COLUMN

第507回 先生の話〜「受け入れる」の姿勢

・画用紙をはみ出すように構図するべし!
・必ず絵の具を2色混ぜて、一筆塗ったらまた2色混ぜる。これを最後まで繰り返すべし!

 前回の続きで、これが小4の頃の担任コジマ先生流絵画術です。今思うとメチャクチャ単純な話で、「そんなん当たり前じゃん」「何を今さら」と思われた方も多いのでは? ただ、それまで誰からも絵を習った事がなくて小3まで図画工作はパーフェクトの成績だった板垣にとっては、正直「若干面倒くさい指示」でした。しかし、

俺は「騙されたと思って一度はやってみる性格」

とりあえず言われたとおり、はみ出させて、コツコツ混ぜて塗ってみたら驚きました。それまで周りから褒められたどの絵より巧く描けたんです! 当時コジマ先生ご自身からも「すばらしい!」と大変褒められました。その時の話を同窓会でコジマ先生にすると、

と懐かしそうに話されました。色塗りはともかく、「はみ出す構図」はそのままアニメでも活きてます。俺のコンテで、寄りは寄りでも、はみ出すくらいの寄りが多いのは、「はみ出す=迫力が出る!」というコジマ先生の刷り込みによるものが大きいのでしょう。そして、この方程式を知った自分のアンテナに、出崎統監督作品がひっかかったわけです。

フレームからはみ出すほどのド寄りに、
塗りムラこそが迫力を出す「止め(ハーモニー処理)」
ね? 出崎作品でしょう!

 で、先生に「今、自分が取り組んでいる新人育成」の相談。「何度言っても遅刻・無断欠勤する社員に手を焼いている」と。すると先生

 先生はやっぱりいつまでも先生でした。ありがとうございました!!