COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
330 アニメ様日記 2021年9月19日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年9月19日(日)
1978年のNHKのラジオドラマ「銀河鉄道999」がラジオアーカイブスで放送されることを知り、他のラジオドラマ「銀河鉄道999」が気になって検索したら、「キリン夜の図書館」版の「銀河鉄道999」がネットにあった。吉田理保子さんがメーテルを演じているものだ。「キリンラジオ劇場」ではなくて「キリン夜の図書館」だったか。鉄郎の配役は記憶と違っていた。以前、コラムで間違って書いてしまった。
午前8時からの回で『劇場版 Free!-the Final Stroke-  前編』を観る。カット割りがロング、バストショット、アップショット、ロング、バストショット、アップショットのようなかたちを繰り返していることに気づき、そこに注目して観る。「ロング、バストときたから次はアップだな」という感じ。

2021年9月20日(月)
スケジュールを作成しながら、新文芸坐のブログラム「波乱と官能 大島渚」は行けそうもないなあ、と思っていたところで、いや、今からなら行けると気づいて、9時40分からの回で「御法度」(1999/100分/35mm)を観る。この映画は初めて観た。役者に魅力があるのだけれど、物語としてはもう一押し、二押し欲しかった。新文芸坐に掲示されていたこの映画のポスターがかなり派手なもので、インパクトあり。当時も劇場で見て同じことを思ったはず。
昼はワイフと外食。初めて入った店で、自分達の階は貸し切り状態。風通しがよく、他の階のお客さん達が騒いでいる声が遠くから聞こえてきて、それも心地よかった。「色んな図書館に行ってみる旅」の第1弾で、ワイフと豊島区立中央図書館に行く。図書館で執事喫茶とのコラボ企画があるのはさすがは池袋。トキワ荘関連のコーナーもあり、手塚治虫、藤子不二雄の作品が充実。「アポロの歌」「やけっぱちのマリア」「空気の底」といった最近のB5判単行本がズラリとあったのは驚き。アニメ関連だと、ジブリのコンテ本が充実。弊社の本だと『バケモノの子』『サマーウォーズ』のコンテ本、「この人に話を聞きたい」の単行本もあった。ありがたい。それから「アニメスタイル」の『おそ松さん』特集号がトキワ荘のコーナーにあった。

2021年9月21日(火)
グランドシネマサンシャインの8時20分からの回で『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』4Kリマスター版【IMAXレーザーGT】を鑑賞。公開当時に『GHOST IN THE SHELL』の映像について「作り込んである、リアルだ」と思ったし、それは事実だったわけだけれど、今回の4Kリマスター版【IMAXレーザーGT】を観ると、映像についての感想が「手描きの味わいがある」になる。半分は4Kリマスターで映像が細密になり、スクリーンが巨大化したためであろう。演出(絵コンテ)については、当時は「特殊なスタイルだけど、かっこいい」だったはずで、今では「絵コンテが巧いね。流石だね」となる。これは我々の感覚とアニメの演出が変わったためだろう。物語については、一部の用語をのぞけば古びておらず、むしろ、理解しやすくなっていると感じた。押井さんは「100年残る作品を作った」と言ったそうだけれど、狙い通りの映画になっているのではないかと。
「僕の心のヤバイやつ」の最新回を読む。気になっているのは、市川が「山田に釣り合う存在」になるため、努力を始めるのかどうかだ。努力するのもあり、しないのもありだと思う。

2021年9月22日(水)
いかん。『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』を観直したばかりなので「私の名は☆☆☆☆。☆☆☆☆であり、☆☆☆☆する者なり」なんてセリフを聞くと、紅魔族の人かと思ってしまう。
体組成計を購入。早速使ってみる。乗るだけで、こんなに色々な情報が分かってしまうの? これは未来だなあ。体脂肪はもうちょっと落としてもいいなあ、内臓脂肪は徐々に改善できるといいなあ。体内年齢は43歳らしい。
年末に出す予定の書籍3冊のスケジュールを練り直す。そのうちのひとつの編集作業の工程を見直す。
深夜アニメの最終回を片っ端から観る。『スター・ウォーズ:ビジョンズ』は全9話中7話を観た。

2021年9月23日(木)
秋分の日。昼から映画に行こうかとも思ったけれど、翌日の仕事が大変になりそうだったので見送る。15時からワイフと外出。缶ハイボール等を買って、某所の芝生の上で呑んで、移動してまた呑む。休日らしい時間でワイフは大層喜んでいた。
小冊子表紙まわりのラフを描き上げて、iPad Proのアプリ内を見たら、同じラフを5日前に書いていた。表1の指示のみがバージョンアップしているけど、他は同じだった。
散歩時に「美少女戦士セーラームーンS 音楽集」を聴いた。これは自分が曲構成をしたCDで、構成を失敗したような気がしてずっと聴いていなかった。改めて聴いたら悪くない。というか好みのサントラだった。

2021年9月24日(金)
午前8時20分から「レミニセンス」【IMAXレーザーGT字幕版】を観る。思っていた映画と随分と違った。都市が水没した世界という設定なのだけれど、それは物語の大筋にはほぼ絡まないのね。愛した女性を探し求めてグタグタになっていく主人公は、自分的には感情移入しやすいタイプなんだけど、それだけにちょっと観ていてきびしかった。
告白すると「FGO」と「FOD」の区別がついていない時期がありました。「Fate/Grand Order」と「フジテレビオンデマンド」ね。似てるじゃん。全然違うけど。
ちまちまと読んでいた「文庫解説ワンダーランド」を読了。著者は斎藤美奈子さん。大変に面白く、刺激にもなった。やる気も湧くけれど、本を書いたり、解説を書いたりするハードルが高くなるなあ。

2021年9月25日(土)
バルト9で「カラミティ」を観る。画作りは魅力的。見当外れの感想かもしれないけれど、お話としてはラストシーンの後を観たかった。
突然だけど、映画『幻魔大戦』について。「徹底したリアリズム」で始めて、それによって世界観を構築し、クライマックスに金田伊功作画を投入して「リアリズム VS 自由奔放なアニメーション」の構図にもっていく。その発想は100点満点で200点だったと思う。
散歩中にAudibleで「化物語」上巻を聴き始める。これはいいかも。