いよいよ４月。暖かな日差しが嬉しい季節だ。今回は４月中旬公開の作品を紹介しよう。いずれも４月12日（金）より公開だ。



　まずは『名探偵コナン　100万ドルの五稜星』。昨年はついに興収100億円を突破し、大ヒットシリーズの名前をほしいままにしている劇場版「名探偵コナン」シリーズ。その最新作だ。今回は、怪盗キッドと“西の名探偵”こと服部平次をフィーチャー。北海道・函館を舞台に、土方歳三にまつわる日本刀をめぐって、コナンたちとキッドとの攻防が繰り広げられる。監督は『緋色の弾丸』を手がけた永岡智佳。脚本はやはり平次が活躍する『から紅の恋歌』や永岡監督とのコンビ作である『紺青の拳』を手がけたミステリ作家の大倉崇裕。アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。
　続いて、レトロフューチャーなビジュアルを持ち味に、個人作家として活躍してきた塚原重義の初長編２作が同日公開。



　『クラユカバ』は探偵・荘太郎の活躍を描く。集団失踪事件を追い、地下世界へと足を踏み入れるが……。2021年に序章部分が上映されたが、今回ようやく全編を披露する。



　『クラメルカガリ』は、『デュラララ!!』で知られる成田良悟が書いた『クラユカバ』のスピンオフ小説がベース。とある炭鉱町に住む地図屋のカガリ。だが町並みは刻々と変化し、彼女の日常を脅かし始める。
　２作ともアニメーション制作はツインエンジングループのチームOneOneが担当。



　最後に紹介するのが『リンダはチキンがたべたい！』。亡き父の思い出のある料理をもう一度食べるため、リンダとママは材料を求めて町を駆け回る。『大人のためのグリム童話　手をなくした少女』が評判を呼んだセバスチャン・ローデンバックと、その妻キアラ・マルタが監督を務める。ドローイング感あふれる描線と大胆な色使いが魅力のコメディで、昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭や今年の東京国際アニメアワードフェスティバルでグランプリを受賞した話題作だ。

≪劇場アニメリスト≫
2024年４月３日現在、編集部調べ