COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
237 アニメ様日記 2019年12月8日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。

2019年12月8日(日)
午前中か昼に映画に行きたかったのだけれど、観たい映画はチケット完売だったり、時間があわなかったりで断念。15時に原稿の回収。

2019年12月9日(月)
午前中にグランドシネマサンシャインで『冴えない彼女の育てかた Fine』を観る。僕は原作を読んでいないし、TVシリーズに関しても熱心な視聴者ではなかったので、自信をもって発言することができないのだが、これ以上ないくらいに完結編らしい完結編だったと思う。構成がかなり異色で、終盤で「この映画はいったいどこまで続くんだ」と思った。これは作品の仕掛けにひっかかったということだろう。エンディング直後のあの部分は、作り手の誠意なのではないかと思ったけれど、これは僕の勘違いかもしれない。
映画の後は、年末に出す書籍の進行。夕方はある人との食事の予定があったのだけど、諸般の事情で延期に。

2019年12月10日(火)
14時45分までデスクワーク。年末に出す「馬越嘉彦 仕事集 第一巻」の編集作業の追い込み。15時45分から、ワイフとTOHOシネマズ 新宿で「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」を観る。『シティハンター』的でない要素が山盛りなんだけど、しっかり『シティハンター』になっていると思えるところが凄い。「ピンクパンサー」シリーズを思い出した。アニメではなくて、実写映画の方の。
ファンの方に「アニメスタイル015」の『モブサイコ100 II』特集が好評なようだ。よかった。あるマンガ家さんが、Twitterで本編カットのセレクトをほめてくれてそれも嬉しい。

2019年12月11日(水)
「馬越嘉彦 仕事集 第一巻」の追い込み。「馬越嘉彦 仕事集 第一巻」自体はまだ校正紙は出ていないが、特典になる複製原画の校正紙が出た。紙を変えてもう一度、校正を出し直すことになった。並行して来年出す書籍が動く。
午後に新宿ピカデリーで『Gのレコンギスタ Ⅰ 行け!コア・ファイター』を観る。富野セリフをたっぷりと浴びる。TVシリーズよりも分かりやすくなるかと思ったら、そんなことはなかった。むしろ、TVシリーズのほうが劇中の時間の流れを受けとめやすかったかもしれない(『行け!コア・ファイター』の作劇のポイントが時間の表現であるのだろうということは分かるのだが)。そして、富野監督らしいエキセントリックさはTVシリーズよりも強まった印象。『Gのレコンギスタ』をこういったかたちで劇場で上映する企画については、1作目だけでは判断できない。その点は保留。

2019年12月12日(木)
月、火、水と連続して映画に行ったけど、今日はおやすみ。「馬越嘉彦 仕事集 第一巻」の校正作業。馬越さんの『キャシャーンSins』の画は凄みがある。「川元利浩 SketchBook」の告知を開始する。

2019年12月13日(金)
午前11時から、上野のアメ横で軽く昼吞み。少しアメ横を歩いてから事務所に戻る。午後はデスクワーク。編集スタッフは「馬越嘉彦 仕事集 第一巻」の校正。新文芸坐で来年のオールナイトの打ち合わせ。
自分の作業に関して「要領よくやる」と「自分で抱え込まない」と「生産性を上げる」がこの数年の目標で、今年、ある程度はそれが達成できた。だけど「ある程度」なので、まだまだ足りない。それから、書籍の企画を動かす力、そして、本をかたちにする力はついてきたかもしれないけれど、企画についての発想力はもっとあってもいい気がする。これは自分自身の話として。

2019年12月14日(土)
基本的におやすみの日。午前中は渋谷の「魔神英雄伝ワタル&魔動王グランゾート展」に。