COLUMN

121 アニメ様日記 2017年9月17日(日)~

2017年9月17日(日)
『カードキャプターさくら クリアカード編』単行本の特装版同梱の「プロローグ さくらとふたつのくま」を観る。オールキャラ、オールキャストで旧作の印象を再現。キャラクターデザインは新しい解釈でちょっと違った味わいに。今後の展開に期待。
 「マクロスオーケストラコンサート」に行く。イベントの正式タイトルは「マクロス35周年×羽田健太郎 10th Memorial 『超時空管弦楽』remember ヘルシー・ウィングス・オーケストラ」。全体に豪華で盛り沢山。イベント構成が作品愛に満ちていた。曲の再現性も、曲と映像のシンクロも凄い。終盤は飯島真理さんの生歌「愛・おぼえていますか」の背後で、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のクライマックス映像が流れて、最後は飯島真理さんと故・藤原誠さん(当時の音声)のデュエットで「ランナー」だった。コンサートというよりは「超アニメイベント」。

2017年9月18日(月)
昼間は第20回文化庁メディア芸術祭のトークイベント「功労賞・飯塚正夫『アニメーション文化の立役者』」に。お元気そうでなにより。僕もアニメ雑誌の仕事でお世話になった。駆け出しの頃に「挨拶は大きな声で」など叱られたのもいい思い出だ。
 夕方から湯浅政明さんの取材でサイエンスSARUに。実はサイエンスSARUに行ったのはこれが初めて。湯浅さんが新作制作中で、取材時間をたっぷりとることはできなかったのだけど、写真撮影も含めて決められた時間内にきっちりとおさめた。

2017年9月19日(火)
配信で「孤独のグルメ」を観ていて、いかん、これでは腹が減って仕事にならないと思って、録画してあった深夜アニメの再生をはじめたら、『異世界食堂』にたどりついてやっぱり腹ペコに。『異世界食堂』は最終回まで面白かった。

2017年9月20日(水)
放送中の「ルパン三世ベストセレクション」は『新ルパン』148話「ターゲットは555M」。これもベストに入るのは納得のエピソード。もっと上位でもいいくらいだ。
 WOWOWで午前11時から『文豪ストレイドッグス』の一挙放送。それを流しながら作業を続ける。途中で出かけて、事務所に戻ってもまだやっている。なんとなく贅沢している気分だ。『文豪ストレイドッグス』の手触りは一風変わっていると思っていたのだけれど、それは作劇と演出のバランス感覚から生まれているのだろうと思った。要するに整っていて品がいいのだ。

2017年9月21日(木)
SNSで「インタビュー前に提出する質問状」について話題になっていた。最近では取材を申し込むと、事前に「質問状」を提出することになる場合が多い。僕は質問状を書くのはそんなには嫌いではない。取材で質問状に書いてないことを聞いてはいけないということはないしね。取材数日前に聞くことを一度まとめて、当日までにさらに考えるのも悪いことではない。たまにノリにノって面白い質問状を書くこともある。関係ない人にも読ませたいくらいに面白いのだけど、関係ない人に読んでもらうわけにはいかないのが残念だ。

2017年9月22日(金)
「設定資料FILE」のネーム作業と「平田敏夫作品集」編集の大詰めで大忙し。

2017年9月23日(土)
昼にTOHOシネマズ新宿で『ダンケルク』を観る。お勧めする人が多いのでIMAXで鑑賞。凄かった。好きか嫌いかという話は別にして、凄かったのは間違いない。
 夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 97 アニメファンなら観ておきたい200本 沖浦啓之と『人狼 JIN-ROH』」を開催。その前に、事務所で『走れメロス』を観直したのだけど、とてもよかった。公開当時よりもずっと楽しめた。脚本が練り込まれているし、登場人物の描写がしっかりしている。トークではゲストの西尾鉄也さんがいかに『走れメロス』が好きだったかを語ってくれて、それが面白かった。