COLUMN

第741回 最終話でバタバタ

すみません! 本日、脚本(シナリオ)作業とコンテチェックで、てんてこ舞いです!

 最近ちょくちょく話題に出している次のシリーズは自分がシリーズ構成・総監督のため、シナリオチェックとコンテチェックが重なってる時期は——予想はしていたけど、やっぱり大忙しになってしまいました(汗)。ま、自分が今書いてるのが最終話の脚本(第1話とラスト2話分が板垣脚本)なので、こちらが上がれば後はコンテチェック、さらに春頃からは音響がメイン。今作では自分あくまで「総」監督であることに拘っているので、

自前のコンテはなし! メインは監督に任せて“チェック”に徹するスタイル!

でやってます。コンテ発注・設定類発注・その他打ち合わせ類は全て監督に任せます。特に「ここだけは」というところだけ、先に監督と打ち合わせをして、監督から発注してもらうかたちにします。
 なるべくなら現場の若手に存分に活躍してもらって、作品の出来に関しては全責任を俺が負うつもりです(ま、作画は手伝うつもりですが)。
 脚本を書くのは、原画やコンテを描くのとは違った面白さがあって、今回は久々にそれを楽しませてもらってます。常々、大塚(康生)さんが言ってた「画描きである前に“役者”である」はずのアニメーターの自身(つまり俺)が、ドラマの軸をブラさないように喋らせたい台詞と芝居を考え、シーンを作る——正に「作劇」ができる仕事で、今後も機会があったら、コンテとは別に続けていきたいと思っています。
 とりあえず今はシリーズ構成の役職上、なる早で最終話の脚本を書き上げなければなりません。自分の立場的には3月以降、さらに次作品の準備を始めなきゃならないという会社の都合もあり、50代に向けて色々仕事の話は広がりつつありますし、自分からも仕掛けていけるようになりたいものです。若手に監督してもらって、プロデュース的な関わり方をするとか。

 という訳で、短くてゴメンナサイ。また最終話の脚本に戻ります。