アニメ様の『タイトル未定』
403 アニメ様日記 2023年2月12日(日)

2023年2月12日(日)
「第201回アニメスタイルイベント 作画を語る上で重要なこと・改」を開催した日。2022年12月19日の「第198回アニメスタイルイベント 作画を語る上で重要なこと」に僕が参加できなかったので、改めて沓名健一さん、夏目真悟さんに来てもらって、イベントをやり直した。話したい内容について話すことができた。
新宿駅構内の書店が閉店していたのが、軽くショックだった。新刊のチェックがしやすくて、よい店だった。

2023年2月13日(月)
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』TVエディションの1話を録画で観る。いやあ、画がコッテリしてるなあ。『閃光のハサウェイ』と同じく、テレビで観ると非常に贅沢だ。『水星の魔女』もTVシリーズとしては充分に贅沢だったんだけど。
15時から「アニメスタイル017」で『モブサイコ100 III』の立川譲総監督の取材。盛り沢山で楽しい取材になった。

2023年2月14日(火)
仕事の合間に、新文芸坐で「線は、僕を描く」(2022/106分/DCP)を鑑賞。プログラム「認めて、受け入れて、強くなる青春」の1本で、もう1本の上映作品は「メタモルフォーゼの縁側」だった。「線は、僕を描く」は題材も面白いし、役者も映像もいい。中盤から、映画としてちょっと弱くなった印象。終盤は分かりやすいエンタメ演出で盛り上げてしまって、ちょっとのれなかった。主人公の青山霜介(横浜流星)はいかにも今どきの男の子で、それがよかった。自分の年齢のこともあって、師匠の篠田湖山(三浦友和)に感情移入した。篠田が青山を弟子にしたのは才能もあるんだろうけど、青山の人柄を可愛いと思ったからではないかと思った。
衛星劇場の「はばたけ!真理ちゃん」を録画で2回分流し観。児童文学を天地真理主演でドラマ化したものをメインにしたバラエティ。画質はかなり粗いのだけど、むしろ、よく映像が残っていたと思うし、これ放映しているのも凄い。ちなみにパベットのキャラクターの声はピッピ(人間の女性)がつかせのりこさん、バッハ(犬っぽい動物)が富田耕生さん。『魔法の天使 クリィミーマミ』のマミのアイドル像って天地真理さんっぽいところがあるかも、と思った。

2023年2月15日(水)
『PLUTO』制作決定PVが公開された。期待以上の仕上がりだ。ちなみに僕は企画書制作で少しだけ関わっている。企画書を作ったのはかなり前だ。
16時から「アニメスタイル017」で『モブサイコ100 III』の亀田祥倫さんの取材。亀田さんは、僕がこれから入院することを知っていて、プレゼントを用意してくれていた。こちらも、バレンタインのチョコを用意しておけばよかった。立川総監督と同様に、楽しい取材になった。
「線は、僕を描く」のことを思い出す。意識していなかったが、自分に刺さっていたようだ。篠田の自宅兼仕事場がよかった。弟子達との暮らしもよかった。ある意味において理想的な暮らしだと思った。

2023年2月16日(木)
朝から病院Bに行く。この日は入院前の検査で、採尿、採血、レントゲン、歯の検査、エコー検査、入院前問診等。検査が多かったので会計がなかなかの額に。移動時と病院の待ち時間に、小野寺史宜 の「ひと」を紙の文庫本で読了。帯に「本の雑誌が選ぶ2021年度文庫ベストテン第1位」とあって、それで読む気になった。流行の本を読んでみる試みのひとつだ。面白いし、巧いと思った。ただ、何となく若い人の恵まれない境遇を娯楽として消費している気がして、居心地が悪かった。
「熱風」の高橋望さんのインタビュー連載を読む。これはいいなあ。自家製本でもいいので単行本にするべきだと思った。

植竹須美男さんが亡くなったことを知る。植竹さんは脚本家だが、僕と彼の関係はアニメ雑誌編集者と脚本家ではなく、アニメファン仲間だった。町田知之さんに紹介してもらったのだと思う。その町田さんも既にこの世の人ではない。心よりご冥福をお祈り致します。
https://twitter.com/koyamatakao194/status/1626092172243238912?s=20

2023年2月17日(金)
新文芸坐で「秘密の森の、その向こう」(2021・仏/73分/DCP)と「アフター・ヤン」(2021・米/96分/DCP)を鑑賞。プログラム名「記憶の森を散歩する」の2本立て。最初は「秘密の森の、その向こう」だけ観るつもりだったけれど、新文芸坐さんの「手前味噌ですが、ちょっと凄い2本立てだと思います。どうぞ映画館で…。」のツイートを読んで「アフター・ヤン」も観ることにした。ああ、なるほど。これは上映プログラムを組んだ人がニヤリとする2本立てだ。「秘密の森の、その向こう」は少女が森の中で、自分と同い年の母親と出会うという筋立てで、「アフター・ヤン」は起動しなくなった家庭用アンドロイドの記憶を探っていく、という内容のSF。モチーフは全然違うのだけれど、センスのよさ、短編小説的なまとまりなど、なんとなく似ている。どちらも親子がカメラに対して真正面に座った、カメラ目線のカットで終わるのも同様。家が主な舞台なのだけど、家の外見をほとんど見せてないのも同じだった。
昨夜の『うる星やつら』(18話)の「き・え・な・い ルージュマジック!!」の冒頭では、サブタイトルの元ネタになった「い・け・な・い ルージュマジック」を流して、ラムが口紅を作っている様子をセリフ無しでじっくりと見せた。「い・け・な・い ルージュマジック」を流したことよりも、フィルムとしてのユルい感じが新鮮だった。そのユルさが1980年代的だと思った(旧TVシリーズ『うる星やつら』にそういったユルさがあったわけではない)。
アニドウが出版したマンガ雑誌「月刊ベティ(Betty)」について確認したいことがあって「確か倉庫にしまってないよなあ。よく事務所内で見かけたような」と思ったら、自分が作業している後ろのラックに立っていた。探し始めて、15秒くらいで見つかった。速い時は速い。
そろそろ、うちの会社(株式会社スタイル)も設立から20年くらい経つなあと思って確認したら、去年で20周年だった。

2023年2月18日(土)
昼飯はワイフと『ガールズ&パンツァー』コラボ開催中の「肉汁餃子のダンダダン 池袋東口店」に。コラボメニューをいただいた。
レイトショー「【新文芸坐×アニメスタイル vol. 156】名作再見!クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」を開催。ゲストは本郷みつる監督と茂木仁史プロデューサー。トークは細かいネタに触れつつ、作品の総括もありで、充実したものに。お客さんは『ヘンダーランドの大冒険』を初めて観る方が25%~30%、ビデオやTV放映では観たことがあったけれど、劇場での鑑賞は初めてだった人が50%以上。トークの後に本郷さんによる同人誌の手売りがあり、大変な行列。本郷さんが持ってきてくれた資料の展示もあり、盛り沢山でハッピーなイベントだった。
『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』でス・ノーマン・パーが言った「彼氏、手抜きのアニメみたいにぼーっと突っ立てんじゃないよ」はアニメ史に残る名セリフだと思う。「お前は止め画のモブキャラみたいだよ」とアニメキャラが言っているわけだ。10年前のオールナイトでも話題にしたかもしれないが、この日のトークで、それが原恵一さんが創り出したセリフであると本郷さんが証言してくれた。雛形あきこさんが演じた雛形あきこさんが、何度も出てきてその度に同じセリフを言う理由についても判明。

第260回 ポジティブだけでなくセンシティブも 〜事情を知らない転校生がグイグイくる。〜

 腹巻猫です。話題の劇場アニメ『君たちはどう生きるか』を観ました。予備知識なしの映像体験は、他人の(宮崎監督の)夢の中にまぎれこんだような異様な緊張感があって格別でした。劇場で観るのをお勧めします。


 前回に続いて今回も4月期に放送されたTVアニメの話。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』を取り上げる。これも観始めたのは音楽がきっかけだった。
 『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は2023年4月から7月まで放送されたTVアニメ。川村拓によるマンガを原作に監督・影山楙倫、アニメーション制作・スタジオ サインポストのスタッフで映像化された。
 小学5年生の西村さんは同級生から「死神」と呼ばれてからかわれ、避けられている。転校生の高田くんは事情を知らず、「死神」のあだ名がカッコいいと言って西村さんに急接近する。周囲の目を気にせず西村さんと友だちになろうとする高田くん。そのまっすぐな態度に、西村さんもしだいに心を開いていく。高田くんの行動は、やがて西村さんをからかっていた同級生の気持ちまでも変えていくのだった。
 音楽担当は『はれときどきぶた』『だぁ!だぁ!だぁ!』『蟲師』などを手がけた増田俊郎。
 近年は『信長の忍び』(2016)、『令和のデ・ジ・キャラット』(2022)等の作品があるが、いずれも単品サントラCDは発売されていない(『令和のデ・ジ・キャラット』はブルーレイ同梱でリリース)。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は久しぶりにサントラCDの発売が告知された増田俊郎作品だった。しかも、増田俊郎が得意な日常系コメディの作品(と思った)。大いに期待して観始めたのだった。
 しかし、観ているうちに、「あれ、これは日常系コメディとは違う方向の作品なのでは?」と思い始めた。当初は4コママンガ的なギャグの多いアニメかと思っていたのだ。
 本作では、回を追うごとに登場人物が成長し、キャラクター同士の関係性も変わってくる。ギャグアニメや日常系コメディ作品ではあまり見られない展開である。ほのかな恋心も描かれるようになり、ちょっと男の子版『水色時代』みたいになってきた。
 増田俊郎の音楽も、ほのぼのした曲やコミカルな曲ばかりでなく、しっとりとした心情描写系の曲が多く使われている。
 これはこれで面白いと思った。結果的に、ギャグやアクションよりも子どもたちの心情描写に重きが置かれた、増田俊郎が手がけたアニメの中でも珍しいタイプの作品になっている。
 音楽はシンセと生楽器をミックスした、ぬくもりのあるサウンドで作られている。生楽器はクラリネット、フルート、オーボエ、ギター、パーカッション、アコーディオンと最小限の編成で、ストリングスは使われていない。増田俊郎作品を聴いてきたファンにはなじみのある、安心感のある音である。
 高田くんをイメージさせる明るく軽快な曲やコミカルなシーンを彩るユーモラスな曲が画面をにぎやかにするいっぽう、ピアノ、ギター、木管楽器等を主体にした心情曲が西村さんたちの日常をやさしい空気で満たす。
 増田俊郎は、自身の小学生時代の記憶もよみがえらせながら音楽を作った、とサウンドトラックのライナーノーツの中で語っている。たしかに、これはコメディの音楽というより、児童文学的な、子どもの心に寄り添った音楽である。

 本作のサウンドトラック・アルバムは2023年5月31日に「TVアニメ『事情を知らない転校生がグイグイくる。』オリジナルサウンドトラック 〜月と太陽〜」のタイトルで日本コロムビアから発売された。
 収録曲は以下のとおり。

  1. アルコルとポラリス(TVサイズ) 歌/近藤玲奈
  2. きょうから友達、転校生
  3. おやおや?
  4. まっすぐな想い
  5. 始まりの予感…。
  6. ちょっぴり寂しく
  7. どうせ私なんか…。
  8. みんな仲良く和気あいあい
  9. さぁ!元気出していこう〜♪
  10. アイキャッチ(1)
  11. 無敵のポジティブ、高田太陽
  12. やっぱり変…?
  13. 手をつないで
  14. や〜れやれ…。
  15. オレたち、無敵のサソリ団!
  16. さぁ大変!!
  17. 能天気にポジティブ
  18. おとぼけキャラはお約束
  19. 弟思いのお姉ちゃん
  20. 友情
  21. 夏休み Part 1
  22. 図書室
  23. 夏休み Part 2
  24. お母さんへ
  25. 父への想い
  26. 仲直り
  27. アイキャッチ(2)
  28. いつでもワイワイ、楽しい教室
  29. トホホな気分で
  30. 初詣
  31. 大切な想い
  32. ココロネ(TVサイズ) 歌/Kitri

 オープニング主題歌とエンディング主題歌を最初と最後に配置し、BGM30曲を収録。
 アイキャッチ2曲が離れて収録されているのが特徴だ。「アイキャッチ(1)」までが導入部、以降「アイキャッチ(2)」までが本編で、そのあとがエピローグ、というイメージだろうか。
 トラック2「きょうから友達、転校生」は高田くんのイメージの軽快な曲。勢いのあるリズムとさわやかさが合体し、「グイグイくる」感じがよく出ている。
 次の「おやおや?」はコミカル系の曲。高田くんが西村さんの「呪い」に憧れる場面や姉から西村さんとの仲をからかわれる場面などに流れていた。
 トラック4「まっすぐな想い」は西村さんの心情を描く場面によく使われた曲。高田くんの「グイグイ」にとまどいながら、西村さんもしだいに前向きな気持ちになっていく。第1話で高田くんが西村さんに「あしたも一緒に帰ろうね」と言う場面や第8話で西村さんが「今から未来のことを考えるとちょっと寂しい」と思う場面、第12話で、高田くんと初詣に言った西村さんが「私の初めてはぜんぶ高田くんのおかげ」と高田くんに話す場面など、西村さんの気持ちが変化していくシーンに流れていたのが印象深い。
 トラック5「始まりの予感…。」はポジティブな日常曲。第2話のラストで西村さんがふだんとは違う白い服を着て登校してくる場面や第3話で西村さんが父に新しい水着を買いたいとねだる場面など、高田くんに影響されて変わっていく西村さんの描写に使われている。
 続く2曲、トラック6「ちょっぴり寂しく」とトラック7「どうせ私なんか…。」は繊細な心の揺れを描写する曲。どちらも哀愁ただようピアノの旋律が胸にしみる。寂しい雰囲気の曲名がつけられているが、劇中では高田くんと西村さんの気持ちが接近する場面やほのぼのした場面にもよく使われていた。いやー、いい曲だ。
 トラック8「みんな仲良く和気あいあい」、トラック9「さぁ!元気出していこう〜♪」はふたたび明るく軽快な高田くんっぽい曲。
 「アイキャッチ(1)」を挟んで、トラック11「無敵のポジティブ、高田太陽」は極めつけの高田くんのテーマとも呼べる曲である。勢いがあり、ユーモラスな味わいもある。
 トラック12からトラック18までは、明るい曲、ユーモラスな曲が続き、本作のコミカルな面を表現している。リズムとメロディと音色の組合せが絶妙で、聴いていると自然に笑顔になってくる。こういう曲を書かかせると増田俊郎は本当にうまい。
 ポップで軽快なトラック19「弟思いのお姉ちゃん」は高田くんの姉・雪子のテーマ。高田くん同様ポジティブな曲調だが、ちょっと大人びたイメージだ。
 次のトラック20「友情」からトラック26「仲直り」までは、心情描写系の曲が続く。ユーモラスなイメージが強かったトラック18までとは、がらっと雰囲気が変わった印象だ。本編でも、回を追うごとに西村さんや高田くんたちの心情の描写にドラマの重点が移ってくる。その展開を反映した構成と言えるだろう。
 西村さんがしだいに友だちを増やしていく場面に使われたトラック20「友情」、第4話で西村さんが祖母の家に向かう場面のトラック21「夏休み Part 1」、第3話で西村さんと高田くんが図書室で雨宿りする場面のトラック22「図書室」、第7話で西村さんが父が作った弁当を持って遠足に行く場面のトラック23「夏休み Part 2」など、西村さんの日常の変化と心の成長が音楽とともに思い出される。
 オーボエやフルートがやさしく歌うトラック24「お母さんへ」は、第4話で高田くんが西村さんの亡くなった母の話を聞いて泣く場面に、アコースティックギターによるトラック25「父への想い」は第7話で西村さんが遠足のお弁当を友だちと分け合うことで父の想いを知る場面に使用。西村さんと家族の絆を描写する感動的な曲である。
 トラック26「仲直り」は、第5話で西村さんが高田くんに「これまでどおり死神と呼んで」と話す胸キュンな場面に流れていた。アコースティックギターとピアノの響きが、2人の気持ちをやさしく包み込むようだ。
 このあたりの曲は、大人の目線から子ども時代を振り返ったようなノスタルジックな味もあって、しみじみしてしまう。
 「アイキャッチ(2)」を挟んだあとは、トラック28「いつでもワイワイ、楽しい教室」、トラック29「トホホな気分で」と明るいムードに復調。心情描写も大切だが、子どもたちの日常は、やっぱりこうでなくては。
 トラック30「初詣」は第12話の初詣シーンに流れた曲。BGMパートのラストを締めくくるのは、ピアノとキラキラした音色のシンセがしっとりと奏でるトラック31「大切な想い」。第12話でキスシーンを目撃した西村さんと高田くんが気まずくなってしまう場面、第13話で高田くんが西村さんに「キスしたい」と言う場面に流れた心情描写曲である。ロマンティックな「大人への入口」みたいな雰囲気もある、本作らしい終幕の曲だ。

 増田俊郎はサウンドトラックのライナーノーツの中で高田くんを評して、「単に“ポジティブ”なだけではなく、“センシティブ”な心のヒダもちゃ〜んと持ち合わせています」と語っている。増田俊郎が書いた音楽にも同じことが言えるだろう。明るくポジティブでユーモラスな曲と、やさしくセンシティブな曲が共存し、しかも、両者が乖離せずに絶妙なグラデーションでひとつの世界を作っている。
 かつて子どもだったみんなに聴いてほしいサウンドトラックなのである。

TVアニメ「事情を知らない転校生がグイグイくる。」オリジナルサウンドトラック 〜月と太陽〜
Amazon

アニメ様の『タイトル未定』
402 アニメ様日記 2023年2月5日(日)

2023年2月5日(日)
衛星劇場の『エルフ・17』を視聴。この作品は1980年代に街のレンタルショップにずっとVHSが置いてあって、その後、中古ショップの棚でもよく見かけた。一度くらいは観ているはずだと思ったけれど、ひょっとしてこれが初見かな。原画の筆頭が田村英樹さんで、二番目にクレジットされるのが平田智浩さん、三番目が菊池道隆さん。内容としてはいかにもあの頃のOVAだなあという感じ。『エルフ・17』の前に「はばたけ!真理ちゃん」というバラエティ番組をやっていた。Wikipediaで確認したら、天地真理の冠番組シリーズの第5弾で1974年から1975年に放映されていたものであるらしい。すごいなあ。衛星劇場ってこれを毎週放映しているの? 『エルフ・17』の前後に、アニマックスの『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』『劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸』を流し観した。
午後はワイフの希望で江古田に行く。古書店「百年の二度寝」を覗いて、「パーラー江古田」でパンの盛り合わせをいただく。猫居酒屋の「江古田 赤茄子」の前を通りがかったら開店直後で、店の前で常連さんに勧められたこともあって入店してみる。前から気になっていた店だけど、入ったのはこれが初めて。この日にいた猫は4匹。家猫っぽい感じで、どの猫もふっくらしていて大きい。席に少量の餌が置かれていて、それを猫にあげていいというシステムのようだ。まだ、他の客がいなかったので、一匹の猫が僕のところに餌をもらいに来てくれた。他の猫もテーブルの上を歩き回ったりしていて楽しい。僕は手術の後でまだお酒は呑めないので、ノンアルコールの飲み物とおつまみを一品。

2023年2月6日(月)
数年ぶりにブログを更新して、Twitterのアカウントが凍結中であることを記す。

Twitterは凍結中です
http://animesama.cocolog-nifty.com/animestyle/2023/02/post-f7acf0.html

『タイガーマスク』について検索していて、若き日のメリケンジョーのソフビがひっかかる。めりけんジョーといえば第63話「めりけん ジョー」のゲストキャラクターの老人ですよ。その若い頃というのは回想シーンに出てきた姿だけど、回想ってトータルで5分もないはず。驚きつつ、さらに検索をしたら「めりけん ジョー」に登場したジャガーのソフビが発売されていた。ジャガーって回想の最後に出てきて、めりけんジョーと戦った男だよ。いったいどういう需要があって作られているのか。どんな情熱で作られているのか。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で「ゴルゴ13」のチラッと出てきた脇役がフィギュアになっているというネタがあったけれど、それを思い出した。
午前中はワイフがバレンタインの本番チョコ(バレンタイン当日にワタシがもらうチョコ)を買うのに付き合った。西武池袋本店の「チョコレートパラダイス 2023」で買い物をしてから、東武百貨店池袋本店の「ショコラマルシェ」でイートインというスベシャルなコース。
午後から新文芸坐で映画を観るつもりだったけど、今やっている原稿を一段落させたくて見送る。

2023年2月7日(火)
衛星劇場で放映された『プラスチックリトル』を録画で確認。おそらくはVHSやDVDと同じマスター。つまり、最新の大きなモニターで観るとぼんやりした感じとなる。『エルフ・17』もそうだったし、同特集の他のタイトルもこんな感じなのだろうなあ。ではあるけれど、特集タイトルが「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」であるのだから、画質がVHS並なのはむしろ筋が通っているとも言えるはず。画質がよろしくなくても、配信されておらず、Blu-ray化もされていないタイトルが放映されるのはありがたい。
仕事の合間に新文芸坐に。「暴力脱獄」(1967・米/127分/DCP)を鑑賞する。プログラム「碧い瞳の反逆児 名優ポール・ニューマン特集」の1本。予想していた内容と随分と違っていたけれど、楽しめた。役者もいいし、演出もいいし、画作りもいい。デジタルマスターと新文芸坐の音響の力もあるのだろうけど、音楽もよかった。内容に関しては脱走が始まるまでが特にいい。獄中生活のシーンがやたらと楽しい。こんなに楽しいのに脱獄するの? と思ったくらい。脱獄を始めてからは今の目で見ると、少なくとも自分はあまり共感できない。当時の観客がどう受け止めたかは想像するしかない。
『モブサイコ100』の再視聴を開始。Amazon prime videoにOVA『モブサイコ100 REIGEN ~知られざる奇跡の霊能力者~』『モブサイコ100 第一回霊とか相談所慰安旅行~ココロ満たす癒やしの旅~』があった。前者はBlu-rayソフトを購入したものの観ていなかった作品だ。結局、配信で観てしまった。『モブサイコ100』TVシリーズは第1シリーズから観る。

2023年2月8日(水)
朝からワイフと病院Bに。自分は大腸の精密検査の結果を聞く。結論としてはポリープは癌だった。先日の手術で完治したと思われるが、癌が残っている可能性があるので、6月にまた内視鏡で検査をすることになった。ワイフは同じ病院で去年からの腕の痛みを検査してもらうための予約をとる。病院の後は麻布十番、六本木を歩く。手術から10日経ったのでアルコール解禁。ランチの焼肉で、ハイボールを一杯吞んだ。
事務所スタッフに倉庫で「ザ・モーションコミック」を発掘してもらう。

2023年2月9日(木)
ラジオ体操も再開した。事務所では『モブサイコ100 II』『モブサイコ100 III』をながら観。朝の散歩で『モブサイコ100 II』のサントラを聴いて、午前中の散歩で『モブサイコ100 III』のサントラを聴いた。
いつもTwitterのダイレクトメールで仕事のやりとりをしている方がいるのだが、こちらがTwitterアカウントを凍結されたので、10年数年ぶりにメールを送った。届くかなあ、と思ったら、やっぱりメールが戻ってきた。別の方にメールをして、その方の現在のメルアドを教えてもらった。
ブログを更新。10年ぶり(ひょっとしたら10数年ぶり)にブログのプロフィールを書き換える。

2023年2月10日(金)
朝の散歩中にチラチラと雪が降り始めた。TOHOシネマズ池袋の午前10時50分からの回で『TVシリーズ特別編集版 名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』を鑑賞。前の総集編とは違って、シリーズの大きな話をメインにして、その前に灰原関係のエピソードを配置するかたち。今回のほうが話は分かりやすいし、人気キャラが沢山出てくるので見どころはあるのだけど、色々な話を詰めこんだ前回のほうが総集編としては面白かった。工藤有希子とベルモットの対決で、作画に気合いが入ったアップカットがあって、オンエア時に劇場版みたいだと思ったのを思い出した。ポイントが高かったのは冒頭にあった灰原の自己紹介部分の「小さくなっても頭脳は同じ。ミラクルキュートなサイエンティスト」と、ラストで劇場版でお馴染みの阿笠博士への「メタボ発言」があったこと。映画館を出た時には雪が、霙か雨になっていた。

2023年2月11日(土)
グランドシネマサンシャインの午前8時からの回で『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』【IMAXレーザーGT版】を鑑賞。かなりよかった。『遊郭編』最終回の画と音がよかった。かなりの迫力だった。TV放映で観ているけど、数倍よかった。『刀鍛冶の里編』1話はTVアニメのギャグ描写をIMAXで観る面白さがあった。『遊郭編』も『刀鍛冶の里編』もIMAXの大画面で線が全くジャギってないのにも感心した。
映画の後はワイフと外出。「梅まつり」開催中の湯島天神に行く。出店は出ているし、演芸大会はやっているし、人は多いし、お祭りらしいお祭りだった。肝心の梅については満開はまだ先のようだ。事務所に戻ってテレビを点けたら、フジで「ワンピースバラエティ 海賊王におれはなるTV」をやっていて、これがなかなか面白かった。

第811回 次作・次次作の脚本中~『いせれべ』の話(3)

——という訳で、この後2シリーズ同時にシリーズ構成・脚本作業中!

 ずっと画を描く仕事をし続けていると、社内(ミルパンセ)でスタッフの皆が汗水垂らして画を描いている中、自分一人“PCに向かってテキストを打ち続けるだけの毎日”ってどこか罪悪感があるものです。しかし、これもアニメ(フィルム)を作るのに必要な仕事とあらば、しばらくの間は頑張ります。と、こう言うと本職のライター(脚本家)さんらに「我々だって苦労して書いてる!」と反論されそうですが、それはこちらも理解しているつもりです。その上で逆にご理解いただきたいのは、現状アニメ業界の“労働時間に対するその報酬”に関して、脚本とアニメーターでは“雲泥の差”だということです。これをなんとかしたくて、ウチは演出やアニメーター(極端に言うと、去年入った動画マンであろうとも)志願する者には脚本も書かせるようにしています。これは基本、ウチが時給換算の社員制だからできることで、役職の違いによる不公平な所得格差を作らない、というのが目的。ご想像のとおり板垣発の提案です。あ、前回も書きましたが、プロのライターさんが必要な場合は、当然業務委託で依頼させていただくようにはしています。
 で、前回の続きで『いせれべ』話。音響監督の続き。40数曲分のメニュー作り&発注は納谷(僚介)音響監督にお任せ。で、選曲は全て板垣がやり、時々納谷さんにアドバイスをいただき調整。自分は曲の編集はあまり好みません。逆にシーンをまたぐほど長く貼り続けるのが好きで、そうすると意外なシーンで曲の方も偶然、転調の部分が当たったりして、それが予想外の面白さを生み出します。アニメは所詮集団作業。どうせ何から何まで自分の思いのままにならないなら、選曲は“偶然”と“不可抗力”で予想外のモノを足すセクションだと俺は考えています。
 そして、前回予告したとおり、『いせれべ』の“総監督”について。よくある疑問として、

監督がいて、さらに総監督って何する人?

この説明は非常に難しいのです! ハッキリ結論から言うと、

各会社(スタジオ)、各作品毎によって違います!!

から。例えば自分の知るところで言うと、『キャプテン翼』(2001〜2002)でお世話になった大ベテランの杉井ギサブロー監督は『タッチ』『飛べ!イサミ』など、作品の多くで総監督を名乗られています。これに関して杉井監督ご自身に尋ねたところ、「僕は監督の監督なんだよ」と仰ってて、『キャプテン翼』の時もチーフディレクター・今掛勇さんを監督する、という姿勢だったようです。実際「今掛君、僕の下で監督やらない?」と声を掛けたと聞きました。ちなみに当時『キャプテン翼』が終わってから、2回ほど「板垣さんに監督(チーフディレクター)を」と杉井監督からのご指名があり、プロデューサーさんからお話をいただいていたのですが、企画自体が実現せずで残念でした。まだ初監督『BLACK CAT』をやる前だったので、もし実現していれば、色々勉強させていただけたはず、と今でも思うのです。
 じゃあ、富野由悠季監督が名乗る総監督は、伝え聞いたところでは文字どおり“総てを監督する”ということらしいです。実際どのシリーズも他の演出家よりコンテを描き、人一倍コンテを修正し、レイアウトのチェック、さらには編集までしているメイキングを見て感動したのを覚えています。出﨑統監督も『家なき子』で珍しく総監督クレジットになっていますが、こちらも富野監督の場合と近く、全話コンテ+レイアウトチェックと、やっぱり誰よりも仕事している監督です。
 で、今回の“総監督・板垣 伸”はと言うと……

 続きは次回ですみません。

アニメ様の『タイトル未定』
401 アニメ様日記 2023年1月29日(日)

2023年1月29日(日)
新文芸坐で「『幾多の北』と三つの短編」を鑑賞。上映内容は以下の通り(新文芸坐公式サイトからのコピペ)。
…………
ミニミニポッケの大きな庭で【新作・4K上映】(2022/7分/DCP)監督:幸洋子 プロデューサー:山村浩二
ホッキョクグマすっごくひま【新作・4K上映】(2021/7分/DCP)監督:山村浩二
骨噛み【新作・4K上映】(2021/10分/DCP)監督:矢野ほなみ プロデューサー:山村浩二
幾多の北【新作・4K上映】(2021/64分/DCP)監督:山村浩二
…………
作家のアニメーションを大スクリーンで、高画質で、立体感のある音響(しかも、音量マシマシ)で観ることができたのが新鮮だった。前半の2本がスコープサイズで、後半の2本がビスタサイズだったのだけれど、ビスタになる時にカーテンが動いてスクリーンサイズが変わるのがよかった。個々の作品に関しては「幾多の北」はハードルが高い。刺さる人には刺さるのだろうなあ。自分も10代とかで観たらハマったかも。それから、個々の作品の上映前に上映時間が表示されるのが親切だと思った。上映後に中条省平(学習院大学教授)✕山村浩二監督のトークあり。
『ヤマノススメ』の再視聴を開始。第1シリーズと『セカンドシーズン』を視聴。

2023年1月30日(月)
今やっている『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の「サスケ烈伝」って、小説「NARUTO -ナルト- サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑」の映像化で、同小説のコミカライズが「ジャンプ+」で連載中。コミカライズとアニメが同時進行って感じなのかな。「サスケ烈伝」のサスケとサクラの関係はよいと思った。
この日は大腸癌の検査と手術の日だった。朝食と昼食はなし。検査のための準備もあり。13時に病院Bに到着。しばらく待ち時間があって、内視鏡検査がスタート。検査を受けている患者が見ることがでる場所にモニターがあり、先生の説明を聞きながらモニターで自分の腹の中を見る。ポリープは内視鏡で切除できるものだった。その場で切除するか、1週間入院して手術するかの二者択一で、すぐに自分で決めなくてはいけなかった。1週間入院して手術したほうが治療の確実性が高いのだそうだけれど、月に二度の入院は避けたいので、その場で切除してもらうことにした。切除するところもモニターで見ていたのだけれど、SF映画のようだった。内視鏡でポリープを切除できるだけでなく、内視鏡を使ってクリップで患部を縫合したりできるのね。機器の機能も凄いし、先生と看護師さんの技術も凄いのだろう。切除から縫合までが異様に早かった。それはそれとして、自分の患部が切られるところを見るのはあまり気持ちがいいものではない。手術の後、先生と看護師さんの説明を聞く。この日の食事は固形物はNG。2日間は食事に制限あり。10日間は運動は避ける。ラジオ体操もやらないほうがいい。病院内のセブンイレブンでinゼリーを飲んで、事務所に戻ってレトルトのお粥を食べた。
『ヤマノススメ』の再視聴は続く。『おもいでプレゼント』と『サードシーズン』を観た。『サードシーズン』は登山ものとしても、主人公のドラマとしても前後のシリーズに比べると弱いのだけれど、アニメーションとしては充実。

2023年1月31日(火)
TOHOシネマズ池袋で『劇場総集編 SSSS.GRIDMAN』を鑑賞。その点ではあまり話題になっていないみたいだけど、総集編の作りが画期的だった。
『ヤマノススメ』全シリーズ再視聴が終了。『Next Summit』最終回の初視聴は入院中のスマホによるものだった。ようやく大きなモニターで観ることができて満足。充実した仕上がりだった。 『Next Summit』最終回の富士山で御来光を見てはしゃぐ外国人カップルが、『セカンドシーズン』新十一合目の富士山で御来光を見てはしゃいでいたカップルと同じ2人であることも確認した。シリーズを通して観ることで『ヤマノススメ』の「厚み」が確認できた。あおいが富士登山に挑んで挫折したのが、2014年の『セカンドシーズン』だから、彼女が富士登山を達成するまでに、視聴者である僕達は8年も待ったわけだ。
手術後で食事に制限があるので、朝食はタマゴサンド、昼食はBASE BREAD、夕食はたまごロールとブリトー。パンばかり食べた。散歩する時間も減らした。

2023年2月1日(水)
仕事の合間に『金の国 水の国』を鑑賞。原作は未読。愛らしい映画だった。登場人物に魅力があるし、細部にいいところが幾つもあった。賀来賢人さんをはじめ、キャストが好印象。ある場面の神谷浩史さんがかなりよくて、沢城みゆきさんが演じる面白キャラが光っていた。
SNSで話題になっていた『ぽてまよ』をAmazon prime videoで視聴。やっぱり面白いなあ。いや、面白いと言うより心地よい。だけど、2話以降は有料レンタルだった。全話観ても1000円ちょっとなので、そんなに惜しくはないけど、だったら、Blu-ray BOXを買ったほうがという気もしなくはない。
外部のライターさんにまとめてもらった「アニメスタイル017」の取材原稿第1弾を読む。少し前の取材なので客観的に読んだのだけど、かなり面白い。自画自賛。しかも、インタビュアーである僕が、その作品については当然、原作にも精通した人みたいになっている。
この日はかつてないくらいに仕事が進んだ。映画館で映画を1本観て、尚かつ作業が進んだので、かなり充実した一日だった。散歩時間が少ないのがよかったのかもしれない。それから配信で『ルパン三世VSキャッツ・アイ』を視聴した。

2023年2月2日(木)
手術から4日目で食事制限がなくなったので、天下一品池袋西口店で、こってり唐揚げ定食をいただく。スープは飲まなかったけど、体感としてはかなりギルティ。この日からコーヒーも解禁で、セブンイレブンのホットコーヒーを飲んだ。酒が解禁になるのはもう少し先だ。午後は企画書の執筆とか企画書の書き直し等で忙しかった。すき家の『鬼滅の刃』ラッピング店舗で、具合がよくないワイフのために「時透無一郎の霞柱ふろふき牛丼鬼滅の刃イチゴミルクセット」を買ってマンションに持って行った。
夕方から新文芸坐で「未来惑星ザルドス 4Kデジタル・リマスター版」(1974・米ほか/106分/DCP/PG12)を鑑賞。プログラム「スクリーンで観ておきたい! 話題作アラカルト」の1本だ。「未来惑星ザルドス 」はポスター等のビジュアルは目にしていたけど、本編を観るのはこれが初めて。予想していたよりも面白かった。ザルドスは惑星の名前ではなかった。有名な岩の顔の出番は、ほぼ冒頭だけだった。映像はかなり凝っていた。それも、鏡を使ったトリック的な撮影など、意外な方向で凝っていた。ポスターで使われていたショーン・コネリーの半裸姿は物語やテーマとリンクしていた。話に関しては「なんでそうなるの?」と思うところはあったけれど、設定的な謎は劇中でほとんど明かされた。

今井ひづるさんが亡くなられていたことをSNSで知る[ https://twitter.com/OPERA_edt/status/1621421617380458497?s=20 ]。アニメージュの仕事で何度もお世話になった。元気で楽しい方だった。亡くなられたことが信じられない。心よりご冥福をお祈り致します。

2023年2月3日(金)
パソコンを立ち上げたら、Twitterのアカウントが凍結されていた。ツイートができないのも困るけど、気に入ったツイートをブックマークできないのも困った。凍結解除を依頼するメールを出す。午前中は主に取材の予習。11時から定例Zoom打ち合わせ。14時に三鷹のあるプロダクションに行って、20年ほど前のあるTVアニメの設定資料やセルを見せていただく。取材の予習で読んでおきたい資料があるのを思い出して、一度事務所に戻る。ざっと資料に目を通してから、荻窪に。16時から「アニメスタイル017」の取材。取材は成功。いつも取材前の質問状は頑張るようにしているけど、今日の取材が成功したのも、何割かは質問状の内容が濃かったからだと思う。事務所に戻ったのはいいけれど、椅子から立ち上がるのが嫌になるくらい疲れていた。

2023年2月4日(土)
深夜にワイフが買い物に行くというので付き合った。すき家の『鬼滅の刃』ラッピング店舗でテイクアウトをして、コンビニに寄って、Hareza池袋の辺りを歩く。ちょっとした深夜の散歩だった。その後、午前5時に出社。Twitterアカウントは引き続き凍結中だ。次の取材の予習を始めるまで、まだ日にちがあるし、今すぐにやらなくてはいけない原稿はない。久し振りに急ぎの作業をする必要がない日だったので、ずっと書きたかったコラムを書き始める。昼前に「南池袋遺跡(南池袋二丁目C地区再開発南街区)遺跡見学会」に参加。食事と買い物の後、マンションで昼寝。事務所でキーボードを叩いてから、新文芸坐に。16時20分からの回で「ザ・メニュー」(2022・米/107分/DCP/R15+)を観る。これもプログラム「スクリーンで観ておきたい! 話題作アラカルト」の1本だ。新文芸坐で何度か予告を観て、鑑賞する気になった。予想していたよりもホラー寄りの映画だった。話は好きではないけど、映像がよく、丁寧に描写されているので、少なくとも途中までは楽しんで観ることができた。以下はネタバレ。ヒロインだけが助かるのも、助かるまでの段取りもなんとなく納得できなかった。いや、ヒロインが死んだら、多くの観客が納得しないのだろうけど。

第810回 最終話納品終了~『いせれべ』の話(2)

『いせれべ』最終話放映終了! で、すでに次、さらにその次と2シリーズ同時にシリーズ構成・脚本作業中! 両方ともまた総監督になる予定!

 で、前回の続きで『いせれべ』話。
 シリーズ構成に関して。当初シリーズ構成としては別な方が立っていらっしゃいましたが、構成案を1〜2回やり取りしたところで、その方がやりたい方向性と委員会のそれとの相性がよろしくなかったので、話し合いをして円満に離れていただくことになったのです。で、その時点でこれ以上スケジュールをズラす訳にいかなくなり、自分でやることになりました。
 シリーズ構成としての仕事は、『ベン・トー』以来10数年ぶり。『ベン・トー』の時、クレジット上は“構成”となっていますが、全12話分の構成は板垣の方で書き、コンテで忙しくなった頃から、ふでやすかずゆき(筆安一幸)君と一緒に脚本(シナリオ)チェックをするかたちでした。当時マッドハウスの某企画(結果ボツ)で知り合い、同学年で話し易かったというのもあり自分が直接電話して呼びました。実質は共同でシリーズ構成でしたが、俺の方はキャラクターも描いたりしてて、OPに何度もクレジットが載ることになるので、と当時の制作会社(david production)と相談の上ふでやす君に“シリーズ構成”を、自分が“構成・デザインワークス”の一括をいただいたという訳でした。話を戻して『いせれべ』のシリーズ構成を自分でやることになって、社内の演出陣にも脚本を書いてもらうことにしました。いつ何時にでも社内でチェックが入れられ、時間的短縮が可能なため。後は前述のふでやす君や『砂ぼうず』『BLACK CAT』の竹田裕一郎さんらプロの脚本家の方々にも参加していただきこちらも助かりました。
 次に音響監督の件。今回は『ユリシーズ~ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』(2018年)で御一緒した納谷僚介さんにまたお願いしました。さらに今作は自分も共同で。本音を言うと音響監督を自分でやるのが、絶対的正義だなんて思っていないのですが、どちらかと言うと“画作りの現場”のスケジュールを確保する方が目的だったりします。それは例えば音響現場(アフレコ・ダビング時)に“画が間に合わない”ことが、ウチ(ミルパンセ)の場合多々ありまして、その際音響スタッフさんらに対して、

“このシーンの各キャラの心情~表情は○○○○になります”などの役者(声優)さんに対しての要望から、“c-○の○分□秒△コマ~18コマ間○○○○のSEください”と言った効果さんに対しての発注など、未着の画を先回りして、メモで片っ端からほぼ全話全カット事細かく伝える! 

仕事をしていたのです。納谷さんからは「確かにこのメモがあれば、音は付きますね」とご納得をいただいて進めてました。納谷さんは画作り現場の今日(こんにち)に大変協力的な音監さんなのです!

 で、また仕事に戻らせて頂きます(汗)! 次回また~。

第259回 表の顔と裏の顔 〜私の百合はお仕事です!〜

 腹巻猫です。4月期に放送されたTVアニメで楽しみにしていたのが『私の百合はお仕事です!』でした。何の予備知識もなく、キラキラでコミカルな作品なのかと思って観始めたら、緊張感ただよう展開に意表をつかれました。でも最終回はほんわかしていてよかった。観ようと思った理由のひとつが、音楽を大橋恵さんが担当していたことでした。


 『私の百合はお仕事です!』は、未幡による同名マンガを原作に、2023年4月から6月まで放映されたTVアニメ作品。
 完璧な外面(そとづら)を作ることで誰からも愛される自分を演じてきた女子高生・白木陽芽(ひめ)。ある日、小柄な女性・舞とぶつかってけがをさせてしまい、彼女の代わりにカフェ「リーベ女学園」で働くことになる。リーベ女学園はお嬢様学校をイメージしたカフェで、店員は学園の制服を身にまとい、生徒を演じているのだ。得意の外面を生かしてリーベ女学園で働き始めた陽芽だが、慣れない学園のしきたりや生徒(店員)たちの表と裏の顔の違いにとまどうことになる。
 見どころは、リーベ女学園の表と裏で進行する二重構造のドラマ。本心の探り合い、葛藤、すれ違い。キラキラでコミカルどころか、心理サスペンスのような展開にドキドキして、毎週目が離せなかった。
 この感じ、デジャビュがあるなあと思ったら、出崎統監督のアニメ『おにいさまへ…』だった。女子高を舞台にした少女たちの愛と友情のドラマという点が共通している。しかし、『おにいさまへ…』はリアルに女子校が舞台なのに対し、こちらは、カフェの客の前で女学校の生徒を演じているというのが大きな違い。演じている役柄でもドラマがあり、素顔でもドラマがある。その二重性、演劇性が、本作の大きな特徴になっている。
 演出面では、心情の揺れを画で見せるよりも、会話やモノローグで表現する場面が多い作品だった。オーディオドラマとしても聴けるのではないかと思うくらい。そのぶん大切になってくるのが音楽だ。
 音楽を担当した大橋恵は、自身も中学・高校と女子校で過ごした経験から、女子校を外から見たイメージがリーベ女学園で、実際の女子校の中の様子がカフェのバックヤードに近いなとイメージしたという(サウンドトラック・アルバム解説書のコメントより)。
 そして、きらびやかなリーベ女学園の世界と現実の世界とのメリハリをつけるために、それぞれの世界で流れる音楽にも違いをつけるようにした。リーベ女学園のパートの曲は、ストリングスを中心にした、きらびやかな曲調に。バックヤードや現実の学校のシーン、回想シーンなどでは会話劇が中心になってくるので、きれいなメロディを意識しつつも、楽器編成はシンプルに、会話に寄り添えるような曲調で。結果、ふたつの世界の対比が明瞭になり、演劇性が際立つことになった。
 現実パートの音楽は、ほのぼのとした曲もあるが、悲しみや苦悩を表現する曲も多い。そういった曲でも、必要以上に深刻にならず、品のよい繊細なタッチで書かれている。クラシカルという言葉がぴったりだ。それが、本作全体の印象をソフトで麗しいものにしている。もしかしたら、もっとシリアスでどろどろした世界観を期待していたファンには物足りなかったかもしれないが、TVアニメという媒体を考えれば、これでよかったと思うのだ。

 大橋恵は、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』や『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』、東映スーパー戦隊シリーズなど、アクション系の作品での活躍が記憶に残る作曲家。筆者もいくつかのサントラ・アルバムで構成やインタビューを担当した。大橋恵が手がけた作品の中には、『クプ〜!! まめゴマ!』『夢色パティシエール』といったメルヘン系、少女マンガ系の作品もあるし、近年は『おかあさんといっしょ』への楽曲提供もしているから、ほんわかした作品やリリカルな作品がないわけではない。しかし、本作ほど華麗な世界観の作品は珍しい。『私の百合はお仕事です!』は、大橋恵がクラシカルでキラキラした音楽の技法をフルに発揮して挑んだ意欲作である。
 本作のサウンドトラック・アルバムは「TVアニメ『私の百合はお仕事です!』オリジナルサウンドトラック」のタイトルで2023年6月7日に日本コロムビアから発売された。
 収録曲は以下のとおり。

  1. 秘密【ハート】Melody(TVサイズ)(歌:小倉唯)
  2. かわいらしい天使
  3. 再会
  4. ようこそリーベ女学園へ
  5. わたしは白鷺陽芽☆
  6. 困ったなぁ
  7. ピンチ!
  8. いつもの風景
  9. 焦るっ
  10. ごきげんよう
  11. 負けませんわ
  12. 訳がわからない…
  13. 冷たい空気
  14. 不穏
  15. 陽芽と美月
  16. わたしたち友達ね!
  17. 不安な気持ち
  18. しあわせな時間
  19. 暗い思い出
  20. 本当のこと
  21. 切ない想い
  22. 答えが見えない
  23. 陽芽ちゃん、どうして?
  24. あなたが好き
  25. 一触即発
  26. 悲しい過去
  27. いらだち
  28. あたふたあたふた
  29. 感激です!
  30. 夢が覚めても(TVサイズ)(歌:白鷺陽芽(CV:小倉唯)&綾小路美月(CV:上坂すみれ)

 1曲目にオープニング主題歌、ラストにエンディング主題歌を配し、あいだにBGMを収録したオーソドックスな構成。BGMは全曲収録でなく、「この曲も入れてほしかったなあ」と思う曲もあるが、印象に残る楽曲はほぼ網羅されている。
 大橋恵のコメントにあるように、音楽はリーベ女学園の曲と現実世界の曲とに大別される。それぞれの音楽性の違いにも注目しながら聴くと興味深いだろう。
 トラック2「かわいらしい天使」は、第1話で陽芽の紹介シーンに流れる曲。同級生から「天使」と呼ばれる陽芽の愛らしい姿が、バイオリン、ピアノ、フルートによる優雅な曲調で表現される。
 トラック3「再会」は、陽芽がリーベ女学園で「きれいなお姉様」風の生徒・美月と出会う場面に流れた曲。陽芽は気づいていないが、美月は陽芽と古い因縁のある少女だった。陽芽の目に写った美月のたたずまいを表現する、ゆったりとしたピアノソロの曲である。
 トラック4「ようこそリーベ女学園へ」はチェンバロとストリングスが奏でる華麗なワルツの曲。リーベ女学園のテーマだ。クラシカルな曲調でお嬢様学校の世界観が表現されている。
 ここまでが、いわば物語の導入部。
 トラック5「わたしは白鷺陽芽☆」は軽快ではつらつとした陽芽のテーマ。クラシカルではあるが、ポップス的な香りもある。それが、リーベ女学園の空気に染まりきっていない陽芽のキャラクターに通じて楽しい。
 トラック8「いつもの風景」もポップクラシック風の軽快な曲。カフェのシーンにも日常シーンにも使われていた。リーベ女学園の世界と日常の世界の両方にまたがる曲と言えるだろう。
 トラック6「困ったなぁ」、トラック7「ピンチ!」、トラック9「焦るっ」は、日常シーンでよく使われたコミカルな曲。物語序盤のシチュエーションコメディ的な場面で効果を発揮していた。トラック28の「あたふたあたふた」も同じカテゴリの曲だ。こういう曲が含まれていることで、作品としても、アルバムとしても、世界観に広がりが出る。
 トラック10「ごきげんよう」は平和なカフェの描写でおなじみの曲。優雅で楽しげな曲調は宮廷のサロンの音楽みたいだ。
 次のトラック11「負けませんわ」は一転して、チェンバロや弦楽器によるバロック風の曲。メガネをかけたリーベ女学園の上級生・純加のシーンによく流れている。緊張感のある曲調が何か起こりそうな不穏な空気をかもしだす。リーベ女学園のドラマに不可欠の曲である。
 次のトラックからは、繊細な心情描写曲が続く。不安や悲しみを表現するトラック12「訳がわからない…」、トラック13「冷たい空気」、トラック14「不穏」、トラック17「不安な気持ち」、トラック19「暗い思い出」などなど。シンプルな編成で心情を的確に表現する大橋恵の手腕が冴える。会話劇のじゃまをしない「会話に寄り添えるような曲調」というコンセプトが十二分に反映された楽曲群である。
 ところで、TVアニメ『私の百合はお仕事です!』は、陽芽と美月の物語を描く前半(第1話〜第6話)と、果乃子と純加の物語を描く後半(第7話〜第11話)のふたつのパートに大きく分けることができる(第12話はいわばエピローグ)。どちらの物語も、友情と葛藤とほのかな恋愛感情がテーマになっている。
 このサウンドトラック・アルバムも、前半は陽芽と美月の物語、後半は果乃子と純加の物語をイメージした構成になっているようだ。もちろん前半と後半で共通に使用された曲も多いから、アルバムを通してひとつの物語ととらえることもできる。が、前半・後半に分かれた構成として聴くこともできる。
 というのも、ちょうど折り返し点にあたるトラック15に「陽芽と美月」という曲が置かれており、これが第6話のラスト近く、陽芽と美月の重要なシーンで流れた曲だからだ。
 そして、トラック16「わたしたち友達ね!」は、第9話の果乃子の回想の中で、陽芽が同級生から果乃子をかばう場面に流れた曲。いわば果乃子と陽芽の友情のテーマであり、後半の始まりの曲にふさわしい。
 以降、曲は果乃子の陽芽への想いと果乃子が覚える不安を交互に描写するような順に並べられている。アルバムの前半とは、また違った雰囲気である。
 アルバム後半で特に印象深い曲のひとつが、トラック20の「本当のこと」。ピアノとストリングスが不安とも期待ともとれる中間色の心情を描いていく。曲の後半は希望に満ちた明るい雰囲気に転じ、しっとりと心にしみる曲調でコーダを迎える。第6話の陽芽と美月の心が通じるシーン、第11話の純加が果乃子の秘密を共有しようとするシーンなど、ドラマのクライマックスとなる場面に流れて感動を盛り上げていた。
 次のトラック21「切ない想い」も印象的な、筆者のお気に入りの曲である。ピアノソロが奏でるメロディーは、曲名通り、切なく美しい。陽芽と美月の物語でも、果乃子と純加の物語でも、まさに切ない想いを描写するシーンに流れていた。シンプルなのに、いや、シンプルだからこそ、心に残る。本作の音楽の名曲のひとつである。
 トラック22「答えが見えない」以降も、主に後半の物語で使用された楽曲が続く。つらい曲調が並ぶが、トラック24「あなたが好き」だけは幸せなイメージの曲だ。ピアノとバイオリン、オーボエなどが奏でるやさしいメロディーが、果乃子の陽芽への純粋な気持ちを表現する。劇中での果乃子の行動はちょっと危なげに見えるのだが、この曲を聴くと果乃子を応援したくなる。
 BGMパートの最後に置かれたトラック29「感激です!」は、ハープのイントロからバイオリンとストリングスのメロディに展開する曲。しみじみとした曲調は、衝突や葛藤を乗り越えたリーベ女学園の平和な情景を描いているようだ。劇中では第11話のラストシーン、カフェの人気投票で一位(ブルーメ・デア・リーベ)に選ばれた純加が、「1年間仲よくしていきましょう」と挨拶をする場面で流れている。アルバムの締めくくりとしても最適な選曲だろう。

 聴き終えて、「ドキドキもしたけれど、最後は幸せに終わってよかったなあ」と思えるアルバムだ。なにより、音もメロディも耳にやさしいのがいい。大橋恵には、少女マンガ系のジャンルでもっと仕事をしてほしいなあ。「百合は私のお仕事です!」……いや、「少女ものは私のお仕事です!」と言えるくらいに。

TVアニメ「私の百合はお仕事です!」オリジナルサウンドトラック
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アニメ様の『タイトル未定』
400 アニメ様日記 2023年1月22日(日)

2023年1月22日(日)
「第200回アニメスタイルイベント ANIMATOR TALK 今石洋之&吉成曜」を開催。第200回に相応しい充実したイベントになった。配信しないパートでのトピックスのひとつが、吉成さんがTRIGGER作品で使い回すために描き溜めたエフェクト原画、新人教育をするのにあたり練習のために描いた走りや歩きの原画の公開だった。昨年12月の「作画を語る上で重要なこと」で「作画論壇の作画史」について話をして、それを踏まえて「ANIMATOR TALK 今石洋之&吉成曜」をやるはずだっただけど、僕が緊急入院で「作画を語る上で重要なこと」に参加できなかったので、「ANIMATOR TALK 今石洋之&吉成曜」を先にやることになってしまった。

解説書で確認したいことがあって『タイガーマスク』DVD BOX 2を中古で購入。解説書は僕が構成・編集をやっているのだけれど、DVD BOX 2の解説書だけが事務所で見つからなかったのだ。自分でも言うのもなんだけれど、『タイガーマスク』DVD BOXの解説書はよくできている。LD BOXライナーに主要スタッフのインタビュー、寄稿があり(LD BOXの編集は僕でない)。それをDVD BOX 2解説書で全て再録。さらに足りないと思った内容について、新たに取材してDVD BOX2とDVD BOX 3の解説書に収録した。それから、DVD BOX 3解説書の読みどころのひとつが『タイガーマスク』キャスト一覧だ。あの頃の作品だから『タイガーマスク』のエンディングでクレジットされているキャストはほんの僅かなのだけれど、斎藤侑プロデューサーが各話のキャストのメモを残しており、それをベースにメイン&各話ゲストのキャスト表を作成して掲載した。キャスト表を作成したのは小川びい君だったはず。バラ売りDVDの解説書も僕が構成・編集をやっていて、最近になって読み返したのだけれど、これはこれで読み応えがある。

2023年1月23日(月)
『名探偵ホームズ』を配信で視聴。TVシリーズ1話に関してはU-NEXTよりもAmazon prime videoのほうが綺麗。YouTubeに公式でTVシリーズ1話が上がっていて、こちらはAmazon prime videoより綺麗。YouTubeの映像はキャラクターがセルに近い印象で、これが最新のマスターかな。劇場版はU-NEXTもAmazon prime videoも綺麗だけれど、「ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻」よりも「青い紅玉(ルビー)の巻/海底の財宝の巻」のほうが少し鮮明だった。勘違いかもしれないけど。
新文芸坐で「トットチャンネル」(1987/97分/35mm)を観る。プログラム「インディーズからメジャーへ 大森一樹の仕事」の1本だ。主人公達がNHKで経験を積んでいくところの積み重ねの構成は巧いし、柴柳徹子(斉藤由貴)が収録で失敗を繰り返すところは面白かったけど、全体にTVドラマ的。一番よかったのは中盤の、皆で別荘に行く場面での青春っぼさ。僕はそれを1980年代的だと思った。斉藤由貴は初々しかった。渡辺典子が綺麗だった。
「トットチャンネル」の上映前にたっぷりと予告編の上映があった。「ザ・メニュー」「線は、僕を描く」「名優ポール・ニューマン特集」「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」だったかな。古今東西新旧の予告編が観られるのが、新文芸坐の醍醐味だと思っていて、その意味で満足だった。

2023年1月24日(火)
新文芸坐で「ヒポクラテスたち」を観るつもりだったのだけど、金曜までにやらなくてはいけない作業が発生したので、色々と前通しすることにして映画は中止。晩飯はワイフと、アジフライで有名な酒肴 新屋敷に。「アジフライのコース」をいただく。「入院前に行きたい店に行っておこう」シリーズの第1弾だった。
パナソニックが録画用ブルーレイディスク生産を完了するとのことで、SNSで話題になる。

2023年1月25日(水)
また、病院Bに。2月末に入院するのとは別の病気で、2月前半に入院するかもしれないことになり、予想外の事態に当惑する。入院するかどうかは1月30日に分かるはず。病院の行き帰りと待ち時間に、紙の文庫本で「パルプ」(チャールズ・ブコウスキー)を読む。帯に「伝説の怪作解禁!」とあって、それをきっかけにして手に取った。確かに怪作ではあった。これは一日で読み切らないと、後で続きを読むことはないなと思って、猛スピードで最後まで読んだ。若い頃に読んだらもっと楽しめたかもしれない。
TOKYO MXの昨日の『マジンガーZ』は16話「兜甲児暗殺指令!!」。ラストで甲児が「それより、夕焼けを見てごらん」と言うと「まあ、綺麗だわ」とさやか。そして、マジンガー(甲児)とさやかが、夕陽を見て終わる。カット割りでカメラの回り込み風の表現にしているのも面白いんだけど、それまでの展開とあまり関係なく「それより、夕焼けを見てごらん」と言い出したことに驚いた。これをやれば、それまでがどんな話でも綺麗に終わるなあ。

2023年1月26日(木)
『名探偵ホームズ』の「ドーバー海峡の大空中戦!」を視聴。炸裂している。こんなセリフを言わせたい、こんなことをやらせたいという想いが詰まっている。今まで気にならなかったセル浮きとか気になってしまった。それから、ホームズの部屋とか下宿の外観の美術が凄い。
アニメを楽しむために『お兄ちゃんはおしまい!』の原作は目を通さないでいたんだけど、仕事の関係で1巻から3巻までにざっと目を通す。話は同じなのに、アニメは別物になっていると感じた。「設定資料FILE」の構成に着手する。

2023年1月27日(金)
『終末のワルキューレII』前編(1話~10話)を一気観した。面白かったけど、この辺りは前シリーズを視聴した直後に、原作を一気読みしてしまった部分なので、なんとなく再見している気分になってしまった。「設定資料FILE」の構成を終わらせる。
新文芸坐で「夏子と、長いお別れ(ロンググッドバイ)」(1978/25分/16mm)、「オレンジロード急行(エクスプレス)」(1978/86分/35mm)のセット上映を鑑賞。このセット上映はプログラム「インディーズからメジャーへ 大森一樹の仕事」のひとつ。「オレンジロード急行」は自分が「ぴあ」とか「シティロード」といった雑誌で映画の情報を仕入れるようになった頃によくタイトルを目にしていた作品で、どんな映画なのかはまるで分からず、なんとなく気になっていたのだが、45年経ってようやく観ることができた。当時としては翔んだ映画だったに違いないし、今観ても面白い。観る直前にあらすじに目を通して、自動車泥棒をやっている老人コンビと、海賊放送をやっている若者達の珍道中を描いたものだろうと思ったけれど、老人コンビと若者達が出会うのは映画が2/3を過ぎてから。しかも、すぐに別行動をとることになる。Wikipediaを読むと最初の構想では海賊放送局だけの話で、後から老人コンビを足したらしいけど、老人コンビがいないと、もっと1970年代的な若者のドラマになったのだろうなあ。一番よかったのはお爺さん(嵐寛寿郎)が旅の終わりに、ミカンの木の枝を折って盗んでしまうところ。劇中で本人がどうしてそんなことをしたのか分からないと言っていたと思うけど、確かに分からない。分からないけど面白かった。お婆さん(岡田嘉子)のアップでやたらと長いカットが数度あったのも印象的。海賊放送の若者達はあの時代の雰囲気があって、それにちょっと惹かれた。ヒロインのダンプ(中島ゆたか)は男性の観客にとって都合のいい「かっこいい女」なんだけど、それもよかった。主人公格の流(森本レオ)が海賊放送でDJをやっているのだけど、シロツグに聞こえるところが何ヶ所もあった。逆だ。海賊放送の若者達がクライマックスで警察を煙に巻くところは手並みが鮮やかで、船で海に脱出して、カリフォルニアに行くかもという流れは『ルパン三世』のようだった。タイトルの「オレンジロード急行」にちなんだのか、何度も映画の中でオレンジを出しているのがおかしかった。また、オレンジが出たって感じ。
「夏子と、長いお別れ(ロンググッドバイ)」は自主制作映画風で時代の気分がたっぷり。メインの女優さんの言動がいかにもあの頃の女性らしい。文芸坐第一回製作作品なんだけど、これが文芸坐の第一回製作作品でいいのかという気もするし、これでいいのだという気もする。

2023年1月28日(土)
吉松さんと人気店でとんかつを食べる予定だったのだけれど、行き違いがあって、吉松さんは遅れて到着。2人でイケ・サンパークまで歩いて、ビールなどをいただく。16時からZoomでイベントについての打ち合わせ。話が弾んで2時間も打ち合わせが続いた。珍しく人と沢山話をした土曜日だった。20時20分まで事務所に。疲れているのに「帰るまでにこれを終わらせよう」と思って、簡単な作業に時間をかけてしまうのはよろしくないな。

第809回 最終話納品待機中~『いせれべ』の話(1)

今『いせれべ』最終話納品(V編)の撮影上り待ち時間に、この原稿を書いています!

“いせれべ”とはもちろん、正式タイトル『異世界でチート能力(スキル)を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~』の公式略称。“いせれべ”と決まったのはアニメ化決定告知が発表される直前? 脚本開発中は「異世界チート」から始まり、“それだと他の既存タイトルの略称と被る”との意見で「チート無双」に呼称変更。制作中、我々の社内スタッフは「異世界」とか「チート」と呼んでいて~からの結果『いせれべ』。正直、「あ、俺たち『いせれべ』作ってる」と略称がスタッフ間で定着したのは放映開始してからでした。
 という訳で、最終回放映を機に、ここから何回かに分けて『いせれべ』制作話を己の記憶を辿る形で語ってみるとします。『いせれべ』のアニメ化企画は、前作『蜘蛛ですが、なにか?』の終盤制作中、KADOKAWAさんから「次の企画を」とお話をいただきました。「内容を聞かせてください」と返し、プロデューサーさんらと顔合わせ。で、その際今回は“KADOKAWAとトムスエンタテインメントとの共同プロデュース”と知り、個人的には「縁だな」と。つまりトムスエンタテインメント(元・東京ムービー新社)と言えば、自分の出身——テレコム・アニメーションフィルムの親会社。トムスのプロデューサーさんと、自分の師匠・友永(和秀)さんやテレコムの話でひとしきり盛り上がって、「やらせていただきます」。実はその時、別タイトルを提示されて一旦はそちらの話を進めようとしたのですが、程なくして滑り込むように「こちらの原作でお願いします!」と決まったのが『いせれべ』でした。
 その別タイトルの時点で自分が総監督、監督/田辺慎吾とキャラデ・総作画監督/木村博美というメインスタッフは決まっていたので、『いせれべ』に変わった際もそのままスライド。個人的にも会社的にも“後進の育成”は必須で、次作での自分は“総監督”デビューと決めていました。キャラクターデザインの木村博美さんは『COP CRAFT』でキャラデ・総作監デビューをさせた、ウチの若手ホープ。誰よりも画が巧い彼女に“社内新人スタッフの目標となって欲しい”と、続けて指名。その期待に十分応える画が上がってきて、自分・スポンサー共々歓喜しました。
 キャラデ発注の際、俺の方から要望したのは「原作のカラーイラストがそのまま動くように!」で、情報量は減らさず“止めでも持つ画”を求めました。で、“画”全般に関して非常に真面目に考えて描く木村は、キャラデに限らず作監修正や原画1カットでも、パース・骨格・デッサン——つまり、ゼロから計って描き出すアニメーターです。例えば俺が「ごめん、これ直して」と彼女に原画修正を頼むと、キャラの芝居を直して欲しいだけだったのに、「原図のパースからオカシイから背景も直していいですか?」と返され、労力を倍にしてくるんです。でも、元のモノより3倍魅力的なカットに仕上げてくるので、逆らえない——という巧さです。今作のキャラデに関しても例外ではなく、原作数巻に渡る絵柄の変容を彼女なりに研究しつつ、平均値を図り出して描いていたようで、流石です。
 で、シリーズ構成に関しては───また、次回。

第808回 来週こそは!

 現在まだ『いせれべ』最終話の制作超佳境。毎作品、最終回を駆け抜ける際のモチベーション! それは、

これが終わったら、次の作品に取り掛かれる!!

です。しかもこの後2シリーズ連チャン。両作とも楽しみです、作るのが!
 とりあえず、『いせれべ』終わったら、じっくりあれこれ、もっと“長文”書くので、今回はご勘弁を(汗)!

アニメ様の『タイトル未定』
399 アニメ様日記 2023年1月15日(日)

2023年1月15日(日)
珍しく途中に休憩を入れないで、6時間くらいみっちりとデスクワーク。14時半くらいにワイフと外出して、ちょっと吞む。事務所に戻ってまたデスクワーク。

2023年1月16日(月)
昨日の『サザエさん』で、着物姿のフネさんが喫茶店で小説を読んでいた。昔はお年を召した方だから着物を着ていると思っていたけど、今の目で見ると、普段から和装のお洒落な女性だ。波平の和服姿もお洒落に思えなくもない。
イベント関係でZoom打ち合わせ。このままの内容をイベントで話してもらえばいいじゃん、と思うくらいに面白かった。自分の病気とこれからのことについて話したら「小黒さんが死んだら、アニメ界の何かが失われてしまう」と言ってもらって、ちょっと嬉しかった。いや、喜んでいる場合ではないのだけれど。
『タイガーマスク』のDVD解説書を事務所スタッフに探してもらう。バラ売りDVDの解説書は全部あったけれど、BOXの解説書は2巻のものだけ見つからない。しかし、読みたい記事が載っているのがBOXの2巻の解説書のようだ。バラ売りDVDの解説書を読み直すと、ちゃんと書くべきことを書いているなあ。とりあえず、見つかった解説書はスキャンしてPDF化してもらう。ちなみにどちらの解説書も僕が構成・執筆を担当している。

2023年1月17日(火)
新番組の『FLAGLIA ~なつやすみの物語~』のビジュアルがかなり独創的なのだけれど、ずっとあれでいくのかしら。確認したら、全6話(15分×6)のようだ。全6話ならこのスタイルでいけるかも。
昼は病院Bに。新型コロナPCR検査(鼻咽頭検査)の後、しばらく待って、手術のための肺活量の検査。4種類のやり方で肺活量を測る。この日の検査はこれだけ。病院の帰りに京王百貨店新宿店の「第58回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」に寄って、自分とワイフの分の駅弁を買う。
紙の文庫本で「チルドレン」 (伊坂幸太郎) を読了。これも「今まで読んでいなかったタイプの小説を読んでみるシリーズ」。小説として巧いし、充分に楽しんだけど、贅沢を言うと、もう一押し欲しかった。

2023年1月18日(水)
昼に病院Bに。レントゲンと採血の後に診察。肺の病気については投薬がお終い。2ヶ月後に改めて肺を見てもらうことになった。今回の検査は次の手術のためのものでもあった。当たり前だけど、電車に乗っての通院があると、その日の仕事は捗らないなあ。
病院での待ち時間に、紙の文庫本で「きらきらひかる」(江國香織)を読み始める。面白いけど、個人的にしんどい部分も。このしんどさは小説の価値とは関係ない。

2023年1月19日(木)
『タイガーマスク』の再々々視聴が最終回(105話)まで到達。最終回でタイガーのマスクが外れて正体が分かることは知っているのに、やっぱり息を吞む。前回の全話視聴が2013年のはずだから、ほぼ10年ぶりの再視聴だった。今回は原作と照らし合わせながら観た。前回も原作をチェックしつつ観たのだけれど、紙の本とディスクの映像だったので、簡単には行き来できなかった。今回は原作はKindle、映像は配信だったので、気になるところまで飛んですぐに確認できる。だから、楽だった。前回の全話視聴で納得できなかった部分について、違った解釈ができるようになった。
ある方から「逆シャア本の鈴木敏夫さんのインタビューで話題になっている、富野さんと高畑さんの対談って今も読めるものなんですか」という問い合わせがあり、瞬時にラックから『機動戦士ガンダム』劇場版第1作のロマンアルバムを取りだし、事務所スタッフにスキャンしてもらい、PDFを送った。

2023年1月20日(金)
『お兄ちゃんはおしまい!』は3話もよかった。作画もいいんだけど、それ以外も色々と濃かった。この濃さは貴重だと思う。この作品って、作画や演出以外についての話で「どこにグッときたか」を説明すると、自分の変態性に触れることになるし、SNSで感想を書くと、変態的なことについて濃い人に「けっ、わかってないな」と言われてしまいそうな気がする。『うる星やつら』14話はトータルでよくできていて、楽しめた。「ちゅど~ん」の解釈については「こういう感じか」と思った。

2023年1月21日(土)
仕事の合間に新文芸坐で「レイジング・ブル」(1980・米/129分/DCP)を鑑賞。プログラム「名優・名匠・盟友 スコセッシ&デ・ニーロ」の1本。どんな内容なのか知らないで観たのだけれど、こんな映画だったのね。少しは予習してから観ればよかった。今の自分の年齢と精神状態だとちょっとしんどい。ロバート・デ・ニーロが凄いのはよくわかった。

第258回 主題歌はいらない 〜夏への扉〜

 腹巻猫です。6月17日に一橋大学一橋講堂で開催された劇場アニメ『夏への扉』の上映会+トークセッションに足を運びました。上映後に行われたトークセッションは、丸山正雄プロデューサーと出演声優である水島裕、古谷徹、古川登志夫、三ツ矢雄二、潘恵子らによる豪華な顔ぶれ。「昭和のアニメイベントか!?」と思うような楽しいトークでした。ちょっと残念だったのは、ハネケンの音楽の話題が出なかったことですね。


 『夏への扉』は1981年3月に公開された東映動画製作の劇場アニメ。竹宮惠子(当時の表記は恵子)が1975年に発表した同名マンガを、監督・真崎守、脚本・辻真先、アニメーション制作・マッドハウス(クレジットは製作協力)のスタッフでアニメ化した作品だ。
 イベントでも語られていたが、少女マンガの絵柄や雰囲気を再現した華麗な映像がすばらしく、70年代のアニメ『エースをねらえ!』や『ベルサイユのばら』の表現をさらに進化させた印象がある。「少女マンガの再現」と書いたが、「再現」ではなく「アニメによる少女マンガ的表現への挑戦」と言ったほうが適切だろう。
 『夏への扉』が公開された1981年は『銀河鉄道999』や『機動戦士ガンダム』などのSFアニメが人気で、少女マンガ原作の『夏への扉』はアニメ雑誌でも大きく取り上げられる作品ではなかった。しかもこれは、一般の映画館ではなく、小さいホールや公共施設などで公開されるオフシアター作品だった。もう少し時代が下ればOVAで発売されていたと思うが、公開当時は観られる機会が限られていた。筆者も当時は観ていない。ようやく観られたのは2000年代に入ってから。現在はアマゾンプライムなどの動画配信で観ることができる。
 『夏への扉』はフランスの寄宿制男子校に通う少年たちを主人公にした物語である。主人公のマリオンは知性と勇気にすぐれた美しい少年。仲間のジャック、リンド、クロードとともに合理主義を唱え、不合理なルールや慣習に抵抗して、生徒たちから支持を集めていた。そんなマリオンがある日、美しい婦人サラと出会って心を奪われ、彼女の妖艶な魅力におぼれていく。マリオンの変化は仲間の少年たちの関係にも変化を及ぼし、やがて悲劇的な事件が起きる……。
 竹宮惠子は単行本「夏への扉」のあとがきで、この物語の主人公はマリオンではなく、登場人物全員だと語っている。マリオンが中心になってはいるが、誰もが主人公になりうる群像劇なのだ。主役クラスの声優がそろったキャスティングも、それを意識してのことだろう。

 音楽は『宝島』『宇宙戦士バルディオス』などのアニメ音楽を手がけていた羽田健太郎。羽田は「復活の日」「薔薇の標的」の2作で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞したばかりで、本作が受賞後第1作だった。ヒット作『超時空要塞マクロス』を手がけるのは翌年の1982年である。まさに勢いに乗っていた時期の作品だ。
 音楽集アルバムのライナーノーツで、羽田は本作の音楽についてこう語っている。
「私は今度の作品に大変な意欲をもって取り組みました。(中略)打ち合わせの段階から、熱の入ったミーティングが重ねられ、作曲作業の過程でも、気がついたら夜が明けていたなんていうのはザラでした。(中略)したがって出来ばえも自分としては満足いくもので生涯思い出深いものになると思いますし、私の代表作の一つに数えられる作品だと思います」
 少女マンガを原作にした作品らしく、そしてフランスが舞台の作品らしく、音楽は60〜70年代のフランス恋愛映画音楽のような美しくロマンティックな曲調で書かれている。羽田自身のピアノがたっぷりフィーチャーされ、伊集加代子のスキャットも聴ける。ミシェル・ルグランやフランシス・レイを思わせる甘く切ない旋律とサウンドに彩られた、大人のムードのアニメ音楽である。
 羽田健太郎はピアニスト、アレンジャーとして、映画音楽のカバー演奏やアレンジをたくさん手がけていた。その経験が本作の音楽にも大いに生かされているはずだ。「こういう映画だったら、こういう音楽だよね」と言わんばかりの迷いのない音楽であり、これまでにないアニメ音楽を生み出そうという意欲も伝わってくる。
 結果、ハネケンの音楽は本作の「少女マンガらしさ」を支える大きな要素になった。ピアノの繊細な音色、スキャットの甘い香り、ストリングスのもの憂いアンサンブル。当時流行していたロボットアニメやSFアクションアニメのダイナミックなサウンドとは対照的な、柔らかく華やかなサウンドが、映像を際立てているのだ。
 本作のサウンドトラック・アルバムは1981年3月に「夏への扉 オリジナル音楽集」のタイトルで日本コロムビアから発売された。2005年に「ANIMEX1200シリーズ」の1枚として初CD化。一部の曲はCD「ハネケンランド」や「羽田健太郎 THE BEST〜10th memorial〜」にも収録されたが、いずれも現在は入手困難である。配信でいいから再発してほしいものだ。
 収録曲は以下のとおり。

  1. 夏への扉 —メインテーマ—
  2. レダニアのテーマ
  3. マリオンのテーマ
  4. 青春の迷路
  5. 愛のテーマ —サラ・ヴィーダ—
  6. 燃える夏
  7. レダと白鳥
  8. 年上の女(ひと) —愛のテーマII—
  9. 伯爵のテーマ
  10. 哀愁のマリオン
  11. 夏への扉 —メインテーマII—

 LPレコードではトラック1〜5がA面、6〜11がB面に収録されていた。
 録音スタジオは当時赤坂にあった日本コロムビアのスタジオ(多くのアニメサントラがここで録音された)。同じスタジオで15時間半に及ぶミックスダウンを行った、と羽田はライナーノーツに書いている。
 実は作品の中で使われた音楽は、音楽集アルバムに収録された音楽そのままではない。演奏はおそらく同一ながら、ピアノだけを抜き出したバリエーションやスキャット入りの曲からスキャットを抜いたバリエーションなど、ミックス違いが多く使用されている。観賞用の音楽と映像のための音楽は違うという判断だろう。本アルバムが「オリジナル・サウンドトラック」ではなく「オリジナル音楽集」と題されているのはそのためかもしれない。いずれにせよ、音楽集アルバムは、劇場用の音楽とはまた別ものの、独立した音楽作品になっている。
 音楽の核となるのは1曲目に収録された「夏への扉 —メインテーマ—」。劇中ではメインタイトルと、それに続くオープニング・クレジットのバックに流れる。ストリングスとホルンの序奏に始まり、ハネケンのピアノが甘く切ないメロディーを奏でる。金管楽器、リズムセクションが加わり、夏の香りが空気を満たす。ムード音楽かイージーリスニングの1曲と言われても納得してしまう、みごとなアレンジと演奏である。
 トラック2「レダニアのテーマ」は、マリオンに恋する美少女レダニアのテーマ。アコースティックギターとピアノをメインにした、これもフランシス・レイ風の1曲。レダニアの登場場面に必ずと言ってよいほど流れ、レダニアの可憐さと恋する想いを表現していた。
 この曲の変奏がトラック7の「レダと白鳥」。こちらは素朴な音色の木管楽器や民族楽器を加えた編成で演奏される。劇中では、ギリシャ神話のレダと白鳥の物語が紹介されるバックに流れていた。
 次の「マリオンのテーマ」は物語の中心になるマリオンのテーマ。これもアコースティックギターとピアノをメインにした曲であるが、曲調はさわやか。少年の純粋さとひたむきさを描写したような音楽だ。
 ストリングスがメランコリックなフレーズを速いテンポで奏でるトラック4「青春の迷路」は、乱れる心を表現する曲。マリオンにひそかに想いを寄せる少年クロードの苦悩のテーマとして使われている。
 そして、トラック5「愛のテーマ —サラ・ヴィーダ—」は本アルバムの聴きどころ。伊集加代子のスキャットをフィーチャーした、大人の女性サラのテーマである。マリオンを誘惑するサラの妖艶なイメージに、女声スキャットがこれ以上ないほどはまっている。間奏で登場するテナーサックスの音色も大人の雰囲気。官能的なムードはあっても下品にならないところがハネケンのアレンジのうまさだ。サラの初登場シーンから流れ、その後もマリオンとサラの関係を描くシーンにたびたび使用されて強い印象を残した。メインテーマとならぶ、本作を代表する楽曲である。
 この曲の変奏がトラック8「年上の女(ひと) —愛のテーマII—」。スキャットのメロディーをピアノが奏で、からっとしたリゾートミュージックのような雰囲気をかもしだす。サラはマリオンを大人の世界に誘うが、悪い女性ではない。自立した魅力的なキャラクターとして描かれている。原作者の竹宮惠子自身が「サラのような女性は私の理想です」(単行本あとがきより)と言っているくらいだから。「愛のテーマII」には、そんなサラのイメージが投影されているようだ。
 トラック6「燃える夏」はロック的なリズムとエレキギターがからむ、本アルバムの中では異色のサウンドの曲。冒頭のプロローグ部分に流れている。走るマリオン。決闘しようとするジャックとリンド。スリリングな曲調が緊迫感と少年たちの追い詰められた思いを表現する。
 トラック9「伯爵のテーマ」は、物語の終盤になって登場するサラのパトロン、クリューニー伯爵のテーマ。不穏なパーカッションとピアノの導入から、金管楽器がけだるく奏でる旋律へと展開。曲だけ聴くと、「伯爵ってどんな男? 悪人? 善人?」と思ってしまうけれど、実際もそんなキャラクター。少年たちにとっては、これまで周囲にいなかったタイプの、理解を越えた存在だ。音楽からもそんなイメージがただよってくる。
 トラック10の「哀愁のマリオン」はメインテーマのメロディーを使った心情曲。ストリングスのうねりがマリオンの苦しい胸の内を描写し、ピアノがメインテーマのフレーズを哀しげに奏でる。物語の終盤に流れ、マリオンの悲痛な思いを表現した。
 最後のトラック11「夏への扉 —メインテーマII—」はメインテーマの変奏。コーダの数小節を除いて、ピアノソロだけで演奏される。ハネケンのピアノプレイが堪能できる曲でもある。ラストシーンとエンドクレジットのバックに流れ、切ない余韻とともに作品を締めくくった。

 実は本作の音楽には、ドラマを盛り上げるためのアンダースコア、つまり背景音楽的な楽曲はほとんどない。メインテーマを除くと、マリオンやレダニア、サラ、伯爵など、キャラクターにつけられた曲ばかりである。「青春の迷路」もクロードのテーマと呼べるし、唯一ドラマティックな「燃える夏」も、状況ではなく少年たちにつけられた曲ととらえることができる。ドラマよりもキャラクターにフォーカスした音楽になっているのだ。これも本作の音楽の特徴のひとつで、同時代のほかのアニメ音楽とひと味違うところである。竹宮惠子は、本作を「誰もが主人公」の群像劇だと語った。その思いが、本作の音楽にも反映されているのではないか。
 もうひとつ、音楽集とともに本作をふり返って、あらためて驚くことがある。この時代の劇場アニメには珍しく、本作には主題歌がないのだ。オープニングもエンディングもハネケンのインストゥルメンタル曲が使われている。同時上映の劇場アニメ『悪魔と姫ぎみ』は30分の短編なのにちゃんと主題歌が作られているのだから、『夏への扉』に主題歌がないのは明快な意図があってのことだろう。
 もし、この作品に主題歌があったら……?
 いや、まったく想像できない。どんな曲が流れても、この作品には似合わない気がする。ぎりぎり、フランス語の歌詞の曲なら許せるかもしれない。でも、日本語の歌詞のポップスや歌謡曲は無理。きっと、ぶちこわしである。
 それくらい、ハネケンの音楽は本作と一体化している。
 ときにささやくように、ときにたおやかに、ときに弾むように奏でられるハネケンのピアノの音が、どんな歌詞よりも雄弁に登場人物の気持ちを伝える。
 だから『夏への扉』に主題歌はいらない。
 ハネケンのピアノがすでに歌なのだ。

夏への扉 オリジナル音楽集
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アニメ様の『タイトル未定』
398 アニメ様日記 2023年1月8日(日)

2023年1月8日(日)
散歩以外はデスクワーク。この日に観た新番組は『解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ』『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』 『TRIGUN STAMPEDE』『UniteUp!』『NieR:Automata Ver1.1a』『魔王学院の不適合者 II ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』『最強陰陽師の異世界転生記』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』。新番組が多すぎて『タイガーマスク』のチェックはあまり進まず。

2023年1月9日(月)
仕事の合間に新文芸坐で「仁義なき戦い」(1973/99分/DCP)を鑑賞。プログラム「没後20年、そして『仁義なき戦い』から50年 深作欣二、アクションと情念」の1本だ。この映画を前に観たのは20年近く前だったはず。改めて観て思ったのは、映画として大変によくできているということ。ストーリーに無駄がないし、パンチが効いている。演出もカメラも役者もいい。今回の上映はDCPで、50年前の映画とは思えないほどに映像が鮮明だった。特に赤色が鮮やかだった(玩具屋シーンでの店内のピンクもよかった)。新文芸坐のスクリーンとこの頃の邦画のスコープサイズは相性がよく、その意味でも満足度が高い。同時上映の「広島死闘篇」のチケットも取ってあったのだけど、1本でお腹いっぱいだったので、「広島死闘篇」は遠慮して劇場を出る。
この日に観た新番組は『魔道祖師 完結編』『ノケモノたちの夜』『アイドリッシュセブン Vibrato』『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』『神達に拾われた男2』『便利屋斎藤さん、異世界に行く』『しょうたいむ!2~歌のお姉さんだってしたい』『虚構推理(Season2)』『もういっぽん!』『KJファイル』。この日も新番組が多い。

2023年1月10日(火)
午後は上野に行って、吉松さんと食べて吞む。紙の文庫本で伊集院静の「乳房」の読了。「今まで読んでいなかったタイプの小説を読んでみるシリーズ」なのだが、意外なくらい楽しめた。若い頃だと、のれなかったろうなあ。
新番組を観るのを優先させて、後回しにしていた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第1クール最終回を観た(放映は1月8日)。先にネットで評判を目にしてからの視聴だけれど、話題になっているラストは僕的にはOKだ。この後が楽しみになった。
この日に観た新番組は『HIGH CARD』『吸血鬼すぐ死ぬ2』『もののがたり』『東京リベンジャーズ』『ヴィンランド・サガ SEASON2』『あやかしトライアングル』『英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜』。

2023年1月11日(水)
12月に入院した病院に行く(以降、病院Bと表記する)。採血、レントゲン、肺の診察、先生による手術と入院の説明、看護師さんによる入院の説明、別の検査の予約、また、看護師さんによる説明、会計。最後に薬局で薬をもらう。手術そのものと手術前の段取りの多さにどんよりとした気分になる。
この日に観た新番組は『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『久保さんは僕を許さない』『とーとつにエジプト神2』。新番組も落ち着いてきた。
朝の散歩では〈ウルトラサウンド殿堂シリーズ〉の「ウルトラマンA」を聴いて、続いて「帰ってきたウルトラマン」を聴いた。前にも書いたかもしれないけど、このシリーズは構成がいい。「ウルトラマンA」で女子大生達が歌った「ハチのムサシは死んだのさ」が入っているのもいい。

2023年1月12日(木)
猫の話。散歩コースに青果店があって、店内に大きな黒猫がいる。外から店内が見えるのだが、冬場はほぼ毎日、黒猫がストーブの前に陣取って丸まっている。黒猫は青果店の外をウロウロしていることもあり、飼い猫にしては外にいることが多いなあと思っていたのだが、青果店の方と話をしたところ、そこの飼い猫ではないのだそうだ。勝手に店に入ってきて、ストーブの前で丸まっているらしい。同じ青果店の店頭、あるいは店の脇によくいるサバトラも、やはり飼い猫ではないとのこと。そのサバトラが近所の宅急便の営業所に、当たり前の顔をして入っていったのを見たことがある。営業所の人も建物内に猫がいることを気にしていないようだった。
仕事の合間に、サンシャインで開催されている「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」に行く。イベントの構成はシンプルだが、展示のボリュームが凄かった。各世代が楽しめる展示だと思った。近年の作品のライダースーツを楽しそうに見ている若い女性の姿も印象的。

2023年1月13日(金)
仕事の合間に新文芸坐で「黒蜥蜴」(1968/87分/35mm)を観る。プログラム「没後20年、そして『仁義なき戦い』から50年 深作欣二、アクションと情念」の1本だ。多分、この映画を観たのは二度目。三島由紀夫がかなり面白い役で出演していて、前に観た時もそれで驚いたのを思い出した。前に観た時も同じように思ったかどうかは覚えていないが、松岡きっこがよかった。
『お兄ちゃんはおしまい!』は2話の作画も凄かった。いやあ、大したものだ。仕事関連で、同作のキャラ設定を見た。巧いなあ。巧い上に、デザイン以上のものを伝えているキャラ設定だった。キャラ設定で感心したのは『明日ちゃんのセーラー服』以来だ。

2023年1月14日(土)
トークイベント「ここまで調べた片渕監督次回作13【映画を作ろうとして見つけ出した新しいこと・総まとめ編】」を開催。タイトルは「総まとめ」だけど、片渕監督の「枕草子」と平安時代に対する姿勢を再確認し、そして、映画の内容に関わるであろう重大な解釈を提示するというものだった。今回も制作中の資料のお披露目があった。
この日は夕方から「《AnimeDRIFTER》『ブラックマジックM-66』上映+トークセッション」があり、チケットを取ってあった。昼間のアニメスタイルイベントの後で他のイベントに参加するのは不可能ではなかったけれど、翌日の仕事に支障をきたしそうだったので、チケットをアニメスタイルのスタッフに譲る。
朝と午前中の散歩では『とらドラ!』のキャラソンアルバム、サントラを聴いた。ベストに入っていない楽曲もあってよかった。

第807回 『いせれべ』EDの話

 ——はい。対談記事を3週挟ませていただいて、本日より通常営業再開。と言ってもこの原稿執筆中の現在はまだ『いせれべ』最終話の制作超佳境。ラッシュチェックから原画・作監作業のお祭り騒ぎ中! とにかく駆け抜けます!!  で、OPに続いて、

ED(「ハチミツ」作詞・作曲・歌:スガシカオ)の話!!

です。まず、スガシカオさんの曲自体が作品内容と凄くマッチしていました。当初アニメ制作に際し原作者・美紅先生より我々スタッフに対しての唯一のご要望、「主人公・優夜の“優しさ”をしっかり描いてほしい」に、見事に応えた名曲だと思います。
 その分いつも以上に“曲を聴かせる”ための画作りするように心掛けました。具体的に言うと、カット数が全6カット。今までやったどのEDより少ないカット数です。

異世界と現実世界の狭間でそれぞれのメインキャラたちが優夜を待つ……

というコンセプトで、コンテを纏めました。原画は板垣・篠(衿花)で、作監が木村(博美)。レイアウトや振り向いた各キャラの止めを自分が描き、“見上げるナイト・アカツキ”や“歩いて来るルナ・美羽”などの動きは篠さんに描いてもらいました。あ、流れる雲は板垣がやりました——が自分的には失敗。リピート作画が巧くいってなかったですね、まだまだ修行が足りませんでごめんなさい(汗)。
 あと、OP同様、木村作監に頼ったEDでもありました。やっぱり、木村の画は艶があって、圧倒的に長尺の止めに強い! きっと、最終話まで良い仕事・大活躍することでしょう!

 で、間髪入れず自分は7月からは次シリーズ、さらにその次シリーズのシリーズ構成・脚本作業(2本同時進行)に!

 しかし、その前に

今度こそ休み数日取って、自分にとって名古屋とは別のもう一つの故郷(両親の実家)・“山形”に行きたい!

ってことで、再開早々また短くて申し訳ありません! 仕事仕事!

第207回アニメスタイルイベント
ここまで調べた『つるばみ色のなぎ子たち』

 片渕須直監督の新作のタイトルは『つるばみ色のなぎ子たち』。平安時代を舞台にした作品のようです。

 『つるばみ色のなぎ子たち』の制作にあたって、片渕監督はスタッフと共に平安時代の生活などの調査研究を進めています。今までアニメスタイルイベントでは「ここまで調べた片渕監督次回作」のタイトルで、その調査研究の結果を少しずつ語っていただきました。これからは「ここまで調べた『つるばみ色のなぎ子たち』」のタイトルでイベントを続けます。

 2023年7月8日(土)に開催するのが「第207回アニメスタイルイベント ここまで調べた『つるばみ色のなぎ子たち』」。今までのイベントで語られたことのおさらいをしつつ、新しい話題に触れることになるはずです。出演は片渕須直監督、前野秀俊さん。聞き手はアニメスタイルの小黒編集長が務めます。

 会場は阿佐ヶ谷ロフトA。イベントは「メインパート」の後に、ごく短い「アフタートーク」をやるという構成になります。配信もありますが、配信するのはメインパートのみです。アフタートークは会場にいらしたお客様のみが見ることができます。

 配信はリアルタイムでLOFT CHANNELでツイキャス配信を行い、ツイキャスのアーカイブ配信の後、アニメスタイルチャンネルで配信します。なお、ツイキャス配信には「投げ銭」と呼ばれるシステムがあります。「投げ銭」による収益は出演者、アニメスタイル編集部にも配分されます。アニメスタイルチャンネルの配信はチャンネルの会員の方が視聴できます。また、今までの「ここまで調べた片渕須直監督次回作」もアニメスタイルチャンネルで視聴できます。

 チケットは6月17日(土)昼12時から発売となります。チケットについては、以下のロフトグループのページをご覧になってください。

■関連リンク
LOFT  https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/254610
会場チケット https://t.livepocket.jp/e/4tf4e
配信チケット https://twitcasting.tv/asagayalofta/shopcart/242691

 なお、会場では「この世界の片隅に 絵コンテ[最長版]」上下巻セットを片渕監督のサイン入りで販売する予定です。「この世界の片隅に 絵コンテ[最長版]」についてはこちらの記事をどうぞ→ https://x.gd/57ICr

第207回アニメスタイルイベント
ここまで調べた『つるばみ色のなぎ子たち』

開催日

2023年7月8日(土)
開場12時30分/開演13時 終演15時~16時頃予定

会場

阿佐ヶ谷ロフトA

出演

片渕須直、前野秀俊、小黒祐一郎

チケット

会場での観覧+ツイキャス配信/前売 1,500円、当日 1,800円(税込・飲食代別)
ツイキャス配信チケット/1,300円

■アニメスタイルのトークイベントについて
 アニメスタイル編集部が開催する一連のトークイベントは、イベンターによるショーアップされたものとは異なり、クリエイターのお話、あるいはファントークをメインとする、非常にシンプルなものです。出演者のほとんどは人前で喋ることに慣れていませんし、進行や構成についても至らないところがあるかもしれません。その点は、あらかじめお断りしておきます。

アニメ様の『タイトル未定』
397 アニメ様日記 2023年1月1日(日)

2023年1月1日(日)
早朝散歩のついでに初詣をする。朝のツイートで「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」「KISS AND CRY 資料集」の予約が始まったことを告知する。ハードディスクレコーダーの外付けハードディスクを2023年用のものと取りかえる。年末に買ったBlu-rayソフトで『おもひでぽろぽろ』を観る。夕方はワイフと外出。IKE・SUNPARKでお茶をしてから、「ふれあい酒場 ほていちゃん」で吞む。前にも元旦にほていちゃんで吞んだなあ。混んでいるわけでもなく、メニューも豊富で楽しかった。
朝と昼の散歩でサブスクにあった「2000年代アニメソング」を集めたプレイリストを聴いたのだけど、1970年代のアニソンとは違った意味で懐かしい。

2023年1月2日(月)
Amazonで「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」の売れ行きが好調。午前中はワイフと六義園に。のんびりしていて正月らしかった。茶屋で甘酒などをいただく。事務所に戻って『タイガーマスク』の視聴を開始。原作と見比べながら1話から8話を観る。
朝の散歩ではサブスクにあった「2010年代アニメソング」を集めたプレイリストを聴いた。これも懐かしい。

2023年1月3日(火)
午後の散歩では、ワイフと雑司ヶ谷に。Chachat(茗荷茶屋)で自分は九条ねぎそばとわらびもちを、ワイフは十割そばと紅茶をいただいた。のんびりとした正月らしいひととき。
散歩以外は『タイガーマスク』を視聴してメモをとっただけ。他のことはほとんどやっておらず、これはこれで優雅だった。『タイガーマスク』は9話から19話まで観た。

2023年1月4日(水)
午前中の散歩では王子まで歩いて、王子駅周辺をウロウロする。『タイガーマスク』は34話までチェックした。この数日、就寝前に『タイガーマスク』の原作を読んでいたのだが、最終巻に到達。

2023年1月5日(木)
仕事始めの日。午前中の散歩では飛鳥山公園から旧古河庭園に。入園前に都立9庭園の年間パスポートも購入。旧古河庭園は空いていて、のんびりした雰囲気だった。事務所に戻ってZoom打ち合わせとデスクワーク。増刷とそれに関連した作業、しばらく病欠するスタッフがいて、それと関連したスケジュールの調整などで大わらわ。15時20分から新文芸坐で「天使の涙」【4K上映】(1995・香港/99分/DCP)を観る。プログラム「新春興行(2)  再びのウォン・カーウァイ」(正確には(2)は丸数字)の一本。話としてはとりとめがないと言ってもいいくらいだと思うけど、それを含めて「映画的」な映画だった。その意味で満足。これは映画館で観てよかった。事務所に戻って作業の続き。
この日に観た新番組は『氷属性男子とクールな同僚女子』『文豪ストレイドッグス(第4シーズン)』『テクノロイド オーバーマインド』『ツルネ -つながりの一射-』『トモちゃんは女の子!』『転生王女と天才令嬢の魔法革命』。
『トモちゃんは女の子!』の群堂みすずの芝居が誰かに似ていると思ったら、あれだ。『フルーツバスケット』の花島咲だ。
朝の散歩時には『のだめカンタービレ』サントラを、午前中の散歩では『のだめカンタービレ 巴里編』サントラを聴いた。「のだめカンタービレ フィナーレ オールシーズンズ ベスト」も途中まで聴いた。

2023年1月6日(金)
「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」に行くか、「アニメージュとジブリ展」に行くか、『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない』を観るかでちょっと悩んで、「アニメージュとジブリ展」に。
「アニメージュとジブリ展」は2021年の同展よりも内容がスッキリとまとまった印象。熱烈なアニメージュファン(めんどうくさいファン)の僕としては「あれやあれも取り上げてほしい」と思ったし、いつかこれとは別のかたちで、雑誌「アニメージュ」が総括されるといいなあと思った。
この日に観た新番組は『お兄ちゃんはおしまい!』『REVENGER』『スパイ教室』『冰剣の魔術師が世界を統べる』。
『お兄ちゃんはおしまい!』1話はよく出来ていた。OP、EDもよかった。これからの放映も楽しみだ。

2023年1月7日(土)
三連休の1日目。TOHOシネマズ池袋で『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』を鑑賞。『かぐや様は告らせたい』シリーズの1エピソードとしては楽しめたが、1本の映画として考えると、もう少し緩急があるとよかったし、導入部と結末をしっかりさせてほしかった。今回の映画では白銀がまだ告白していないので、この後、1クール分くらいやって完結かと思ってWikipediaで確認したら、今回の映画は原作の15巻で、完結は26巻なのね。まだ随分と先が長いなあ。
この日に観た新番組は『にじよん あにめーしょん』『シュガーアップル・フェアリーテイル』『Buddy Daddies』『犬になったら好きな人に拾われた。』 『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』 『異世界のんびり農家』『アルスの巨獣』『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』。
『タイガーマスク』の視聴は第52話に到達。
朝の散歩時に「テレビオリジナルBGMコレクション 仮面ライダー ~仮面ライダー・仮面ライダーV3~」を聴いた。久しぶりに聴いたけど、かなり染みた。

第806回 特別編・いきあたりバッタリ座談会(3)

座談会参加者:板垣伸(アニメ監督)、小黒祐一郎(編集長)、松本昌彦(編集者)


板垣 小黒さんだったら覚えてるかもしれないけれど、うちの会社にベテランの林(隆文)さんがいるんですよ。『うる星やつら』のローテーション作監をやっていた人です。
小黒 アニメーターの方ね。面識はないけど、名前は知っているよ。
板垣 うちで今、社員なんです。面接した時に自分よりも年配の方だったから、恐縮はしたんだけど、採用を一瞬で決めたんですよ。どうしてかというと、履歴書を見たら「CGをやってました」とあったんですよ。「FLASHでアニメ作ってました」とも書いてありました。ベテランなのに色んなことに手を出しているんですよ。そういう人が現場にいるのは、若手に希望を与えるかもしれないと思ったんです。林さんは毎日朝に出社して、夕方に帰っているんです。ベテランの方がそういう仕事をしてくれるのも、頼もしいですよね。それもあって、今はシルバー枠を考えてるんですよね。
小黒 シルバー枠?
板垣 アニメーターとして引退したけど、まだアニメに関わってみたいなあという人がいたら、そういう立場で参加してもらうのもいいんじゃないかと思うんです。デジタルって拡大して作画ができるじゃないですか。林さんもタブレットで拡大して作画しているんです。
小黒 目が悪くなっても作画ができるということね。
板垣 そうなんです。林さんに話をすると「(自分と近しい年齢で)やりたいと言う人はいると思いますよ」と言うんです。それもあって「シルバー枠っていいかもなあ」と思うようになりました。それで、昭和の頃の原作をやるのも面白いかもなあと考えたりしますね。これって記事にすると、夢のない話になっちゃいますかね(笑)。
小黒 いや、むしろ、夢があると思うよ。
板垣 『いせれべ』が落ち着いたところで何か動かんとなあと思ってるんですけど⋯⋯小黒さんは何歳まで生きる気なんですか。
小黒 (唐突な話題の変更に対して)おっ! 松本君、これが板垣節だよ(笑)。
一同 (笑)。
小黒 板垣さんはイベントのトーク中に「ところで、このイベント面白いんですか」とか、いきなり言い出すんだ笑)。
一同 (爆笑)。
板垣 (笑)。いやあ、自分の中では一貫してるんですよ。
松本 そうなんですね(苦笑)。
板垣 自分はあと何年仕事ができるかなあと考えていて、目の前にいる小黒さんも、多分、同じことを考えてるだろうなあと思って「何歳まで生きる気ですか」と訊いたんです。
小黒 元気でいられるなら、なるべく長生きしたいけど。仕事はねえ⋯⋯、俺は明後日で59歳になるのね(編注:この座談会は4月末に行われた)。
板垣 明後日、誕生日なんですか。おめでとうございます。
小黒 ありがとう。で、もうこの8年間ぐらい「60歳まで現役」を目標にしてたの。60歳まではそれまでのテンションで仕事を続けると。ところが去年の暮れからの2回の入院と2回の手術で、これはもう今までのテンションで仕事をしていてはいかんっていう事になって……。
板垣 仕事の内容を緩くして長く続けようって事なんですか、それとも今のテンションでやれるところまでやるつもりなんですか。
小黒 そこら辺が悩みどころだよね。
板垣 で、小黒さんは何歳まで仕事するんですか。
小黒 だから、えーと、まあ、とりあえずは60まで現役が目標で、そのあとはもう……。
板垣 現役って、なんか含みがありますね。
小黒 「アニメファンでありつつ、アニメ本編集者」としての現役だよね。新しい作品を……。
板垣 追いかける?
小黒 そうそう。新しい作品を追いかけて取り上げるのを辞めちゃうという手はあるよね。「俺の守備範囲は1963年の『鉄腕アトム』から平成の最後までだ」ということにするとか。
板垣 ああ~。あれですね、なみきたかし方式ですよね。
小黒 そう言うと、なみきさんに失礼かもしれないけどね。前になみきさんに「大塚康生より後のアニメーターは小黒君に任せた」と言われた事があって。
一同 (笑)。
小黒 「大塚康生さんより後って、猛烈に守備範囲が広くない?」と思ったけど(笑)。
板垣 それだけ、小黒さんが期待を背負っているってことですよ。自分で守備範囲を設定するとしたら、何年から何年までにするんですか。
小黒 作品で言うと、守備範囲は1970年くらいからじゃないかな。
板垣 小黒さんはその頃の作品から詳しいですよね。白黒のアニメも観てます?
小黒 観てるよ。『アトム』が始まったのが1963年で、俺が生まれたのが64年だから。リアルタイムで観てないのは最初の『アトム』の1年間ぐらいだよ。
板垣 ああ、そうか。『アトム』って4年間やっているから、後ろの方は観てる可能性あるわけですよね。
小黒 途中のエピソードも、一度ぐらいは本放送で観てるよ。具体的な記憶があるかどうかは別にして。
板垣 それを聞くと、感慨深いですね。
小黒 なにが。
板垣 国産の初の30分アニメから、現在の作品まで観てるわけでしょ。それって凄くないですか。やっぱアニメ様ですよね。
小黒 昔から観ている人は大勢いるけど、今でも新番組をひと通り観ているのは、自分でも偉いと思う。
板垣 そうですね。でも、新番組はどっかで切るでしょ。最後まで観ます?
小黒 いや、どんどん脱落していく。
板垣 ですよね。
小黒 例えば、昨日観たアニメが『私の百合はお仕事で!』『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する』『Opus.COLORs』『王様ランキング 勇気の宝箱』『Dr.STONE NEW WORLD』『勇者が死んだ!』だね。1日で6本観ている。ながら観だけどね。
板垣 めちゃめちゃ観てるじゃないですか。
小黒 その前の日は『推しの子』『贄姫と獣の王』『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』『この素晴らしい世界に爆焔を!』『神無き世界のカミサマ活動』を観てるから5本か。
板垣 凄いですね。確かに現役ですよねえ。
小黒 それでも全部を観ているわけではないんだよね。仕事で昔のアニメも観なくてはいけないから、どうしても最新のアニメを全部観ることはできない。
松本 そろそろこの座談会のまとめに入ったほうがいいんじゃないですか。
小黒 ああ、そうか。
板垣 どうすればまとまるんですか。
小黒 今から、この座談会がまとまるような話をするよ。
松本 お願いします。
小黒 板垣さんは「板垣伸のいきあたりバッタリ!」の連載が始まった頃って、まだ若くて、ブイブイ言わせていたわけじゃない。
板垣 ブイブイ言わせてかどうか分かんないですけど、若かったですよね。
小黒 この連載とともに板垣さんの人生があったというのが、面白いよね。
板垣 そうですね。連載の中でも、軽く触れたんですけど、この連載って『BLACK CAT』が終わったぐらいくらいの時に始めたんですよ。監督歴が丸々入ってるのは間違いないんです。だから、心境の変化も現れますよ。前半の方は結構刺々しかったし、業界にヒトコト言いたいなあというのもあった。だけど、今は業界に言いたいことなんてないんですよ。今は作り方に興味があるんですよ。だから、作り方の話をよくしていると思います。
 前はね、やっばり不健全でしたよ。なんかくだを巻いてるだけっていう印象があったので(苦笑)。今はCGに触れたり、撮影を覚えたりとか、まだチャレンジする事があるなと思っているので、そこら辺を連載で描いていけたらいいなと思いますけどね。
小黒 この連載は2007年に始まってるから、今年で16周年だよ。
板垣 そうですよ。1年で50回しか載らないわけだから、800回って凄いですよね(笑)。
小黒 凄いね。
板垣 我ながら呆れますよ(笑)。
小黒 「いきあたりバッタリ!」はインターネット世界の『こち亀』だよ。
板垣 (笑)。
松本 しかも、アニメ監督でこんな事をやってる人はいないんですよ。
板垣 俺って天邪鬼なところがあるんですよ。小黒さん、覚えてますかね? 連載が始まって1年経ったぐらいの時に、小黒さんに「4月ぐらいまで続けられる?」と言われた時あったんですよ。
小黒 時期は覚えてないけど「いつまでやれるの?」と訊いた事あるよね。
板垣 その時に「えっ!? 4月でやめなきゃ駄目なの?」と思ったんですよ。それで「続けられるなら、続けてもらっていいんだけど」と言われたので「鬱陶しいから、もうやめてくれ」と言われるまでやろうと思ったんですよ。
小黒 なるほど。
板垣 「頼むから、やめてくれと言われるまで続けるのが目標かな」と思ったんですよね。だから、続いているんじゃないですか。
松本 そもそも、小黒さんはなんで板垣さんに声かけたんですか。
小黒 言いたい事が、いっぱいあるみたいだから。
板垣 そうですよね。確か言われましたよ。実際に言いたい事がありましたしね。毒にも薬にもならないものっていうのは嫌だったので、単純に言いたい事を言おうかなと思った。ただ、やっていくうちに、監督って下手な事を言えないというのが、分かったんですよ。
松本 うん(笑)。
板垣 やっぱり関係者も連載を見るじゃないですか。例えば、その時に作っている作品の製作委員会の人もこの連載を見ているんですよ。そうすると、昨今のアニメについての不満とか言えないじゃないですか。今は楽しく作ってるということを、描けたらいいなあと思っています。
 この連載の原稿は気分転換にいいんですよ。仕事の途中でも、ちょっと時間をもらって原稿を描くと、その時は仕事から解き放たれるというか。いつも原稿の上がりがギリギリで申し訳ないんですけど、続けられる限り続けたいなあとは思ってます、っていうのがまとめですね。
小黒 いつも更新してくれてる松本君に労いの言葉はどうですか。
板垣 毎回、ギリギリまで引っ張ってしまって申し訳ないかなと思ってるんですけど、もう嫌になりませんか?(苦笑)
松本 大丈夫です。すでに木曜は板垣さんの原稿を待つのが当たり前の身体になっているので。
板垣 (笑)。それ、なんか切ないですねえ。
松本 昔に比べたら、ずっと楽ですね。
小黒 昔は板垣さんの手書きのテキストを、松本君がタイプ打ちしていたんだよね。
松本 今はテキストもデータでもらっていますから。
板垣 だけど、松本さんがアニメスタイルを退職したら、更新ができなくなるんじゃないかと思っているんです。辞める予定はないですよね。
松本 今のところ、その予定はないです。
板垣 それはよかった。だったら、1000回を目指したいですね。1000回までお付き合いいただけると、嬉しいです。
松本 分かりました。任せてください。
小黒 座談会のまとめっぽくなったね。よかった。
板垣 まあ、そんな感じでひとつよろしくお願いします。

----終わり----

【新文芸坐×アニメスタイル vol. 160】
30年目のクレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝

 新文芸坐とアニメスタイルは6月も劇場版『クレヨンしんちゃん』をお届けします。

 6月18日(日)に上映するのはシリーズ第2作の『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』です。17時からと19時からの2回上映で、19時からの回は本郷みつる監督、湯浅政明さんのトーク付きとなります。今回も貴重な35ミリフィルムによる上映となります。

 アニメスタイルは2月から本郷みつる監督の初期劇場版『クレヨンしんちゃん』を上映してきました。これからも上映の機会を作りたいと考えていますが、ひとまず、今回の『ブリブリ王国の秘宝』で一連の企画は完結することになります。

 また、トークの後に本郷監督が刊行した同人誌「本郷みつる/足跡」の第二版「本郷みつる/足跡+」を販売する予定です。「+」の販売価格は1500円ですが、初版を持参した方は1000円で購入できるそうです。

 チケットは6月11日(日)から発売。チケットの発売方法については、新文芸坐のサイトで確認してください。

【新文芸坐×アニメスタイル vol. 160】
30年目のクレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝

開催日

2023年6月18日(日)

開演

17時~、19時10分~

会場

新文芸坐

料金

17時の回:一般1500円、各種割引1100円
19時10分の回:一般1900円、各種割引・友の会1400円

トーク出演

本郷みつる(監督)、湯浅政明(設定デザイン)、小黒祐一郎(アニメスタイル編集長)

上映タイトル

『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』(1994/96分/35mm)

備考

※トークショーの撮影・録音は禁止

●関連サイト
新文芸坐オフィシャルサイト
http://www.shin-bungeiza.com/