COLUMN

第446回 監督とイベントの続き

やっぱりルーツ先生は天才ですよ!

 前回の続きです。だいぶ以前、仲間内の飲みの席で『BLACK CAT』『To LOVEる』の矢吹健太朗先生を話題にした時、自分が「矢吹先生」「矢吹さん」と発するのに対して、同席したあるアニメ監督さんから「アレ? 板垣くん、自分より年下の人を先生とか呼ぶんだ〜」と驚かれた事がありました。その監督さんは、原作もののアニメを監督した際、原作者の先生が年下だったらしく、「○○くん」と呼んでいたそうです。その方がどう呼ぼうと勝手ですが、自分的には年下だろうが新人だろうが

原作者は「先生」です!

 所詮ひとりでは何も生み出せないアニメ監督風情が、自分の腕一本でキャラクターを生み、お話を作り、人々を楽しませることができるクリエイターを、くんだのちゃんだので呼べるはずありませんから。て、別にアニメ監督という職業を卑下するつもりもなく、「原作者は先生」で「監督は監督」ってだけの話。
 ま、そんなわけで、こないだのアニメスタイルイベントに飛び入りで参加してくださった『てーきゅう』原作者・ルーツ先生とPiyo先生! ちなみに「仕込み」ではありません。自分もアニメ様も当日ロフトA入りしてから知ったのですから。そもそも自分自身、人前に出るのが苦手なわけで、そんなトコに知人友人を呼んで恥ずかしい思いをしたくないわけで。

こんな自分のイベントに自ら足を運んでくださったルーツ&Piyo両先生には本当に感謝でした!

 来場されたお客様方にはルーツ先生の面白さ、Piyo先生のイケメンさ、板垣がここで語ったとおりだとお分かりいただけたかと思います。両先生とも20代半ば。才能のある若者は羨ましいです。以前、マチ☆アソビ(徳島)でも、両先生と自分とプロデューサーでトークショーをやったんですが、とにかく

ルーツ先生は物知り! なにしろ博識な方!

で、普段目に映り耳に聞こえるあらゆる情報を、ギャグにできる能力があるのではないでしょうか? しまいには自分で描いたギャグを指差して「10段階で2、って面白い!!」と大爆笑です。もう敵いません。Piyo先生は本当に穏やかな方で、その性格の柔らかさは画にもよく現れてると思います。アニメ『てーきゅう』はよく「原作と画が違う」と言われますが、俺的には結構原作から影響を受けてて、可愛い表情や面白顔・変顔は原作マンガから拾ってる部分が多く、やっぱ主題歌のやしきんさんも含め、すべてのスタッフ、誰ひとり欠けてもアニメ『てーきゅう』はできない! と改めて思うのです。
 で、イベントが終わり、ルーツ先生は言いました。

 ホント、性格も良く真面目な生き方です。そして今週放映された

第68面「先輩と魔法にかけられて」、観ていただけたでしょうか?

 この話数こそ「ルーツ先生からの挑戦状」でしょう! だってメチャクチャ情報量が多い原作で、12ページいっぱいにナレーションありまくり! しかもどのネタもかなり面白い! これを88秒(「つづく」のEDカード抜きで)に収めるのは至難の技でした! ネタはなるべく削らず、「滑らかに繋ぐ」感じでまとめました。さらに作画は、ウチの会社の1期生・三宅舞子さんにまるまるお任せ! 板垣はほぼノーチェックです。『高宮なすのです!』のキャラ・総作監の彼女らしい可愛さに満ちてます! ご堪能くださいませ!!