COLUMN

第501回 呼ばれたい?

俺、「監督」って呼ばれるの、好みません!

 まあ、現場で監督業務をしてる時なら仕方ないけど、現場以外でも呼ばれるのは苦手なんです。監督によってはプライベートでも「監督」と呼ばれて悦に入ってる方、中には

監督だから偉いんです!

つってる巨匠もいらっしゃるとか。俺に言わせると、

「偉い監督」はもちろん存在しますが、それは人望厚く仕事が巧みだからであって、「監督だから」ではない!

のです。ちなみに自分は自分の事を偉いとは思ってません。偉いかどうかは周りの人たちが決める事であって、役職名で保護された偉さなんて信用できませんから。あと、

とか言われると気が小さい自分などはその言葉の裏に

今回はあんたが監督だから従ってあげるんですけど〜

が透けて感じられるんです。特にプロデューサーさんらが口にする「監督、監督ゥ〜」は、今までに大した成果物が作れていない板垣にはひときわプレッシャーで、「この作品、上手く着地しなかったら、分かってるよね君?」と聞こえます。でもこれは作品を作るうえで必要かついいプレッシャーだと思ってます、自分。そもそも、

「監督はなんのストレスも感じる事なく作品が作れるべき!」なんて誰がいつ決めた法律なんでしょうか? 監督って国家試験を受けてなるモンじゃないんですよ! てことはまず「職業として上手く監督をこなせるようになってから」周りに要求するべき!!

でしょ? 周りの人たちから「是非○○監督の作品が観たい!」と思われるようになったら自然と監督のわがままだって聞いてもらえるようになるし、監督の望む「ストレス排除のプロフェッシュナル」型プロデューサーを指名すればいいんだ! と俺個人的には思います。

 なわけで、仕事に戻らねば〜!