多分いつも通りに見えると思いますが、実は本日の原稿は初のWordデータによる入稿になります。第1回から前回分までは板垣による手書きの文章をpngデータで送り、アニメスタイル編集部様にテキスト化して頂いていたのですが、最近また脚本を書き始めたので、キーボードを叩く習慣を身に付けようとちょっとやってみました。調子よければこの後も。しかし、今更ながらよく考えたら、開始から14年越えになるこの連載を毎週テキスト化して下さっているアニメスタイル編集部様には感謝しかありません。この場を借りてお礼申し上げたく思い、本当にありがとうございます!
あまり話題にはしていませんが、自分は監督より脚本家デビューの方が先(『この醜くも美しい世界』[2004年・GAINAX × SHAFT制作]の第7話)なわりに、普段全くメールなども打たないし、せいぜいやってもスマホ擦ってショートメールくらいだったこれまでの10数年間。よって、テキスト作業に慣れるまで、暫く変換ミスや脱字が多くなる可能性があるかもしれないのでその辺はご容赦ください。アニメスタイル編集部様、これからも引き続き確認&添削の方、宜しくお願い致します!
ま、メールに関しては各プロデューサーさんや友人らより「板垣さんメールやって~」と、今迄散々言われてきたのですが、考えてみて下さい。「板垣、メール開通したよ!」と関係者各位に一報したら最後、1~2時間のメール返信ワークが毎日付きまとう訳じゃないですか? こちとら「描く」事が仕事。業務連絡が普段の仕事の一部である制作さんらと違い、「画を描く」我々にとっての1~2時間の差は大きいんです。自分が以前お付き合いした方で、手帳の月間予定表に打ち合わせのスケジュールだけでなく会合やら取材とかでいっぱいな超社交的な監督さんがいらっしゃいました。その方が過密スケジュールの合間を縫って、ちゃんとコンテチェックや現場の監督作業が出来ていたのかは知りませんが、「自分には到底無理だ」と。
何しろ板垣は電話から逃げる事はほぼ皆無です。ご用のある方は電話で。もし出られなくても必ず折り返す性格なので、メールはよっぽど必要に駆られない限り“今は”やりません。資料などの送り先は会社の制作宛に宜しくお願いします!
あと、TwitterやLINEなども仕事・私用関わらずやってませんし、“今のところ”やる予定もありません。
で、話は変わりますが
『天元突破グレンラガン』では、第6話のコンテ・演出と第7話のコンテ、あと第24話の原画、更に『グレパラ』なる短編も1本——フル○ンでラップのやつをコンテ・演出・原画やって、とても楽しんだ作品。言い方は変ですが、新刊なのになんとも懐かしい本です。俺が描いた6話のコンテ表画が載ってて、重ね重ね懐かしい。
そして、『蜘蛛ですが、なにか?』の話の続き。『蜘蛛』は映像の半分がCGで、今回は『Wake Up,Girls!~新章』でもお世話になったexsa様。次々上がってくるモンスターバトル映像に驚愕・歓喜しておりました!
今作もほぼ全話自分でコンテ切った(描いた)ので、全カット意図や拘りがそれなりにあるのですが、かなりイメージに近い——もしくはイメージ以上の映像にして頂き、本当に素晴らしかったです。ここで映像に関してですが——て、すみません。時間切れです(汗)。