編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年10月25日(日)
早朝散歩の途中で、24時間営業の山下書店で雑誌を数冊買い込む。「an・an」の『鬼滅の刃』特集は充実した内容。「ViVi」の『魔女見習いをさがして』は意表を突いた馬越嘉彦さんの描き下ろしがあった(クレジットはないけれど、馬越さんの画だろうと思う)。関弘美プロデューサーのインタビューは、LINEのスクショが並んでいるというものなんだけど、なんとなく見た目がお洒落。
池袋HUMAXシネマズの8時30分からの回で『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』を鑑賞。天気がよかったのでワイフと散歩に。椎名町の古本屋をのぞいたり、神社に寄ったり。事務所へ戻ってデスクワーク。
就寝前に「異世界おじさん」を最新5巻まで読む。「どうにかなる日々 新装版 みどり」「どうにかなる日々 新装版 ピンク」に目を通す。
2020年10月26日(月)
「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」 の校了作業が進む。それから、次の次に作る書籍のプランを練りなおす。Amazonから「高畠聡アニメーション精密背景原図集」が届く。あの作品のこのカットの原図はこの方の仕事だったのか。それが分かっただけでも嬉しい。
2020年10月27日(火)
起きてスマホを見たら、知り合いのご夫婦に子どもが産まれたという報せが。朝からいい気分になる。ワイフとの早朝散歩は、歩いている時間は今までと変わらないのだが、日が短くなった分だけ、出会う猫の数が減ってきた。「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」 の編集作業が終了。イベントの準備。次の書籍、次の次の書籍の準備。「水は海に向かって流れる」の1巻をKindleで読む。DVDソフトで『天保異聞 妖奇士』の再見を開始。
突然だけど、『鬼滅の刃 無限列車編』について。この作品の内容以外で感心するのは関連商品の多さ、雑誌記事の多さ、版権イラストの多さだ。商品化窓口、広報窓口、イラストの描き手の頑張りが尋常ではない。
2020年10月28日(水)
11月から2月前半までの仕事のスケジュールを組む。今までなら余裕のあるスケジュールなんだけど、コロナ以降、仕事のスピード感が落ちているからなあ。昼はワイフと、としまみどりの防災公園(IKE・SUNPARK)に。ハイボールを飲みつつ、公園に遊びに来ていた幼稚園の子ども達を眺める。食事をした後、また事務所に。これから作る書籍の収支について試算をする。夕方からある方と食事をしつつ打ち合わせ。
2020年10月29日(木)
国立新美術館で開催中の「MANGA都市TOKYO」に。「1/1000巨大東京都市模型」を中心にした展示の構成が上手い。展示内容については「有能な編集者が腕を振るった書籍」のようだと思った。夕方は打ち合わせで西武新宿線方面のアニメプロダクションに。『ノラガミ』の再視聴を開始。
2020年10月30日(金)
デスクワークの後、新文芸坐で「アニエスによるヴァルダ」(2019・仏/119分/DCP)と「ラ・ポワント・クールト」(1954・仏/80分/DCP)を観る。アニエス・ヴァルダ監督についてはほとんど知識がないのだけれど、予告で興味を惹かれて足を運ぶ気になった。観ている途中で気づいたけど、「ラ・ポワント・クールト」は『GHOST IN THE SHELL』終盤の印象的なカットの元ネタではないかとネットで指摘されていた映画だ。その後、花俟さんとアニメスタイルオールナイトの打ち合わせ。軽く食事をしてから、事務所に戻ってデスクワークの続き。
『ノラガミ』を最終回まで観て、『ノラガミ ARAGOTO』の再視聴を開始。『ノラガミ』と『ノラガミ ARAGOTO』と原作の記憶がゴッチャになっていることに気づく。
2020年10月31日(土)
デスクワークをはさんで、昼にワイフとIKEBUKURO LIVING LOOPに。大人の学園祭のような催しだ。チケットを買ってビールの飲み比べをしたり、凝った作りの綿菓子を食べたり。綿菓子を食べたのは40年ぶりくらいかもしれない。その後、ワイフは自宅に、自分は新文芸坐に。13時からの回で「ダゲール街の人々」(1975・仏/79分/DCP)を観る。「アニエスによるヴァルダ」「ラ・ポワント・クールト」と同じく、「珠玉の映画たち 追悼 アニエス・ヴァルダ」のプログラムだ。ある街の人々を撮っていくだけのドキュメンタリーで、どうやって終わらせるのかと思って観ていたら、最後は鮮やかに決めた。「ラ・ポワント・クールト」もラストがよかった。その後、またデスクワーク。今作っている書籍のために、ある作品のムック、イラスト集、Blu-ray BOXの特典冊子に目を通す。