COLUMN

第688回 アニメ作りの根本

オープニング、エンディングの納品を済ませると一気に緊張感が高まります! と同時にいちばんワクワクする時期でもあります!

 もうすでに何話分か上がってるものに、OP・EDアニメを差して正式に納品。これで晴れて放送の形態に。今回のOP・EDもコンテは俺。演出も(OPは助監と共同、EDはピンで)。だいたい本編の間を縫って作るのがOP・EDの常。そこだけにスタッフの労力を集中させるわけにはいかないため、総動員でかかる期間は、フィニッシュの2〜3日のみ。そのラストの日(納品日)に筆をとってこの原稿を書いてます。つまり、

 でも、毎作品毎作品どれだけクタクタになったとて、たぶんまた作ってると思う板垣です。少なくとも次の仕事も年明けから動き出しますから。どこかで休みたいと思ってもなかなか休めません。新人の面倒みたりとか物理的事情もあるとしても、本音はやっぱりアニメ作りが何よりも面白いからです。いつぞや『ユーリ!!! on ICE』の山本沙代監督と雑談していた際、彼女に「なんでアニメなの?」と訊くと「だって絵(画)が動くってだけで楽しいじゃないですか〜!」と返ってきました。その時の「絵(画)が動くってだけで楽しい」は、純正のアニメーターでもかくや、って感じの純粋な言葉として、未だに忘れられないのですが、自分もその感触が未だにあって、何歳になっても、紙と鉛筆からPCへと道具が変わろうとも、アニメーター仕事は辞められずにいます。

で、今回は「蜘蛛」!

 テレコム時代から擬人化した動物キャラはいろいろと動かしてきましたが、蜘蛛は初めて。脚は8本!