COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
282 アニメ様日記 2020年10月18日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年10月18日(日)
午前5時半に新文芸坐に。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol.126 没後10年 鬼才・今 敏の世界『妄想代理人』」の終幕を見届ける。午前中はワイフと谷根千を散歩。ワイフは前から行きたかったケーキ屋で、念願の栗のケーキを購入する。午後は事務所に入ってデスクワーク。
Kindle Unlimitedで高橋葉介さんの「師匠と弟子」下巻を読む。上巻の途中で既読であることに気づいたが、最後まで読んだ。何度も言ってるけど、高橋葉介作品を原作にして大人向きアニメを作るのはアリだと思う。

2020年10月19日(月)
「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」 の編集作業が一山越える。10月16日の日記で「月曜が嵐のような一日になるかも」と書いたけれど、嵐はこなかった。つまり、関連各所のチェックで大きな直しはなく、レイアウトやテキストの修正がほぼなかったのだ。よかった。
『さすがの猿飛』15話「ネグラ忍法帖!?」で、猿飛八宝斎が「「なんたるちあの、サンタルチア!」と言って怒るカットがある。動かし方も動きの密度も素晴らしいものであり、そして、遊び心もたっぷりで、非常にインパクトのあるカットだった。僕にとっては、作画的な見どころの多い『さすがの猿飛』のベストカットだ。ずっと木上益治さんの原画だと思っていたのだが、確認する機会がなかった。Twitterでそのカットを話題にしたところ、当時、あにまる屋に所属していた奈須川充さんが、リプライで木上さんの原画だと教えてくださった。ありがたい。裏がとれる日がきてよかった。

2020年10月20日(火)
グランドシネマサンシャインで劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を鑑賞。とにかく完成してよかった。Zoom打ち合わせとデスクワークをはさんで、午後は有楽町マルイの「白身魚イラスト展」に。その後、神田まで歩く。
「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」を印刷会社に入稿した。念のために書いておくと、入稿作業をしたのは僕ではなくて、アニメスタイル編集部のスタッフである。

2020年10月21日(水)
EJアニメシアター新宿の10時20分からの回で『海辺のエトランゼ』を観る。丁寧に作られた作品だ。男性同士の恋愛を描いた作品で、性的な部分にも触れているのだが、不思議と照れくさくはなかった。
ドラマ「映像研には手を出すな!」を全話視聴。全話といっても6話しかない。役者はかなりよくて、キャラクターの再現度は高い。作劇のタッチはちょっと原作と違う(特に1話)。途中から金森さやかが普通の女の子っぼくなった気もするけど、それもOK。アニメ版の前に作られていたら「すごい、原作そっくりだ」と言われていたはずだ。

2020年10月22日(木)
放送中の深夜アニメを次々に視聴する。午前中はZoom打ち合わせとデスクワーク。午後は吉松さんと高田馬場の洋食屋で昼吞み。

2020年10月23日(金)
池袋HUMAXシネマズで『どうにかなる日々』を観る。初日初回での鑑賞だった。ミニシアター系の小品という感じで、こういうアニメ作品がもっとあってもいいと思う。好みでいうと、もう1エピソードほしかった。「なつぞらのアニメーション資料集[劇中アニメ・小道具編]」の校正紙が出る。なんだかんだで忙しかった日。

2020年10月24日(土)
散歩以外はデスクワーク。「異世界おじさん」を3巻の途中まで読む。