COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
401 アニメ様日記 2023年1月29日(日)

2023年1月29日(日)
新文芸坐で「『幾多の北』と三つの短編」を鑑賞。上映内容は以下の通り(新文芸坐公式サイトからのコピペ)。
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ミニミニポッケの大きな庭で【新作・4K上映】(2022/7分/DCP)監督:幸洋子 プロデューサー:山村浩二
ホッキョクグマすっごくひま【新作・4K上映】(2021/7分/DCP)監督:山村浩二
骨噛み【新作・4K上映】(2021/10分/DCP)監督:矢野ほなみ プロデューサー:山村浩二
幾多の北【新作・4K上映】(2021/64分/DCP)監督:山村浩二
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作家のアニメーションを大スクリーンで、高画質で、立体感のある音響(しかも、音量マシマシ)で観ることができたのが新鮮だった。前半の2本がスコープサイズで、後半の2本がビスタサイズだったのだけれど、ビスタになる時にカーテンが動いてスクリーンサイズが変わるのがよかった。個々の作品に関しては「幾多の北」はハードルが高い。刺さる人には刺さるのだろうなあ。自分も10代とかで観たらハマったかも。それから、個々の作品の上映前に上映時間が表示されるのが親切だと思った。上映後に中条省平(学習院大学教授)✕山村浩二監督のトークあり。
『ヤマノススメ』の再視聴を開始。第1シリーズと『セカンドシーズン』を視聴。

2023年1月30日(月)
今やっている『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の「サスケ烈伝」って、小説「NARUTO -ナルト- サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑」の映像化で、同小説のコミカライズが「ジャンプ+」で連載中。コミカライズとアニメが同時進行って感じなのかな。「サスケ烈伝」のサスケとサクラの関係はよいと思った。
この日は大腸癌の検査と手術の日だった。朝食と昼食はなし。検査のための準備もあり。13時に病院Bに到着。しばらく待ち時間があって、内視鏡検査がスタート。検査を受けている患者が見ることがでる場所にモニターがあり、先生の説明を聞きながらモニターで自分の腹の中を見る。ポリープは内視鏡で切除できるものだった。その場で切除するか、1週間入院して手術するかの二者択一で、すぐに自分で決めなくてはいけなかった。1週間入院して手術したほうが治療の確実性が高いのだそうだけれど、月に二度の入院は避けたいので、その場で切除してもらうことにした。切除するところもモニターで見ていたのだけれど、SF映画のようだった。内視鏡でポリープを切除できるだけでなく、内視鏡を使ってクリップで患部を縫合したりできるのね。機器の機能も凄いし、先生と看護師さんの技術も凄いのだろう。切除から縫合までが異様に早かった。それはそれとして、自分の患部が切られるところを見るのはあまり気持ちがいいものではない。手術の後、先生と看護師さんの説明を聞く。この日の食事は固形物はNG。2日間は食事に制限あり。10日間は運動は避ける。ラジオ体操もやらないほうがいい。病院内のセブンイレブンでinゼリーを飲んで、事務所に戻ってレトルトのお粥を食べた。
『ヤマノススメ』の再視聴は続く。『おもいでプレゼント』と『サードシーズン』を観た。『サードシーズン』は登山ものとしても、主人公のドラマとしても前後のシリーズに比べると弱いのだけれど、アニメーションとしては充実。

2023年1月31日(火)
TOHOシネマズ池袋で『劇場総集編 SSSS.GRIDMAN』を鑑賞。その点ではあまり話題になっていないみたいだけど、総集編の作りが画期的だった。
『ヤマノススメ』全シリーズ再視聴が終了。『Next Summit』最終回の初視聴は入院中のスマホによるものだった。ようやく大きなモニターで観ることができて満足。充実した仕上がりだった。 『Next Summit』最終回の富士山で御来光を見てはしゃぐ外国人カップルが、『セカンドシーズン』新十一合目の富士山で御来光を見てはしゃいでいたカップルと同じ2人であることも確認した。シリーズを通して観ることで『ヤマノススメ』の「厚み」が確認できた。あおいが富士登山に挑んで挫折したのが、2014年の『セカンドシーズン』だから、彼女が富士登山を達成するまでに、視聴者である僕達は8年も待ったわけだ。
手術後で食事に制限があるので、朝食はタマゴサンド、昼食はBASE BREAD、夕食はたまごロールとブリトー。パンばかり食べた。散歩する時間も減らした。

2023年2月1日(水)
仕事の合間に『金の国 水の国』を鑑賞。原作は未読。愛らしい映画だった。登場人物に魅力があるし、細部にいいところが幾つもあった。賀来賢人さんをはじめ、キャストが好印象。ある場面の神谷浩史さんがかなりよくて、沢城みゆきさんが演じる面白キャラが光っていた。
SNSで話題になっていた『ぽてまよ』をAmazon prime videoで視聴。やっぱり面白いなあ。いや、面白いと言うより心地よい。だけど、2話以降は有料レンタルだった。全話観ても1000円ちょっとなので、そんなに惜しくはないけど、だったら、Blu-ray BOXを買ったほうがという気もしなくはない。
外部のライターさんにまとめてもらった「アニメスタイル017」の取材原稿第1弾を読む。少し前の取材なので客観的に読んだのだけど、かなり面白い。自画自賛。しかも、インタビュアーである僕が、その作品については当然、原作にも精通した人みたいになっている。
この日はかつてないくらいに仕事が進んだ。映画館で映画を1本観て、尚かつ作業が進んだので、かなり充実した一日だった。散歩時間が少ないのがよかったのかもしれない。それから配信で『ルパン三世VSキャッツ・アイ』を視聴した。

2023年2月2日(木)
手術から4日目で食事制限がなくなったので、天下一品池袋西口店で、こってり唐揚げ定食をいただく。スープは飲まなかったけど、体感としてはかなりギルティ。この日からコーヒーも解禁で、セブンイレブンのホットコーヒーを飲んだ。酒が解禁になるのはもう少し先だ。午後は企画書の執筆とか企画書の書き直し等で忙しかった。すき家の『鬼滅の刃』ラッピング店舗で、具合がよくないワイフのために「時透無一郎の霞柱ふろふき牛丼鬼滅の刃イチゴミルクセット」を買ってマンションに持って行った。
夕方から新文芸坐で「未来惑星ザルドス 4Kデジタル・リマスター版」(1974・米ほか/106分/DCP/PG12)を鑑賞。プログラム「スクリーンで観ておきたい! 話題作アラカルト」の1本だ。「未来惑星ザルドス 」はポスター等のビジュアルは目にしていたけど、本編を観るのはこれが初めて。予想していたよりも面白かった。ザルドスは惑星の名前ではなかった。有名な岩の顔の出番は、ほぼ冒頭だけだった。映像はかなり凝っていた。それも、鏡を使ったトリック的な撮影など、意外な方向で凝っていた。ポスターで使われていたショーン・コネリーの半裸姿は物語やテーマとリンクしていた。話に関しては「なんでそうなるの?」と思うところはあったけれど、設定的な謎は劇中でほとんど明かされた。

今井ひづるさんが亡くなられていたことをSNSで知る[ https://twitter.com/OPERA_edt/status/1621421617380458497?s=20 ]。アニメージュの仕事で何度もお世話になった。元気で楽しい方だった。亡くなられたことが信じられない。心よりご冥福をお祈り致します。

2023年2月3日(金)
パソコンを立ち上げたら、Twitterのアカウントが凍結されていた。ツイートができないのも困るけど、気に入ったツイートをブックマークできないのも困った。凍結解除を依頼するメールを出す。午前中は主に取材の予習。11時から定例Zoom打ち合わせ。14時に三鷹のあるプロダクションに行って、20年ほど前のあるTVアニメの設定資料やセルを見せていただく。取材の予習で読んでおきたい資料があるのを思い出して、一度事務所に戻る。ざっと資料に目を通してから、荻窪に。16時から「アニメスタイル017」の取材。取材は成功。いつも取材前の質問状は頑張るようにしているけど、今日の取材が成功したのも、何割かは質問状の内容が濃かったからだと思う。事務所に戻ったのはいいけれど、椅子から立ち上がるのが嫌になるくらい疲れていた。

2023年2月4日(土)
深夜にワイフが買い物に行くというので付き合った。すき家の『鬼滅の刃』ラッピング店舗でテイクアウトをして、コンビニに寄って、Hareza池袋の辺りを歩く。ちょっとした深夜の散歩だった。その後、午前5時に出社。Twitterアカウントは引き続き凍結中だ。次の取材の予習を始めるまで、まだ日にちがあるし、今すぐにやらなくてはいけない原稿はない。久し振りに急ぎの作業をする必要がない日だったので、ずっと書きたかったコラムを書き始める。昼前に「南池袋遺跡(南池袋二丁目C地区再開発南街区)遺跡見学会」に参加。食事と買い物の後、マンションで昼寝。事務所でキーボードを叩いてから、新文芸坐に。16時20分からの回で「ザ・メニュー」(2022・米/107分/DCP/R15+)を観る。これもプログラム「スクリーンで観ておきたい! 話題作アラカルト」の1本だ。新文芸坐で何度か予告を観て、鑑賞する気になった。予想していたよりもホラー寄りの映画だった。話は好きではないけど、映像がよく、丁寧に描写されているので、少なくとも途中までは楽しんで観ることができた。以下はネタバレ。ヒロインだけが助かるのも、助かるまでの段取りもなんとなく納得できなかった。いや、ヒロインが死んだら、多くの観客が納得しないのだろうけど。