COLUMN

113 アニメ様日記 2017年7月23日(日)~

2017年7月23日(日) 
「この人に話を聞きたい」の原稿を進める。
 録画で『REFLECTION』1話を観る。予想以上にビジュアルが独特。他にはないものを作るという意味では長濵博史さんらしい。バンダイチャンネルで『生徒会役員共』を1話から観る。いやあ、楽しいなあ。メインの女の子は3人とも好きだなあ。数年前に観返した時よりも好きになっていた。
 15時30分からバルト9で『劇場版 生徒会役員共』を観る。観る前から、冒頭にカメラワークが凝ったシークエンスとやたらと動くモブシーンがあるだろうと思っていたのだけど、それについては予想通り。劇場公開されているけれど、『生徒会役員共*』シリーズの2話分という位置づけだったらしく、劇中で話数表示がある。冒頭と、終盤のオリジナルエピソードと思われる部分以外は、TVシリーズと同じノリ。だからと言って物足りないわけではない。これからも年に一度くらいのペースで新作を劇場にかけてくれたら観にいきたいと思う。ただ、オープニングは作り直してくれると嬉しい。

2017年7月24日(月) 
午前1時30分頃に事務所に入る。タイプミスではなく、午前1時30分である。1時50分から、テレビ東京で「アニメ『ポケットモンスター』プレミア10」が始まる。20周年を迎えたアニメ『ポケットモンスター』の中から、ポケモンに縁の深い10人が選んだ10エピソードを10週連続で放映するのだそうだ。一回目の今回は湯山邦彦監督が選んだ第1シリーズ1話「ポケモン!きみにきめた」。第1シリーズ72話の「ニャースのあいうえお」は10エピソードに入るんだろうなあ。
 午前中に「この人に話を聞きたい」の本文原稿を終える。「この人に話を聞きたい」の本文は1万2000文字が目安で、テープおこしは4万文字から6万文字くらい。つまり、4万文字から6万文字のおこしを1万2000文字に圧縮するわけだ。以前は2万文字くらいにまとめて、そこから削って1万2000文字にすることが多かったが、最近は頭からまとめていって最後までいくときれいに1万2000文字になっていることが多い。今回もそうだった。

2017年7月25日(火)
相変わらず慌ただしい日々。Twitterで「平松禎史 SketchBook」の告知開始。ムック「未来警察ウラシマン COMPLETE BOOK」をいただく。1983年に放映された『未来警察ウラシマン』のムックである。初期デザインなど、初めて見る資料がいくつも載っていた。イラストの再録も嬉しかった。

 アニメーターの増尾昭一さんが亡くなられた。素晴らしい仕事を沢山残してくださった方だ。僕は『ふしぎの海のナディア』のロマンアルバムと「月刊アニメスタイル」第2号の『ふしぎの海のナディア』特集でお世話になった。心よりご冥福をお祈り致します。

2017年7月26日(水)
昨夜の「ルパン三世ベストセレクション」では21位を放映。『新ルパン』第69話「とっつあんの惚れた女」だった。銭形メインの代表的なエピソードで、ここまで納得のエピソードばかりが入っていて嬉しい。1位から20位までに同じく銭形メインの『新ルパン』85話「ICPO(秘)指令」は入るのだろうか。

2017年7月27日(木)
「磯光雄 ANIMATION WORKS vol.1」の校了日。同時進行で「磯光雄 Flip Book」「平松禎史のうすい本 2017夏」の作業も進む。平松さんと電話で打ち合わせをして、さらに「平松禎史のうすい本 2017夏」の掲載資料を増やすことになった。この時期に素材の追加。間に合うだろうか。ちょっとハラハラ。 
 編集スタッフDに事務所のロッカーを片づけてもらった。いらないもの、よくわからないもの、事務所では使い道のないものでいっぱいだったロッカーが随分と片付いた。15年~20年くらい前に取材で使っていたテープレコーダーがいくつも出てきた。それから、ゲキガンガー3のソフビのフィギアがでてきた。僕が持っている唯一のフィギュアだ。編集スタッフDに『ゲキガンガー3』でうちがやった仕事について説明する。編集スタッフDは『機動戦艦ナデシコ』放映時に一歳だったというから、知らなくても仕方がない。ついでに『ゲキガンガー3』のムック「ロマンアラスジ」を見せる。
 ロッカーの話をもう少し続ける。ロッカーの中から「A-kuei&Gatchinpo THE MOVIE」(「チェルシーの逆襲」「アークエと魔法のハンマー」)の先着プレゼントでもらった「アークエ オリジナルトイレットペーパー」が出てきた。自分のブログを検索したら、2005年5月7日にもらったもののようだ。あんまりにも面白いので、これは捨てずにロッカーに戻した。

2017年年7月28日(金)
慌ただしい日が続く。「設定資料FILE」と「この人に話を聞きたい」の大詰め。いや、アニメージュのこのふたつの記事で、この日に忙しかったのは僕ではなくて、他の編集スタッフです。

2017年年7月29日(土)
早朝に24時間営業の書店に行って、「月刊flowers」を購入する。本当に『少女革命ウテナ』の新作が載っていた。ウテナカフェも開催されるし、グッズも色々と出るみたいだし、20周年にふさわしい感じになっているのかな。次に『少女革命ウテナ』の書籍を自分で作るとしたら、25周年か30周年だろうか。午後はオールナイトの予習で『ストレンヂア 無皇刃譚』を観直す。
 夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 95 BONES NIGHT『アクションアニメ』はいいぞ!」。当日券も動いて、新文芸坐はほぼ満員。前に『ストレンヂア 無皇刃譚』や『COWBOY BEBOP 天国の扉』を上映した時よりも入りがいい。それを不思議に思ってトークの最初に質問をし、お客さんに挙手をしてもらったところ、中村豊さんのファンで、Twitterで彼をフォローしている方が大勢いた(印象としては4割くらい)。つまり、中村さんがTwitterで『ストレンヂア 無皇刃譚』についてずっと書き続けたことで、興味をもったファンが大勢いたということだ。凄いぞ、中村さん。その中村さんも会場に来ていたのだけれど、登壇はなし。出演の南雅彦プロデューサーと安藤真裕監督が、中村さんが聞いているのを承知で誉めまくるという、不思議なトークになった。