ぴあCOMPLETE DVD BOOKシリーズ『ベルサイユのばら』4巻買いました!やっぱ、出﨑監督最高!
何度でも観れます、出﨑統監督作品は! それこそ『ベルばら』に限らず、他作品もビデオ(VHS)・レーザーディスクにDVDやBlu-ray、更に“ぴあ”のでまたDVD——20数年間、何度もメディアを換えて買い直し続けました。その間、他監督のアニメや何百億稼ぎ出した大ヒットアニメが幾つも世間を賑わしましたが、それらは興味皆無なまま自分の眼前を通り過ぎた感じで、そんなの知ったことではありません。何にせよ世間・現代のヒット作より、自分の生理に一番好き合っているのが出﨑アニメなので。それは一生変わらない、生涯出﨑ブームの真っ只中、という訳で、来月発売5巻で完結。それこそレーザーディスクの頃から幾度となく観て、結末まで知ってるのに、何故こんなに楽しみなのでしょう?
あ、前述の“眼前を通過した大ヒット作”についての補足。別に自分は世間の大ヒットアニメに嫉妬できる立場でもなく、怨みもないもので、素直に「おめでとうございます!」と思ってきたし、アニメ業界全体を考えると、自分が関わる関わらない関係なしにヒット作が世に生まれること自体には「感謝する」のが当然。何故なら、それによってアニメに出資するスポンサーが増えれば、業界隅っこの我々にも仕事が回ってこようってものですから。そういう、業界的に感謝しかないヒット作らに、そんな作品一つ碌に作れていない俺らが難癖・批判・批評することなども野暮ってものです。
で、明日(1月28日)は板垣48歳の誕生日になります!(同日誕生日を迎える、水島精二監督、元テレコムの先輩・西見祥示郎さんもおめでとうございます! 毎年言ってる!)
早い……。月並みな話、あっという間ですね、40年なんて。てことは、残りの人生も“あっという間”だってことを意味していると思います(いや、もっと早いかも?)。昨年末に父親が亡くなり、その顔を見て以来——
人生は長いようで短い! 余計なことを考えてる暇などない! やれるだけのことをやり切るしかない!
てなことばかり考えています。元々「余計なことを考えず」「やるだけやり切る」をモットーに仕事してきたつもりですが、父親死去の現実に「人生は短し」が一番最初に付け加えられました。 そういえばこの間、某宣伝系プロデューサーの方が俺を指して、
板垣さんみたいに“満ち足りた人”を見ると、イラつく人が世の中にはいるんスよ! 知らないとこで恨み買ってますよ~!
と言って笑われました。その時俺は「満ち足りた~と言われれば、自覚はあります」と返しました。つまり、自分には「今、欲しいモノ」がないんです。金も地位も周りの人たちが欲しがってるほど、俺は興味がない。だって「死んだら関係ない!」と常に思っているから。これは我々世代が死に物狂いに欲した“学歴”についても同様の考え方でした。食べる物が貧相か高級か?なんて、胃に入ったら変わらないし、身に着けている物だって寒さが凌げて大事なトコが隠れてりゃそれでいいし、電車・バス移動も嫌いじゃないし(車が欲しいと思ったことが一度もない)、住み家だって寝る場所とエアコンと風呂くらいあれば、何処だって一緒でしょ? それら些末なことなど、どーせ死ぬまでの辛抱ですし、もし不意に欲しい物やしたい贅沢ができた時は、ちょっと頑張って手を動かせば(コンテ・作画の仕事を取れば)金は作れますから。そして、アニメは前回も言ったとおり“出﨑アニメ以外不要!”論。なので、もっとはっきり言ってしまうと、
自分は本当につまらない人間なんでしょう、世間的に!
48年生きてきて今更ながら薄々分かってきたんです、それが。本来そんな面白くない板垣に740回も連載続けさせて下さるなんて、アニメスタイル様はホント太っ腹だと思っていて、この場を借りてお礼申し上げます。
まぁ、これからも何処かで他人をムカつかせるかも知れませんが、スミマセン! もし、本当にそのような方々がいらっしゃっとしても、自分には残された時間が40年しか残っていない(もっと短いかも)ので、このまま突っ走ります。悪しからず!
今はただ、「死ぬまでにあと何作創れるか?」と「どれだけ後輩を育てられるか?」だけを考えて、死ぬまでやってみようと思っています。