COLUMN

112 アニメ様日記 2017年7月16日(日)~

2017年7月16日(日)
トークイベント「第133回アニメスタイルイベント元祖 ここまで調べた『この世界の片隅に』 平成29年夏編」を開催。珍しく打ち合わせをしたから、というわけではないだろうけど、このシリーズとしても内容がみっちり詰まったイベントとなった。新事実(しかも、まだ結論は出ていない)もあってそれも面白かった。
 最初の「ここまで調べた『この世界の片隅に』」がクラウドファンディングを応援するために企画したもので、だけど、その時にはクラウドファンディングが始まらず、そのままイベントを続けることになった、という経緯は今回のイベントで話題になるまで忘れていた。ちなみに第1回は2013年12月23日開催。

2017年7月17日(月)
世間では振替休日。僕は昼までデスクワーク。13時頃から新文芸坐で実写映画「彼らが本気で編むときは、」を観る。数日前まで同時上映の「湯を沸かすほどの熱い愛」を鑑賞するつもりだったのだけど、新文芸坐の花俟良王のお勧めでこちらを観ることに。小学生の女の子が、叔父、叔父の恋人と暮らすことになる。叔父の恋人は元男性だった。好きか嫌いかは別にして、印象に残りそうな映画。映画そのものよりも登場人物が僕の記憶に残るかもしれない。一目惚れした相手が元男性であることを知り、それを自然に受け入れた叔父さんが素敵だ。撮りっぷりもよく、長回しのいいカットがいくつもあった。劇中の食べ物や室内もよかった。

2017年7月18日(火)
入稿、チェック、連絡で大忙しの1日。
 午後ちょっと事務所を出たら、突然の雨と風。そして、雹。大粒の雹がガンガンと振ってきた。サンシャインシティで雨宿りしていたのだけど、外の景色はまるで特撮映画のようだった。すぐに雨も風も雹もやんだのだけど、地面のあちこちに大量の氷が残っていた。

2017年7月19日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では22位を放映。『新ルパン』26話「バラとピストル」だった。次元にスポットが当たった話で、ゲスト美女との絡みもあり、次元とルパンとの対決もありというエピソード。この上の順位に次元主役の話、五右ェ門主役の話が入りそうだ。プロードウェイシリーズは入るだろうか。
 夕方からのある方と打ち合わせ。その席で『メアリと魔女の花』が話題になった。彼はラストでメアリが魔法を捨てたことについて「米林監督達が、これからスタジオジブリのスタイルを捨ててやっていく決意を示したものだ」と受けとめて感動したという。確かにインタビューやテレビの特番で、西村プロデューサーや米林監督は、スタジオジブリの存在を魔法に喩えた発言をしていた。米林監督達が『メアリと魔女の花』のラストにそういった意味を込めていたかどうかは分からないが、もしも、そうだとしたら面白い。

2017年7月20日(木)
夏に出す本(「平松禎史 SketchBook」ともう1冊)、その付録小冊子(「平松禎史のうすい本 2017夏」ともう1冊)、アニメージュの「設定資料FILE」「この人に話を聞きたい」が同時進行でてんやわんや。
 「平松禎史 SketchBook」の校正紙と束見本の作り直しが届いたが、今日から平松さんはイベントのためにマレーシアだ。帰国するまでに校了しなくてはいけないので、校正紙を見てもらう時間はとれない。校正紙の前に試し刷りを出して、平松さんに見てもらっておいてよかった。

2017年年7月21日(金)
引き続きてんやわんや。マレーシアにいる平松さんにメールを送って確認をしたり。夏に出す本の付録小冊子(「平松禎史のうすい本 2017夏」ではない方)の打ち合わせをしている時に、印刷会社の方が紙の見本を持ってきてくれた。打ち合わせに参加していた皆で紙を触って「この紙だと薄すぎるんじゃないですか」「上質紙にしましょうよ」「中とじではない方が」等と、その場で意見を出し合って、印刷会社の方に伝える。

2017年7月22日(土)
「この人に話を聞きたい」の原稿を進める。午後、TVをつけたらキッズステーションで『ミラクル☆ガールズ』をやっていた。ぼんやり観ていたのだけど、面白いなあ。僕は本放映当時には『ミラクル☆ガールズ』を「ちょっと薄味だ」と思ったはずだけど、その薄味なところすらも心地よい。これは1990年代的なノリなのかなあ。今日観たのは47話「傷だらけの天使」の途中からで、劇中劇のTVドラマ「ミラクル☆ガールズ」の撮影に絡んだ話のようだった(TVドラマ「ミラクル☆ガールズ」の主役の二人のキャスト三石琴乃さんと富沢美智恵さん)。脚本の愛知拳って誰だろう。
 キッズステーション繋がりで、続けてハードディスクレコーダーに残っていた『GATCHAMAN』を観る。『科学忍者隊ガッチャマン』のリメイクで、1994年のOVAである。リリース当時は新しいデザインに対する違和感が大きかったんだけど、今はまるで気にならない。キャストもいいですよ。特にベルク・カッツェ役の塩沢兼人さん。