COLUMN

第540回 仕事とコーヒー

 先週は祝日だったので、前回何を書きかけて中断したのか? と思い出すとこから。そうそう、

自分がやりたくない仕事は必ず誰かがやってくれている!

って話でした。まあ、そんなわけで『Wake Up, Girls! 新章』もコンテ全話(結局全話切ってしまった)終わっても、レイアウトや作画のお手伝いをしています。楽しくコンテを切ったら「あとは作画が上がるのを待つだけ」とは行きません。社内のアニメーターたちが机に必死にしがみついてるのに、俺だけ「お先に〜」ってできない性格なもので。皆が描きたいキャラを描けるわけでもないのがアニメのお仕事。監督が数分でフニャ〜とラフなモブシーンのコンテを描けば、アニメーターは数時間か、下手をすれば1日がかりで作画することになり、3コマのラフなアクションシーンのコンテも、アニメーターが10〜20枚の原画にしなければならないものなのです! アニメーター出身でない監督さんからすると、「え、アニメーターの人って、モノはなんでも画さえ描いてれば幸せなんでしょ?」と思われるかもしれませんが、そんなハズありません! アニメーターだって描くのがおっくうなもの、描きたくないものくらいあります。でも、フィルムのために必要だ(と思う)から描いている。当たり前の話。つまり、「自分がやりたくない仕事は必ず誰かがやってくれている」ということですね。