COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
331 アニメ様日記 2021年9月26日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年9月26日(日)
早朝散歩時にAudibleで「化物語」上の続きを聴いた。「ひたぎクラブ」が終わって「まよいマイマイ」に突入。神谷浩史さんの八九寺真宵も悪くない。
午前中は「色んな図書館に行ってみる旅」の第2弾。ワイフと江東区立豊洲図書館に行く。テラス席は確かに快適。テラス席でなくても、図書館内から海が見えるのも凄い。蔵書量は普通かな。大型の美術書が手に取りやすいところにあるのがよかった。子ども本のコーナーに大型絵本に「モチモチの木」の大型本があって、これもよかった。図書館を出た後、スーパーで弁当と酒を買って、海を見ながらそれをいただく。その後、ららぽーと豊洲を見て歩き、書店で本を買う。事務所に戻ってからデスクワーク。

2021年9月27日(月)
『ゲッターロボ アーク』を最終回まで観る。いつか1話から観直そう。
昨日の『サザエさん』のBパート「親孝行のススメ」。脚本は浪江裕史さん。波平とフネに親孝行するために、サザエは波平を蕎麦屋の昼吞みに誘い、マスオはフネと甘味処に行く。マスオがフネに「僕、前から一度、お義母さんとデートしたいと思ってたんです」と言う。シチュエーションもセリフも新鮮。これはマスオのイケメン発言と受けとめたい。マスオの母親を絡めたオチも綺麗だった。原作があるのかもしれないけど。

2021年9月28日(火)
早朝散歩時にAudibleを聴く。「化物語」が終了して、「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を聴き始める。朗読はアニメ『ガンバの冒険』で主人公のガンバを演じた野沢雅子さん。朗読なので、基本的にキャラクターの演じ分けはしていない(後日追記。ボーボ役の水城蘭子さんの芝居を意識している思しき箇所があり、嬉しくなった)。色んなキャラクターの声がガンバの声で、ちょっと混乱したけれど、聴いていると『ガンバの冒険』に触れている気分になる。野沢さんの仕事としては、地の文章に感情をこめて読むところがとてもよかった。
「機動戦艦ナデシコ画集」の作業が大詰め。
緊急事態宣言が解除される前に書いておくと、酒が呑めないので外食でこってりしたもの、美味しいものを食べるモチベーションが落ちて、おかげでダイエットが成功。外食で使うお金も減って、お金の余裕もできた。
『Sonny Boy』を1話から最新11話まで観た。

2021年9月29日(水)
新文芸坐で「太陽の下の18才」を観る。プログラム「緊急最終上映! カトリーヌ・スパークに惑わされたい」の1本。群像劇であり、肝心のカトリーヌ・スパークの出番は多くはない。だけど、カトリーヌ・スパークは魅力的だった。あれはツイストでいいのかな、中盤の踊りの場面が素晴らしかった。新文芸坐ロビーに貼ってあったポスターを観るとコピーに「スパークする魅惑の18才!」とある。やっばり、スパークという名前をコピーに使うよね。僕が宣伝スタッフだとしたら、やっぱり使う。
「レジェンズ 甦る竜王伝説 Blu-ray BOX発売記念 第1話スペシャル放送!」を観る。本放送以来の視聴だけど、元気なアニメでとてもよかった。影中作画もいい。
「ちょっと粗いかな。余裕があったら書き直そう」と思った原稿があったのだけれど、InDesignに流し込んだ後、本の最初から最後までを目を通したら、気になった部分も「これでいいじゃん。上手に書けてるよ」と思えた。本ができあがって、数年経って読んだらどう思うかは分からない。

2021年9月30日(木)
Netflixで『範馬刃牙』の新シリーズを観ようかと思ったら、まだ配信が始まってないようだったので『ブルーピリオド』の再生を始めたら、能力者バトルが始まって、あれ、『ブルーピリオド』ってこんな内容だっけ。しかも、観たことのあるキャラや設定だなあと思いつつ、1話の最後まで観たら、間違って別タイトルを再生していたことが判明。
仕事で『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の線画設定を見て、あまりの情報量の多さに驚く。僕が知る限りにおいて「かつてない情報量」。ページ構成をする立場としては燃える。いや、燃えるのは僕だけかもしれないけど。
「庵野秀明展」のプレス内覧会に行く。作画ファン的には「え、この原画が残っていたんですか!」「まさか生きているうちにこのカットの原画が見られるとは!」と思う資料が山盛りであり、夢のようだった。展示物もいいのだけれど、展示の仕方もよかった。感想を一言で言うと「圧倒的」だった。他にも思ったことはあるけれど、それはまた改めて。

2021年10月1日(金)
美味しいアジフライ定食を食べるために、ワイフと高田馬場に。予約をして行ったのだけど、よいアジが入荷しなかったために、この日は休業となった模様(本当にそういう店なのだ)。
高円寺方面で取材。アニメスタイルの書籍としては珍しく、インタビュアーは僕ではない。僕はインタビューに同席し、時々「それはこうではないですか」と確認したり、追加の質問を入れる感じ。1人目が1時間、2人目が3時間。合計4時間の取材となった。
斎藤佑樹さんが現役引退することを知る。『さよなら絶望先生』でハンカチ王子のネタがあって、原作で扱われた段階で、既に少し前の話題だったはず。他にも旬から外れたネタはあったけれど、特にハンカチ王子は気になったのを覚えている。『【俗・】さよなら絶望先生』の脚本打ち合わせで「これはこのままでいいんですかね」と訊いたら、新房監督が「10年後とかに観返した時に、そういえばそんなことがあったと思えるからいいんだよ」と言っていたのをよく覚えている。実際にそういう味わいになっているんだろうなあ。
Netflixで『範馬刃牙』の1話から10話まで観る。

2021年10月2日(土)
緊急事態宣言が解除され、営業を再開した築地食堂源ちゃん東池袋店に。ホッピーも呑む。その後、池袋を歩くと、磯丸水産をはじめ、色々な飲み屋で昼間から人が呑んでいて、酒呑みとしてはそれだけで嬉しくなる。15時55分から、ワイフと新文芸坐で「ときめきに死す」(1984/105分/BD)を観る。ブログラム「森田芳光70祭 in 新文芸坐 家族ゲーム|ときめきに死す|黒い家」の1本。タイトルだけを知っている映画だった。こんな内容だったのか。想像とまるで違った。登場人物と演出、それから当時の日本の風景がよかった。