COLUMN

第445回 監督とイベント

 今さらながら「有名になりたくて」アニメ監督になられた方っていたんですね、本当に! その監督さんは現場(スタジオ)にいるのが珍しく、自作のイベントには必ず顔を出すという、俺的な言い方をすると実に本末転倒極まる話で、マジ驚きました。ちなみに板垣は

死ぬまで作品を作り続けられるなら一生顔は出したくない、
のが本音です!

 前から言っているように、自分は写真付きインタビューやらはできるだけ避けてます。「できるだけ」ってのは、俺より偉い方、例えば業界の先輩方や原作者の先生が顔出しで取材を受けてるのに、俺だけNGってのは失礼だ(と個人的には思う)し、あと役者の皆さんが一所懸命作品を盛り上げようとしてるのに、監督だけ無視もできませんから。あとオーディオコメンタリーもアニメ制作者側は「基本ノーギャラ」という暗黙の了解で喋るハメになるのですが、これも「作品の宣伝」のためです。こないだのアニメスタイルイベントも自分的には「『てーきゅう』の宣伝」のつもりでした。しかも仕事(スケジュール)の調整ができた時に限ります。だって、タレントは自分自身が目立つのが仕事でしょうが、

アニメ監督はアニメを作るのが仕事!

だと真剣に思ってるから。まして会社の机に何百カットも眠らせて(未チェックで)イベントに顔出せるアニメ監督がいるなんて! それを許すプロデューサーもどうかと思いますが。 あ(笑)、思い出し笑いしてしまいましたが、自分の知ってるアニメ演出家で、毎週エ■ゲーを買いにアキバに行ってたのに、監督になって写真入りのインタビューが載った途端買いに行くのを止めた人がいました。「なぜか?」と尋ねると「顔が割れたから」と。これはまあ可愛げがある話でした。
 話をこないだのイベントに戻しますが、やっぱりルーツ先生は……。