、エンディング主題歌で終わる、TV放映のフォーマットを再現した構成。アイキャッチ音楽や予告音楽がちゃんと収録されているのがうれしい。
 オープニング主題歌は浜口史郎とのコラボ作品も多い田中公平が作曲。異国の空を舞うような優雅でエキゾティックなメロディで女神と天界のイメージを広げる。岸村正実と浜口史郎によるケルトミュージック風アレンジもすばらしい。歌手の石田耀子は作詞も担当。彼女の代表作と呼べる曲になった。
 トラック2からがBGMパート。「プロローグ」は第1話の冒頭、大宇宙を描く映像をバックに運命の不可思議をナレーションが語る場面に流れた曲だ。
 トラック3「自動車部」とトラック4「レース」は螢一の大学生活を描写する活気のある音楽。「レース」は第10話の大学対抗ラリーの場面に使用されていた。
 次のトラック5からの構成はちょっと変わっている。物語の流れからすればベルダンディーのテーマを頭のほうに持ってくるところだが、ベルダンディーの姉ウルドのテーマが登場。グラマラスなお姉さまキャラに螢一が翻弄される場面の「お色気攻撃」が続く。
 この構成についてちょっと考えてみた。
 アイキャッチをはさんで前半と後半に分けると、前半には冒頭の「自動車部」「レース」をはじめ、「田宮、大滝先輩」「大騒ぎ」「トラブルメーカー」「tiny waltz」などコミカルな曲やアクティブな曲が多い。
 いっぽう後半は「ベルダンディー」「優しい心」「悲しみ」「愛するの人のために」「友情」など、じんわりと胸にしみる曲が多く収録されている。
 これは前半を明るく活動的な雰囲気に、後半をしっとりした雰囲気にまとめようとしたのではないか。レコードでいうなら、A面とB面を雰囲気を変えて対比させるような感じに。
 もちろん別の意図がある(もしくは何もない)可能性もあるけど、そんな風に考えながら聴くのもサントラの愉しみのひとつだ。
 トラック12の「2級神1種限定」は女神の資格を表す言葉。「2級神1種限定」はスクルドの資格だ。トラック25の「1級神2種非限定」はベルダンディーの、2枚目に収録された「2級神管理限定」はウルドの資格を表している。曲調から三姉妹のサブテーマか法術(魔法)を使う場面を想定した曲とも思われるが、実際にはほとんど(もしくはまったく)使用されなかった。
 トラック14「強制力」はベルダンディーと螢一の契約が生む強制力をオペラ音楽的な曲調で表現する曲。タイトルどおりの場面には使われず、第13話で螢一とスクルドが協力してバグ取りマシンを作る場面に使用された。本作では意外にファンタジー的な曲の出番は少ない。
 魔法系の曲やサスペンス曲、戦いの曲などがあまりシリアスにならず、使用頻度も少なめなのが本作の音楽設計の特徴である。劇場版のクライマックスがシリアスで壮大に描かれていたのと対照的に、TVシリーズは日常の中のドタバタに主眼が置かれている。
 だから、アルバム後半に登場する「静かな対決」「迫り来る恐怖」「魔法バトル」といった曲もビリビリするほどの緊迫感はない。そういう狙いなのだ。
 本作の音楽のハイライトは心情描写音楽である。美しく胸に沁みる曲の宝庫だ。
 トラック9「ドキドキ」は夢見るような恋の始まりをイメージさせる曲。チェレスタの音色にフルートがやさしくメロディを添え、ストリングスの流麗な旋律へと展開する。第1期の最終話となった第24話で螢一の危機を救ったベルダンディが「出会えてよかった」と泣くクライマックスに流れて涙を誘った。
 トラック10「恋する気持ち」はピアノが奏でるロマンティックな曲。後半はストリングスが控えめに加わって合奏になる。昔日の恋の想い出がよみがえるような、切なく甘い曲である。
 トラック17「優しい心」もピアノが美しい曲。螢一のベルダンディーへの思いやりや二人の気持ちが通い合う場面などに流れて、しみじみとした余韻を残した。
 トラック18「悲しみ」はヴァイオリンとアコースティックギターだけのシンプルな編成による情感曲。第12話で螢一への自分の気持ちに気づいたベルダンディーが迷う場面や第20話で体調を崩したベルダンディーを螢一が介抱する場面など、「悲しみ」というより、泣きたくなるような切ない気持ちを表現する曲として使われている。
 トラック19「愛する人のために」はオルガンとアコースティックギターをバックにケーナが哀愁を帯びたメロディを奏でるフォルクローレ風の曲。異国の丘に1人立つ、という雰囲気で、爽やかな風を浴びているような気分になる。
 トラック26の「友情」は大事な曲だ。ピアノのシンプルな導入からストリングス、木管が加わり、美しいアンサンブルになる。心の大切な部分を温かく包みこむようなメロディ。「友情」というタイトルがつけられているが、実際には、第5話でベルダンディーが螢一に幸せになってほしいと願う場面、第12話で螢一がベルダンディーに契約とか関係なくずっとそばにいてほしいと伝える場面、そして第24話のラストでベルダンディーが契約は消滅したけれどずっとこの世界に留まりたいと螢一に話す場面など、螢一とベルダンディーの絆が深まる重要な場面に使用された。天界と人間界の境界を超えた2人の愛情を表現する曲である。
 トラック27「ハッピーエンド」はタイトルどおり、明るいエンディングによく使われた曲。なかなか進展しない螢一とベルダンディーの関係を中心に、明日もドタバタが続く。そんな作品の雰囲気をよく表わしたエンディング曲だ。

 音響監督の岩浪美和は音楽発注に際してあまり具体的な指定はせず、キーワードを提示するくらいで自由な発想で作曲してもらったそうである。浜口史郎は自分なりの解釈で作った曲を合田監督に聴いてもらいながら作曲を進めた。結果、音楽的な遊びもありつつ作品イメージを裏切らない絶妙のバランスの楽曲が生まれた。サウンドトラックであると同時に、その枠にとどまらないイメージアルバム的な面白さもある。原作ファンにも楽しめるサントラだと思う。
 サントラ1枚目は日常のドタバタや螢一とベルダンディーとのふれあいをイメージした曲が多かったが、2枚目は魔界や天界を描いた曲が登場し、ファンタジー色が濃くなる。もちろん、キャラクターの心情を描写するしみじみした曲も収録されている。ぜひ2枚セットで、欲を言えば劇場版も加えて3枚まとめて聴いてもらいたい。女神がやさしく幸せを届けてくれるような音楽である。

ああっ女神さまっ Original Sound Track-1
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ああっ女神さまっ Original Sound Track-2
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劇場版 ああっ女神さまっ ORIGINAL SOUNDTRACK
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123 アニメ様日記  2017年10月1日(日)~

2017年10月1日(日)
『プラスティック・メモリーズ』を最終回まで観る。面白かった。本放映時には何となく、作品に入りづらかったと記憶している。まとめて観たほうが面白いのかもしれない。新文芸坐で実写映画「8 1/2」を観る。帽子と眼鏡の男がバスタブに浸かっているスチールは印象的だったが、どんな内容の映画かはまるで知らなかった。断片的に知ってはいるけど、きちんとは観たことのない映画をなるべく観ておきたいと思っていて、これもその1本だった。
 山田尚子監督の新作のタイトル、キービジュアルが発表されたのを知る(実際に発表されたのは9月30日)。発表されているタイトルは『響け!ユーフォニアム リズと青い鳥』ではなく、シンプルに『リズと青い鳥』。キービジュアルを見ても『ユーフォニアム』シリーズの一作とは気づかないのではないか。というか、僕も「あれ、『ユーフォニアム』ではないの?」と思った。トバしているなあ。公開が楽しみだ。  

2017年10月2日(月)
引き続き、取材の予習で『GJ部』等を観る。『GJ部』の最終回はよく覚えている。あ、こんな最終回になるんだ、と思ったのだった。

 声優の槐柳二さんが亡くなったことが報じられた。亡くなったのは9月29日(金)だそうだ。『赤毛のアン』のマシュウ、『天才バカボン』のレレレのおじさんなどが印象に残っている。心よりご冥福をお祈り致します。

2017年10月3日(火)
「この人に話を聞きたい」で藤原佳幸監督の取材。動画工房の入り口で山崎みつえ監督にバッタリ。取材は話題が多岐にわたり、充実したものになった。撮った写真のバリエーションも多めで、マジメなものもあり、愉快なものもあり。どれを選ぶかで迷いそうだ。

2017年10月4日(水)
「アニメスタイル012」で『有頂天家族2』の吉原正行監督の取材。自分で「アニメスタイルらしい」と言うのもおかしいけれど、アニメスタイルらしい取材となった。
 池田憲章さんから事務所に電話があった。ご病気されたと聞いていて、それは本当のようだったが、声はお元気そうだった。電話で教えていただいたのが、「池田憲章の外国TVメモランダム」というブログだった。以下のリンクをどうぞ。

池田憲章の外国TVメモランダム
https://kenshoikeda.blogspot.jp/

2017年10月5日(木)
日曜のイベントで話題にする「アニメファンなら観ておきたい200本」のために、OVA『逮捕しちゃうぞ』などを観る。

2017年10月6日(金)
昼まで作業をして日曜のイベントで使うレジュメのテキスト、「アニメファンなら観ておきたい200本」のリストを仕上げる。「200本」から『プラスチックリトル』を落としたのだけれど、そのことを事務所の女子スタッフ2人に話したところ、「ええ、どうして落としたんですか!」と驚かれる。そこまで言うならと、リストに手を入れて『プラスチックリトル』を「200本」に加える。だけど、そんなに『プラスチックリトル』が好きだと思われているのか。
 「200本」は選びたいものはだいたい入っているけれど、それでも全部が入っているわけではない。300本を選んでもまだ漏れるかな。「アニメファンなら観ておきたい作品50」に入っていて「200本」に入っていない作品があるのも面白い。

2017年10月7日(土)
早朝、レジュメと「アニメファンなら観ておきたい200本」のデザインが完成。プリントアウトをしてもらう。
 Netflixで『きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい』の配信が始まっていたことを知る。DVD化されておらず、視聴が難しかった作品。力作であり、『きまぐれオレンジ☆ロード』としては異色作である。「アニメファンなら観ておきたい作品50」に入っていて「アニメファンなら観ておきたい200本」に入っていないタイトルのひとつが『あの日にかえりたい』だった。

第534回 人生は出崎アニメ

人それぞれ——仕事のやり方には色々あっていいんじゃないかな……

 これ、出崎統監督の劇場版『BLACK JACK』のラストシーン、B・J最後の台詞です。1996年公開当時に聞いた時はピンとこなかった台詞だけど、今はとても沁みますね。この言葉、議論好き、論破好きな方が聞くと、まず「人それぞれ」に引っかかるんだと思います。「人それぞれと言ってしまったら議論の放棄だ!」と。自分も学生の頃、その手の議論は好きだったので、そのスジの友人と朝まで議論しました。で、今はとっくに止めてます。せめて30代半ばくらいまでに実績を作ってれば、議論・討論・論破で文化人を気取れたかもしれませんが、俺の場合はそのへん皆無なので、粛々と仕事をしています。まあ、もともと文化人に対する憧れも皆無ですが。
 「仕事のやり方は人それぞれ」。この言葉って、出崎監督ご自身のアニメ作りまんまな感じがして好きなんです。例えば90年代に入って「オリジナルをやったアニメ監督こそが勝ち組」的な風潮が蔓延してきても、出崎監督は原作ものがメイン。『白鯨伝説』くらいでしょう? オリジナル作品は。恐らく、これはあくまで板垣の憶測ですが、出崎監督にとって素材はなんでもよく、原作ものかオリジナルかなんてどーでもよかったのではないか?

描きたいのは「テーマ」じゃなくて「人間」である!

と。あと周りの監督がやらなくなった3回PANや止めハーモニーも最後までやり続けた姿勢にもシビレます! 生前録られたオーディオコメンタリーでも「何が正しくて何が間違ってるかを決めつけちゃいけないと、俺は思う」とも仰られてたのも印象的! だめだ、疲れると出崎アニメを語りたくなる。

【情報局】新作アニメピックアップ[TV編]171011
ジェノスタジオが新作を公表

 『虐殺器官』を制作したジェノスタジオが新作を準備していることが明らかになった。3タイトルで、いずれもTVアニメだという。現在ティザービジュアルが公開中だ。来週16日月曜には詳しい情報が明かされるそうだ。ご存知のように、ジェノスタジオは、『虐殺器官』の制作途上だったマングローブの倒産を受け、制作を引き継ぐべく、ノイタミナを牽引してきた元フジテレビの山本幸治が立ち上げたアニメーション制作会社だ。詳細の発表が待たれる。

 そのフジテレビ・ノイタミナ枠で『いぬやしき』が12日よりスタート。『GANTZ』で知られる奥浩哉のマンガが原作。劇場版『GANTZ:O』の総監督を務めたさとうけいいちが、本作でも総監督を担当する。さとう監督の前作『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』から引き続きMAPPAがアニメーション制作を受け持つ。

《TVアニメ新番組リスト》
2017年10月11日現在、編集部調べ

2017年10月11日(水)

『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』

深夜0時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://majimesugiru-anime.jp/

2017年10月12日(木)

『いぬやしき』

深夜0時55分~(フジテレビ)※ノイタミナにて
【公式サイト】http://www.inuyashiki-project.com/

2017年10月13日(金)

『ROBOMATERS THE ANIMATED SERIES』

午後10時30分~(WOWOW)
【公式サイト】http://anime.robomasters.com/

2017年10月14日(土)

『3月のライオン[第2シリーズ]』

午後11時~(NHK総合)
【公式サイト】http://3lion-anime.com/

2017年11月24日(金)

『いつだって僕らの恋は10センチだった。』

深夜0時~(TOKYO MX他)にて放映
【公式サイト】http://www.honeyworks-movie.jp/2nd/

2018年1月6日(土)

『七つの大罪 戒めの復活[第2期]』

午前6時30分~(MBS・TBS)
【公式サイト】http://www.7-taizai.net/

『ポチっと発明ピカちんキット』

午前9時30分~(テレビ東京系6局ネット)
【公式サイト】http://pikachin.com/

2018年1月7日(日)

『カードキャプターさくら クリアカード編』

午前7時30分~(NHK BSプレミアム)
【公式サイト】http://www.nhk.or.jp/anime/ccsakura/

2017年冬

『Fate/EXTRA Last Encore』

【公式サイト】http://fate-extra-lastencore.com/

2018年1月

『恋は雨上がりのように』

【公式サイト】http://www.koiame-anime.com/

『続 刀剣乱舞 ―花丸―[第2期]』

【公式サイト】http://touken-hanamaru.jp/

『グランクレスト戦記』

【公式サイト】http://grancrest-anime.jp/

『サンリオ男子』

【公式サイト】http://sdan-anime.com/

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

【公式サイト】http://violet-evergarden.jp/

『銀の墓守り[第2期]』

【公式サイト】http://ginno-guardian.jp/

『弱虫ペダル[第4期]』

【公式サイト】http://yowapeda.com/

『スロウスタート』

【公式サイト】http://slow-start.com/

『三ツ星カラーズ』

【公式サイト】http://www.mitsuboshi-anime.com/

『ダメプリ ANIME CARAVAN』

【公式サイト】http://damepri-anime.jp/

『ゆるキャン△』

【公式サイト】http://yurucamp.jp/

『刀使ノ巫女』

【公式サイト】http://tojinomiko.jp/

『ポプテピピック』

【公式サイト】http://hoshiiro.jp/

『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~[第2期]』

【公式サイト】http://kaiju-gk.jp/

『アイドリッシュセブン』

【公式サイト】http://idolish7.com/aninana/

『citrus』

【公式サイト】http://citrus-anime.com/

『Butlers~千年百年物語~』

【公式サイト】http://www.butlers-anime.com/

『BEATLESS』

【公式サイト】http://beatless-anime.jp/

『からかい上手の高木さん』

【公式サイト】http://takagi3.me

『キリングバイツ』

【公式サイト】http://www.killingbites-anime.com/

『博多豚骨ラーメンズ』

【公式サイト】http://hakatatonkotsu-anime.com/

『封神演義(仮)』

【公式サイト】http://www.tvhoushin-engi.com/

『オーバーロードII』

【公式サイト】http://overlord-anime.com/

『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』

【公式サイト】http://deathma-anime.com/

『ラーメン大好き小泉さん』

【公式サイト】http://ramen-koizumi.com/

2018年初春

『DEVILMAN crybaby』※Netflixにて独占配信

【公式サイト】http://devilman-crybaby.com/

2018年初頭

『斉木楠雄のΨ難[第2期]』

【公式サイト】http://www.saikikusuo.com/

2018年4月

『されど罪人は竜と踊る』

深夜2時28分~(TBS)他、順次放映
【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/sareryu/

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE 邂逅』

【公式サイト】http://gineiden-anime.com/

2018年春

『フルメタル・パニック!Invisible Victory』

【公式サイト】http://www.tdd-1.com/iv/

『イナズマイレブン アレスの天秤』

【関連サイト】http://www.inazuma.jp/ares/

『ソードガイ The Animation』

【関連サイト】http://www.dle.jp/jp/news/information/1258.html

『ニル・アドミラリの天秤』

【公式サイト】http://nilad-anime.com/

2018年冬

『伊藤潤二 コレクション』

【公式サイト】http://itojunji-anime.com/

放映予定

『むさしの!』

【公式サイト】https://www.musasi-no.com

『ヤマノススメ[第3期]』

【公式サイト】http://www.yamanosusume.com/

『グラゼニ』

【公式サイト】https://www.bs-sptv.com/gurazeni/

『進撃の巨人 Season3』

【関連サイト】http://shingeki.tv/

『メルヘン・メドヘン』

【公式サイト】http://maerchen-anime.com/

『PERSONA5 the Animation THE DAY BREAKERS』

【公式サイト】http://www.aniplex.co.jp/p5a/

『学園ベビーシッターズ』

【公式サイト】http://gakubaby-anime.com/

『神撃のバハムート マナリアフレンズ』

【公式サイト】http://manaria.jp/

『ISLAND』

【関連サイト】http://never-island.com/

『戦姫絶唱シンフォギア[第5期]』

【公式サイト】http://www.symphogear-gx.com/

『ワンパンマン[第2期]』

【公式サイト】http://onepunchman-anime.net/

『明治東亰恋伽』

【関連サイト】http://meikoi-vita.com/

『ハイスクールD×D』新シリーズ

【関連サイト】http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201104highschool/

『バキ』

【関連サイト】http://baki.akitashoten.co.jp/

『DAYS』東院学園戦

【公式サイト】http://days-project.jp/

『LOST SONG』

【公式サイト】http://lost-song.com/

『ウマ娘 プリティーダービー』

【公式サイト】https://umamusume.jp/anime/

『少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト』

【公式サイト】http://revuestarlight.com/

『おしりたんてい』

【公式サイト】http://www.oshiri-tantei.com/

『こみっくがーるず』

【公式サイト】http://comic-girls.com/

『リラックマ』※Netflix独占配信

【関連サイト】http://www.san-x.co.jp/rilakkuma/

『盾の勇者の成り上がり』

【関連サイト】http://mfbooks.jp/feature/

『宇宙よりも遠い場所』

【公式サイト】http://yorimoi.com/

『アンゴルモア 元寇合戦記』

【関連サイト】http://comic-walker.com/news/detail/973/

『ちおちゃんの通学路』

【関連サイト】https://www.youtube.com/watch?v=piWbD3V2Lj8

『ミイラの飼い方』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/miira/

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

【公式サイト】http://darli-fra.jp/

『りゅうおうのおしごと!』

【公式サイト】http://www.ryuoh-anime.com/

『殺戮の天使』

【関連サイト】https://gamemaga.denfaminicogamer.jp/satsuriku/

『ヲタクに恋は難しい』

【関連サイト】http://www.ichijinsha.co.jp/special/wotakoi/

『B:the Beginning』

【関連サイト】https://www.netflix.com/jp/title/80097594

『A.I.C.O. -Incarnation-』※Netflixにて独占配信

【関連サイト】https://www.netflix.com/jp/title/80161848

『バジリスク 桜花忍法帖』

【公式サイト】http://www.basilisk-ouka.jp/

『ゴールデンカムイ』

【関連サイト】http://youngjump.jp/goldenkamuy/

『だがしかし2』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/

『たくのみ。』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/takunomi/

『ハクメイとミコチ』

【公式サイト】http://hakumiko.com/

『宇宙戦艦ティラミス』

【公式サイト】http://www.tiramisu-anime.com/

『Lostorage conflated WIXOSS』

【公式twitter】https://twitter.com/wixoss_anime

『魔法少女サイト』

【関連サイト】http://tap.akitashoten.co.jp/comics/maho

『Z/X Code reunion』

【関連サイト】https://www.zxtcg.com/

『七星のスバル』

【関連サイト】http://gagagabunko.jp/specal/7subaru/

『ありすorありす』

【公式twitter】https://twitter.com/ALICE_or_ALICE_

『こねこのチー[第2期]』

【公式サイト】http://chissweethome.com/

『スタミュ[第3期]』

【公式サイト】http://hstar-mu.com/

『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』

【公式サイト】http://www.shinkalion.com/

『奴隷区 僕と23人の奴隷 The Animation』

【公式サイト】http://doreiku-anime.com/

『東京喰種:Re』

【公式サイト】http://www.marv.jp/special/tokyoghoul/

『とある魔術の禁書目録[第3期]』

【公式サイト】http://toaru-project.com/index_3/

『ソードアート・オンライン アリシゼーション』

【公式サイト】http://www.swordart-online.net/alicization/

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』

【公式サイト】http://gungale-online.net/

『多田くんは恋をしない』

【公式サイト】http://tadakoi.tv/

『僕のヒーローアカデミア[第3期]』

【公式サイト】http://heroaca.com/

『One Room[第2期]』

【公式サイト】http://oneroom-anime.com/

【情報局】新作アニメピックアップ[OVA編]171010
今夏を賑わせたTVシリーズ2作が書籍特典として登場

 すでに発売となっているが、今月は『青の祓魔師』シリーズの原作コミックス最新刊に付属して、同シリーズの新作OVAが発売。収録されたのは小説版『青の祓魔師』の短編集第4弾、『青の祓魔師 スパイ・ゲーム』の表題作。同シリーズ中に登場するスパイ、志摩廉造の知られざる過去を描く。今年3月に出版されたばかりの同作の映像化であり、ファンの方はぜひ手に取ってみてほしい。

 このリストは、編集部が収集したデータを基に、独自の基準で作成しているものだ。そのため、一部網羅できていない作品があることをお断りしておく。

≪OVAリスト≫
2017年10月5日現在、編集部調べ

タイトル・巻数等(★は書籍流通)
補足/予価(税別)/(限定版の場合)予約締切

2017年10月4日(水)

★『青の祓魔師』20巻 アニメDVD同梱版

小説版スパイ・ゲーム収録/3,438(概算)
[公式]http://www.ao-ex.com/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/4089082994/style0b-22/ref=nosim

2017年10月6日(金)

★TVアニメ4話分収録 DVD付き『アホガール』10巻特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2017年8月27日
[公式]http://ahogirl.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970264/style0b-22/ref=nosim

2017年10月17日(火)

★DVD付き『徒然チルドレン』9巻特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2017年9月1日
[公式]http://tsuredure-project.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063588475/style0b-22/ref=nosim

2017年10月25日(水)

『Sin 七つの大罪』 Blu-ray&DVD 5巻

ショートムービー「懺悔録」未公開話数収録/7,000(Blu-ray)・6,000(DVD)※初回限定版
[公式]http://www.7-sins.tv/index.html
[Amazon]http://amazon.jp/dp/B06Y1WNX87/style0b-22/ref=nosim

『夏目友人帳 陸』5巻

TV未放映エピソード「夢幻のかけら」収録/6,200(Blu-ray)・5,200(DVD)
[公式] http://www.natsume-anime.jp/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/B072HGFD6S/style0b-22/ref=nosim

2017年11月2日(木)

★「『To LOVEる-とらぶる-』シリーズ10周年 アニバーサリーブック とらぶるくろにくる」 アニメDVD同梱版

ジャンプSQ2017年5月号&6月号掲載特別編を基にした新作/6,000/2017年6月6日
[公式]http://www.j-toloveru.com/special/index.html
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4089082978/style0b-22/ref=nosim

2017年11月9日(木)

★TVアニメ4話分収録 DVD付き『アホガール』11巻 特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2017年9月28日
[公式]http://ahogirl.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970272/style0b-22/ref=nosim

2017年11月17日(金)

★DVD付き『徒然チルドレン』10巻 特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2017年10月3日
[公式]http://tsuredure-project.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970418/style0b-22/ref=nosim

2017年11月25日(土)

★『武装少女マキャベリズム』7巻 オリジナルアニメBD付き限定版

TV版スタッフによるオリジナルエピソード/4,200/2017年8月31日
[公式]http://machiavellism-anime.jp/news/?news=20170404
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4041056381/style0b-22/ref=nosim

2017年11月27日(月)

『BanG Dream!』 Blu-ray 7巻

新作OVA「遊んじゃった!」/7,000円
[公式]http://bang-dream.com/blu-ray/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/B01N7RIZAX/style0b-22/ref=nosim

2017年11月29日(水)

『Sin 七つの大罪』 Blu-ray&DVD 6巻

ショートムービー「懺悔録」未公開話数収録/7,000(Blu-ray)・6,000(DVD)※初回限定版
[公式]http://www.7-sins.tv/index.html
[Amazon]http://amazon.jp/dp/B06Y27QNN9/style0b-22/ref=nosim

『GRANBLUE FANTASY The Animation』Blu-ray & DVD 7巻

新作エピソード Extra 2収録/7,000(Blu-ray)、6,000(DVD)
[公式]http://anime.granbluefantasy.jp/#skip
[Amazon]http://amazon.jp/dp/B06XYP8X5M/style0b-22/ref=nosim

2017年12月8日(金)

★『進撃の巨人』24巻 オリジナルアニメDVD付き限定版

外伝LOST GIRLS映像化/2,867(概算)
[公式]http://shingeki.tv/season2/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970477/style0b-22/ref=nosim

2017年12月15日(金)

★TVアニメ4話分収録 DVD付き『アホガール』12巻 特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2017年11月5日
[公式]http://ahogirl.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970280/style0b-22/ref=nosim

2017年12月20日(水)

『Sin 七つの大罪』 Blu-ray&DVD 7巻

ショートムービー「懺悔録」未公開話数収録/7,000(BD)・6,000(DVD)※初回限定版
[公式]http://www.7-sins.tv/index.html
[Amazon]http://amazon.jp/dp/B06Y1V6HXC/style0b-22/ref=nosim

『えとたま』 Blu-ray BOX

新規映像「四神覚醒」収録/13,000(通常版)
[公式] http://etotama.com/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/B075XRV2LF/style0b-22/ref=nosim

2017年12月26日(火)

『はじめてのギャル』5巻 オリジナルアニメBD付き限定版

TV版スタッフによる30分弱のエピソード/4,200/2017年9月30日
[公式]http://hajimete-no-gal.jp/ ※TV版公式
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4041060192/style0b-22/ref=nosim

2018年3月16日(金)

★DVD付き『徒然チルドレン』11巻 特装版

2017年夏期放送TVシリーズ収録/3,600/2018年2月2日
[公式]http://tsuredure-project.jp/
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4063970426/style0b-22/ref=nosim

2018年3月27日(火)

★『ぷちます!』10巻 オリジナルアニメDVD付き限定版

アイドルマスターシリーズスピンオフ/2,300
[公式]http://puchimas.com/※2013・2014年配信版公式
[Amazon]http://amazon.jp/dp/4048932055/style0b-22/ref=nosim

2018年3月

『ReLIFE “完結編”』

全4話
[公式]http://relife-anime.com/news/?id=43364

2018年4月9日(月)

★『進撃の巨人』25巻 オリジナルアニメDVD付き限定版

外伝LOST GIRLS映像化/2,867(概算)
[公式] http://shingeki.tv/season2/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/4063970485/style0b-22/ref=nosim

2018年4月11日(水)

★『バチカン奇跡調査官』17巻 アニメDVD同梱版(仮)

「魔女のスープ」収録/3,979(概算)
[公式] http://kisekichosakan.jp/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/4041059747/style0b-22/ref=nosim

2018年8月9日(木)

★『進撃の巨人』26巻 オリジナルアニメDVD付き限定版

外伝LOST GIRLS映像化/2,867(概算)
[公式] http://shingeki.tv/season2/
[Amazon] http://amazon.jp/dp/4063970493/style0b-22/ref=nosim

発売予定

『エスカクロン』

OVA2話構成
[公式]http://escha-chron.jp/

『ネコぱら OVA(仮称)』

[公式]http://nekoparaova.com/

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』Blu-ray&DVD 全巻購入特典

完全新作OVA 岸辺露伴は動かない「富豪村」
[公式]http://jojo-animation.com/bddvd/

122 アニメ様日記  2017年9月24日(日)~

2017年9月24日(日)
早朝に新文芸坐。着いた時にはオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 97 アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と『人狼 JIN-ROH』」の最後のプログラム『ももへの手紙』の終盤。上映終了後、朝までいらした沖浦さんと舞台から挨拶をする。
 昼間は事務所に入るが、あまり作業は進まず。夕方から「平松禎史スケッチブック展記念トーク&サイン会」に。リラックスムードのイベントになった。平松さんがスケッチブックの「新作」を持ってきてくれたので、トーク終了後に、それをお客さんにめくってもらった。

2017年9月25日(月)
取材の予習で、今日から明日にかけて深夜アニメを2クール分を観る予定だったのだけど、急に取材が延期になった。延期自体はいいのだけれど、意気込んで視聴していたので、気持ちのもっていきどころがなくて、ちょっと困った。

2017年9月26日(火)
ネットでは、たつき監督の『けものフレンズ』から外れることになった件が話題になっている(たつき監督ツイートは9月25日20時のもの)。それと前後して『ワンパンマン』第2期で監督や制作会社が交代することが発表された。こちらもちょっと寂しい。
 朝にテレビで放映していた韓流ドラマで、映像とセリフに違和感があった。口パクがあっていないというだけの理由ではない。おそらくリアリティレベルの問題だ。吹き替えセリフのリアリティと映像中のリアリティがあっていない。ちょっと話が長くなるけど、日本人にとって(少なくとも僕にとって)洋画の吹き替えは誇張された芝居でも構わない。その意味ではアニメと同じなのだ。韓流ドラマは登場人物が、日本人と同じアジアの人なので、誇張された芝居があわない(と感じてしまう)。つまり、生身の人間と誇張された芝居のギャップがはっきりと出てしまう(と感じてしまう)。沢山の事例で確認したわけではないけれど、韓流ドラマであっても、時代劇だと誇張された芝居でもそんなに違和感がない気がする。今朝放映されていたものに関しては、音響演出が割り切って「アニメっぽい」芝居をつけている印象で、違和感が出るのは覚悟しているのではないかと思った。

2017年9月27日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では12位を放映。『新ルパン』7話「ツタンカーメン三千年の呪い」だった。これはかなり意外。インパクトのある話だったのは間違いないけれど。ますますここから先が読めなくなった。
 取材の予習で『未確認で進行形』を観る。楽しい。まとめて観た方が楽しめるのかもしれない。「アニメージュ」10月10日発売号の「設定資料FILE」が諸般の事情で掲載できないことになった。かなり自信のある構成だったので非常に残念だ。

2017年9月28日(木)
ササユリカフェの「平田敏夫とあずきちゃんイラスト展」初日。夕方、のぞきに行く。ササユリカフェから出たところで、ビルの前でイラスト展を訪れた『あずきちゃん』関係者の方とばったり。ササユリカフェに案内した。

2017年9月29日(金)
昼間は『エロマンガ先生』の2度目の取材。夜はレイトショー「新文芸坐×アニメスタイル セレクション 特別編 平田敏夫監督の珠玉のアニメーション『ボビーに首ったけ』『グリム童話 金の鳥』」。上映を全部観ることはできなかったけれど、やはり2本とも素敵な映画だ。トークのゲストは大橋学さんと丸山正雄さん。客席には福島敦子さん、石川山子さんの姿も。トークでは大橋さんが当時の制作現場の様子を録音した音声を披露してくださった。丸山さんから『グリム童話 金の鳥』のキャスティングについてうかがえたのも嬉しかった。

2017年9月30日(土)
9月終了の深夜アニメの最終回をいくつか観る。取材の予習で『プラスティック・メモリーズ』を4話まで観る。

アニメ本・聞いた・見た・買った(266)
押井家の謎

 長く告知されながらなかなか発売されなかった書籍が出た。押井守と最上和子による「身体のリアル」(エンターブレイン)だ。最上和子というのは、舞踏家にして押井守の実姉。というわけで、本書の冒頭で押井家の家族構成から話は始まるのだが……。饒舌で知られる押井監督だが、こうした話はたしかに出たことがなかった! ここまで踏み込んだ発言は珍しく、監督のファンなら必読の一冊だ。タイトルどおり、対談は身体論に踏み込んだ話題へと展開。近年の監督の発言には姉の考えの影響が色濃いことなどが明かされている。現在発売中。
 押井監督は11月にも中公新書ラクレで著書が出る予定であり、他にも近々刊行予定のものがあるようだ。楽しみに待ちたい。
 続いてご紹介するのが、「THE MACH55GO WORKS 55×20 マッハ55号がデザインするアニメ・音楽・書籍の世界」(パイインターナショナル)。マッハ55号とはプロダクトデザインを手がけるデザインチーム。アニメでは、『カウボーイビバップ』や『STEAMBOY』などのロゴやパッケージまわりなどのトータルデザインで有名だ。本書ではこれまでの成果物はもちろん、制作工程にまで踏み込んで紹介する。来週頃の発売予定。
 ここで紹介した本は刊行ずみのものを除き、タイトル、発売日、価格等すべて予定で、変更の可能性がある。購入にあたっては、その点に留意してほしい。(B)

2017年10月発売の本

「宇宙戦艦ヤマト」の真実

祥伝社(祥伝社新書)/新書/779 ISBN : 9784396115180

[Amazon]

動員のメディアミックス/大塚英志編

思文閣出版/A5/4800 ISBN : 9784784218974

[Amazon]

メガミマガジンRX COLLECTION1

学研プラス/B5/1600 ISBN : 9784056112849

[Amazon]

身体のリアル/押井守、最上和子

エンターブレイン/四六/1800 ISBN : 9784047345652

[Amazon]

コミック&アニメ公式ガイド 鬼灯の冷徹 鬼灯なんでも入門

講談社/B6/920 ISBN : 9784063932638

[Amazon]

UQ HOLDER!~魔法先生ネギま!2~公式ガイド 悠久百科

講談社/新書/920 ISBN : 9784065102640

[Amazon]

THE MACH55GO WORKS 55×20 マッハ55号がデザインするアニメ・音楽・書籍の世界

パイインターナショナル/B5/3400 ISBN : 9784756249937

10月11日
[Amazon]

スフィアニ!

エムオン・エンタテインメント/不明/3000 ISBN : 9784789772716

10月13日
[Amazon]

はいからさんが通るの世界

宝島社/不明/1300 ISBN : 9784800274144

10月16日
[Amazon]

ルルーシュぴあ

ぴあ/不明/1500 ISBN : 9784835632599

10月16日
[Amazon]

誰も語らなかったジブリを語ろう/押井守

東京ニュース通信社/四六/1600 ISBN : 9784198645021

10月20日

母性のディストピア/宇野常寛

集英社/四六/2777 ISBN : 9784087711196

10月26日
[Amazon]

ろんぐらいだぁす!オフィシャルファンブック

一迅社/B5/2500 ISBN : 9784758066938

10月27日
[Amazon]

MOZU 超絶精密ジオラマワーク

玄光社/B5変/2000 ISBN : 9784768308899

10月31日
[Amazon]

2017年11月以降発売の本

ハイスクール・フリート アニメイラスト画集

メディアファクトリー/不明/3500 ISBN : 9784040694511

11月6日
[Amazon]

ひとまず、信じない 情報氾濫時代に生きるボクたちへ/押井守

中央公論社(中公新書ラクレ)/新書/779 ISBN : 9784121506016

11月8日
[Amazon]

マクロス ヴァリアブルファイター デザイナーズノート

ソフトバンククリエイティブ/A4変/3200 ISBN : 9784797393699

11月8日
[Amazon]

ジブリの教科書15 崖の上のポニョ

文藝春秋(文春ジブリ文庫)/文庫/1250 ISBN : 9784168120138

11月9日
[Amazon]

藤田純平の仕事

CCCメディアハウス/A5/1600 ISBN : 9784484172354

11月9日
[Amazon]

KING OF PRISM -PRIDE the HERO- 公式設定資料集

一迅社/A4/2000 ISBN : 9784758015783

11月10日
[Amazon]

龍の歯医者 公式ビジュアルガイド

角川書店/A4変/1800 ISBN : 9784041056295

11月10日
[Amazon]

「この世界の片隅に」劇場アニメ原画集

双葉社/A4/3000 ISBN : 9784575313130

11月10日

人生は単なる空騒ぎ 言葉の魔法/鈴木敏夫

角川書店/B5/1700 ISBN : 9784041061886

11月15日
[Amazon]

佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方/釘宮陽一郎

ナツメ社/B5/2400

11月15日

DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術/室井康雄

エクスナレッジ /不明/2400 ISBN : 9784041061886

11月15日
[Amazon]

機動戦士ガンダム サンダーボルト RECORD of THUNDERBOLT 2

ホビージャパン/A4/2900 ISBN : 9784798615745

11月17日
[Amazon]

立花理香2nd写真集 みやび

秋田書店/不明/4000 ISBN : 9784253110853

11月24日
[Amazon]

ロイ・E・ディズニーの思い出 ディズニーアニメーション新黄金時代を創る/デイビッド・A・ボッサート

講談社/四六/2000 ISBN : 9784062204477

11月30日
[Amazon]

NEW GAME!! TVアニメオフィシャルガイド 完全攻略本2

芳文社/A4/2500 ISBN : 9784832249073

12月27日
[Amazon]

だれもしらないフシギな世界 湯浅政明スケッチワークス

ワニブックス/不明/3200 ISBN : 9784847038877

2018年1月12日
[Amazon]

上坂すみれ写真集 UESAKA JAPAN! 諸国漫遊の巻

角川書店/A4/2778 ISBN : 9784041064795

2018年2月14日
[Amazon]

【情報局】新作アニメピックアップ[劇場編]20171004
怒濤の劇場新作攻勢、10月公開は12作品!

 10月に公開となる劇場作品はなんと12作品。毎週3作品がスクリーンにかかる計算だ。戸惑っているファンもいるのではないだろうか。この原稿が少しでもガイドになればと思う。

 さて、今週末7日(土)から公開になるのは3作品。

 まずは『RWBY VOLUME 4』。話題の海外アニメーション『RWBY』もいよいよ新章に突入。先頃までTV放映されていたエピソードの続きとなる。前章までで大混乱に陥ったビーコン・アカデミー。傷心を抱えることになったルビーたち4人は、それぞれの道を歩み始めることに……。またも2時間超の大作だ。

 『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』は森の妖精スマーフを描いた著名原作をもとにした3DCG長編の第3弾。監督は『シュレック2』のケリー・アズベリー。

 『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』は、DLEのキャラクター・パンパカパンツとサンリオのポムポムプリンが初コラボレーション。既存のショートアニメ4本に、コラボ新作を加えての上映となる。監督・脚本はべんぴねこが務める。

 翌週13日(金)からは『弱虫ペダル Re:GENERATION』。来年1月からのTV4期も決まっている人気作『弱虫ペダル』。そのTV第3期の総集編だ。2年生となった小野田坂道ら、新生総北高校が再びインターハイの舞台に立つ。

 翌14日(土)からは『Fate/stay night[Heaven's Feel]』が登場。人気ゲーム「Fate」の第3ルートを3部作で映像化する。今回はその第1弾。アニメーション制作はもちろんufotable。監督は須藤友徳が務める。

 同じく14日(土)からは『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の第三章が上映スタート。第11番惑星でのガトランティスとの対決を経て、ヤマトはついに外宇宙へ。そしていに古代たちはあの男と対峙する――。

≪劇場アニメリスト≫
2017年10月4日現在、編集部調べ

公開中

『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/legoninjagomovie/

『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『デジモンアドベンチャーtri.』第5章「共生」

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

『ソウル・ステーション/パンデミック』

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

『ハイキュー!! ”コンセプトの戦い”』

【公式サイト】http://www.j-haikyu.com/anime/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』

【公式サイト】http://anime.prisma-illya.jp/

『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LOVE!』

【公式サイト】http://boueibu.com/

『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』
『ふうせんいぬティニー なんだかふしぎな きょうりゅうのくに』

【公式サイト】http://jackie-tinny-movie.com/

『きみの声をとどけたい』

【公式サイト】http://kimikoe.com/movie/

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

【公式サイト】http://www.uchiagehanabi.jp/

『フェリシーと夢のトウシューズ』

【公式サイト】http://www.ballerina-movie.jp/

『ブレンダンとケルズの秘密』

【公式サイト】http://secretofkells.com/

「山村浩二 右目と左目でみる夢」

【公式サイト】http://www.praxinoscope.jp/DRL.html/

『魔法少女リリカルなのは Reflection』

【公式サイト】http://www.nanoha.com/

『劇場版 生徒会役員共』

【公式サイト】http://king-cr.jp/special/seitokai_G/

『怪盗グルーのミニオン大脱走』

【公式サイト】http://minions.jp/

『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』

【公式サイト】http://www.pokemon-movie.jp/

『カーズ クロスロード』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/cars-crossroad.html/

『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』

【公式サイト】http://ngnl.jp/

『メアリと魔女の花』

【公式サイト】http://www.maryflower.jp/

『えいが それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』

【公式サイト】http://anpan-movie.com/

『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』

【公式サイト】http://mahouka.jp/

『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』

【公式サイト】http://kinpri.com/

『夜明け告げるルーのうた』

【公式サイト】http://lunouta.com/

『劇場版 Free!-Timeless Medley- 絆』

【公式サイト】 http://tm.iwatobi-sc.com/

『この世界の片隅に』

【公式サイト】http://www.konosekai.jp/

2017年10月7日(土)

『RWBY VOLUME 4』※2週間限定イベント上映

【公式サイト】http://rwby.jp/

『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』

【公式サイト】http://bd-dvd.sonypictures.jp/smurfsthelostvillage/

『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』

【公式サイト】http://www.panpaka.com/purin_collabo/

2017年10月13日(金)

『弱虫ペダル Re:GENERATION』※2週間限定特別上映

【公式サイト】http://yowapeda.com/regeneration/

2017年10月14日(土)

『劇場版 Fate/stay night[Heaven's Feel]I.presage flower』※全3章

【公式サイト】hf/ http://www.fate-sn.com/”>hf/

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」 ※全7章

【公式サイト】http://yamato2202.net/

2017年10月21日(土)

『DC Super Heroes vs 鷹の爪団』

【公式サイト】http://dc-taka.com/

『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『我は神なり』

【公式サイト】https://warekami-movie.com/

2017年10月28日(土)

『ヤマノススメ おもいでプレゼント』※イベント上映

【公式サイト】http://www.yamanosusume.com/

『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!』

【公式サイト】http://precure-movie.com/

『特別版 Free!-Take Your Marks-』

【公式サイト】http://tym.iwatobi-sc.com/

2017年11月3日(金)

『ゴッホ~最後の手紙~』

【公式サイト】http://www.gogh-movie.jp/

2017年11月4日(土)

『Dance with Devils -Fortuna-』

【公式サイト】http://dwd-movie.com/

2017年11月11日(土)

『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』

【公式サイト】http://www.gochiusa.com/ova/

2017年11月17日(金)

『GODZILLA 怪獣惑星』第一章 ※全3部作

【公式サイト】http://godzilla-anime.com/

2017年11月18日(土)

『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』※2週間限定公開
『機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影』

【公式サイト】http://gundam-tb.net/

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』

【公式サイト】http://gaga.ne.jp/kubo/

2017年11月25日(土)

『映画かいけつゾロリ ZZのひみつ』

【公式サイト】http://www.zorori-movie.jp/

2017年12月1日(金)

『刀剣乱舞―花丸― ~幕間回想録~』※2週間限定公開

【公式サイト】http://touken-hanamaru.jp/

2017年12月2日(土)

『曇天に笑う〈外伝〉~決別、犲の誓い~』※3部作

【公式サイト】http://donten-anime.jp/

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』

【公式サイト】http://www.moominswonderland.jp/

2017年12月9日(土)

『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話 ※全6話

【公式サイト】http://girls-und-panzer.jp/

2017年12月16日(土)

『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』

【公式サイト】http://www.eiga-yokai.jp/

2017年

『MINT』

【公式サイト】http://www.negadesignworks.com/mint/

2018年1月6日(土)

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』

【公式サイト】http://www.anime-chu-2.com/

2018年1月13日(土)

『劇場版マジンガーZ/INFINITY』

【公式サイト】http://www.mazinger-z.jp/

2018年2月10日(土)

『ぼくの名前はズッキーニ』

【公式サイト】http://www.boku-zucchini.jp/

2018年2月24日(土)

『さよならの朝に約束の花をかざろう』

【公式サイト】http://sayoasa.jp/

2018年2月

『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『Infini-T Force』

【公式サイト】http://www.infini-tforce.com/

『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』

【公式サイト】http://sst-mars.jp/

2018年初春

『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

【公式サイト】http://bungo-stray-dogs.jp/

2018年3月16日(金)

『リメンバー・ミー』
『アナと雪の女王 家族の思い出』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/remember-me.html/

2018年3月

『映画ドラえもん のび太の宝島』

【公式サイト】http://doraeiga.com/2018/

2018年春

『ボス・ベイビー』

【公式サイト】http://bossbaby.jp/

『映画 きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』

【公式サイト】http://movie2018.thomasandfriends.jp/

2017年4月21日(土)

『リズと青い鳥』

【公式サイト】http://liz-bluebird.com/

2018年5月5日(土)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

【公式サイト】http://www.gundam-the-origin.net/

2018年5月

『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

2018年初夏

『あさがおと加瀬さん。』※OVA期間限定上映

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『デジモンアドベンチャー tri.』第6章「ぼくらの未来」

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

2018年夏

『七つの大罪』劇場版

【公式サイト】http://www.7-taizai.net/

『K SEVEN STORIES』※7部作

【公式サイト】http://k-project-come-back.jpn.com/

公開予定

『PEACE MAKER 鐵』前篇

【公式サイト】http://k-project-come-back.jpn.com/

『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~東京大浪漫~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『CENCOROLL2』

【公式サイト】http://www.cencoroll.com/

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

【公式サイト】http://www.evangelion.co.jp/

『蒼きウル』

【公式twitter】https://twitter.com/uruinblue/

『テニスの王子様』劇場版プロジェクト

【公式twitter】https://twitter.com/shintenianime/

『ビブリア古書堂の事件手帖』

【関連サイト】http://biblia.jp/

『アラーニェの虫籠』

【公式サイト】http://www.ara-mushi.com/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション3』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『ユーリ!!! on ICE』完全新作劇場版

【公式サイト】http://yurionice.com/

『うたの☆プリンスさまっ♪』劇場版新作アニメーション

【公式サイト】http://utapri.tv/

『響け!ユーフォニアム』2年生になった久美子たち

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『フリクリ 2』

【公式サイト】http://flcl-anime.com/

『フリクリ 3』

【公式サイト】http://flcl-anime.com/

『零世紀エメラルダス』

【公式サイト】http://zero-century.net/

『魔法少女リリカルなのは Detonation』

【公式サイト】http://nanoha.com/detonation/image01.jpg

『美少女戦士セーラームーン Crystal』第4期 デッド・ムーン編 ※前後編

【公式サイト】http://sailormoon-official.com/animation/170630_03_crystal_4.php/

『マクロスΔ』

【公式サイト】http://macross.jp/

『君の膵臓を食べたい』

【公式サイト】http://kimisui-anime.com/

『劇場版ときめきレストラン☆☆☆MIRACLE6』

【公式サイト】http://tokires-movie.com/

『活撃 刀剣乱舞』

【公式サイト】http://katsugeki-touken.com/

『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』全3章イベント上映

【公式サイト】http://gineiden-anime.com/

第116回 ほんわかしっとり 〜かんなぎ〜 

 腹巻猫です。10月9日(月)19時より阿佐ヶ谷ロフトで「川井憲次トークライブ」を開催します。これまでインタビュー等であまり語られていない川井さんの少年時代の音楽体験や『機動警察パトレイバー』以前の初期作品の話、川井さん自身の思い出の作品や音楽制作の舞台裏などをうかがう予定です。最新作「ウルトラマンジード」「仮面ライダービルド」の話も。ぜひご来場ください!

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/73759


 この夏の劇場アニメでは岩井俊二監督の実写作品をベースにした新房昭之総監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』も見応えがあった。オリジナル実写版の音楽は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手がけたREMEDIOS。アニメ版は『化物語』を始めとする「物語」シリーズで新房監督と組んだ神前暁が担当している。
 今回はその神前暁作品の話。

 神前暁(こうさき・さとる)は1974年生まれ、大阪府出身。保育園に通っていた頃にヤマハ音楽教室でピアノを弾き始め、中学・高校時代は吹奏楽部で活動(楽器はトランペット)。少年時代は80年代のアイドルポップスやフュージョン系の音楽を好んで聴いていたとインタビューで語っている。アニメ音楽も自然に聴いていた。印象に残る作品に『ニルスのふしぎな旅』(1980)、『スプーンおばさん』(1983)、『トップをねらえ! GunBuster』(1988)など、最近筆者のまわりで話題になることが多い80年代ビクター作品のタイトルを挙げているのが興味深い。
 大学は京都大学工学部に進学。大学内のサークル・吉田音楽製作所で楽曲制作やバンド活動に精を出し、音楽にのめりこんでいった。
 大学卒業後、ゲーム制作会社のナムコ(現・バンダイナムコスタジオ)に入社。ゲーム音楽制作の現場で鍛えられ、実践的な経験を積んだ。2005年にナムコを退社後、音楽制作集団MONACAに参加。神前暁の名で本格的に活動を開始した。
 そして手がけた初のTVアニメ作品『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006)が大ヒット。神前が作曲したBGMと挿入歌も注目を集めた。次に手がけた『らき☆すた』(2007)では主題歌・BGMと劇中歌のほとんどを手がけ、ポップで耳に残る音作りで一躍アニメファンに知られるようになった。
 その後は『かんなぎ』(2008)、『化物語』(2009)、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(2010)、『STAR DRIVER 輝きのタクト』(2010/MONACAと共同)、『偽物語』(2012)、『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』(2013)、『Wake Up, Girls!』(2014/MONACAと共同)、『傷物語』(2016)、『暦物語』(2016)などの音楽で活躍。主題歌・挿入歌のみを提供した作品も多い。
 神前暁といえば、『らき☆すた』のオープニング主題歌「もってけ!セーラーふく」に代表される歌ものの印象が圧倒的だ。しかし、ナムコ時代は歌ものは数えるほどしか作っておらず、けして歌ものが得意なわけではなかった。それどころか、作曲・編曲の専門的な教育を受けたことはなくて、ほとんどが独学だというから驚く。これはもう天性のセンスというほかないだろう。
 『化物語』では作・編曲を手がけた5曲の主題歌が出色でアニソンファンを唸らせた。緻密に作り込んだBGMの完成度も高く、神前の初期のアニメ音楽の完成形と呼べる。『化物語』の歌とBGMはCD「化物語 音楽全集Songs&Soundtracks」にまとめられているので、ぜひお聴きいただきたい。
 今回はその『化物語』を紹介しようかと迷ったのだが、あえてはずして、2008年に放映された『かんなぎ』を紹介したい。

 『かんなぎ』は武梨えりの同名マンガを原作にしたTVアニメ作品。『らき☆すた』の監督を4話まで務めた山本寛が監督し、神前暁と再びコンビを組んだ。アニメーション制作はA-1 Picturesが担当している。
 高校1年生の美術部員・御厨仁が彫り上げた木の精霊像の中から現れた少女ナギ。彼女はこの土地と人々を古くから見守る産土神(うぶすながみ)で、土地に現れて災厄を招くケガレを退治する力があるという。ナギのケガレ退治を手伝った仁は、ひとり暮らしをしていた家で彼女と共同生活を始めることになる。
 少年と少女がコンビを組んだ悪霊退治もの……かと思いきや、ケガレ退治には大して重きは置かれず、ナギを中心とした学園ドタバタラブコメの展開になるのが楽しい(どちらかというと『うる星やつら』みたい)。
 高飛車だったり奥ゆかしかったり、ころころ性格が変わる(ように見える)天然少女ナギ、そのナギに振り回される仁、仁を慕う幼なじみの少女つぐみ、なにかとナギに対抗心を燃やすナギの妹ざんげちゃん、クセのある同級生や美術部の先輩など、個性的なキャラクターが繰り広げる、ドタバタあり恋のさや当てありのにぎやかな日常描写が見どころだ。
 神前暁の音楽も明るく、楽しい曲が多い。山本監督からの注文は「80年代ドラマのノリで」。それを受けて80年代風に作られたサウンドは、どこか懐かしく、ちょっと浮世離れした雰囲気がただよう。その中で、ナギの神秘性を描写するファンタジックな音楽やキャラクターの心情を表現する繊細な心情曲が鮮烈な印象を残す。キャッチーなメロディを抜群のセンスとアイデアで聴かせる神前暁の持ち味が発揮された快作である。
 サウンドトラックは当初、DVDの特典CDの形でリリースされた。2012年に特典CDに未収録の曲を含む2枚組CD「『かんなぎ』 なぎおと+なぎうた 完全盤」がアニプレックスからリリースされ、すべての音楽が手軽に聴けるようになった。
 トラック数が多いので収録曲は下記を参照されたい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B007BRSKMU/

 完全収録を謳った「完全盤」だが、劇中では一部の楽器を抜いた別バージョンが使用されていることがあり、本編で流れた楽曲がすべて収録されているわけではない。
 1曲目は「かみのき」。第1話のアバンタイトル、子ども時代の仁が神社で初めて“神様”と出会う場面に流れる曲だ。ピアノと弦の神秘的な導入部に続いてピアノが穏やかなメロディを奏で始める。木を鳴らすようなパーカッションの音と太鼓の音が日本古来の神様のイメージを表現している。ナギの神秘的な側面を象徴する曲である。
 2曲目「はじまり」は放映前に公開されたPV(トレーラー映像)に使用された曲。アコースティックギターのカッティングをバックにシンセが和風のフレーズをくり返す。リズムやストリングスが加わり、爽やかで躍動的な音楽に展開していく。夜明けの風景にしだいに光があふれ、世界が目覚めてさまざまな音が聞こえてくるようなイメージ。物語の始まりにふさわしい曲だ。本編では第2話で朝を迎えたナギと仁の場面に流れたのが初出。第3話で仁が美術部でひとときを過ごす場面などにも使用されている。
 3曲目の「こもれび」はアコースティックギターをバックにフルートが歌う軽快な日常曲。第1話で仁が徹夜で彫り上げた精霊像を持って家を出る場面に流れた。高校生・仁の学園生活を描写する曲だ。
 4曲目からはユーモラスな曲が続く。ナギのエキセントリックな言動を描写するピアノとパーカッションによる「わらわは」、ストリートオルガンとパーカッションのアンサンブルがフランス映画音楽みたいで小粋な「ひだまり」、シンセのとぼけた音色が笑いを誘う「ぐだぐだ」、テナーサックスが仁のピンク色の妄想を描写する「ぼんのう」など、聴くだけで本編のコミカルなシーンが目に浮かぶ。
 9曲目の「まじかる」は第1話でナギがスティックを手にして魔女少女っぽくポーズを取る場面に流れた魔法少女アニメ風の曲。本編では頭の数秒しか使われていないが、サントラではフルサイズ聴くことができる。
 12曲目「けがれだ」と13曲目「おんねん」は神木が伐り倒されたために活性化したケガレをイメージした曲。和のサウンドを取り入れたサスペンス音楽である。『化物語』の音楽に通じる雰囲気がある。
 アコーディオンのメロディがノスタルジックな「ゆうぐれ」は第2話のラストシーン、傷ついたナギを仁がおぶって帰る場面に流れたリリカルな曲。劇中ではハープのアルペジオのパートだけが使用された。ナギと仁の心のふれあいを表わす心温まる曲である。
 次の「いっしょに」はフルートがやさしいメロディを奏でる心情曲。第3話でナギと仁の関係を気にかけるつぐみの気持ちを表わす曲として使用され、ちょっと切ない場面を彩った。
 ほかに1枚目で印象深い曲といえば、はねたリズムにアコースティックギターの軽やかなメロディが乗る18曲目「おちゃのま」。第4話でざんげちゃんが仁の家に突然押しかけてきて同居を宣言するシーンや第6話でナギとつぐみが街で買いものをするシーンなどに使われている。
 チェンバロがフィーチャーされたバロック音楽風の24曲目「おほほほ」も一度聴いたら忘れられない曲。ざんげちゃんの小悪魔的なキャラクターを描写する曲だ。
 ピアノをメインにしたシンプルな編成の27曲目「はつこい」もいい。第6話でメイド喫茶でバイトしている現場を仁に目撃されたナギが仁に胸の内を語る場面や第9話でつぐみが仁への気持ちを意識する場面に流れて、少女の揺れる心を表現した。しみじみと胸に沁みる曲である。
 1枚目のラストには、オープニング&エンディング主題歌の歌入りとインスト・バージョン(カラオケ)がまとめて収録されている。2曲とも作詞は山本寛監督(辛矢凡名義)、作・編曲は神前暁、歌はナギ役の戸松遥が担当している。
 オープニングはキラキラした曲調の80年代アイドルポップス風。エンディングは古謡のような雰囲気の素朴で神秘的な曲。対照的な曲調で『かんなぎ』という作品のふたつの面が巧みに表現されている。この「作品への寄り添い具合」が本作の音楽の大きな魅力だ。
 CD2枚目の前半には第10話で使用された劇中歌を収録。ナギと美術部員たちがカラオケをする場面に使用されたオリジナル曲である。本編で使われたちょっとヘタなTVバージョンと声優さんが真剣に歌ったアルバムバージョン、カラオケの3種類を収録。こういうマニアックなこだわりがうれしい。
 続いて収録されている「きゅーてぃー」「ひっさつ」「かみかい」の3曲は、劇中のTVアニメ『ロリッ子キューティー』のBGMとして作られた曲。第7話のエンディングでたっぷり聴くことができる。このあたりは、劇中の自主映画の音楽や学園祭ライブの曲をオリジナルで作った『涼宮ハルヒの憂鬱』を思わせる音楽演出だ。
 次の曲から雰囲気が変わり、物語終盤の展開で使われた重要曲が続く構成となる。
 31曲目の「こうりん」はタイトル通り神様の降臨を表す曲。幻想的なシンセのサウンドの中から端正なピアノの旋律が聞こえてきて、深い森に迷い込んだような気分になる。第8話でナギの別人格が現れる場面に使用された。
 32曲の「ははなる」は、「はじまり」のメロディのピアノによる変奏曲。最終話でナギが仁との日々をふり返る場面などに流れ、ナギの心情をしっとりとした曲調で表現している。
 神様として自信が持てなくなったナギの心細さをヴァイオリンの愁いのある響きが描写するエンディング主題歌アレンジ「むすひの」、第12話で仁が家出したナギを心配する場面に流れた切ないピアノ曲「ふあんな」、雨の中でナギを探し回る仁の哀しみが伝わる「ひとり…」。明るい曲が多い1枚目とはうって変わって哀感を帯びた曲が並ぶ。
 ストリングスの美しい前奏から始まる40曲目「そうだよ」は最終話でつぐみが自分の恋心を隠して仁にナギを探しに行かせる感動的な場面に流れた曲。「そうだよ」という曲名に迷いが晴れた仁の心情が簡潔に表現されている。いいタイトルだ。
 次の41曲目「なのはな」は最終話でナギが昔見た菜の花畑を思い出す場面に流れたピアノ曲。音数の少ないシンプルな曲だが、生死を超えた人の思いを淡々と表現して深い余韻を残す。
 曲順は前後するが、最終話のクライマックス、仁がふたたびナギと一緒に暮らす決意をして一緒に家に帰る場面に流れたのが39曲目「ふたりは」。ピアノとストリングスによる美しいメロディで2人の心の絆を描写する、本作の音楽の中でもベストに数えたい感動的なナンバーである。
 アルバムのラストにはもう1曲「へんきゃく」と題した曲が収録されている。ストリングスと金管の合奏がしだいに盛り上がっていく熱い曲だ。これは未放映の第14話で仁たちが延滞したDVDを返すために嵐の中をレンタルショップに向う場面の曲。ギャグ回の曲だけどドラマティックな曲調はアルバムの最後にふさわしい。これも『かんなぎ』らしくてよいでしょう。
 本作の音楽制作はスケジュールがタイトで、神前は50曲余りを短期間で一気に書き上げたという。けれど、そんな苦心を感じさせないほど、どの曲も印象深く、聴いていて心地よい。コミカルな曲でもふざけすぎず、シリアスな曲でも深刻になりすぎない。そして、神前暁らしい心に残る旋律が星のように散りばめられている。『かんなぎ』のほんわかしっとりした世界にぴったりの音楽である。

 2017年7月、中断を挟みながら約12年間にわたって連載された原作漫画『かんなぎ』が完結した。コミックス最終巻の特装版にはアニメ版キャストによるドラマCDが付属。このCDには神前暁も戸松遥(ナギ)が歌う新曲の作曲で参加している。ぜひ同じスタッフ・キャストでTVアニメ完結編も制作してほしい。

「かんなぎ」 なぎおと+なぎうた 完全盤
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化物語 音楽全集Songs&Soundtracks
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121 アニメ様日記 2017年9月17日(日)~

2017年9月17日(日)
『カードキャプターさくら クリアカード編』単行本の特装版同梱の「プロローグ さくらとふたつのくま」を観る。オールキャラ、オールキャストで旧作の印象を再現。キャラクターデザインは新しい解釈でちょっと違った味わいに。今後の展開に期待。
 「マクロスオーケストラコンサート」に行く。イベントの正式タイトルは「マクロス35周年×羽田健太郎 10th Memorial 『超時空管弦楽』remember ヘルシー・ウィングス・オーケストラ」。全体に豪華で盛り沢山。イベント構成が作品愛に満ちていた。曲の再現性も、曲と映像のシンクロも凄い。終盤は飯島真理さんの生歌「愛・おぼえていますか」の背後で、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のクライマックス映像が流れて、最後は飯島真理さんと故・藤原誠さん(当時の音声)のデュエットで「ランナー」だった。コンサートというよりは「超アニメイベント」。

2017年9月18日(月)
昼間は第20回文化庁メディア芸術祭のトークイベント「功労賞・飯塚正夫『アニメーション文化の立役者』」に。お元気そうでなにより。僕もアニメ雑誌の仕事でお世話になった。駆け出しの頃に「挨拶は大きな声で」など叱られたのもいい思い出だ。
 夕方から湯浅政明さんの取材でサイエンスSARUに。実はサイエンスSARUに行ったのはこれが初めて。湯浅さんが新作制作中で、取材時間をたっぷりとることはできなかったのだけど、写真撮影も含めて決められた時間内にきっちりとおさめた。

2017年9月19日(火)
配信で「孤独のグルメ」を観ていて、いかん、これでは腹が減って仕事にならないと思って、録画してあった深夜アニメの再生をはじめたら、『異世界食堂』にたどりついてやっぱり腹ペコに。『異世界食堂』は最終回まで面白かった。

2017年9月20日(水)
放送中の「ルパン三世ベストセレクション」は『新ルパン』148話「ターゲットは555M」。これもベストに入るのは納得のエピソード。もっと上位でもいいくらいだ。
 WOWOWで午前11時から『文豪ストレイドッグス』の一挙放送。それを流しながら作業を続ける。途中で出かけて、事務所に戻ってもまだやっている。なんとなく贅沢している気分だ。『文豪ストレイドッグス』の手触りは一風変わっていると思っていたのだけれど、それは作劇と演出のバランス感覚から生まれているのだろうと思った。要するに整っていて品がいいのだ。

2017年9月21日(木)
SNSで「インタビュー前に提出する質問状」について話題になっていた。最近では取材を申し込むと、事前に「質問状」を提出することになる場合が多い。僕は質問状を書くのはそんなには嫌いではない。取材で質問状に書いてないことを聞いてはいけないということはないしね。取材数日前に聞くことを一度まとめて、当日までにさらに考えるのも悪いことではない。たまにノリにノって面白い質問状を書くこともある。関係ない人にも読ませたいくらいに面白いのだけど、関係ない人に読んでもらうわけにはいかないのが残念だ。

2017年9月22日(金)
「設定資料FILE」のネーム作業と「平田敏夫作品集」編集の大詰めで大忙し。

2017年9月23日(土)
昼にTOHOシネマズ新宿で『ダンケルク』を観る。お勧めする人が多いのでIMAXで鑑賞。凄かった。好きか嫌いかという話は別にして、凄かったのは間違いない。
 夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 97 アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と『人狼 JIN-ROH』」を開催。その前に、事務所で『走れメロス』を観直したのだけど、とてもよかった。公開当時よりもずっと楽しめた。脚本が練り込まれているし、登場人物の描写がしっかりしている。トークではゲストの西尾鉄也さんがいかに『走れメロス』が好きだったかを語ってくれて、それが面白かった。

第532回 睡眠とアニメ

「『Wake Up, Girls! 新章』第1話先行上映会」、
やっぱり緊張しました!

 まぁ、緊張はいつものことなのですが、当日は頭痛がひどく、たぶん気圧の変化というよりは単なる寝不足が原因かと? 俺は子どもの頃からいわゆる「頭痛持ち」とゆーヤツで、結構悩まされてきました。もちろん学生時代は○ファリン常備。そう頻繁には使用しません。基本我慢です。寝不足と言えば睡眠時間の話。自分の場合は、

1日6時間睡眠! これがベスト、子どもの頃から変わりません!

 徹夜した後とか、よ〜っぽど疲れた時は8時間寝ることがありますが、たぶん年に10日あるか? くらい。通常6時間で充分。ただ、適正な睡眠時間は個人差があるらしく、「どうしても10時間は寝ないと保たない」という人もいるようで、それ自体は仕方のないこと。もちろん仕事の出来不出来には関係ないと思います。が、俺みたいな凡庸な人間は、6時間睡眠で保つ身体に生まれたのは運が良かったなと。なぜなら10時間寝る人より単純に4時間長く絵が描けるわけで、1週間で1日分は多く何か作れるのです(じゃ、1年では?)!
 ところが、最近は来年のシリーズ(ちなみに久々の別会社制作作品)のホン読みが始まったし、睡眠時間が5時間を切る日も多くなってきまして、

と、飯の後とか15〜30分ほど落ちたりします。これがまた本当に気持ちいいのです!
 あと、自分は子どもの頃から親に起こしてもらったこと、ほとんどないし、学校も寝坊で遅刻はまずありませんでした。そのへんで親に手を焼かせない子でした。朝(深夜)3〜4時に起きて、外に遊びに行ったりするのは怒られたりしたけど。その時知りました。

早起きし過ぎても親を怒らせると!

 え? 子どもが早朝何して遊んでたか? そりゃあ公園でゴルフやったりパソコン(マイコン)でゲーム作ったり、マンガ描いたり、竹とんぼ作ったり! 学校行く前の時間も充実させてました。
 そうそう、話は飛びますが、「Run Girls, Run!」のデビュー曲「カケル×カケル」素晴らしいですね! 神前暁先生、只野菜摘先生天才! YouTubeで試聴できるようなので、是非!

【情報局】新作アニメピックアップ[TV編]170927
10月スタートのTVアニメは60本弱!

 渡辺信一郎監督による短編『ブレードランナー ブラックアウト 2022』が現在ネットで公開中だ。「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」の公開に先駆け、両者を隔てる30年の間に起きた事件を描く。キャラクターデザイン、作画監督は村瀬修功が務める。豪華な作画陣容も話題だ。アニメーション制作は注目の新会社CygamesPicturesが手がけている。
 作画ファンが気になるといえば、『ワンパンマン』第2期のメインスタッフが発表された。シリーズ構成・鈴木智尋、キャラクターデザイン・久保田誓は第1期と同じだが、監督が夏目真悟から櫻井親良に、アニメーション制作がMADHOUSEからJ.C.STAFFへと変更になった。陣容の変更がどのような化学反応をもたらすのか、注目していきたい。
 また、『されど罪人は竜と踊る』の放映延期が22日、公式サイトで発表された。放映予定は10月5日となっていたが、来年4月に変更された。放映日まで2週間を切っての発表は異例中の異例。理由については「制作の都合」としている。
 また、新作が事実上明らかになっていた『けものフレンズ』では、25日にたつき監督自らtwitterで、制作から外れるとのアナウンスがあり、公式サイトも声明を出す事態となった。たつき監督は本作ヒットの功労者と目されていただけに、ファンの間にも困惑が広がっている。

 さて、10月よりスタートするTVアニメに目を向けよう。ショート作品や新シリーズも含めて、放映開始のはっきりしているものが56本。昨年同期が70本超だったことを思えば、かなり落ち着いたといえるが、それでもすごい数に違いはない。
 初監督を数えると、『Infini-T Force』の鈴木清崇、『URAHARA』の久保亜美香、『Just Because!』の小林敦、『てれびあにめ 大正メビウスライン ちっちゃいさん』の渡部周、『GARO -VANISHING LINE-』の朴性厚、『クラシカロイド[第2シリーズ]』の馬引圭、『THE iDOLM@STER SIDE M』の原田孝宏と黒木美幸、『ブレンド・S』の益山亮司、『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』の長山延好が挙げられる。どのような手腕を発揮するのか、期待したい。
 特に『Infini-T Force』『URAHARA』『Just Because!』はいずれもオリジナル作品だ。他にオリジナル作品では監督・田村正文、脚本・高山カツヒコ、アニメーション制作・SILVER LINK.の『つうかあ』が挙げられる。注目だろう。
 他に話題作では、人気原作の『宝石の国』、西尾維新と中村光が原作の『十二大戦』、力作OVAより引き続きWIT STUDIO制作の『魔法使いの嫁』、ボンズ制作の『血界戦線 & Beyond』、注目原作マンガをイシグロキョウヘイが監督する『クジラの子らは砂上に歌う』、ノイタミナ枠×さとうけいいち監督の『いぬやしき』が挙げられるだろうか。
 話題作といえば、『THE iDOLM@STER SIDE M』では、シリーズ放映に先駆け、9月30日に前日譚が1時間枠で放映される。お見逃しなく。

《TVアニメ新番組リスト》
2017年9月27日現在、編集部調べ

2017年9月30日(土)

『THE IDOLM@STER Prologue SideM -Episode of Jupiter-』

深夜0時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://imas-sidem.com/

2017年10月1日(日)

『お見合い相手は教え子、強気な、問題児。』

深夜1時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://omitsuyo.w-anime.com/

『銀魂[ポロリ篇]』

深夜1時35分~(テレビ東京系)※初回は深夜2時5分~
【公式サイト】http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gintama/

2017年10月2日(月)

『UQ HOLDER! 魔法先生ネギま!2』

深夜0時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://uqholder.jp/

『ディアホライゾン(被)』

深夜1時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://portal.dia-horizon.jp/

『aiseki MOGOL GIRL』

深夜1時5分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://mogol-girl.com/

『おそ松さん[第2期]』

深夜1時35分~(テレビ東京)他、順次放映
【公式サイト】http://osomatsusan.com/

2017年10月3日(火)

『ブラッククローバー』

午後6時25分~(テレビ東京系)
【公式サイト】http://bclover.jp/

『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場[第2期]』

午後9時54分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://cingeki-anime.com/

『戦刻ナイトブラッド』

午後11時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://anime.senbura.jp/

『十二大戦』

午後11時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://12taisen.com/

『食戟のソーマ 餐の皿[第3期]』

深夜0時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://shokugekinosoma.com/

『お酒は夫婦になってから』

深夜1時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://www.osakefufu-anime.jp/

『Infini-T Force』

深夜1時59分~(日本テレビ)他、順次放映
【公式サイト】http://www.infini-tforce.com/

2017年10月4日(水)

『このはな綺譚』

午後8時~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://konohanatei.jp/

『あめこん!![雨色ココア第4期]』

午後10時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://rainycocoa.jp/anime/

『TSUKIPRO THE ANIMATION』

午後10時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://tsukipro-anime.com/

『俺たちゃ妖怪人間』

午後11時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://youkainingen-bem.com/

2017年10月5日(木)

『URAHARA』

午後5時~(TOKYO MX)他、順次放映 ※4日午後8時~ AbemaTVにて配信あり
【公式サイト】https://urahara.party/

『Just Because!』

午後9時~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://justbecause.jp/

『王様ゲーム The Animation』

午後11時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】https://kingsgame-anime.com/

『DYNAMIC CHORD』

深夜1時58分~(TBS)他、順次放映
【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/DC/

2017年10月6日(金)

『ラララ・ララちゃん ウチュ~にムチュ~[シーズン3]』

午前10時25分~(キッズステーション)
【公式サイト】https://www.fantasy.co.jp/anime/

『少女終末旅行』

午後9時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://girls-last-tour.com/

『大正ちっちゃいさん』

午後9時54分~(TOKYO MX)
【公式サイト】http://mebius-anime.com/

『ファイアボール ユーモラス』

午後9時55分~(Dlife)
【公式サイト】http://dlife.disney.co.jp/special/5th_fireball.html

『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』

午後10時~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://www.kinonotabi-anime.com/

『ドリフェス!R』

午後10時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://anime.dream-fes.com/

『Dies irae』

深夜1時5分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://diesirae-anime.com/

『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』

深夜1時23分~(テレビ東京系列)ほか、順次放映
【公式サイト】http://vanishing-line.jp/

『結城友奈は勇者である[第2期]』

深夜1時55分~(MBS・TBS)他、順次放映
【公式サイト】http://yuyuyu.tv/

2017年10月7日(土)

『シルバニアファミリー ミニストーリー』

午前6時54分~(テレビ東京)
【公式サイト】http://sylvanian-families.jp/special/tv/

『ピングー in ザ・シティ』

午前9時20分~(NHK Eテレ)
【公式サイト】http://www.nhk.or.jp/anime/pingu/

『PEANUTS スヌーピー ショートアニメ』

午前9時27分~(NHK Eテレ)
【公式サイト】http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=peanuts

『タイムボカン 逆襲の三悪人』

午後5時30分~(読売テレビ・日本テレビ系)
【公式サイト】http://www.ytv.co.jp/timebokan/

『クラシカロイド[第2シリーズ]』

午後5時35分~(NHK Eテレ)
【公式サイト】http://www.nhk.or.jp/anime/classica/

『Code:Realize ~創世の姫君~』

午後8時~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://coderealize-anime.com/

『宝石の国』

午後9時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://land-of-the-lustrous.com/

『ラブライブ!サンシャイン!![第2期]』

午後10時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://www.lovelive-anime.jp/uranohoshi/

『アイドルマスター Side M』

午後11時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://imas-sidem.com/

『つうかあ』

深夜0時~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://twocartv.jp/

『ブレンド・S』

深夜0時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://blend-s.jp/

『鬼灯の冷徹[第弐期]』

深夜1時~(TOKYO MX1)他、順次放映
【公式サイト】http://www.hozukino-reitetsu.com/

『魔法使いの嫁』

深夜1時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://mahoyome.jp/

『血界戦線 & Beyond』

深夜3時8分~(MBS)他、順次放映
【公式サイト】http://kekkaisensen.com/

2017年10月8日(日)

『カードファイト!! ヴァンガードGZ』

午前10時~(テレビ東京系列・BSジャパン)
【関連サイト】http://cf-vanguard.com/information/strategy_presentation2017s_vg/

『アニメガタリズ』

午後10時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://animegataris.com/

『妹さえいればいい。』

午後10時30分~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://imotosae.com/

『クジラの子らは砂上に歌う』

午後11時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://kujisuna-anime.com/

『干物妹!うまるちゃんR[第2期]』

深夜0時~(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://umaru-ani.me/

2017年10月9日(月)

『おにゃんこポン』

深夜1時35分~(TOKYO MX) ※6日午後3時~ MixChannelにて配信あり
【公式サイト】http://www.onyankopon.jp/

『ネト充のススメ』

深夜1時40分(TOKYO MX)他、順次放映
【公式サイト】http://netoju.com/

『Wake Up, Girls! 新章』

深夜2時5分~(テレビ東京)他、順次放映
【公式サイト】http://wakeupgirls3.jp/

2017年10月11日(水)

『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』

深夜0時30分~(AT-X)他、順次放映
【公式サイト】http://majimesugiru-anime.jp/

2017年10月12日(木)

『いぬやしき』

深夜0時55分~(フジテレビ)※ノイタミナにて
【公式サイト】http://www.inuyashiki-project.com/

2017年10月13日(金)

『ROBOMATERS THE ANIMATED SERIES』

午後10時30分~(WOWOW)※先行放映
【公式サイト】http://anime.robomasters.com/

2017年10月14日(土)

『3月のライオン[第2シリーズ]』

午後11時~(NHK総合)
【公式サイト】http://3lion-anime.com/

2017年10月

『ラブ米 -WE LOVE RICE-[第2期]』

【公式サイト】http://love-kome.com/

2017年11月24日(金)

『いつだって僕らの恋は10センチだった。』

深夜0時~(TOKYO MX他)にて放映
【公式サイト】http://www.honeyworks-movie.jp/2nd/

2017年冬

『Fate/EXTRA Last Encore』

【公式サイト】http://fate-extra-lastencore.com/

2018年1月7日(日)

『カードキャプターさくら クリアカード編』

午前7時30分~(NHK BSプレミアム)
【公式サイト】http://www.nhk.or.jp/anime/ccsakura/

2018年1月

『恋は雨上がりのように』

【公式サイト】http://www.koiame-anime.com/

『刀剣乱舞 ―花丸―[第2期]』

【公式サイト】http://touken-hanamaru.jp/

『グランクレスト戦記』

【公式サイト】http://grancrest-anime.jp/

『サンリオ男子』

【公式サイト】http://sdan-anime.com/

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

【公式サイト】http://violet-evergarden.jp/

『銀の墓守り[第2期]』

【公式サイト】http://ginno-guardian.jp/

『弱虫ペダル[第4期]』

【公式サイト】http://yowapeda.com/

『七つの大罪 戒めの復活』

【公式サイト】http://www.7-taizai.net/

『スロウスタート』

【公式サイト】http://slow-start.com/

『三ツ星カラーズ』

【公式サイト】http://www.mitsuboshi-anime.com/

『ダメプリ ANIME CARAVAN』

【公式サイト】http://damepri-anime.jp/

『ゆるキャン△』

【公式サイト】http://yurucamp.jp/

『刀使ノ巫女』

【公式サイト】http://tojinomiko.jp/

『ポプテピピック』

【公式サイト】http://hoshiiro.jp/

『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~[第2期]』

【公式サイト】http://kaiju-gk.jp/

『アイドリッシュセブン』

【公式サイト】 http://idolish7.com/aninana/

『citrus』

【公式サイト】http://citrus-anime.com/

『Butlers 千年百年物語』

【公式サイト】http://www.butlers-anime.com/

2018年初春

『DEVILMAN crybaby』※Netflixにて独占配信

【公式サイト】http://devilman-crybaby.com/

2018年初頭

『斉木楠雄のΨ難[第2期]』

【公式サイト】http://www.saikikusuo.com/

2018年4月

『されど罪人は竜と踊る』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/sareryu/

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE 邂逅』

【公式サイト】http://gineiden-anime.com/

2018年春

『フルメタル・パニック!Invisible Victory』

【公式サイト】http://www.tdd-1.com/iv/

『イナズマイレブン アレスの天秤』

【関連サイト】http://www.inazuma.jp/ares/

『ソードガイ The Animation』

【関連サイト】http://www.dle.jp/jp/news/information/1258.html

『ニル・アドミラリの天秤』

【公式サイト】http://nilad-anime.com/

『ヒナまつり』

【関連サイト】http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_EB06000005010000_68/

2018年冬

『伊藤潤二 コレクション』

【公式サイト】http://itojunji-anime.com/

放映予定

『むさしの!』

【公式サイト】https://www.musasi-no.com

『ヤマノススメ[第3期]』

【公式サイト】http://www.yamanosusume.com/

『グラゼニ』

【公式サイト】https://www.bs-sptv.com/gurazeni/

『進撃の巨人 Season3』

【関連サイト】http://shingeki.tv/

『メルヘン・メドヘン』

【公式サイト】http://maerchen-anime.com/

『PERSONA5 the Animation THE DAY BREAKERS』

【公式サイト】http://www.aniplex.co.jp/p5a/

『学園ベビーシッターズ』

【公式サイト】http://gakubaby-anime.com/

『神撃のバハムート マナリアフレンズ』

【公式サイト】http://manaria.jp/

『ISLAND』

【関連サイト】http://never-island.com/

『戦姫絶唱シンフォギア[第5期]』

【公式サイト】http://www.symphogear-gx.com/

『ワンパンマン[第2期]』

【公式サイト】http://onepunchman-anime.net/

『明治東亰恋伽』

【関連サイト】http://meikoi-vita.com/

『ハイスクールD×D』新シリーズ

【関連サイト】http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201104highschool/

『バキ』

【関連サイト】http://baki.akitashoten.co.jp/

『DAYS』東院学園戦

【公式サイト】http://days-project.jp/

『LOST SONG』

【公式サイト】http://lost-song.com/

『オーバーロード[第2期]』

【公式サイト】http://overlord-anime.com/

『ウマ娘 プリティーダービー』

【公式サイト】https://umamusume.jp/anime/

『ラーメン大好き小泉さん』

【公式サイト】http://ramen-koizumi.com/

『少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト』

【公式サイト】http://revuestarlight.com/

『おしりたんてい』

【公式サイト】http://www.oshiri-tantei.com/

『こみっくがーるず』

【公式サイト】http://comic-girls.com/

『リラックマ』※Netflix独占配信

【関連サイト】http://www.san-x.co.jp/rilakkuma/

『盾の勇者の成り上がり』

【関連サイト】http://mfbooks.jp/feature/

『宇宙よりも遠い場所』

【公式サイト】http://yorimoi.com/

『アンゴルモア 元寇合戦記』

【関連サイト】http://comic-walker.com/news/detail/973/

『ちおちゃんの通学路』

【関連サイト】https://www.youtube.com/watch?v=piWbD3V2Lj8

『ミイラの飼い方』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/miira/

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

【公式サイト】http://darli-fra.jp/

『博多豚骨ラーメンズ』

【関連サイト】http://mwbunko.com/special/sp09/

『りゅうおうのおしごと!』

【公式サイト】 http://www.ryuoh-anime.com/

『からかい上手の高木さん』

【関連サイト】http://gekkansunday.net/series/karakai

『殺戮の天使』

【関連サイト】https://gamemaga.denfaminicogamer.jp/satsuriku/

『ヲタクに恋は難しい』

【関連サイト】http://www.ichijinsha.co.jp/special/wotakoi/

『封神演義(仮)』

【公式twitter】https://twitter.com/hoshinengi_tv

『B:the Beginning』

【関連サイト】https://www.netflix.com/jp/title/80097594

『A.I.C.O. -Incarnation-』※Netflixにて独占配信

【関連サイト】https://www.netflix.com/jp/title/80161848

『バジリスク 桜花忍法帖』

【公式サイト】http://www.basilisk-ouka.jp/

『ゴールデンカムイ』

【公式サイト】http://youngjump.jp/goldenkamuy/

『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』

【公式サイト】http://deathma-anime.com/

『だがしかし2』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/dagashi/

『たくのみ。』

【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/anime/takunomi/

『ハクメイとミコチ』

【公式サイト】http://hakumiko.com/

『宇宙戦艦ティラミス』

【公式サイト】http://www.tiramisu-anime.com/

『Lostorage conflated WIXOSS』

【公式twitter】https://twitter.com/wixoss_anime

『魔法少女サイト』

【関連サイト】http://tap.akitashoten.co.jp/comics/maho

『Z/X Code reunion』

【関連サイト】https://www.zxtcg.com/

『七星のスバル』

【関連サイト】http://gagagabunko.jp/specal/7subaru/

『ありすorありす』

【公式twitter】https://twitter.com/ALICE_or_ALICE_

『こねこのチー[第2期]』

【公式サイト】http://chissweethome.com/

【ARCHIVE】 「この人に話を聞きたい」
第52回 平田敏夫(後編)


●「この人に話を聞きたい」は「アニメージュ」(徳間書店)に連載されているインタビュー企画です。
このページで再録したのは、2003年2月号掲載の第五十二回 平田敏夫(後編)のテキストです。




今回の取材の撮影時に、平田さんは最初、ちょっと照れた様子だった。だが、撮りはじめるとバッチリとポーズを決めてくれた。そして、終わった後で「撮られているうちに、その気になっちゃったよ」と苦笑なさっていた。作られる作品と同様に、穏やかな雰囲気の方である。「僕は作家じゃないからね」と彼は言う。『金の鳥』『ボビーに首ったけ』『はれときどきぶた[劇場版]』等の映像に凝った、あるいは既成の枠にはまらない作品を作ってきた方が、そんな事を言うあたりも面白い。それも平田さんらしさなのだろう。






―― じゃあ、いよいよ『金の鳥』の話をお願いします。マッドハウスが、東映まんがまつりの1本として制作したんですよね。(注9)

平田 マッドハウスが『金の鳥』を作る事になった事情は、僕はよく知らないんですよ。当時、東映のプロデューサーさんだった田宮武さんが、「そろそろ東映のまんがまつりに、外の血を入れた方がいい」というスタンスだったと聞いています。「変わったものを作るのはマッドハウスだ。マッドにやらせてみようじゃないか」という事だったみたい。その前の『(まんが)イソップ物語』では、外からひこねのりおを監督として連れてきて、東映の社内で作っていたと思うんだけど。

―― 言われてみればそうでしたね。

平田 うん。で、次の『金の鳥』は制作を外部発注という事で、マッドハウスが作る事になった。作品的には、大好きな作品なんです。でも、作品を観たあるプロデューサーの方に「ちょっと趣味的過ぎる」なんて(笑)、言われましたけど。でも、アニメーターの人達は、総じてみんな面白がってくれて。東映の美術の連中なんかも「やられてしまった」とか言ってくれた。

―― そう言われる気持ちは分かりますね。

平田 あの作品では「音楽シーンは我々がやるより、南家こうじにやらせた方がいい」と思って。それで南家こうじに白紙のコンテを渡して、「3分です。南家さん、よろしく」って(笑)。(注10)

―― 南家さんが担当したパートは、コンテを描かなかったんですか。

平田 描かなかったと思う。僕は全体の構成をやって、その音楽シーンだけはコンテではスポーンと抜いておいて、南家さんに好きにやってもらったんです。でも、ディズニーもミュージカルシーンは別のディレクターが立っていますよね。それから、アクション担当のディレクターが立っていたりしますよね。『金の鳥』もそういうノリだったんです。う~ん、あの時は、丸さん(丸山正雄)のやり方がちょっと移ったかなあ(笑)。

―― 『金の鳥』は、大橋学さんの数少ないキャラデザイン作品ですよね。

平田 そうです。大橋学を活かすためにはどうしたらいいかというのが、まずあった。で、石川山子を活かすためにどうしたらいいか。福島敦子はどう配置したら活きるのだろうか(注11)。みんなの個性を殺さないで活かすためにどうしたらいいのか考えていくと、映画のスタイルが決まっていくんです。そういうやり方だから、演出不在と言われちゃうのかも知れない。大橋学は止め画が好きだから、じゃあ、止め画でミュージカルシーンをやろうか。『金の鳥』では南家こうじのと別に、大橋学のイラストレーションでやったパートがあるんだ。『ユニコ』でも、大橋学で同じような事をやっていますよ。『金の鳥』では、いわゆる監督業をしたかなあと思っているけどね。そういったクセの強い人達をまとめて、また、作品的にも、あれだけクセの強いものは、なかなかないと思うんですけどね。

―― 美術もすごいですよね。

平田 『金の鳥』の美術はドリームチームですよ。石川山子が美術監督で、門野真理子、山本二三、男鹿和雄。後に『ボビー』の美術をやってる山川晃。それから、サンリオのイラストレーションでグランプリをもらった安藤(ひろみ)という女性がいて。本当にドリームチーム。すごいよね。

―― そもそも石川さんをアニメ界に引っぱってきたのが平田さんだ、とうかがっているのですが。

平田 違います。サンリオ時代の同僚です。

―― そうなんですか。

平田 彼女は、サンリオで背景をやっていたの。『ユニコ』の時も、彼女はサンリオのスタッフだった。サンリオのアニメーション部門が縮小される事になった時に、僕が丸さんに紹介した。今言った安藤も門野真理子も、みんなサンリオの同僚だったの。僕はその紹介役だね。

―― サンリオのアニメーション部門って、かなりの人材を輩出しているんですね。

平田 そうだった。あそこには、後に劇場『ジャングル大帝』の美術をやる阿部行夫というのがいて、彼がみんなのお師匠さんだった。彼が美術監督で、それ以外は背景で。彼等が外へ出たら花開いた。それは、みんなを育てた阿部行夫が偉かったんだと思う。

―― 『金の鳥』は、野田(卓雄)さんが作画したところもよかったですね。前半の魔女が登場するところですよね。

平田 うん。野田さんなんて、あんなにしっかりと構築して仕事をする人なのに、よく『金の鳥』みたいな、いい加減な作品をやってくれたなあと思ってる(笑)。それから『金の鳥』には、新川(信正)というのがいてね。彼は、ああいうあったか~いアニメーションを得意にしているんです。『金の鳥』は層が厚いんだよなあ。美術だけじゃないんですよ。アニメーターもすごかったね。

―― あの作品では、キャラクターの輪郭線を繋げてないですよね。あれはどなたのアイデアだったんですか。

平田 大橋学ちゃんじゃないかな。彼はああいうのが好きなんだよね。線がぶれてて、間が飛んでいるとか。

―― キャラクターデザインは、大橋さんと福島さんの合作ですよね。最初から合作でやる予定だったんですか。それとも作業を進めているうちに、そういうシフトになっていったんですか。

平田 最初から合作だったと思います。それも大橋さんと福島さんを活かすためにやったんだとと思う。

―― 一番最初に言った、過剰に盛り上げたりしない、というのが平田さんらしさだとすると、『金の鳥』の主人公の飄々とした感じとかも、平田さんの持ち味なのかな、と思うんですが。

平田 僕もそういうところがあるんだけど、大橋学もそうなんだよね。彼も飄々としてるから。彼のキャラクターを見て、やっぱり「この主人公でそういうのは、やりたくないなあ」と思うところがある。今、言われたようなところは、僕には体質としてずっとあるね。でも、例えば『はだしのゲン』なんかは熱い物語だから、そうはいかない。「押すとこは押さないとね」と思ってやったと思う。

―― なるほど。

平田 自分が最初から最後まで作ったのは、『金の鳥』と『ボビー』だけじゃないかな、と思ってるんだけど。『金の鳥』は、南家こうじのところを除けば、他の人に絵コンテを描かせてないし。

―― テイスト的にも、丸々ご自身のテイストで。

平田 そうそう。そうやって人に任せたところも含めて、自分が全部の構成をまとめた。上手くいってるか失敗してるかは別にして、「個人で最初から最後まで頑張ったよ」というのは(笑)、あの2作品だけじゃないのかなあ。マッド以外でやった、よその作品はまた違いますけど。

―― もうひとつの代表作の『ボビー』のお話もうかがいたいんですが。

平田 これはねえ、若気の至りかなあ……とか思ってるんです。

―― かなり、かっ飛ばしてますよね(注12)。

平田 とんがってましたね。僕は、とんがらない人なんですけど。なんでとんがったのかなあ、あの時(笑)。

―― 原作に触発されたんじゃないんですか?

平田 うん。乾いた映画が好きなのね。向こうの映画でもアンドレ・カイアットとか。その系統が好きだったり、古いよなあ(笑)。片岡義男って、基本的にはハードボイルドなんですよね。余計なものを省略して、ある種の美学だけを追究している。積み重ねじゃなくって、省略していく美しさみたいなのがあると思うんだけど。原作の『ボビー』もそうなんだと思う。だけど、上がってきたシナリオの第1稿は、そうでもなかったんですよね。原作の別の話と合体させてあって、水商売をやっている女の子を絡ませたりしていたんですよ。

―― もっとドラマチックな話だったんですか。

平田 そうです。もっとストーリーが入り組んでいて、心の綾を描いたり、というシナリオだった。それはそれでシナリオとしてOKだったんだんですけど。原作をもう1回読み返したら、原作通りでいいんじゃないかと思えたんです。長編じゃなくて中編なんだから、膨らませる必要はない。むしろ余計な事をカットしていく方向の方がいいんじゃないか。それで、これからの人生を選択していく高校生の、ひと夏の物語になるんじゃないかと思った。コンテが上がったら、りんたろうプロデューサーにも「面白いじゃないか」と言ってもらえて(注13)。

―― 原作もボビーが自動車に跳ねられて、お終いなんですか。

平田 そうです。原作はもうちょっとハードです。ボビーのヘルメットがアスファルトに転がって、お終い。生首が飛んで終わったようにも読めるんですよ。映画でも、ボビーを殺すか生かすかの、二案がありましたけどもね。ラストカットで病院のベッドでギブスだらけのボビー君がいる、という案もありました。そこをどうするかは、ダビングの頃までアバウトにしたまま進めた。キャラクターデザインの吉田秋生さんは「ボビーを復活させよう」派でしたね。最後には「姑息な事は止めよう」という意見が出て、あのかたちで行く事になったんです。

―― 誰もいない部屋で、電話が鳴るカットで終わるんですよね。

平田 そうそう。死んだシーンは見せないけれども、多分、死んだのであろうと。青春ってすごく輝いているものだけれど、その時は二度と戻ってこない。戻ってこないから、みんな忘れられないんだ、みたいな部分が出せればいいなと思った。青春をシンボライズして描くと、こうなるんだよという風に切り取ってみた。作品の作りとしては、最初から最後までイメージの羅列で、「これでドラマになるのかよお」っていう感じで(笑)。

―― あの映像のインパクトは、ものすごいですよね。実写の写真をコラージュしたところがありますが、あそこは、ご自身で写真を撮ったとか。

平田 プロのカメラマンに撮ってもらったの。一緒に晴海埠頭に行って、制作の人にキャラクターと同じ格好をしてもらってバイクに乗せて。カメラマンに連続写真でバンバン撮ってもらった。その後、押井(守)君もやっていたけど、写真を1回、セルにコピーして、それをマーカーを塗って、撮影して動かした。この手法は、僕はコマーシャルでもやっていなかった。

―― イラストを使ってるところがありますよね。あれは、キャラ表をそのまま使ったと聞いていますが。

平田 キャラ表を使っています。「ポップアートにしちゃおうぜ」なんて思って、ペイントマーカーで、画の周りにギザギザを描いたり、星印を入れたりして。そういう作り方はコマーシャル時代の財産ですね。色んな事をやってるんです。スクリーントーンを貼ったり、カラートーンを貼ったりとか。そういう作業は人に頼めないから、自分でやるしかないんだよね。だから、作業的にはちょっときつかった。他の人の原画をチェックしながら、そういう自分の作業もやっていたから。

―― 自ら撮影素材を作っていたわけですね。

平田 そうそう。撮影台の脇に付きっきりになったカットもありますよ。

―― 具体的には、どんなカットなんです?

平田 画のぼかし。センターフォーカスって言うんです。今ならデジタルで簡単にできる、なんて事のないカットなんだけど。カットによってぼけ方が変わってくるから。いちいちメンタムを拭いては塗り替えていったり。

―― え? 何を塗ったんですか。

平田 メンソレータム。(撮影時にセルに乗せる)ガラスの上に塗るの。

―― なるほど。それでレンズのぼけた感じを出すんですね。

平田 そう。アナログの手作業で、『老人と海』みたいな事をやってるんですよ(笑)。あの作品は、テクノロジーの宝庫なんです。僕の技術的なものは、みんなあそこに入っちゃってる。そういう意味でも面白かった。音楽だらけだし、ビデオクリップみたいな映画でもあるよね。野村宏伸君のプロモーション的な意味も少し加味しようという狙いもあったんだ。(注14)

―― 『ボビー』みたいな作品は、本当になかなかないですよね。

平田 この前、『花田少年史』のオープニングをやって、「あれ? 『ボビー』と一緒だ。僕、なんにも進歩してない」って思ったの(笑)。でも、今でもああいう事をやるの人間は、珍しいらしくて。南家こうじと熊田(勇)さんぐらいしかいないとか言われた。

―― ああいう作品を作るような資質の人は、いないですよね。

平田 自分で言うのもなんだけど、『花田少年史』のオープニングは若い人に評判が良くって、本当に良かった。でも、(今の若い人は)みんな巧いから、やろうと思えばああいう事もできるんだろうけど。チャンスがないだけの話でね。

―― いや、技法を思いつくかどうかというのも、あると思いますよ。

平田 BACKSTREET BOYSの歌を使ったという意外性で受けているというのも、あるしね(笑)。

―― 3つの取り合わせの意外性ですよね。『花田少年史』で、あの歌で、あの映像。

平田 そう。ミスマッチの良さだよね。

―― 『花田少年史』のオープニングはどこまでおやりになっているんですか。

平田 絵コンテをやって、実写の写真を使っている部分はやっています。作画は兼森(義則)さん達にお任せして。上がった原画をコピーとって、それに色を塗るのも自分でやった。

―― で、『ボビー』の話に戻りますが。

平田 『ボビー』はちょっと、気恥ずかしい作品だよね。あれを作った自分が気恥ずかしいのね。あの頃の角川映画って、最先端っていうのかな。「角川映画で映画を1本撮らなきゃ、監督じゃないよ」みたいなところがあって。それで「やってやろう。とんがってみよう」みたいな気持ちがあった。その若気の至りが、気恥ずかしいのね。

―― 仕上がりに関しては、恥ずかしくないんですよね。

平田 どうかなあ。恥ずかしくはないけど、技術を売り物にしてるみたいなとこが出ちゃってる。もうちょっと押さえるべきシーンがあったんじゃないかと、今になって思うけれど。

―― もっとドラマ寄りに作った方がよかったかもしれない?

平田 かも知れないなあと、思っているんですけど。テクニックが表に出過ぎると嫌味だよね、と自分で自分を批判してるんですけどね(笑)。

―― 先ほど、マッドハウスの作品で、最初から最後まで自分でやったのは『ボビー』と『金の鳥』だけかもしれない、というお話がありましたが。

平田 他には『はだしのゲン2』なんかがあるけど、あれも兼森さんや川尻(善昭)に助けてもらって、混成チームで作ったみたいな作品だった。

―― 『はだしのゲン2』も部分的に、他の方がコンテ描いたりしてるんですか。

平田 コンテは全部僕が描きました。でも、巧いアニメーターばかりだったから。兼森さんや川尻が1人で1シーンの原画を描いていたりするんですよ。そうすると「平田さんの絵コンテを、ちょっとアレンジしました」みたいな事になる。アニメーターを役者に喩えると、役者の個性が強いというやつだったんです(笑)。「寅さん」で御前様が出てきた時に、監督がああしろこうしろとは言わないでしょう。御前様の芝居に合わせて撮っちゃう、というのがありますよね。そういうノリじゃないのかなあと。

―― 笠智衆ですね。それはそうでしょうね(笑)。

平田 『はだしのゲン』には名優とも言えるアニメーターがいっぱいいたんですよね。名優が演出がカバーするという事はありますよね。

―― あまり話題になる事はないですけど、『はれときどきぶた』も、かなりキテる作品でしたよね。(注15)

平田 キテる(笑)。あれは小松原一男がいなかったら、成立しなかった。それと、あれもやっぱり丸さんが。

―― ええ? だって、あれはオープロの作品ですよね。

平田 オープロなんだけど、丸さんが来てくれてね。途中に挿入される日記のシーンの描き手がいなかったんですよ。それを、丸さんが振ってくれた。兼森さんでしょ。大橋学ちゃん、浜(崎博嗣)ちゃん。それから栗原(玲子)さん。マッドハウスのトップアニメーター達が、オープロ作品なのに参加してくれた。

―― 主人公が描いた日記の画が動くシーンですよね。いたずら描きみたいなアニメ。あれは鉛筆画なんですか。

平田 あれはクレヨン画。それを丸さんが仕切ってくれた。僕は、お釈迦様の手のひらの上を飛び回っている、孫悟空みたいだよね(笑)。美術は門野真理子でね。それを綺麗にまとめたのが小松原一男なのね。小松原一男っていうと、『ハーロック』みたいな作品で知られているけど、『はれぶた』も彼の世界なんだよね。小松原さんが亡くなってから、奥さんと話をしたんですけど、生前、「やっぱりね、こういう作品を大事にしなきゃね」と、いつも言われていたそうですよ。

―― 『はれぶた』も、平田さんにとって大事な作品なんですね。

平田 あれほど好きなように演出した作品は、他にはないかもしれない。『金の鳥』と『ボビー』と同じくらい愛着を持っている。原作も相当ぶっ飛んでいて。作者の矢玉四郎さんという方もぶっ飛んでいて。反骨の固まりで。よくああいう絵本を出版社がOKしたなと思うくらい。鉛筆が天ぷらになったり、消しゴムが薬だったりという、そういう生活のひっくり返しが、子供達にとって堪らない面白さだったりするので。原作のポリシー、構成はそのままにした。もっとストーリー性を加味するとか、そういう作り方もあったのかもしれないけれど、それはしかなった。ただ、映画としてのクライマックスは必要だよね、という事で、街がブタだらけになるところのアイデアを膨らましたくらい。ただ、原作では、舞台の街がどういう設定なのか、あまり見えなかった。門野真理子と小松原一男とそれについて考えてる時に「これなら、俺が住んでるところがぴったりだよ」って、小松原一男が言ったんです。

―― 小松原さんのご自宅って、金沢文庫の方ですよね。

平田 うん。原作に1ショット、飛行機が着陸するとこがあって、すると羽田空港の近くか。原作に、赤っぽい電車が走ってたから、じゃあ京浜急行か。それで、そこへ遊びに行ってみようかという事になって、カメラを持って行ったら、イメージ通りの神社があって(笑)、海があって。原作に海は出てこないんだけど。それで、そこをロケーションしたのね。ブタだらけになるクライマックスシーンに出てくる消防署、街並み、パチンコ屋、京浜急行の駅のガード下なんて、全部、小松原一男がここにしようって、提案したんだ。

―― クライマックスはあるものの、あの映画も、割とストンと終わりますよね。

平田 あれはストーリーじゃなくて、生活の断片だと思っていたから。明日も同じような日が続くのかもしれない。要するにあの子は、基本的には反省も何もしてない。反省して成長するという物語もあっていいんだけど、この作品の場合、それは要らないんじゃないと思った。「想像力というのはどういうものなのか」という抽象的なテーマでいいんじゃないと思った。

 あの映画に関しては、本当にみんながハッピーだった。原作が人気作だったから、スポンサーも乗りやすかった。僕らも「こんな面白いものが、アニメでやれたら最高だ」と思っていたのが実現した。子供達にも受け入れられた。結局、三百万人ぐらい動員したんです。原作者も大喜び。スポンサーも大喜び。作った人も大喜び。しかも、スケジュール通りに上がって、赤字を出さなかった。

―― そうなんですか。

平田 全部ハッピー。あの作品で損した人はひとりもいない。珍しいケースだよね。

―― 先日、『小さな恋のものがたり』を観ました(注16)。章ごとに「SUMMER」「AUTUMN」「WINTER」とタイトルがつけられていて、最後に季節がひと回りして春に戻って「SPRING」で終わる。それで途中にポエムシーンが挿入される。凝った構成ですよね。

平田 止め画を入れるのは、僕の癖みたいだね。『はれぶた』もそう、『ボビー』もそうでしょ。『金の鳥』も『ユニコ』もそうだね。止め画だったり、イラストだったり。 ―― あるいは、ミュージカルシーンとか。

平田 どうしても、そういうのを入れたがるんです。そういう意味では一貫している。画を大事にしちゃっている。「動きも大事だけど、止め画も大事だよね」という感じでやっちゃってるね。『小さな恋のものがたり』のポエムシーンは、雪室さんも大満足。原作者も大満足。あのポエムのシーンが入ったおかげで、構成が上手くまとまったと思う。そもそも雪室さんのシナリオが、そういう構成になっていたんだと思うの。

―― 全体を、春夏秋冬で章分けする構成ですね。

平田 そうです。それは僕が考えた事じゃないのね。それで『小さな恋のものがたり』のポエムシーンが形を変えて『あずきちゃん』まできているんだよね。結局、同じスタイルで同じ事をやってるんですね。

―― 別の取材でもおっしゃっていましたけど、平田さんの中では『小さな恋のものがたり』と『あずきちゃん』が直結してるわけですね。

平田 うん。雪室さんがその時の事をおぼえていて、『あずきちゃん』で毎回モノローグを入れる構成にしてくれたんじゃないか。僕は勝手にそう思っているんですけどね。(注17)

―― 『あずきちゃん』は、平田さんのお仕事の中では、印象的な部類に入ります?

平田 入りますよ。ものすごく大きいです。

―― 全話のエピローグのイラストですよね。

平田 うん。20秒間の時間とテーマを与えられて、「あずきちゃんは、何を感じたんだろう」と考えて。画の内容を考えて、画風も考えて、色味も考えて、毎週挑戦していく。「よくも3年もやったなあ」と思う。「週刊新潮」の表紙を描いてる人はどんなに辛いだろう、とか思った(笑)。画の内容については丸さんも、小島(正幸)監督も僕に任せてくれて、細かい注文は出なかった。毎週毎週どうやって観ている人を裏切って、楽しませてあげようかな、という事ばっかり考えていたでしょ。辛いというよりも、楽しい事の方が多い仕事だった。

―― エピローグのイラストって、カメラワークも平田さんがつけてたんですよね。

平田 そう。カメラワークは本当はいらなくて、フィックスでも良かったのかもしれないんだけど。つけるか、つけないか。選択肢はその二つしかないんだけど(笑)。1回つけたら、もうずっとつけざるを得なくなっちゃって。

―― あのイラストは、脚本を読んでお描きになっていたんですか。

平田 そうです。雪室さんの脚本を読んで描いていました。それでナレーションが脚本通りの時もあったし、小島さんがちょっとナレーションを変えていた事もあった。変えたナレーションがかえってイラストに合っていたりしてね。やっぱり小島さんが演出的な小味を効かせているんですよね。だからこの仕事も、僕が全部を好きにやったと言うと、ちょっと語弊があるんです。そうやって、監督がカバーしてくれていたところがあった。

―― 雪室さんとのお仕事というと、『カッパの三平』もそうでしたよね。雪室さんとのお仕事は何度かあるんですね。

平田 『あしたのジョー』は出崎統の監督作品だけど、その時に何度か、雪室さんの脚本でコンテをやっているんです。その後、『小さな恋のものがたり』まではないんですよ。でも、『小さな恋のものがたり』をやって「あれ、波長が合うのかな?」とか思っちゃったの。それからしばらくして、『カッパの三平』でご一緒する事になった。

―― なるほど。

平田 『カッパの三平』は、僕がマッドハウスから外に出てやった仕事なんですよ。よそのスタジオに他流試合に行ったようなものでね。雪室さんの脚本がものすごく素敵で、「やりたい!」と思ったの。オバケ映画じゃなくって、少年のひと夏の物語だった。それが素敵だったのね。だけど、『カッパの三平』はちょっと制作面で予算的に厳しかったんです。マッドハウスでは、さっきも言ったように名優に囲まれて仕事をしていたけれど、マッドを離れたらそんな役者達は使えないんですよ。でも、頑張ってみよう。脚本が良ければ、作品は観られちゃうものだよ、と思って。エンディングでは「やっぱり人がやんない事やんなきゃなあ」と思って、カメラマンとカッパコレクション(板久河童コレクション)という河童のものが集められているところに行って、写真を撮ってきて。それをモンタージュして、カッパだらけのエンディングを作った。それで映画にちょっとひと味、加味したんです。作品としてはいい雰囲気のものになったと思う。雪室さんも「脚本を(ちゃんと)読んでくれてありがとう」みたいな事を言ってくれた。色々あったけど『カッパの三平』は割と好きな作品。それから、あれは丸さんの手の外の作品。

―― 平田さんに関して気になっている事がひとつあるんです。『はだしのゲン』以外にも、それ以降、戦中もの、終戦もの、あるいは広島を題材にした作品を、かなりの数おやりですよね。(注18)

平田 やっていますね。

―― だけど、平田さん自身が広島出身であったり、身近に被爆された方がいるわけではないんですよね。

平田 別にそういう事じゃないんですよ。それも基本的に、丸山の仕切りなんですよ。「そういった作品を、特に短編を器用にまとめるのは、平田であろう」と考えて振ってくれてるんだと思う。僕自身に広島に関して、何か考えている事があって作っていたわけじゃなかった。ただ、作るためには勉強をするし、勉強をしちゃうと、やっぱり知らなかった時よりは思いが強くなるよね。内容に入り込まないと、作品って作れないし。だけど、時々、そういった広島関係の記事で取材を申し込まれる事があって、それは困る。「俺は、そういう事のオーソリティーじゃないんだ」と思っているんだけどね(苦笑)。

―― ここで改めて平田さんのスタンスについて訊きたいんですが、アート的なアニメーションを志してやって来て……。

平田 違う違う。志はないよ。志はないけれど、そういう志向を持っていた。ストーリーから入るアニメーションっていうのがあるよね。りんさんみたいに2時間以上もの長さを、すごい力業の演出で見せちゃうアニメーションがある。今(敏)さんの『千年女優』みたいに構成力で見せる作品もある。だけど、その一方で、「画が動くんだ」というところから入っていくアニメーションも、あるんですよ。

―― 「画が動く」という素朴な喜びから始まるアニメーションが。

平田 そうそう。一方で、そういうものもある。ヨーロッパの短編アニメとか、『老人と海』とか『木を植えた男』とか。ああいうものも素敵だよね。僕はどちらかというと、芸術家とか作家タイプではないんだけど、そういうアニメーションと、普通のTVシリーズが歩み寄れないのか、上手く結婚できないものなのかなあとは思っている。

―― 面白いなあと思うのは、平田さんが、そういう志向をお持ちでありながら、たとえば南家こうじさんみたいな個人作家にならないところですよ。

平田 うん。

―― 『花田少年史』のオープニングもそうですよね。すごい映像なんだけど「俺様の作品だぜ!」というオーラは出てないんですよ。

平田 あの作品の作家は、原作者の一色まことさんだからね。それと、監督の小島や作画の兼森さん達と一緒にやっているものだから。商業アニメーションという枠の中で、どういう風に自分が生きていくのか。それで自分にはどういう喜びがあるのか、そういうスタンスでやっているんだと思うのね。僕は作家ではないんだけれども、楽しい仕事としてアニメーションを選んだからには、アニメーションの良いところを忘れないでやっていきたい。音楽家でいうと、ソロのバイオリニストやピアニストって作家だと思うんです。独奏会を開いたり、オーケストラをバックに演奏したり。僕はそうではない。かといって大オーケストラに参加して、シンフォニーを奏でるのは、辛いところがあるんだよね(笑)。『メトロポリス』とか『千年女優』といった作品へ、今さら1人のスタッフとして参加するのは大変だあ、というのもある。

―― 『メトロポリス』や『千年女優』は、音楽に喩えるとシンフォニーなんですね。

平田 うん。それで自分は何に向いているんだろうと考えたら、カルテットとかね(笑)。4人なり、3人なりの息のあった仲間でクラシックをジャズで演奏するみたいな。自分に一番合ってる世界って、そういうノリなのかな。それは最近になって気がついたんだけどね。どちらにしろ、僕はタイプとしてはソロではないですね。芸術家じゃない。芸術家としてアニメーションをやりたいとは、そんなには思わない。憧れはあるけど、それは自分の手に余るというか。

―― 個人作家的な方向にいかない理由として、さっきおっしゃっていた「ストーリーも大事だ」というのもあるんですよね。

平田 うん。それと、共同作業の喜びも知ってしまった。刺激しあったりして、お互いに成長していくといった部分のよさね。

―― そういう作品作りのスタンスは、平田さんの性格的なところと関連しているんじゃないかと思うんですが。

平田 それはあるよね。自分の資質について考えると、メロディメーカーじゃないな。やっぱり、アレンジャーだなあと思うの。あらゆる技術を駆使して、作品を仕上げる。相当の手練れじゃないと、アレンジャーってできないから。自分が手練れだと自慢しているんじゃなくて、そういう生き方の方が合ってるのかも知れないと思っているという事。

―― なるほど。

平田 競走馬でいうとね(笑)、華麗な逃げ馬っていうのがありますよね。先頭を突っ切って、ワーッて逃げ切る人。僕は、そういう逃げ馬でもないし、強烈な追い込み馬でもないし、着実な先行馬でもないし、鋭い差し馬でもないし……って分かる?

―― (苦笑)。言われている事は、なんとなくわかります。

平田 それと別に、ジリ足ってのもあるんですよ。集団の中で目立たずトコトコ走ってて。それで、いつもいいとこには居るんだけど、目立たなくて。目立たないまま、毎回レース終わってしまう。で、間違って2着とか3着に来ちゃう時がある。「俺、ジリ足だなあ」って、自分で言うんですよ。他の馬は強烈な個性を持ってるんだけど、ジリ足はどこを取っても特徴がない。目立たないけど、みんな潰れた時なんかに、ひょこっと目立つ時がある。そういうタイプなんです。すごい喩えでしょ(笑)。



(注9)
『グリム童話 金の鳥』は、マッドハウスが制作した劇場作品。凝った美術とユニークなキャラクターが魅力の快作だ。制作されたのは1984年だが、3年間オクラ入りして、87年に公開された。

(注10)
『金の鳥』では「みんなのうた」等で知られる南家こうじが、ミュージカルシーンを担当している。

(注11)
大橋学は『宝島』オープニング・エンディング、『ロボットカーニバル』の「CLOUD」等を手がけたアニメーター。石川山子は『夏への扉』『浮浪雲』『風と樹の詩』等を手がけた美術監督。その濃密な仕事ぶりは目を見張るほどのものだ。福島敦子は『Manie―Manie 迷宮物語』の「ラビリンス*ラビリントス」等で知られるアニメーター。ゲーム「ポポロクロイス」シリーズのキャラデザインも手がけている。

(注12)
『ボビーに首ったけ』は、片岡義男の小説を、吉田秋生のキャラクターデザインでアニメ化した劇場中編。イラストや実写の写真、鉛筆画の動画まで駆使した多彩な映像表現と、青春ものらしい爽やかさが魅力の作品である。

(注13)
監督のりんたろうが『ボビーに首ったけ』では、プランナーの立場で参加している。

(注14)
野村宏伸は、当時の角川映画の常連俳優。本作で主演を務めている。

(注15)
ここで話題になっている『はれときどきぶた』は、ナベシン監督のTVシリーズではなく、オープロダクションが制作を担当した劇場作品。シュールな味わいが楽しい。美術の見応えもかなりのもの。

(注16)
正式タイトルは『小さな恋のものがたり チッチとサリー初恋の四季』。みつはしちかこの有名原作をアニメ化したTVスペシャル。脚本は雪室俊一。

(注17)
『あずきちゃん』では、その話の出来事を主人公があずきが振り返るエピローグ部分があり、その映像を構成するイラストを彼が描いていたのだ。各話ごとに趣向を凝らした、楽しいものだった。

(注18)
掲載した作品リスト以外にも(初出時には作品リストも掲載されていた)広島の被爆、反戦等をテーマにした作品を何本も手がけている。

【ARCHIVE】 「この人に話を聞きたい」
第51回 平田敏夫(前編)


●「この人に話を聞きたい」は「アニメージュ」(徳間書店)に連載されているインタビュー企画です。
このページで再録したのは、2003年1月号掲載の第五十一回 平田敏夫(前編)のテキストです。




『花田少年史』のオープニングを見て「おおっ!」と思った人は少なくないだろう。イラスト調に描かれたキャラクターが奔放に動く、アーティスティックな味わいのフィルムである。このフィルムを作ったのが彼、平田敏夫だ。彼は『金の鳥』『ボビーに首ったけ』等、既成の枠にはまらぬ面白味のある作品をいくつも残してきた。また、個人作家として活動するのではなく、職人的に様々な作品に関わり、その中で時折実験的な手法等を見せる、というスタンスも興味深い。今月と来月のふた月かけて、今までの仕事についてじっくりとお聞きする事にしよう。




PROFILE

平田敏夫(Hirata Toshio)

  1938年(昭和13年)2月16日生まれ。血液型A型。山形県天童市出身。武蔵野美術大学洋画科を卒業後、東映動画に入社。その後、虫プロダクションへ籍を移す。次いでジャガードでCM制作に関わり、やがてアニメ界に復帰。ズイヨー映像、サンリオを経て、マッドハウスへ。監督としての代表作は『ユニコ』『グリム童話 金の鳥』『ボビーに首ったけ』『はだしのゲン 2』『リトルツインズ』等。変わった仕事として、『あずきちゃん』全話におけるエピローグのイラストレーションがある。

取材日/2002年11月12日 | 取材場所/東京・マッドハウス | 取材・構成/小黒祐一郎





―― 今日は、平田さんの今までのお仕事について、うかがいたいんですが。

平田 いいですよ。でも僕はね、ポリシーとかそういうものってあんまりないの。やっている仕事に関しても系統とかないでしょ。なんでもかんでも、おいしいものをやっている感じで。

―― でも、平田さんのお仕事は、はっきりしていますよね。汗臭いものとか、暑苦しいものはやらないんですね。

平田 「正解!」だね(笑)。時々絵コンテを描いて、監督とかチーフディレクターに言われる事があるの。「ええ! この場面、そんなにサーっと行っちゃっていいの?」とか、「もっと舐めるようにPANすればいいのに」と言われて。僕、体質的にそういうのはできないんですね。

―― マッドハウスが手塚治虫さんの『火の鳥』を3本作っているじゃないですか。りん(たろう)さん、川尻(善昭)さん、平田さんで。川尻さんが『宇宙編』をハードな感じでやって。(注1)

平田 そうでしたね。ケレン味のあるやつを、りんたろうさんがやって。

―― ええ。で、見やすいやつと言うか、喉越しのいい『ヤマト編』を平田さんがお作りになっているんですよね。

平田 うん。自己流だけど、基本的に綺麗に撮ろうかなあとは思っていて……。つい数日前に、今度の『鉄腕アトム』の監督の小中(和哉)さんに「『火の鳥』を観ました。平田さんってニューシネマだったんだ」と言われて、なるほど……と。僕はアニメーションでも赴くままカメラを回してみようとか、ちょっとアドリブで撮ったのをインサートしちゃうとか、そういうのを割と平気でやっちゃうの。ルールを無視しちゃうんですよ。映画のモンタージュ理論みたいなのを勉強してないから、自己流なんだよね。それにしても、ニューシネマって、いい言葉だなあ。

―― ドラマに関しても、過剰にドラマを盛り上げる、という事もあんまりなさらないのではないかと。

平田 嫌いなんですよ。

―― 嫌いなんですか(笑)。

平田 ええ。所詮作り物だし、エンターテインメントなんだから、「さあ、ここで泣いてくれよ」みたいに作っていくのもあるんだろうけど。でも、そういうのは嫌い。積み上げて盛り上げて、押して押して押しまくるのは嫌いというか、体質に合わないというか。「余韻とかニュアンスとか雰囲気で、十分伝わるんじゃないの?」なんて思うんですよ。僕は映画にしても、そういう系統の映画が好きですから。そんな好みが、つい出てしまうかもしれない。やっぱり、昔、夢中になったのはヌーベルバーグなんだよね(笑)。

―― なるほど。

平田 ハリウッド映画とヨーロッパ映画のどちらが好きかといえば、絶対的にヨーロッパ映画。ヨーロッパ映画って言い方も変だけど、アメリカ以外の映画の方が好きでしたね。イギリス映画も好きだし、フランス映画も好き、イタリア映画も大好きだし。ひと頃のポーランド映画とかね。そういったものに夢中になりましたね。

―― 昔の事からうかがっていいですか。平田さんは元々アニメーターで、東映出身なんですよね。

平田 そうなんです。東映に入って、最初に森康二さんのとこに配属されたのね(注2)。これが運命の分かれ目だった。今思うと森康二さんのところへ配属されなかったら、もうアニメをやっていないかもしれない。森さんは芸大を出てるんだよね。だけど、アニメーションを馬鹿にしてないというか、アニメーションというものをすごく厳しい目で見ていた。人間的にもとても素敵な人でしたよ。人を怒った事がない。僕は森さんが、怒ったところを見た事がない。だけど、すごく恐いというか(笑)。ニコニコした森さんに澄んだ目でじぃ~っと見られると、誤魔化しが効かない。そういう人だった。

 森さんはアニメーションというものを高度に捉えていたんだと思うんです。僕はアニメーションのアの字も知らないで森班に入って、その影響で、アニメーションって高級なものなんだと思うようになったんだと思う。今でもその想いはありますよ。

―― 話が前後しますが、平田さんは学校はどちらだったんですか。

平田 武蔵美です。油絵をやっていました。

―― 平田さんも美大卒なんですね。アニメの仕事を選んだ理由は何なんですか。

平田 出会い頭。

―― そうなんですか(笑)。

平田 大学4年の夏休みが終わって学校へ出ていくと、就職の募集が掲示板に張り出されていて、その中に「東映動画スタジオ」とていうのがあったんです。みんな、「なんだ、アニメーションスタジオって?」「漫画を描いて給料もらえるんだってよ」って、そういうノリだったね。それで何人か一緒に受けたんだと思う。受験者は、すごい人数でしたよ。

―― 他にも美大から東映動画に入った人は多かったんですか。

平田 うん。女子美、多摩美、芸大、日大。まるで美大生のたまり場みたいな感じでしたね。だから、あの頃の東映は面白かったんじゃないかな。大塚(康生)さんみたいに麻薬の捜査官をやってた人もいたし、宮崎(駿)さんや高畑(勲)さんみたいみたいな……。

―― 学習院と東大ですね。

平田 そうそう。早稲田や立教もいたね。芸大卒にしてもグラフィックデザインをやってた奴や、僕みたいに漫画じゃなくて油絵を描いてた奴もいて。画を描くにしても、みんな違う目的を持ってたから、人材の幅が広かったんでしょうね。その中にはアニメーションが好きで好きでしょうがない月岡貞夫とか、ひこねのりおとか。そういうアニメーションの仕事を目指して東映に入った連中もいた。宮崎さんもその口なのかな? 僕には分かんないんですけど。

―― そうだと思います。宮崎さんは『白蛇伝』を観て東映に入ったそうですから。

平田 そうだよね。それに高畑さんは、映画が作りたくって東映に入ったんでしょうね。あの頃は、そういう映画青年もいたんです。そんな人達に対して、僕は志が低かった。映画を撮りたいわけでもないし、アニメーションに関する知識もゼロに近かった。東映に入るまで、アニメーションなんて、日本で公開されたディズニーの映画を観た事があるくらいのものでしょ。試験を受けた時に、森さんや大塚さんが、どういう基準で僕を選んだのか未だに分かんない。結果的には、今も続けているんだから(笑)、きっと……。

―― アニメに向いてたんでしょうねえ。

平田 向いてたんでしょうね。でも僕以外にも、高畑勲、宮崎駿、りんたろう、杉井ギサブロー、月岡貞夫、ひこねのりおとか、当時の連中にはしぶとく生き残ってるのがいっぱいいますから。彼等の事を思い出すと「ああ、才能集団だったんだあ」と思うんです。「アニメーションというのは、アートである」みたいな志を持った人達もゴロゴロいましたよ。

―― 「アートである」と語るのは、どなただったんですか。たとえば月岡貞夫さんとか?

平田 そうでした。それから、永沢まことという人(注3)。彼は、今、スケッチ講座をやったり本を出したりしているんだけどね。彼なんかは「アニメーションはアートだ」と言っていたね。ユーゴスラビアの実験映画の上映会や草月ホールのアニメフェスティバルなどに、みんなを強引に連れて行ってましたよ。「アニメーションでこんなすごい事やってるんだ。もっと勉強しよう」って。

―― 率先してみんなを連れていったのが、永沢さんなんですね。他にはどなたが、そういった上映会に行っていたんですか。

平田 小田克也とか、白川大作とか。そういうところには、森卓也さんや手塚治虫さんもいて。そういう事があって、僕はアニメーションに実験映画的なものもあるんだと知ったんだ。それはその時に自分達がやっている仕事とは全然違うものかもしれないけれど、僕はそれでアートフィルム的なアニメーションに興味を持つようになったんです。そういう事に興味を持つ事に関して、同じ会社の中に「何を気取ってるんだよ」と思っていた人がいたのかもしれないけれどね。あるいはディズニーこそが至上の世界だという人もいたし、『雪の女王』が好きな人もいたなあ。僕はエンターテインメント系統の劇場作品だと、『やぶにらみの暴君』が好きだった。やっぱり、アメリカよりも、フランスの方がいいんだね(笑)。短編アニメーションだとトルンカとかゼーマンが大好きでね。そういう風に当時の東映や、あるいはちょっと後の虫プロにも色んな人がいた。だけど、『アトム』以降、テレビアニメって隆盛になって、大勢の人がアニメの世界に入れるようになると、逆に間口が狭くなったかなあ、と思うんだよね。

―― なるほど。テレビアニメ時代になってからの方が、入ってくる人材の幅が狭くなったかもしれないという事ですね。

平田 うん。そんな気がする。でも、今頃になって、短編アニメが見直されてきたみたいでね。ラピュタ阿佐ヶ谷とかで、新人が面白い短編を発表したりしているじゃない。ああ、やっぱりそうは変わっていないんだ。僕の見えるところになかっただけで、作っている人はいたんだ、みたいに思ったりしたね。

 大藤信郎とか川本喜八郎とか、日本の短編アニメーション、実験アニメーションにもすごい人は沢山いたんだよね。だけど、アートとしてグレードの高い作品を作る場所ってあまりなかったみたいで、そういう事をやりたい人がコマーシャルの方に行く事があったの。僕も虫プロから離れた後に、4年ぐらいコマーシャルの世界に行っているんだ。

―― 話はちょっと脇道にそれますが、『わんぱく王子の大蛇退治』と『ガリバーの宇宙旅行』って、ちょっとアートフィルム寄りの部分があるじゃないですか。

平田 そうですね。

―― やっぱり当時、原画をお描きになっていた方達に、そういう志向性があったんですよね。

平田 ありました。当時の東映では、班システムっていうのがあって、原画をチーフにして第二原画がついてチームを組むんです。班によって傾向の違いがありましたね。『わんぱく王子』や『ガリバー』で、だいたい永沢まことがチーフの班は、そんな事をやってましたね。

―― 踊ったりとか歌ったりとか(笑)。

平田 そうそう。で、ある時期は僕もそこへ入れられていたと思います。永沢班にいる時に、草月のアニメフェスティバルに誘われたりしたのかもしれない。それから永沢班と別に、月岡貞夫、杉井ギサブロー、りんたろう達のグループがあって。あの連中は、絶えず欲求不満というか。「もっと新しい事したい」と思っていた。彼等とつき合ったら、これがまた面白かった。彼等は才能の塊だから、みんな、キラキラと光っていて。僕なんか、どんどん引っ張られていったんですよ。20代の青春時代に馬鹿をやりながら刺激し合って。そういう事があったから僕みたいな凡人でも、色んな発想をできるような訓練ができた。今思えば、そう言えるという事ですけどね。

―― 東映にいる間は、ずっと動画なんですか。

平田 月岡貞夫が『狼少年ケン』というテレビシリーズをやった時に、初めて原画を描かせてもらった。その頃には手塚さん達が『鉄腕アトム』を始めていて、そちらに誘われて「チャンスだ」と思って虫プロに行くんです。東映の方は徒弟制度の段階を踏んで、第二原画になって、原画になってと上がっていくんだけど。手塚さんのところは過酷な状況で制作していましたから、もう……。

―― いきなり原画になれたわけですね。

平田 入ったらすぐに原画でしょ。東映では『狼少年ケン』で、数カットしか原画の経験がないのに、虫プロに行ったら即原画。今考えると、相当乱暴だったと思うんですけど。でも、4年間動画をやって、それが基礎になってたんでしょうね。虫プロに行ったら、そこにも才能の塊みたいな連中がゴロゴロしていた。

―― りんさん達はもう先に、虫プロに行ってたわけですよね。

平田 そうそう。りんさんとかギサブローさんがすでに先輩としていた。僕はいつもそういうスタイルなんですよ。あの連中の後をくっついてって、「来いよ」と言われるとついていく。自分から決して行動取らないっていうかね。虫プロには、富野由悠季がいて、出崎統がいて、高橋良輔がいて、丸山正雄がいた。みんな同世代なんだよね。そこにも「新しい事をやりたい」っていう欲求不満の連中が大勢いて。僕もそれに巻き込まれてしまった。彼等もしぶとく生き残ってるんだよね。

―― りんさんや富野さん、今、60歳ぐらいの方達ですね。

平田 そう。還暦を過ぎて、しぶとく「過激なオッサン」をやってるっていうのがすごいなあ。僕は全然違いますよ。その連中とは。

―― そうなんですか。

平田 違いますよ。その連中の後をトコトコとついてきているだけだから(笑)。

―― 虫プロで原画をお描きになって、演出デビューしたという事ですよね。

平田 そうです。だけど、演出の勉強なんてしてない。「エイゼンシュテインなんて全然知りません。モンタージュ理論って何ですか?」という感じでね。そういう奴に「明日から演出やれ」と言うのが虫プロのすごいところでね。そう言われたら、普通はビビるんでしょうけど、「やります」って言っちゃうのが、僕の浅はかさというか(笑)。でも、虫プロの面白さっていうのはそういうところにあったんだと思う。

―― 虫プロ時代には、演出の師匠にあたる方はいらっしゃるんですか。

平田 演出の師匠は山本暎一ですね(注4)。虫プロには漫画家出身の人や、アニメーターから演出家になった人など、色んなタイプの演出家がいましたが、その中で「監督ってのはこういうものなんだ」という事を教えてくれたのが、山本暎一だと思います。

―― それは仕事に対しての取り組み方みたいなものですか。

平田 そうです。「あ、監督って、こういう事をやるんだ」というのを初めて目の当たりにした、みたいな感じかな。

―― 虫プロ時代で、何かお気に入りの作品とかありますか。

平田 自分の仕事というわけじゃないけれど、『ジャングル大帝』で「アニメーションの背景ってのは、こういう発想していいんだ」と知って、目からうろこが落ちた。グラフィックデザインやってた松本強と伊藤信治を起用して、とんでもない発想で美術をやったんですよ。あの起用をした山本暎一って、すごい人だなあと思いますよ。あれはひとつのアニメーションの美術の転換期じゃないかと思うんですけど。

―― とんでもない発想って、色づかいについて、ですか。

平田 いや、背景として克明に描写するだけじゃなくって、「舞台感覚で、フォルムや色彩を使って再構成してしまおう」という発想がすごかった。『ジャングル大帝』ってアフリカが舞台だから、普通にやったら、アフリカの大自然をしっかり描写していくんだろうけど、彼等はそれをデザインで再構成してしまっている。僕はそれに関して、とんでもないカルチャーショックがありました。それくらいのインパクトがあったものは他にはないですね。

―― ご自身の仕事としては、虫プロ時代に思い出深いものはないんですか。

平田 虫プロ時代は色々やったけれど、その中で楽しんでやったのは『ジャングル大帝』ですね。その後、虫プロの経営がうまくいかなくなった頃には、僕はもう「やっぱりコマーシャルをやろうかなあ」と思って、コマーシャルの方に行きましたから。

―― 作品リストを見ると『国松さまのお通りだい』の頃まで、虫プロの仕事をおやりのようですが。

平田 いや、『国松さま』はコマーシャルをやってる時期に、アルバイトでやってんじゃないかなあ。コマーシャルの会社が銀座にあったんですけど、そこまで丸山が追っかけてきて、仕事を持ってきていた。『あしたのジョー』のコンテもバイトだと思う。

―― そうなんですか。

平田 この前、出崎(統)さんと話したんだけど、僕、『あしたのジョー』を結構やってるんだよね。それが半分以上はペンネームなんですよ。で、そのペンネームは、みんな丸山さんが付けてるんです。

―― 結構いい加減なものなんですか?

平田 うん。当時、僕は千葉に住んでて、千葉の隅っこにいるから「千葉すみこ」とかね。何の意味もなく「本田元男」とか。全部丸さんが付けたペンネームです。

―― お作りになっていたCMって、アニメを使ったCMだったんですよね。

平田 そうです。だけど、実写と合成だったりね。一般的なキャラクターを動かすアニメーションもやったけど、あの頃はポップアートがすごい盛んで、ポップアート的なアニメーションを作ったり、オプティカルアート的なアニメーションをやったり。やっぱりコマーシャルの世界って、すごく進んでて、やるものが全部実験アニメーションみたいな感じだった。

―― オプティカルアート的なアニメーションって、例えばどんなものなんですか?

平田 「トヨタサスペンス劇場」という番組のオープニングがあって、それなんか苦労しました。タイムトンネルみたいなところを主観映像でただ突き進んでいく、線と市松模様だけの映像でね。今ならCGでやっちゃうんだけど、そういうものが無い時代だから全部手描きで。

―― タイムトンネルの壁面が市松模様なんですか?

平田 そう。ハイウェイみたいになっていて、それが蛇行すると下のセンターラインが移動したり……。定規で描いたような、クレバーなアニメーション。一方で、横尾忠則、宇野亜喜良、黒田征太郎といったイラストレーターと組んで、そのイラストをそのまま動かしちゃうとか。そういう仕事が、また刺激になった。レナウンの「イエイエ」もそういう仕事だったよね。

―― 「イエイエ」は有名なCMシリーズですよね。

平田 そうですね。僕がやったのは、川村みづえという女性のイラストレーターの画を活かすCMでした。画用紙に水彩で描いて動かしていくような事をするんです。イラストレーションの味を壊さないでやるためには、画力が必要。CMの4年間で覚えた事が結構、財産になってるのかもしれないという気がするんですよ。

―― その後、CMの世界からアニメに戻ってくるわけですよね。

平田 うん。やっぱりストーリーが欲しくなったというのかなあ。CMっていうのは、勿論、長いストーリーがないわけで。

―― 一度CMをやって、アート的な事をやりたいという気持ちは、ある程度晴れたんですね。

平田 晴れてもないんですよ。逆に、欲求不満になっていった。元々「アニメーションで、色んな可能性に挑戦しているのはコマーシャルじゃないか」と思ってコマーシャルの世界に行ったのね。でも、ある時期になるとパターンが読めてきてしまったというか。ある程度覚えしまったら、後はそのアレンジであり、組み合わせをしていく作業になるんです。で、そこで覚えた技術や発想の仕方を、テレビアニメーションや劇場用アニメーションに活かせないのかなあ、活かしてみたいなあと思ったんです。物語世界の中で、そういうような事ができたら面白いだろうなあと思って、また戻ってきたというわけです。

―― なるほど。

平田 コマーシャルも面白かったけど、やっぱりTVや劇場の方に自分の居場所がありそうだなあという気がしたのね。それから、もう1回演出をしてみたいとも思った。コマーシャルでは、自分では演出してないから。

―― CMではアニメーターとしての参加だったんですね。

平田 そうです。スポンサーと代理店があって、ディレクターがいて、という仕切りの中での仕事ですから。CMディレクターになるためには、とんでもなく沢山の勉強をしなくてはいけないし、感覚も鋭くなくてはならない。僕はとても、そちらのディレクターができるとは思わなかった。

―― アニメに戻られてからのお仕事だと、短編『ユニコ』が印象的でした(注5)。

平田 あれは若気の至りというか。

―― そうなんですか。画的な見応えはかなりのものでしたよね。まるで海外の作品を観ているような。

平田 丁寧ないい出来だとは思うんだけど。一番の問題は、僕は何を考えてたんだろうなあ、という事で。手塚さんの原作にそういう部分があったという事で、公害問題みたいな部分を、ちょっとストレートに、生っぽくやりすぎたんですよ。

―― ああ、そうでしたよね。ユニコが、煙を出す工場を壊したりするんですよね。

平田 そうそう。サンリオの社長の辻信太郎さんも「ちょっとまずいよね」と言って(笑)。もうちょっとひねる事はできたよね、と思うんです。だから、ちょっと若気の至り。僕はあれは完璧な失敗作だと思うんです。だから、できれば思い出したくないの。

―― それではサンリオ時代の作品で、よい手応えがあったものは?

平田 サンリオ時代では、その次に作った『ユニコ』。それしかないね。

―― 長編の『ユニコ』ですね。

平田 うん。サンリオの作品だったけれど、制作現場はマッドハウスだった。サンリオ時代には、短編も色々作ったりしたんですけど、辻信太郎さんの想いにどう応えるかという事に汲々としてたんじゃないかな。一応作品らしくなったのかな? と思えるのが『ユニコ』。長いものを演出したのも、あれが最初だし。演出家としての僕は、あそこからスタートしてるのかもしれない。サンリオとしても、実写で「キタキツネ物語」とかは作っていたけれど、アニメーションとしては『ユニコ』が最初の長編だったと思う。

―― サンリオは、人形アニメも作ってましたよね。

平田 はい、ありましたね。あれを作っていた人形アニメのスタッフの方達も、立派なプロの人達で。あの人達と僕らも波長が合って。だから、あちらの作品にも僕はスタッフとして参加させていただいたりね。

―― 設定協力の役職でしたよね(注6)。

平田 そう。イメージボードを描いたりしたの。でも、あの頃の自分の作品としては『ユニコ』しかない。『ユニコ』も、丸山さんが設定として参加していて、彼の力が大きかった。作品に足りない部分を、外から人材を加える事で補充してくれた。構成的に、僕ひとりでやったら弱い部分に村野守美を連れてきたり。美術監督に男鹿和雄を起用したり。作画監督は杉野昭夫ですしね。それは幸せな、人員配置だったね。

―― この場合、村野さんは何をしたんですか。

平田 村野さんは、色んなエピソードを膨らませてくれました。

―― 脚本段階で?

平田 いや、コンテで。

―― コンテ段階なんですか。

平田 うん。脚本はそのままなんです。ユニコーンがペガサスになるときに「変身シーンはこうやった方がもっと面白い」とか。ユニコの相手役として悪魔の子が登場するんですが、「この子はこういう風にした方が、ドラマが広がるんじゃないの」とか。絵コンテという形でサジェスチョンしてくれているんです。

―― 先に平田さんのコンテがあって、それに村野さんが手を入れるんですか?

平田 そうです。

―― 監督が描いたコンテに他のスタッフが手を入れるなんて、随分と特殊なやり方ですね。

平田 マッド作品にはそういうのがいっぱいあります。

―― そうなんですか。

平田 『浮浪雲』もそう。

―― 竜馬暗殺シーンですね。(注7)

平田 それもそうだし、『浮浪雲』では、つまんないとこなんだけど、浮浪雲が新之助と将棋を指して諍いをやるところは、僕がコンテを描いてるし。『夏への扉』も、僕がどこか一部分のコンテを描いてるし。マッドの作品ってそういうやり方をしていたんですよ。

―― あの一時期、そうだったんですね。

平田 そうです。『浮浪雲』も『夏への扉』も、僕は部分参加。そうするのは丸山プロデュースですよ。彼が絵コンテを持ってきて「ここんとこが弱いから、コンテを描いて」って。

―― それはすごいですねえ。

平田 りんたろう作品以外は、結構色んな作品に参加してますよ。

―― それはすごく大事な話ですね。『夏への扉』では、平田さんの役職は演出補佐になっているんですが。具体的にはそういった事をやられていたんですね。

平田 『夏への扉』はコンテは真崎守で、レイアウトに関しては全部川尻がやって、「このシーンはこんな色合いにした方がいいんじゃないか」と私がサジェスチョンしたりとか。

―― そうなんですか。あの作品は、色づかいがかなり大胆で面白いじゃないですか。黒地の背景で、手前に真っ赤な花が咲いていたりするのは……。

平田 ああ~、あったね。それは川尻のセンスだと思う。僕は、どこかのシーンに関して「赤紫系の薄い色を使うと、ちょっと夢幻的でいいんじゃないかなあ」とか、そういう提案をした覚えがある。作画に関しても「ここは、こうした方がいいんじゃない?」って、原画をいじくった覚えもあるんだ。要するに「なんでも屋」。コンテであったり、色であったり、原画であったり。とにかく色々と手伝う。

―― ものすごく興味がある話なんで、もう少し聞かせてください。マッドハウスの歴史を考えると、出崎・杉野時代が終わって、りんさんが長編を作るようになるまでの数年間がありますよね。

平田 ありますね。

―― それが『夏への扉』や『浮浪雲』、あるいは『ユニコ』みたいな、おいしい作品が続出してる時期なんですよ。

平田 そうそう(笑)。

―― 昔のマッドハウス作品って変わった役職が多いんですよね。具体的な仕事分担が分からないんですよ。「これ、どうやって作ってるの?」みたいなところがあって(笑)。(注8)

平田 あれこそが適材適所だよね。ひとつの作品のひとつのシーンに、突然とんでもない人を丸山が起用する。だから、『浮浪雲』の竜馬暗殺シーンを、村野守美と川尻に「好きなようにやれ」と言って渡すとか(笑)。僕は、どの作品か忘れたけれど、エンディングだけに参加したものもある。僕だけじゃなくて、みんなが好き勝手にのさばってたような気がする。勿論、監督さんはちゃんといて、最終的に選ぶのは監督で、僕らはブレーンとしてアイデアを出す役目だった。

―― なるほど。

平田 今、一番おいしい時期とおっしゃいましたけど、その少し前に『まんが世界昔ばなし』がありましたよね。フリーのりんたろうさんが参加して、川尻もいるし。出崎さんもやってるんだよね。

―― やってますね。

平田 僕のコンテで、川尻がレイアウトから原画まで全部やった作品が、2本ぐらいあるんですよ。あれもマッドハウスのおいしい時代だよね。全て丸山の仕切りなんですよ。「これができるのは、あなたしかいない。だから、あなたやって」という彼のプロデュース。人材のはめ込みの妙というか。未だにそれは生きてるんだけど。

―― そういう仕事をしているのに、あの頃の丸山さんの役職って「設定」なんですよね。「設定って何?」って思いますけど。

平田 そうそう(笑)。丸山のやっている「設定」って、大きく言えば、作品の基本構成なんですね。監督よりも前に、全体のレールを敷く仕事というか。

―― 作品内容とスタッフの両方のレールですか。

平田 いや、最初の頃は、作品作りに魂を入れるためのレール敷きをする仕事で、それを監督に渡す仕事だったんでしょうね。その後、人材派遣までもやるようになったんじゃないかな。

―― ありがとうございます。今日は謎がいくつも解けました。平田さんの『金の鳥』も、そういう体制に近いんですか。

平田 『金の鳥』は、僕は滅茶苦茶、楽しかったんです。あれは演出的な事に関しては、どなたにも手伝ってもらってない。アニメーターを活かした作品なんです。だから、今度は僕が丸山的な立場で、人材を活かすシーンをいっぱい作ったんです。それに関して、演出不在だと言う人もいるんだけど。

―― そうなんですか。

平田 うん。仲間で「あれは演出不在だ」と言う人がいるの。同じように『ボビーに首ったけ』を演出不在って言う人もいるんだけど。

―― 『ボビーに首ったけ』は、演出家の映画ですよ。

平田 そうだよね。『金の鳥』も完璧に演出のワガママ作品だと思うんですけど、見る人によっては、あれは演出不在という風に見えちゃうらしい。あれほどプライベートフィルム的な作品もなかなかないと僕は思うんですけどね。

―― プライベートフィルム的というのは、どちらの事ですか。『金の鳥』ですか、『ボビー』ですか。

平田 両方。それなのに「演出不在だよね」と言う人がいて(笑)。「ええ~!? 逆じゃないかな」と思うんだけど。

―― じゃあ、いよいよ『金の鳥』の話をお願いします。


【ARCHIVE】 「この人に話を聞きたい」 第52回 平田敏夫(後編)へ続く


(注1)
マッドハウスが86年~87年に3本の『火の鳥』を制作した。りんたろうが『鳳凰編』の、川尻善昭が『宇宙編』の、平田敏夫が『ヤマト編』の監督を務めた。

(注2)
森康二は東映動画の設立以前から活躍していた、名アニメーター。素晴らしい仕事を数多く残しており、また後進に与えた影響も大きい。

(注3)
永沢まこと(当時は永沢詢)は、東映動画の初期作品にアニメーターとして参加。現在はイラストレーターとして活躍している。

(注4)
山本暎一は、虫プロダクションで『ジャングル大帝』『千夜一夜物語』等、数多くの作品を手がけたアニメーション監督。後に『宇宙戦艦ヤマト』など手がけている。

(注5)
ここで話題になっている、短編『ユニコ』とはパイロットフィルムとして制作された作品。一般には未公開であったが、後年になって『ユニコ 黒い雲と白い羽』のタイトルでソフト化された。

(注6)
人形アニメ『くるみ割り人形』に、宮本貞雄等とともに設定協力の役職で参加している。

(注7)
『浮浪雲』の坂本竜馬暗殺シーンは、コンテを村野守美が、作画を川尻善昭が担当。鮮烈な映像が話題となった。このシーンの担当に関しては村野守美の名前のみクレジットされている。

(注8)
例えば『ユニコ[長編第1作]』では「設定」の役職で丸山正雄と斉藤次郎が、「設定協力」の役職で村野守美と川尻善昭がクレジットされている。

120 アニメ様日記  2017年9月10日(日)~

2017年9月10日(日)
トークイベント「第135回アニメスタイルイベント 磯光雄の作画を語る!」を開催。ゲストの井上俊之さん、橋本敬史さん、今石洋之さん、平松禎史さんに加えて、第二部では関係者席にいた吉成曜さん、中村豊さん、久保田誓さんからもコメントをいただいた。今石さんも言っていたけれど、出演した僕らにとっても楽しいイベントだった。それまでも充分に濃かったのだけど、僕にとってのクライマックスは、第二部で井上さんが吉成さんに質問した瞬間だった。

2017年9月11日(月)
とある事情があって、事務所の若手スタッフに『宇宙戦艦ヤマト』の続編に『さらば宇宙戦艦ヤマト ―愛の戦士たち―』と『宇宙戦艦ヤマト2』があることを説明する。その前に「『宇宙戦艦ヤマト』がアニメブームをおこして、アニメが『ヤングの娯楽』になったんだ」と言ったら「へえ」と感心されて、うおおっ、ここから説明しなくてはいけないのかと思った。
 「平田敏夫作品集」に掲載する絵コンテを選ぶ。選びながら、この本がどうすれば「本になるか」を考える。物理的に本のかたちになっても、内容的に「本になっていない」場合がある。特に資料中心の本だと、そうなる可能性が高いのだ。編集者としてはそこを考えなくては。

2017年9月12日(火)
取材の予習で『エロマンガ先生』を1話から観る。やっぱりよくできているなあ。演出も作画も。本放映時には、11話の次にあの最終回がくるのがピンとこなかったんたけど、改めて観て、あれでいいんだと思えた。

2017年9月13日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では14位を放映。『旧ルパン』2話「魔術師と呼ばれた男」だった。傑作中の傑作なので、ベストセレクションに入るのは納得なんだけど、1位とか2位でもよかった。というか、1位や2位にはどれが入るんだ? 以下が現在までの順位。やはり『旧ルパン』が驚くほど少ない。

24位『旧ルパン』第3話「さらば愛しき魔女」
23位『PARTIII』第44話「ボクたちのパパは泥棒」
22位『新ルパン』第26話「バラとピストル」
21位『新ルパン』第69話「とっつぁんの惚れた女」
20位『PARTIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」
19位『PARTIII』第50話「原潜イワノフの抹殺指令」
18位『新ルパン』第137話「華麗なるチームプレー作戦」
17位『旧ルパン』第13話「タイムマシンに気をつけろ!」
16位『PARTIII』第1話「金塊はルパンを呼ぶ」
15位『新ルパン』第32話「ルパンは二度死ぬ」
14位『旧ルパン』第2話「魔術師と呼ばれた男」

 午後は『エロマンガ先生』の竹下良平監督に取材。どんな内容になったかは「アニメスタイル012」で。

2017年9月14日(木)
確認したいことがあって『鎧伝サムライトルーパー』の1話と2話を観る。カップヌードルCM 「HUNGRY DAYS ハイジ 篇」が公開される。今回も丁寧に作り込まれている。「ジャンプSQ.」に掲載された「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」1話を読む。なんだろう、この幸福感。楽しいなあ。こうやって書くと、まるで遊んでばかりいるみたいだけど、ちゃんと仕事もしていますよ。

2017年9月15日(金)
昨日に続いて『鎧伝サムライトルーパー』を3話から19話まで観る。物語と人物造形がシンプルでとてもわかりやすい。そして、シンプルだからといって物足りないわけではない。今でもリメイクをやったら、かなりイケるんじゃないかな。黄瀬和哉さんの作監回をチェックするために観ていたのだけど、色々と他の部分も楽しい。言うまでもないけど、塩山紀生さんの作監回はいい。当時、雑誌に載ったスチルで「いいな」と思ったカットが逢坂浩司さんの作監回であることを知った。

2017年9月16日(土)
最近「週刊少年ジャンプ」は「ジャンプ+」で読むことが多いのだけど、久しぶりに紙の本で購入。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の新作を読むためである。面白い。素晴らしい安定感。「こち亀用の『ストック扉』がまだ余ってんだよ」もよかった。それから、やっぱりマンガ雑誌は紙のほうがいいな。パラパラめくって気になったところから読むのが、いかにも雑誌っぽい感じだ。

 声優、音響監督の中嶋聡彦さんが亡くなられた。僕は『ケモノヅメ』でお世話になった。心よりご冥福をお祈り致します。

アニメ本・聞いた・見た・買った(265)
豊田有恒が語る『ヤマト』!

 『宇宙戦艦ヤマト』は日本のアニメ史のエポックとなった作品……というよりも、ヤングカルチャーとしての「アニメ」そのものを生みだした作品と言っていいだろう。だからこそ、というべきか、成立過程やその後の展開など、複雑な経緯を辿っているだけに、まだまだ語られていない側面も多い。「『宇宙戦艦ヤマト』をつくった男」が一昨年刊行され、話題を呼んだことは記憶に新しい。そんななか、豊田有恒が「『宇宙戦艦ヤマト』の真実」(祥伝社新書)を上梓する。著者は、若い読者には馴染みが薄いかもしれないが、黎明期のアニメやTVドラマの企画・脚本に深く携わったSF作家で、『ヤマト』の基本プロットを立てた人物。これまでの著者の発言からすれば、かなり辛口の内容であることは想像にかたくないが、どのような「真実」が語られるのか。
 9月下旬には「機動戦士ガンダム大解剖」(三栄書房)、10月下旬には「マクロス ヴァリアブルファイター デザイナーズノート」(ソフトバンククリエイティブ)が刊行予定だ。『ヤマト』『ガンダム』『マクロス』の新刊がいまだに店頭を賑わすというのは、驚くしかない。
 アカデミックな立場からの本も2冊登場。横田正夫「大ヒットアニメで語る心理学」(新曜社)と、土居伸彰「21世紀のアニメーションがわかる本」(フィルムアート社)だ。2人ともアニメーション学会の有力メンバーとして、精力的に活動している。リリースをみると両著とも『君の名は。』『この世界の片隅に』に紙面を割いているようだ。これに『魔法少女まどか☆マギカ』を加えて、アカデミックな文脈にのりやすい作品ということが言えるのではないか。そんな点も含め、興味深い。いずれも9月下旬の発売予定だ。
 もう1冊、「ディズニー 伝説の天才クリエーター マーク・デイヴィス作品集 キャラクターからアトラクションまで 創造の軌跡を探る」(講談社)も紹介しておこう。マーク・デイヴィスはいわゆるディズニー作品の初期スタッフ、ナイン・オールドメンの1人。特に、シンデレラやティンカー・ベルなどの魅力的な女性キャラクターの生みの親として知られる。近年はディズニー関連画集の翻訳が相次いでいる。眺めた限り、そのほとんどが北米での収集・研究の深まりと厚みを感じさせる素晴らしいものだ。本書も期待したい。

2017年9月発売の本

GRANBLUE FANTASY The Animation GRAPHIC ARCHIVE

一迅社/A4/2500 ISBN : 9784758015639

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2期 コンプリーション

ホビージャパン/A4/2600 ISBN : 9784798614939

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TVアニメ 僕のヒーローアカデミア 公式ガイドブック Ultimate Animation Guide

集英社/新書/850 ISBN : 9784088812588

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韓国アニメ大全 テコンV・反共・反日・いんちき?

パブリブ/四六/2200 ISBN : 9784908468155

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二つの『この世界の片隅に』/細馬宏通

青土社/四六/1700 ISBN : 9784791770038

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柿原徹也パーソナルBOOK んで、今日本だすの

徳間書店/A4/3000 ISBN : 9784198644673

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君の名は。 新海誠絵コンテ集2

角川書店/A5/3400 ISBN : 9784041058848

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寿美菜子フォトブック ai! みなこめし

主婦の友社/不明/3000 ISBN : 9784074267859

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大ヒットアニメで語る心理学 「感情の谷」から解き明かす日本アニメの特質/横田正夫

新曜社/四六/1800 ISBN : 9784788515420

9月25日
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21世紀のアニメーションがわかる本/土居伸彰

フィルムアート社/四六/1800 ISBN : 9784845916443

9月25日
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声地探訪vol.2 蒼井翔太編

小学館クリエイティブ/A5/2000 ISBN : 9784778036119

9月27日
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ディズニー 伝説の天才クリエーター マーク・デイヴィス作品集 キャラクターからアトラクションまで 創造の軌跡を探る/ジョン・ケインメーカー

講談社/A4変/4300 ISBN : 9784062207577

9月28日
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吉岡茉祐1st写真集 Switch

主婦の友社/不明/3200 ISBN : 9784074267620

9月29日
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アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』講義録 メディア文藝への招待/志水義夫

新典社(新典社新書)/新書/1000 ISBN : 9784787961716

9月29日
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エウレカセブンWalker

角川書店/B5/1800 ISBN : 9784048961233

9月29日
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機動戦士ガンダム大解剖

三栄書房/A4変/907 ISBN : 9784048961233

9月29日
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2017年10月以降発売の本

「宇宙戦艦ヤマト」の真実

祥伝社(祥伝社新書)/新書/779 ISBN : 9784396115180

10月2日
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動員のメディアミックス/大塚英志編

思文閣出版/A5/4800 ISBN : 9784784218974

10月3日
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メガミマガジンRX COLLECTION1

学研プラス/B5/1600 ISBN : 9784056112849

10月3日
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身体のリアル/押井守、最上和子

角川書店/四六/1800 ISBN : 9784047345652

10月4日
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コミック&アニメ公式ガイド 鬼灯の冷徹 鬼灯なんでも入門

講談社/B6/920 ISBN : 9784063932638

10月6日
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THE MACH55GO WORKS 55×20 マッハ55号がデザインするアニメ・音楽・書籍の世界

パイインターナショナル/不明/3400 ISBN : 9784756249937

10月11日
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人生は単なる空騒ぎ 言葉の魔法/鈴木敏夫

角川書店/B5/1700 ISBN : 9784041061886

10月13日
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スフィアニ!

エムオン・エンタテインメント/不明/3000 ISBN : 9784789772716

10月13日
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はいからさんが通るの世界

宝島社/不明/1300 ISBN : 9784800274144

10月16日
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誰も語らなかったジブリを語ろう/押井守

東京ニュース通信社/四六/1600 ISBN : 9784198645021

10月20日

マクロス ヴァリアブルファイター デザイナーズノート

ソフトバンククリエイティブ/不明/3200 ISBN : 9784797393699

10月20日
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KING OF PRISM -PRIDE the HERO- 公式設定資料集

一迅社/A4/2000 ISBN : 9784758015783

10月25日
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ろんぐらいだぁす!オフィシャルファンブック

一迅社/B5/2500 ISBN : 9784758066938

10月27日
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ジブリの教科書15 崖の上のポニョ

文藝春秋(文春ジブリ文庫)/文庫/1250 ISBN : 9784168120138

11月9日
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佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方/釘宮陽一郎

ナツメ社/不明/不明

11月13日

立花理香2nd写真集 みやび

秋田書店/不明/4000 ISBN : 9784253110853

11月24日
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ロイ・E・ディズニーの思い出 ディズニーアニメーション新黄金時代を創る/デイビッド・A・ボッサート

講談社/四六/2000 ISBN : 9784062204477

11月30日
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第531回 同時進行が心地よく

アニメ監督の仕事は、やることなすこと「同時進行」が基本!

になります。今回の『Wake Up, Girls! 新章』も例外ではありません。コンテ作業ひとつとっても、本編を描いているとオープニング・エンディング曲が上がってきて、即コンテIN。本編の合間を縫って同時進行。OP・EDが終わると、アイドルものの常、ダンスパートのコンテが新曲が上がってくるたびに同時進行となります。その作業効率を2倍、とまではいかないまでも1.5倍くらい(?)には上げてくれたのが、以前もここで紹介した”コンテ作業のデジタル化”、「Storyboard Pro」です! OP・ED曲がくると、Storyboard Proの方にインポートして、タイムラインにのせて(ダンスパートなどは、使用する部分をこの段階で仮編集します)、それに合わせてカットを割ってカメラワークと尺を決めます。なにしろ、

コンテを切りながら簡易ムービーが次々できていくわけ!
つまり、編集用・アフレコ用のいわゆる「コンテ撮」が必要なくなる!

のです。さらにコンテのパネル(1コマ)を拡大・縮小・回転・コピペなどもでき、レイヤーに分けて着引き(素材別にスライド)まで。だからこれ「アニメーター出身の演出家」の手に渡ったら、そーとー便利! なにせ、

コンテ切りながらレイヤー重ねて清書すればレイアウトになり、
尺内でパネルを増やしてラフ原まで描けます!

 『ベルセルク』のOP・EDや『WUG! 新章』の第1話も、レイアウトまで自分で描けたのはStoryboard Proのおかげ。あ、そうそう、ストップウォッチを握る機会もだんぜん減りましたね!
 しかし、コンテのデジタル化、問題がまったくないわけではありません。デジタル作画と同じで、際限なく拡大できるため、却って作業効率が下がるとか。そこは「拡大していいのは何%まで!」などと自分を律して対応するしかありません。ただいちばんの問題点は、意外に

てな、我々世代までが憧れる「作家気取り」ができなくなるってことかと(笑)。まぁ冗談はさておき、「デジタル」コンテは同時作業がしやすいという話。つまりデスクトップに現在作業中のコンテ類のフォルダーをいくつも作って、脚本や設定資料類を一緒に置いておき、毎朝会社に入ったとこで「○○時〜○○時まで『WUG! 新章#○○』」と次々に開いて、1日の時間割をするわけ。紙類と違って資料類の出し入れは本当に楽。この連載も描きやすくなって、大変心地いい毎日を送ってます。
 で、デジタル化については人それぞれご意見があると思いますが、俺個人が考えているのは純粋に、

こんなに便利で楽しいツールを、今、小・中学生が遊びで使いこなして、10年後業界に入ってきた時、「アニメのコンテは紙に描くと昔から決まっとる! ワシは紙じゃなきゃコンテは切らん!」と仰る年配を見てどう思うのでしょう?

ってことだけです。ウチの会社を受けにくる若い人にも、志望動機を聞くと「デジタルで作業してるスタジオだから」って答える人が増えてきたし。ちなみに自分は「紙」も大好きです!

【情報局】新作アニメピックアップ[劇場編]20170920
注目の韓流社会派アニメーションが公開

 川崎市民ミュージアムで、「にっぽんアニメーションことはじめ」と題した企画展が現在開催中。国産アニメーション100年という節目の年を記念して、下川凹天、北山清太郎、幸内純一ら、日本のアニメーションの先駆者を振り返る展示となっている。これに合わせて、10月14日より劇場作品を選りすぐって上映する。『なまくら刀』などの黎明期の作品や、杉井ギサブロー監督の『紫式部 源氏物語』や大林宣彦監督の『少年ケニヤ』など、上映機会の少ない作品がスクリーンにかかる。詳しくは公式サイトにて。
 さて、9月も下旬に突入。来週末から5作品が上映スタートになる。

 29日(金)からは『ハイキュー!! “コンセプトの戦い”』がスタート。TVシリーズの白鳥沢学園高校戦をまとめた総集編で、新作映像が加わるという。春高バレー予選突破をかけての決勝戦がスクリーンで繰り広げられる。2週間限定の上映。

 続く30日(土)からは、『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』が公開。こちらは京都アニメーション制作『響け!ユーフォニアム2』の総集編だ。石原立也総監督と小川太一監督があすか先輩と久美子との関係を軸にTVシリーズを編み直す。

 同じく30日より『デジモンアドベンチャーtri.』第5章「共生」もスタート。暴走するメイクーモンを追って、デジタルワールドを巡り、現実世界へと帰還する太一達。彼らの立場は、どちらの世界からも疎まれてしまう……。さらにヒカリには苛酷な運命が待ち受けていた。3週間限定の上映となる。

 30日スタートの残る2本は海外作品。『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』、人気作『レゴ ニンジャゴー』初の劇場版。忍者をモチーフにしたレゴの玩具シリーズ・ニンジャゴーが元になった3DCG作品だ。

 『ソウル・ステーション/パンデミック』は韓国作品。現在、大ヒット公開中の実写作品「新感染 ファイナルエクスプレス」のサイドストーリーで、監督は実写と同じくヨン・サンホ。未知の感染症が広まりつつある世界を舞台に、恐怖に踊らされるソウルの出来事が描かれる。ヨン監督は、10月に社会派アニメーションの出世作である『我は神なり』の公開も予定されている。今、注目のアニメーション監督だ。

≪劇場アニメリスト≫
2017年9月20日現在、編集部調べ

公開中

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『ハイキュー!! “才能とセンス”』※2週間限定公開

【公式サイト】http://www.j-haikyu.com/anime/

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激戦 ルウム会戦』※4週間限定公開

【公式サイト】http://www.gundam-the-origin.net/

『劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』

【公式サイト】http://anime.prisma-illya.jp/

『美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LOVE!』※3週間限定公開

【公式サイト】http://boueibu.com/

『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』
『ふうせんいぬティニー なんだかふしぎな きょうりゅうのくに』

【公式サイト】http://jackie-tinny-movie.com/

『きみの声をとどけたい』

【公式サイト】http://kimikoe.com/movie/

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

【公式サイト】http://www.uchiagehanabi.jp/

『フェリシーと夢のトウシューズ』

【公式サイト】http://www.ballerina-movie.jp/

『ブレンダンとケルズの秘密』

【公式サイト】http://secretofkells.com/

「山村浩二 右目と左目でみる夢」

【公式サイト】http://www.praxinoscope.jp/DRL.html

『魔法少女リリカルなのは Reflection』

【公式サイト】http://www.nanoha.com/

『劇場版 生徒会役員共』

【公式サイト】http://king-cr.jp/special/seitokai_G/

『怪盗グルーのミニオン大脱走』

【公式サイト】http://minions.jp/

『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』

【公式サイト】http://www.pokemon-movie.jp/

『カーズ クロスロード』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/cars-crossroad.html

『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』

【公式サイト】http://ngnl.jp/

『メアリと魔女の花』

【公式サイト】http://www.maryflower.jp/

『えいが それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』

【公式サイト】http://anpan-movie.com

『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』

【公式サイト】http://mahouka.jp/

『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』

【公式サイト】http://kinpri.com/

『夜明け告げるルーのうた』

【公式サイト】http://lunouta.com/

『劇場版 FAIRY TAIL DRAGON CRY』

【公式サイト】http://gaga.ne.jp/FT.DC/

『劇場版 Free!-Timeless Medley- 絆』

【公式サイト】http://tm.iwatobi-sc.com/

『この世界の片隅に』

【公式サイト】 http://www.konosekai.jp/

2017年9月29日(金)

『ハイキュー!! “コンセプトの戦い”』※2週間限定公開

【公式サイト】http://www.j-haikyu.com/anime/

2017年9月30日(土)

『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』

【公式サイト】http://wwws.warnerbros.co.jp/legoninjagomovie/

『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『デジモンアドベンチャーtri.』第5章「共生」

【公式サイト】http://digimon-adventure.net/

『ソウル・ステーション/パンデミック』

【公式サイト】 https://pandemic-movie.com/

2017年10月7日(土)

『RWBY VOLUME 4』※2週間限定イベント上映

【公式サイト】http://rwby.jp/

『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』

【公式サイト】http://bd-dvd.sonypictures.jp/smurfsthelostvillage/

『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』

【公式サイト】http://www.panpaka.com/news/725.html

2017年10月13日(金)

『弱虫ペダル Re:GENERATION』※2週間限定特別上映

【公式サイト】http://yowapeda.com/regeneration/

2017年10月14日(土)

『劇場版 Fate/stay night[Heaven's Feel]I.presage flower』※全3章

【公式サイト】http://www.fate-sn.com/hf/

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」 ※全7章

【公式サイト】http://yamato2202.net/

2017年10月21日(土)

『DC Super Heroes vs 鷹の爪団』

【公式サイト】http://dc-taka.com/

『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』

【公式サイト】 http://www.geass.jp/L-geass/

『我は神なり』

【公式サイト】https://warekami-movie.com/

2017年10月28日(土)

『ヤマノススメ おもいでプレゼント』※イベント上映

【公式サイト】http://www.yamanosusume.com/

『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!』

【公式サイト】http://precure-movie.com/

『特別版 Free!-Take Your Marks-』※新作

♯1「運命のチョイス!」
♯2「秘湯のクーリングダウン!」
♯3「結束のバタフライ!」
♯4「旅立ちのエターナルブルー!」
【公式サイト】http://tym.iwatobi-sc.com/

2017年11月3日(金)

『ゴッホ~最後の手紙~』

【公式サイト】http://www.gogh-movie.jp/

2017年11月4日(土)

『Dance with Devils -Fortuna-』

【公式サイト】http://dwd-movie.com/

2017年11月11日(土)

『劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』

【公式サイト】http://www.gochiusa.com/

2017年11月17日(金)

『GODZILLA 怪獣惑星』第一章 ※全3部作

【公式サイト】http://godzilla-anime.com/

2017年11月18日(土)

『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』※2週間限定公開

【公式サイト】http://gundam-tb.net/

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』

【公式サイト】http://gaga.ne.jp/kubo/

2017年11月25日(土)

『映画かいけつゾロリ ZZのひみつ』

【公式サイト】http://www.zorori-movie.jp/

2017年12月2日(土)

『曇天に笑う〈外伝〉~決別、犲の誓い~』※3部作

【公式サイト】http://donten-anime.jp/

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』

【公式サイト】 http://www.moominswonderland.jp/

2017年12月9日(土)

『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話 ※全6話

【公式サイト】http://girls-und-panzer.jp/

2017年12月16日(土)

『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』

【公式サイト】http://www.eiga-yokai.jp/

2017年

『MINT』

【公式サイト】http://www.negadesignworks.com/mint/

『PEACE MAKER 鐵』前篇

【公式サイト】http://www.peacemakerk.jp/

2018年1月6日(土)

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』

【公式サイト】http://www.anime-chu-2.com/

2018年1月13日(土)

『劇場版マジンガーZ/INFINITY』

【公式サイト】http://www.mazinger-z.jp/

2018年2月10日(土)

『ぼくの名前はズッキーニ』

【公式サイト】http://www.boku-zucchini.jp/

2018年2月24日(土)

『さよならの朝に約束の花をかざろう』

【公式サイト】http://sayoasa.jp/

2018年2月

『コードギアス 反逆のルルーシュ II 叛道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

『Infini-T Force』

【公式サイト】http://www.infini-tforce.com/

『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』

【公式サイト】http://sst-mars.jp/

2018年初春

『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』

【公式サイト】http://bungo-stray-dogs.jp/

2018年3月16日(金)

『リメンバー・ミー』
『アナと雪の女王 家族の思い出』

【公式サイト】http://www.disney.co.jp/movie/remember-me.html

2018年3月

『映画ドラえもん のび太の宝島』

【公式サイト】http://doraeiga.com/2018/

2018年春

『ボス・ベイビー』

【公式サイト】http://bossbaby.jp/

『映画 きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』

【公式サイト】http://movie2018.thomasandfriends.jp/

2018年5月5日(土)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

【公式サイト】http://www.gundam-the-origin.net/

2018年5月

『コードギアス 反逆のルルーシュ III 皇道』

【公式サイト】http://www.geass.jp/L-geass/

2018年夏

『七つの大罪』劇場版

【公式サイト】http://www.7-taizai.net/

『K SEVEN STORIES』※7部作

【公式サイト】http://k-project-come-back.jpn.com/

公開予定

『劇場版 はいからさんが通る 後編 ~東京大浪漫~』

【公式サイト】http://haikarasan.net/

『CENCOROLL2』

【公式サイト】http://www.cencoroll.com/

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

【公式サイト】http://www.evangelion.co.jp/

『蒼きウル』

【公式twitter】https://twitter.com/uruinblue

『テニスの王子様』劇場版プロジェクト

【公式twitter】https://twitter.com/shintenianime

『ビブリア古書堂の事件手帖』

【関連サイト】http://biblia.jp/

『アラーニェの虫籠』

【公式サイト】http://www.ara-mushi.com/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション3』※3部作

【公式サイト】http://eurekaseven.jp/

『ユーリ!!! on ICE』完全新作劇場版

【公式サイト】http://yurionice.com/

『うたの☆プリンスさまっ♪』劇場版新作アニメーション

【公式サイト】http://utapri.tv/

『響け!ユーフォニアム』みぞれと希美の物語

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『響け!ユーフォニアム』2年生になった久美子たち

【公式サイト】http://anime-eupho.com/

『フリクリ 2』

【公式サイト】 http://flcl-anime.com/

『フリクリ 3』

【公式サイト】http://flcl-anime.com/

『零世紀エメラルダス』

【公式サイト】http://zero-century.net/

『魔法少女リリカルなのは Detonation』

【公式サイト】 http://nanoha.com/detonation/image01.jpg

『美少女戦士セーラームーン Crystal』第4期 デッド・ムーン編 ※前後編

【公式サイト】http://sailormoon-official.com/animation/170630_03_crystal_4.php

『マクロスΔ』

【公式サイト】http://macross.jp/

『君の膵臓を食べたい』

【公式サイト】http://kimisui-anime.com/

『劇場版ときめきレストラン☆☆☆MIRACLE6』

【公式サイト】 http://tokires-movie.com/

第115回 おかしくも切なく愛おしい 〜中二病でも恋がしたい!〜

 腹巻猫です。9月13日に「女王陛下のプティアンジェ 音楽集」が発売されました。マンガ家・吾妻ひでおも愛した美少女探偵アニメ(1977年放送)の初の音楽集です。音楽は小林亜星×筒井広志の黄金コンビ! 『花の子ルンルン』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』をほうふつさせて昭和アニメファン必聴です。
http://www.amazon.co.jp/dp/B074TGMZ5P/


 また、9月23日(土)に蒲田studio80でサントラDJイベント「Soundtrack Pub【Mission#32】」を開催します。テーマは「80年代アニメサントラ群雄割拠時代〜ビクター編Part II」。前回に続いて80年代ビクターアニメ音楽をふり返ります。ぜひ、ご来場ください!
http://www.soundtrackpub.com/event/2017/09/20170923.html

 この夏に観た劇場アニメの中でひときわ心に残ったのが『きみの声をとどけたい』だった。
 90分ほどのコンパクトな作品ながら、青木俊直がデザインしたキャラクター、新人発掘オーディションで選ばれた声優たちの瑞々しい演技、「コトダマ」をキーワードにした物語などが好印象で、じわじわと胸にしみてくる。
 ストーリーの中で重要なモチーフになっているのが音楽だ。背景に流れる劇中音楽(BGM)やラジオから流れる曲、主人公たちが歌う歌などが作品の爽やかな印象を後押ししている。
 本作の音楽を担当したのが松田彬人。『響け!ユーフォニアム』の音楽などで知られる作曲家である。以前は「虹音(にじね)」という名前(ソロユニット名)で活動していた。
 不覚にもわたくし、『きみの声をとどけたい』のパンフレットを読んで初めて松田彬人と虹音が同一人物だと知りました。それで、はたとひざを打った次第。
 というのも、虹音の作る音楽に以前から注目していたのです。

 虹音=松田彬人は1982年生まれ、大阪府出身(とプロフィールの多くではなっているが、本人のFacebookでは奈良県出身と記されている)。高校生時代からDTMに取り組み、大阪の音楽専門学校に進学。在学中にプロデビューを果した。アイドルやゲームへの曲提供を経て、TVアニメ『ぴちぴちピッチ ピュア』(2004)の挿入歌「MOTHER SYMPHONY」で初めてアニメソングを手がける。以降、ゲーム音楽、アニメ音楽を中心に活躍。虹音の名でTVアニメ『Gift eternal rainbow』(2006)、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』(2007)、『こどものじかん』(2007)、『喰霊 —零—』(2008)などに楽曲を提供。アレンジャーとしても多くのアニメソングのアレンジを任されている。
 劇中音楽を担当するのは2009年放送のTVアニメ『アキカン!』が皮切りだろうか。『初恋限定。』(2009)、『バカとテストと召喚獣』(2010)、『そふてにっ』(2011)、『ましろ色シンフォニー』(2011)、『夏色キセキ』(2012/伊藤真澄と共作)、『中二病でも恋がしたい!』(2012)などの音楽を担当して実力を示した。
 2012年12月27日にSNSで本名を公表。これからは松田彬人の名で活動していくと宣言した。それまで名前と作品の印象から虹音=女性だと思っていた人もいたらしく、けっこうな衝撃だったようだ。
 松田彬人としては、『ディーふらぐ!』(2014)、『のうりん』(2014/菊谷知樹と共作)、『僕らはみんな河合荘』(2014)、『グラスリップ』(2014)などの音楽を手がけたのち、『響け!ユーフォニアム』(2015)で注目を集めた。少女の日常を描く作品が多かったが、近年は『最弱無敗の神装機竜』(2016)、『ゼロから始める魔法の書』(2017)などファンタジー作品にも活躍の場を広げている。最新作『天使の3P!』(2017)が放映中だ。
 根っからのアニメファンだという松田彬人は、学生時代からずっとアニメ番組を想定した曲づくりをしていたという。松田が少年期を過した80年代〜90年代は、アニメ音楽が多様化し、新しい作家が次々と登場してきた時期。ちょうどバブル期を挟んで、アニメの音楽予算も増えていた。第一線のアーティスト、プレイヤーが作り上げたアニメ音楽を浴びて松田彬人は育ったのだ。まさにアニメ世代の作曲家である。
 今回は松田彬人が虹音の名で手がけた『中二病でも恋がしたい!』を取り上げよう。

 『中二病でも恋がしたい!』は2012年に放送されたTVアニメ作品。京都アニメーション大賞の奨励賞に選ばれた虎虎の同名小説を原作に、『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006)の石原立也が監督、京都アニメーションの制作でアニメ化された。2013年には劇場版が公開され、2014年にTVアニメ第2期を放映、2018年1月には新作劇場版の公開が予定されている。
 中二病とは思春期を迎えた中学2年生の頃にかかってしまう恐ろしくも愛すべき病。過剰な思い込みや夢想で空想のキャラになりきったり、おかしな行動を取ってしまうというものだ。
 主人公は中二病だった過去を封印して明るい高校生活を送ろうとしている少年・勇太と高校生になっても中二病を発症中の少女・六花。2人の出逢いと恋の進展を軸に、個性的な同級生や先輩、下級生らを巻き込んだおかしくも切ない高校生活が描かれる。中二病ならではの妄想バトルがアニメーションならではの表現で描かれるのが見どころだ。
 本作以前に少女を主人公にした学園ものアニメを多く手がけている虹音=松田彬人は、その経験を生かして明るいタッチの日常音楽や繊細な心情描写音楽を提供。さらに中二病の妄想を描くファンタジックで壮大な楽曲を加えて作品世界を音楽で表現した。虹音=松田としても、ひとつ突き抜けた、新境地を拓く作品となったのではないだろうか。
 サウンドトラック・アルバムは2013年1月にランティスから2枚組で発売された。
 トラック数が多いので収録内容は下記を参照されたい。

http://www.amazon.co.jp/dp/B009S8D46M/

 2枚組61曲収録のボリュームがうれしい。本編未使用曲も含めて、本作のために作られた楽曲のフルバージョン全曲が収録されているようだ。
 1枚目はオープニング主題歌で始まり、2枚目はエンディング主題歌で終わる構成。2枚を通して本編の物語を音楽で再現する流れになっている。
 1枚目はオープニング主題歌のTVサイズに続いて「Welcome to the Chu-2 byo world!」という曲からスタート。はねたリズムに乗せて明るい音色のシンセが楽しげなメロディを奏でる。『中二病』ワールドの開幕を告げる曲だ。第1話の本編冒頭で勇太が高校の入学式に向かう場面で流れている。
 次は「中二病とはなんぞや」と題されたラテン風の軽快な曲。第1話のアバンタイトルで大塚芳忠が「中二病とは」と説明するバックに流れた曲のフルバージョンである。実際にはギターとパーカッションのみのバージョンが使用された。中二病の狂熱とほろ苦さをちょっと哀愁を帯びた陽気な曲調で描いているのが秀逸。
 トラック4は「神秘の少女との出逢い」。タイトル通り、勇太がマンションのベランダで六花と初めて出会う場面に流れた幻想的な曲である。六花が中二病だと見抜いて警戒する勇太だが、六花は勇太の中二病の過去を知っていた。こうして、物語は動き出す。
 トラック5からは勇太と六花を中心にした学園コメディ的な曲が並ぶ。ピアノとリズムセクションが奏でる「憧れの普通生活よ」、クラリネットのメロディがユーモラスで愛らしい「Cute and chu-2 byo」、コミカルな「comical boys」「上手く行かないこともあるってもんで」「ガッカリ学生時代」「おいおい、大丈夫か?」など。ひねりの効いた曲名の付け方もうまい。
 そんな中異彩を放っているのが中二病の妄想描写に使われた曲である。
 「The Dark Hero」は第1話で六花が勇太に眼帯の下の目を見せようとする場面や第2話で六花が姉・十花の恐ろしさを語る場面などに流れた曲。チェンバロと細かく刻む弦の響きがゴシック的な香りを漂わせる。ファンタジー作品を思わせる華麗なイメージの曲で、六花の妄想世界と現実との対比を際立たせている。
 3種類収録された「魔王降臨」は悪魔的な雰囲気を持つ短いブリッジ。
 そして「妄想凸守旋律」は六花を慕う女子中学生・凸守の妄想世界を表現する曲。ロボットアニメ音楽のパロディ的な曲調になっていて笑いを誘う。アニメファンを自認する虹音=松田の趣味が表れた楽曲だろう。
 筆者は「夕暮れと寄り添う感情」というピアノとアコースティックギターによるやさしい曲が気に入っている。勇太が六花を心配する場面や2人の距離が近づいていく場面によく使用された曲で、とりわけ印象深いのは第9話で校舎の屋根から落ちそうになった六花を勇太が助け、六花が勇太に抱きつく場面。温もりのあるメロディから、勇太への気持ちを意識し始めた六花の心情が伝わってくる。
 1枚目のラストに置かれた「そして明日も中二病は続くのであった」は第6話までのエンディング曲として定番のように使用された曲。アコースティックギターとピアノを中心にした明るいミドルテンポの曲で、学園青春もののエンディングにはぴったりという曲調だ。
 2枚目はがらっと雰囲気が変わって、4種類の「妄想バトル」と題された曲から始まる。いずれも六花の妄想バトルを想定した曲。凸守の妄想曲と違って、こちらはシリアスで本格的なファンタジー音楽のように作られている。中でも、緊迫したピアノと弦のフレーズから始まる「妄想バトル 〜カタルシス〜」は激しいバトルをイメージさせるテンションの高い曲で、使用頻度も高く記憶に残る。
 本作の音楽打ち合わせの際、虹音=松田は石原監督から「印象に残る音楽」「主張する音楽」を求められ、「劇伴という枠にとらわれず冒険してほしい」と言われたそうだ。妄想バトルの曲はまさにそのねらいがはまった印象がある。ここまで突き抜けた曲だからこそ、六花の妄想の本気度が伝わってくるし、物語後半になると、妄想に逃げ込む六花の心の痛みが観る者の胸に刺さってくる。
 2枚目は第7話以降の展開に合わせ、勇太や六花の心の揺れを描く曲が多くなる。
 ピアノとバイオリンによる「すれ違う心と心」は深い哀しみや苦悩を表現する曲。第11話のラストで凸守が勇太に六花の気持ちを訴える場面や最終話で六花がもう戻ってこないつもりだと知った勇太が飛び出していく場面などに使われた。
 そのあと、劇中の重要なシーンに流れた挿入歌「始まりの種」(第8話)、「君のとなりに」「見上げてごらん夜の星を」(第10話)が、物語の流れに沿って収録されているのもいい構成だ。
 トラック12「悲しき妄想バトル」は第11話で六花を引き留めようとする凸守が六花に闘いを挑む場面で流れた曲。次の「悲しき妄想バトル 〜piano〜」は勇太と凸守が田舎へと旅立って行く六花を見送る場面に流れ、凸守の切ない心情を鮮烈に表現している。
 勇太と六花の物語はいよいよクラマックスへ。ここからは本編を観ていたファンなら泣ける絶妙の構成だ。
 トラック14「手放したものを取り戻しに」は最終話で勇太がくみん先輩から六花が自分を選んだ理由を聞かされる場面に流れた弦とピアノの曲。スリリングな曲調で勇太の乱れる気持ち、迷い、決意へと変る心情が描かれる。
 次の「想う者同士の再開」は六花を迎えに行った勇太の胸に六花が飛び込んでくる場面、それに続く2人の逃避行の場面に流れた。ピアノと弦による淡々とした導入から曲調が変わり、大きなうねりを持ったメロディで2人の心が通いあうさまを表現。終盤はロマンティックな曲調に展開し、希望を感じさせて終わる。本アルバムに収録されたBGMの中でももっとも長い、聴きごたえのある1曲である。
 ブックレットのコメントで虹音が特に思い入れのある曲として挙げているのが次の曲「それは本当にあったんだ」。上記の場面に続いて勇太が六花に「不可視境界線」を見せる場面に使われた。ピアノと弦、フルートが神秘的で美しいアンサンブルを聴かせる。現実とフィクションが重なり合う感動的な場面を彩った印象深い曲である。
 次のトラック17「理解と愛情と優しい眼差し」は1枚目の「夕暮れと寄り添う感情」とともに筆者が好きな曲。これもピアノと弦による美しいナンバーで、六花や勇太にやさしく寄り添うような愛情に満ちたメロディがじんわりと心に響く。第9話で六花が勇太のことを意識し始める場面や第11話で勇太が中二病から卒業しようとする六花の心情を気遣う場面、最終話で勇太が過去の自分から届いた手紙を読んで迷っていた気持ちを振り払う場面など、重要なシーンにたびたび選曲された。虹音=松田彬人の創り出す音楽のロマンティックな一面を代表する、しみじみとよい曲だと思う。
 そして、トラック18は最終話のラストシーンに流れた「恋は続いていく」。勇太と六花の未来を祝福するような慈しみに満ちた曲調が胸を打つ。この曲をはじめ、最終話に使用されたいくつかの曲は、このエピソードのために作られた曲なのだろうか。そう思うしかないほど、映像にぴたりと合い、すぐれた映画音楽のような感動を与えてくれる。
 アルバム2枚目のトラック19以降はボーナストラック的な内容で、PV用の楽曲や劇中に流れるゲームの音楽、映画のBGM、アイキャッチ曲などが収録されている。サントラではオミットされてしまうことが多いこうした楽曲がしっかり収録されているところに、ファンへの配慮を感じてうれしくなる。いろいろな面でファンの気持ちに沿った、よいアルバムだ。

 「痛い」とか「忘れたい過去」とか言われてしまう中二病だが、本作は中二病をコミカルに描きながらも、中二病をいたずらに恥じることはない、空想には人を救う力があると教えてくれる。虹音=松田彬人の音楽は思いきり振り切った曲調で中二病ワールドを描きつつ、勇太や六花たちへの視線はまっすぐで愛情に満ちている。中二病だった過去を持つ人もそうでない人も、このおかしくも切なく愛おしい音楽を味わってもらいたい。

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119 アニメ様日記 2017年9月3日(日)~

2017年9月3日(日)
新宿文化センターで開催された「渡辺岳夫音楽祭」に行く。会場には業界の方や、アニメイベントでよく見かける方が何人も。プログラムのメインは『巨人の星』『天才バカボン』『機動戦士ガンダム』『白い巨塔』等の楽曲の演奏だ。選曲もいいし、オリジナル楽曲の再現性が高いのが嬉しい。特に『天才バカボン』の主題歌が凄かった。それとは別に前川陽子さんによる『魔女っ子メグちゃん』『キューティーハニー』の歌唱もあり。充実したイベントだった。

2017年9月4日(月)
「平田敏夫画集 あずきちゃん絵本」テスト印刷がでる。校正紙ではなく、校正前のテスト印刷である。今回は全ページを、製版のやり方を変えて2バージョン出してもらった。午後はササユリカフェに。「平松禎史 スケッチブック展」をちょっとだけのぞく。

2017年年9月5日(火)
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦』を観る。ラストで「ええっ、ここで終わり? もうちょっと続きが観たい」と思った。ラストが『機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 I 青い瞳のキャスバル』冒頭に繋がるのかと思って、改めて『青い瞳のキャスバル』の冒頭を観直してみたら、微妙に繋がっていない感じ。次回作で普通に続きをやるのだろう。
 平田敏夫さんは「絵本 野坂昭如戦争童話集」シリーズの「年老いたメス狼と女の子の話」でイラストを描いている。ひょっとして同シリーズの他の絵本でも平田さんが描いているかもしれないと思い、ネット検索で他の描き手を確認してみる。以下がそのリスト。タイトルの後がイラスト担当者の名前だ。

「年老いたメス狼と女の子の話」平田敏夫(1993/3)
「干からびた象と象使いの話」門野真理子(1993/3)
「青いオウムとやせた男の子の話」栗原玲子(1993/3)
「焼けあとの、おかしの木」百瀬義行(1993/3)
「馬と兵士」山崎勝彦(1993/3)
「ぼくの防空ごう」真崎守(1993/3)

「絵本 野坂昭如戦争童話集」シリーズで、1993年に刊行された6冊はいずれもアニメ関係者がイラストを描いているようだ。平田さんが描いたのは「年老いたメス狼と女の子の話」のみだった。

2017年9月6日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では15位を放映。『新ルパン』32話「ルパンは二度死ぬ」だった。「ルパンVS殺し屋編」の代表的なエピソードだ。この話がベストに入るのは納得。
 昨日の「絵本 野坂昭如戦争童話集」シリーズに続き、田中舘哲彦・著の「チャレンジ!Jリーグ」という小説シリーズのイラストについて、ネット検索で確認する。以下のリストも、タイトルの後がイラスト担当者の名前だ。

「それいけ!レイソル (チャレンジ!Jリーグ)」平田敏夫(1995/12)
「パワフル!セレッソ (チャレンジ!Jリーグ!)」八木信治(1995/12)
「ワイルド!アビスパ (チャレンジ!Jリーグ) 」佐藤雄三(1996/3)
「ファイティング!ヴィッセル (チャレンジ!Jリーグ)」兼森義則(1996/3)
「スピーディ!サンガ(チャレンジ!Jリーグ) 」小島正幸(1996/3)
「アタック!フューチャーズ (チャレンジ!Jリーグ)」浅香守生(1996/4)

 おそらく八木信治という方だけ、アニメ関係者ではないのだろう(もしも、違っていたらすいません)。せっかくなので「平田敏夫のできなくてかんにん」という書籍についてもここで記述しておく。ひょっとして、平田さんの本かと思って、「平田敏夫のできなくてかんにん」という書籍(古本)をネット書店で入手したのだが、これは「京都市議を八期つとめ、老人ホーム『こぶしの里』をつくったくだもの屋のおっちゃんのはなし(書籍の帯より)」であり、この平田さんはアニメーション監督の平田さんとは別人であった。

2017年9月7日(木)
TOKYO MXの『あらいぐまラスカル』は10話「はじめての探検」。いいカットが多いなあと思ったら「作画」の一枚目のテロップでクレジットされているのが、宮崎駿さんと羽根章悦さんのお二人。後でじっくり観直したい。

2017年9月8日(金)
アニメージュ発売日。2017年10月号の「設定資料FILE」vol.227は『NEW GAME!!』。「この人に話を聞きたい」はおやすみ。また、『あずきちゃん』を観る。25話「がんばって! トモちゃんの初デート」。うわっ、照れくさい。しかし、この後には、これくらい照れくさい話が続出するはず。

2017年9月9日(土)
アニメではなくて、実写映画の話。新文芸坐の「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で「ねらわれた学園」(1981)と「時をかける少女」(1983)の2本立てを観る。「ねらわれた学園」は斬新すぎる超能力描写をおいておいても、月日が熟成した魅力があって、かなり楽しめた。「時をかける少女」では作り手の「原田知世への愛」にノックアウトされる。今観ると、作り手の「この子を撮らずにどうする!」という意気込みがよく分かる。日本映画史に残る「女優映画」だ。原田さんの最高の瞬間をフィルムに残してくれてありがとう。ラストシーンまでも充分に素晴らしいのだけど、この映画の魅力の半分以上はエンディング(の幸福感)だろうと思う。

ササユリカフェで「平松禎史スケッチブック展記念トーク&サイン会」が開催!

 「平松禎史 スケッチブック展」を開催中のササユリカフェで、平松禎史のトークイベントが開催されることになった。開催日は2017年9月24日(日)。
 トークは1時間程度のもので、サイン会はトークの後で行われる。なお、サインは文字のみで、お買い上げになった「平松禎史アニメーション画集」、あるいは「平松禎史スケッチブック」に入れてもらうかたちとなる。「平松禎史アニメーション画集」と「平松禎史スケッチブック」は当日の購入も可能。以前に購入されたものでも大丈夫だ。

 申し込みは9月20日(水)12時が締めきり。詳しくは以下のリンクをどうぞ。

ササユリカフェ[Facebookページ]
https://www.facebook.com/sasayuricafe/posts/1562615067135850

■関連リンク
「平松禎史 SketchBook」「磯光雄 ANIMATION WORKS」が予約開始!
http://animestyle.jp/news/2017/08/18/11794/

ササユリカフェで「平松禎史 スケッチブック展」を開催
http://animestyle.jp/news/2017/08/24/11860/

アニメスタイル通信[064]
オールナイトの前に、沖浦啓之作品の予習を!

 こんにちは。アニメスタイル通信です。9月10日(日)にトークイベント「第135回アニメスタイルイベント 磯光雄の作画を語る!」を開催しました。ゲストの井上俊之さん、橋本敬史さん、今石洋之さん、平松禎史さんに加えて、第二部では来場していた吉成曜さん、中村豊さん、久保田誓さんからもコメントをいただきました。盛り沢山でなおかつ、濃密なイベントになったと思います。ご来場された皆さま、ご協力くださった皆さま、ありがとうございます。

 9月23日(土)には、オールナイト「アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と 『人狼 JIN-ROH』」を開催します。沖浦啓之さんは、リアルかつ緻密な画作りで知られるクリエイターであり、今回のオールナイトではその代表作である『走れメロス』『人狼 JIN-ROH』『ももへの手紙』『日本アニメ(ーター)見本市/旅のロボから』を上映。いずれも見応えのある作品です。そして『走れメロス』はDVDソフトにもBlu-rayソフトにもなっておらず、再見する機会の少ないタイトルです。興味のある方は、この機会にどうぞ。

 以下のリンクは「WEBアニメスタイル」旧サイトの関連記事です。オールナイトの予習にお役立てください。

animator interview 沖浦啓之(1)~(6)
http://www.style.fm/as/01_talk/okiura01.shtml

animator interview 西尾鉄也(3)
http://www.style.fm/as/01_talk/nishio03.shtml

『ももへの手紙』沖浦啓之監督インタビュー 第1回~第6回 
http://www.style.fm/as/13_special/mini_interview/momoe_1.shtml

 現在、ササユリカフェで「平松禎史 スケッチブック展」を開催中。9月28日(木)から、同じくササユリカフェで「平田敏夫とあずきちゃんイラスト展」がスタート。9月29日(金)には、レイトショー「新文芸坐×アニメスタイル 特別編 平田敏夫監督の珠玉のアニメーション『ボビーに首ったけ』『グリム童話 金の鳥』」があります。詳しくは以下のリンク集をご覧になってください。

 今回の「アニメスタイル通信」はここでおしまいです。「アニメスタイル通信」は編集長の小黒とアニメスタイル編集部スタッフでお届けしています。

■INFORMATION
 このコーナーでは「アニメスタイルチャンネル」の配信予定、アニメスタイルの出版物、イベント等の情報をお届けします。

[新刊情報]
平松禎史の鉛筆イラスト&ラフ画集 いよいよ一般発売開始!!
http://animestyle.jp/news/2017/08/28/11865/

遂に実現!磯光雄の原画集 9月15日に一般販売スタート!!
http://animestyle.jp/news/2017/08/29/11876/

TVアニメ『あずきちゃん』のエピローグイラストを収録した画集が刊行!
http://animestyle.jp/news/2017/09/07/11936/

[アニメスタイル・イベント]
2017年9月23日(土)
オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 97 アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と 『人狼 JIN-ROH』」
http://animestyle.jp/2017/08/15/11776/

2017年9月29日(金)
レイトショー「新文芸坐×アニメスタイル 特別編 平田敏夫監督の珠玉のアニメーション『ボビーに首ったけ』『グリム童話 金の鳥』」
http://animestyle.jp/2017/09/12/11970/

[アニメスタイル・関連イベント]
2017年8月31日(木)~9月25日(月)
ササユリカフェで「平松禎史 スケッチブック展」を開催
http://animestyle.jp/news/2017/08/24/11860/

2017年9月28日(木)~10月2日(月)
平田敏夫監督追悼イベント「平田敏夫とあずきちゃんイラスト展」を開催!
http://animestyle.jp/news/2017/09/06/11924/

[アニメスタイル ONLINE SHOP]
「平松禎史 アニメーション画集」 、「吉成曜画集 ラクガキ編」、「アニメスタイル」バックナンバー、『カードキャプターさくら』資料集、「少女革命ウテナ画集 The hard core of UTENA」等、アニメスタイルの書籍を販売中です。
http://animestyle.jp/shop/

[お知らせ]
「アニメスタイル011」記事についてのお詫びと訂正
http://animestyle.jp/news/2017/05/24/11236/

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