COLUMN

第704回 オサムさん、さようなら

 予期せぬ訃報でした。コバヤシオサム(小林治)さん、早過ぎますよ——享年57歳って……。オサムさんとのお付き合い、自分はテレコムを辞めてすぐに各話演出で参加した『GAD GUARD』(2003年/制作GONZO)からでした。『GAD GUARD』は制作期間が長く、おそらく2002年の始めには顔合わせしていたはずなので、かれこれ20年近くになるかと思います。『GAD GUARD』でのオサムさんの役職は「セットデザイン」。内容は美術設定・世界観の構築とレイアウト・背景原図のチェックを全話(26本!)。大変な仕事量に驚愕したものです。そのバイタリティ溢れる仕事ぶりは当時27歳・フリーになりたての板垣にとって、かなり衝撃的でした! あとなんと言っても

圧倒的なテンションの高さ!!

 何百カット机に積まれてても、さらに「コンテも演出もやっちゃおうかな(笑)!」と。そう、いつでも(笑)なんですよ、オサムさんは! 普通の人なら平静を保っていられない量の仕事に笑って立ち向かえる方で、とてもカッコいいクリエイターでした。

謹んでご冥福をお祈りいたします

 オサムさんとの思い出はまだまだあるので、また次週。