2017年9月10日(日)
トークイベント「第135回アニメスタイルイベント 磯光雄の作画を語る!」を開催。ゲストの井上俊之さん、橋本敬史さん、今石洋之さん、平松禎史さんに加えて、第二部では関係者席にいた吉成曜さん、中村豊さん、久保田誓さんからもコメントをいただいた。今石さんも言っていたけれど、出演した僕らにとっても楽しいイベントだった。それまでも充分に濃かったのだけど、僕にとってのクライマックスは、第二部で井上さんが吉成さんに質問した瞬間だった。
2017年9月11日(月)
とある事情があって、事務所の若手スタッフに『宇宙戦艦ヤマト』の続編に『さらば宇宙戦艦ヤマト ―愛の戦士たち―』と『宇宙戦艦ヤマト2』があることを説明する。その前に「『宇宙戦艦ヤマト』がアニメブームをおこして、アニメが『ヤングの娯楽』になったんだ」と言ったら「へえ」と感心されて、うおおっ、ここから説明しなくてはいけないのかと思った。
「平田敏夫作品集」に掲載する絵コンテを選ぶ。選びながら、この本がどうすれば「本になるか」を考える。物理的に本のかたちになっても、内容的に「本になっていない」場合がある。特に資料中心の本だと、そうなる可能性が高いのだ。編集者としてはそこを考えなくては。
2017年9月12日(火)
取材の予習で『エロマンガ先生』を1話から観る。やっぱりよくできているなあ。演出も作画も。本放映時には、11話の次にあの最終回がくるのがピンとこなかったんたけど、改めて観て、あれでいいんだと思えた。
2017年9月13日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では14位を放映。『旧ルパン』2話「魔術師と呼ばれた男」だった。傑作中の傑作なので、ベストセレクションに入るのは納得なんだけど、1位とか2位でもよかった。というか、1位や2位にはどれが入るんだ? 以下が現在までの順位。やはり『旧ルパン』が驚くほど少ない。
24位『旧ルパン』第3話「さらば愛しき魔女」
23位『PARTIII』第44話「ボクたちのパパは泥棒」
22位『新ルパン』第26話「バラとピストル」
21位『新ルパン』第69話「とっつぁんの惚れた女」
20位『PARTIII』第37話「父っつぁん大いに怒る」
19位『PARTIII』第50話「原潜イワノフの抹殺指令」
18位『新ルパン』第137話「華麗なるチームプレー作戦」
17位『旧ルパン』第13話「タイムマシンに気をつけろ!」
16位『PARTIII』第1話「金塊はルパンを呼ぶ」
15位『新ルパン』第32話「ルパンは二度死ぬ」
14位『旧ルパン』第2話「魔術師と呼ばれた男」
午後は『エロマンガ先生』の竹下良平監督に取材。どんな内容になったかは「アニメスタイル012」で。
2017年9月14日(木)
確認したいことがあって『鎧伝サムライトルーパー』の1話と2話を観る。カップヌードルCM 「HUNGRY DAYS ハイジ 篇」が公開される。今回も丁寧に作り込まれている。「ジャンプSQ.」に掲載された「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」1話を読む。なんだろう、この幸福感。楽しいなあ。こうやって書くと、まるで遊んでばかりいるみたいだけど、ちゃんと仕事もしていますよ。
2017年9月15日(金)
昨日に続いて『鎧伝サムライトルーパー』を3話から19話まで観る。物語と人物造形がシンプルでとてもわかりやすい。そして、シンプルだからといって物足りないわけではない。今でもリメイクをやったら、かなりイケるんじゃないかな。黄瀬和哉さんの作監回をチェックするために観ていたのだけど、色々と他の部分も楽しい。言うまでもないけど、塩山紀生さんの作監回はいい。当時、雑誌に載ったスチルで「いいな」と思ったカットが逢坂浩司さんの作監回であることを知った。
2017年9月16日(土)
最近「週刊少年ジャンプ」は「ジャンプ+」で読むことが多いのだけど、久しぶりに紙の本で購入。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の新作を読むためである。面白い。素晴らしい安定感。「こち亀用の『ストック扉』がまだ余ってんだよ」もよかった。それから、やっぱりマンガ雑誌は紙のほうがいいな。パラパラめくって気になったところから読むのが、いかにも雑誌っぽい感じだ。
声優、音響監督の中嶋聡彦さんが亡くなられた。僕は『ケモノヅメ』でお世話になった。心よりご冥福をお祈り致します。