COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
411 アニメ様日記 2023年4月9日(日)

2023年4月9日(日)
朝の散歩でサブスクに入った『地球防衛企業ダイ・ガード』のサントラ1、2を聴いた。BGMもいいんだけど、オープニングテーマ、エンディングテーマがいい。歌としていいだけでなく、これがアニメの主題歌だというのがいい。「あの時代」の感じだ。
午前10時からグランドシネマサンシャインで「 『シン・仮面ライダー』大ヒット御礼舞台挨拶 ライブビューイング」を鑑賞。仕事のスケジュール的には行けないはずだったのだけど、チェックする原稿が届かなかったので、当日になって行くことにした。行ってよかった。庵野さんが数十年ぶりに今後のスケジュールを白紙にしたという意味のことを言っていて、とてもよいと思った。たっぷりと休んでもらいたい。「シン・仮面ライダー」を再見して、庵野秀明作品として色が濃いことを確認した。本郷にとって一文字隼人がどういう存在なのかが分かったし、本郷がルリ子と距離をとっている理由もわかった。
新番組では『異世界召喚は二度目です』『おとなりに銀河』『異世界ワンターンキル姉さん 姉同伴の異世界生活はじめました』の1話を観た。『天国大魔境』2話も『地獄楽』2話もよかった。天国もよかった、地獄もよかった。深夜アニメではないけれど、『ぐんまちゃん』シーズン2の1話も観た。
身体を休めるのが目的で、ワイフとドーミーイン池袋に泊まる。15時にチェックインして温泉に入って、16時に就寝。

2023年4月10日(月)
午前1時40分に出社して午前5時40分までデスクワーク。その後はドーミインに戻って昼までベッドで横になる。身体を休めるのが目的なので、途中でメールを書いたりしないで、積極的に休んだ。午後は事務所で作業。「アニメスタイル017」で困ったことがあって悩む。アニメ雑誌の仕事をはじめて40年近いけど、こんなことになったのは初めてだ。アニメ雑誌で突っ込んだ記事をやるのが難しくなったことを痛感する。仕事関係のストレスでどかんと飲みたいところだけど、晩飯時にハイボールを一杯だけ。
新番組は『事情を知らない転校生がグイグイくる。』『ワールドダイスター』『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『青のオーケストラ』を観る。それから『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第2期1話を観た。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』は太陽君も西村さんもイメージしていたよりも声に抑揚があるんだけど、それはそれとして声がついた嬉しさがあった。特に西村さん。録画で「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」の「おれ、夕子」「メフィスト惨歌」を観た。
SNSでan・anの『名探偵コナン』描きおろしイラストを見た。素晴らしかった。

2023年4月11日(火)
13時から池袋西口の新珍味で、吉松さんと「アニメスタイル017」のマンガの内容についての打ち合わせ。
仕事をしながら何か映像を流そうかと思ったけれど、アニメだと余計なことを考えてしまいそうだし、録画してある映画、配信の気になる映画はじっくり観たいものばかりだし、録画してあった「Gメン’75」を再生したら、安楽死をテーマにした重たい話でどんよりしてしまったので、Amazon Prime Videoチャンネルの「マイ★ヒーロー」に入り直して特撮ドラマの「ジャイアントロボ」を再生。4話まで観た形跡があるから、前にも「何か観るものは」と思って観たのだろうなあ。「ジャイアントロボ」は今観てもよくできている。敵ロボット(怪獣)のバリエーションもいい。U6(マリー花村)が登場したところで、本放映当時、この子が苦手だと感じていたのを思い出した。いや、苦手だったのは覚えていたけど、その感覚を思い出した。別に悪い子じゃないんだけど。それから「ジャイアントロボ」は自分にとって、BGMが一番耳に馴染んでいる番組のひとつだった。
新番組は『彼女が公爵邸に行った理由』『デッドマウント・デスプレイ』『君は放課後インソムニア』の1話を観た。

2023年4月12日(水)
午前1時28分に出社。深夜から昼まで集中して原稿を進めた。疲れたのでマンションに戻って20分だけ横になる。その後は主にメール作業。用事があって、ある方に電話をして、そのついでに「シン・仮面ライダー」について熱く語る。グランドシネマサンシャインの15時35分から16時25分の回で「イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること」【IMAXレーザーGT吹替版】を鑑賞。全編がIMAX(R)フルサイズで、その意味では満足。単に綺麗な景色を観せてくれるだけの映画かと思ったら、半端に内容があって、しかしそれがとりとめがない。IMAXカメラで撮っているらしいけど、映像に精緻さが足りないと思ったところもあった。ラスト直前の雄大な景色をしっかり見せるようなカット(絵はがきみたいなカット)を並べるだけの部分が嬉しかった。
配信で太陽の塔のドキュメンタリーを流し観。「Gメン’75」を3話分流し観。

2023年4月13日(木)
TOKYO MXの『新世紀エヴァンゲリオン』最終回を録画で視聴。本放映時から思っていたけど、ケンスケの「平和だねえ」のセリフの次にくるのが自動車のタイヤのカットなのは、高度なアニメギャグだ(ギャグではなくて、カット割りの引用と受け取るべきかもしれないけど)。
「Gメン’75」の録画を流しながら作業。131話「少女餓死」(脚本/池田雄一、監督/小西通雄)が面白かった。サブタイトルからして凄い。障害のある娘を死なせてしまった母親をめぐり、所轄署警部補とGメンが対立する。重たい話だなあと思っていたら、母親を責めていた警部補には植物人間の娘がおり、彼が仕事を優先させたために娘が死んでしまい、その責任をとって警部補が自殺するという大どんでん返し。いやあ、驚いた。「Gメン’75」本放映時にも、自分はこういった刺激が強い部分が好きだったんだろうなあ。136話「X’マスイブ21時のトリック」(脚本/池田雄一、監督/山内柏)はGメンが警視庁の警視を殺人事件の犯人として追い詰める話。警視が同じ内装の部屋をふたつ用意し、それを使ってアリバイ作りをしていたことをGメンが暴く。警視のキャラクターとトリックのギャップもいい。クリスマスの雰囲気もよかった。ネットで検索して、136話が49話「土曜日21時のトリック」(脚本/池田雄一、監督/佐藤純弥)のバージョンアップ版らしいことに気づいた。49話も録画が残っていたので観てみた。こちらはGメンが弁護士を追い詰めるというもので、トリックを暴いたうえで、意外な物的証拠で弁護士を逮捕。その物的証拠は黒木警視が捏造したものであったことが、ラスト数カットで判明する。49話の弁護士も136話の警視も演じたのは内田朝雄。どちらも女Gメンが彼に挑む(49話では響圭子刑事、136話では速水涼子刑事)。
新番組は『魔術士オーフェンはぐれ旅 聖域編』『【推しの子】』1話を観た。『【推しの子】』は映画館で観るよりも、CMが入るTV放映のほうが観やすいかもしれない。劇場は劇場ならではの没入感があったけれど。
コピーはしない、トークの内容をメモしたいだけです、と言うので、10年近く前にトークイベントを録画したディスクを貸したことがある。その貸した相手が、映像の一部をTwitterにアップしていた。これは困ったなあ。

2023年4月14日(金)
グランドシネマサンシャインの午前8時からの回で、ワイフと『名探偵コナン 黒鉄の魚影』をBESTIA enhanced上映で鑑賞。映画が始まる前に、去年が安室で、一昨年が赤井で、その前がキッドと京極だから、来年は★★のはず。今の『名探偵コナン』だと、★★単体だと物足りないから★★と☆☆を絡ませるのでは? と話していたのだけど、本編後の告知を観るとその予想が当たっていた模様。蕎麦屋で吞みながら、映画の内容について色々と文句を言ったら、ワイフに「文句を言っている祐一郎さんが本当に楽しそう。こんなに楽しそうにしているのは久しぶりに見た」と言っていたので、不満はあるけど、かなり楽しんだのだろう。ワイフは『黒鉄の魚影』について「胸キュンが強すぎて吐きそうになった」と言っていた。自分の不満はともかく、これは100億いくかもしれないなあ。作品内容とは別の話だけど、予告で気になっていた輪郭線のジャギジャギは無くなっていた。
その後、ワイフとユニクロに行ってジーパンとチノパンを買う。セレクトはワイフの意見を反映させた。ジーパンのサイズはL。チノパンはウエスト85センチ。この日まで履いていたジーパンのウエストは91.5センチでブカブカになっていた。事務所に戻ってデスクワークと定例Zoom打ち合わせ。ウドン社のエリックさんが来日して、堺三保さんと食事をしているところにお邪魔してご挨拶。「シン・仮面ライダー」についてどう思うか、と聞かれたので、自分の作品についての印象を伝える。何度か人に話したので上手に説明できた。

2023年4月15日(土)
新文芸坐で『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の「ワイルドスクリーンバロック・ライティング上映【拍手OK】」を観た。鑑賞というか観劇。上映というか上演。映像にあわせて、天井と壁のライトが点灯するのだが、光の色や動きがきちんと「演出」されていた。主にレヴュー(バトル)のシーンでライティングされるのだが、レビューごとに演出が違う。特殊上映としては100点満点で300点くらい。作品を殺さず、いいところを強化する上映だった。ライティングで、新文芸坐のステージを華恋とひかりの舞台に見立てる演出があり(劇中で二人が舞台に立った時に、新文芸坐のステージ上のポジションゼロとその左右にスポットライトがあたる)、さらに上映が終わった後で、劇場スタッフが華恋とひかりの衣装をステージに配置するという凝り方。僕は見ていないけど、上映前にも衣装は置かれていたようだ。ステージに華恋とひかりがいると想像させることで、劇中で二人が「観客」について言及することの面白さが強化されるわけだ。作品がアバンギャルドなら、映画館もアバンギャルドだ。いつにも増して音響もよくて、クライマックスの東京タワーが飛んでいくところは身体がビリビリ震えるくらいだった。
『バブルガムクライシス』5巻~8巻を観た。8巻のサブタイトルは「SCOOP CHASE」。改めて画面を確認すると「SCOOP CHASE」の後に「LISA」という文字が出る。「アニメポケットデータ2000」を確認したら、同書での表記は『MEGA TOKYO 2033 BUBBLEGUM CRISIS[8]SCOOP CHASE LISA』になっている。凄いぞ、さすがだ。リスト制作委員会。ただし、バッケージのロゴは「BUBBLEGUM CRISIS 8 SCOOP CHASE」みたいだし、画面で「SCOOP CHASE」と「LISA」の書体が違うところも気になる。小川びい君が作品リストを作成した書籍「キャラクターボイスコレクション 女性編1」の富沢美智恵さんのリストを見ると、タイトル表記が『MEGA TOKYO 2033 BUBBLEGUM CRISIS[8]SCOOP CHASE』になっている。「LISA」はつけていない。このリストはリスト制作委員会の表記を参考にしているはずで「LISA」をつけていないのは、リスト制作委員会の表記を参考にした上で、「LISA」は作品タイトルではないと判断したのだろうか。
『終末のワルキューレII』1話、『ポケットモンスター』新シリーズ1話を観る。『ポケットモンスター』新シリーズは世界観が現実寄りになった。林原めぐみさんはニャオハ役でレギュラー。大谷育江さんもレギュラーだけど、ピカチュウではなく、キャプテンピカチュウ。