COLUMN

第629回 『コップクラフト』最終回と写真とOP


 『コップクラフト』最終回のダビング終了後、岩崎琢さんが「写真撮ろう!」ということでこうなりました。そもそも写真を撮ることはまったくない俺は、アニメ誌などのインタビュー取材の時も「写真なしなら」と条件を出すくらい。もちろん自分以外のメインスタッフが顔出しする場合は拒みませんが。まず人前に出すようにはできていません、板垣の容姿は。ここ何十年(?)もプライベートで写真を撮ったことがないくらいです。できるだけ跡形もなく死んでいきたいと思ってます。で、何かしら作品が残ってくれたらなあと。前にも言ったとおり、作品づくりは一期一会。自分にとってのスタッフさんやキャストさん、そしてその相手から見た自分との関係も一旦はその作品限り。だからこそ作ってる期間の一瞬一瞬を一所懸命に生きてるのです。で、最近は気づくと作り終わってて、さして余韻に浸る間もなく次の作品へ。

今回も例外なく、来週から次の作品のコンテに入ります!
まだタイトルは言えませんが!

 ま、そんなわけでOPの話の続き。

C-21 このカットもコンテのタイミングを基にCGカーにマトバの作画を載せてます。原画・板垣、作監・木村。
C-22 ビルをツンツン潰す女の指。なんででしょう? 結構早い時期に思いついた画です。『コップクラフト』のタイトルを聞いて思い浮かんだワードが”ペーパークラフト”で、自分は子どもの頃、紙工作が大好きでした。ラフ原を自分が描いて、社内の若手が清書。
C-23 ここのカーチェイスのバック、壊れていくビルもペーパークラフトなイメージ。実は煙とビルと空をそれぞれ円形に描いて、3〜4センチずつ回転させただけのアイデアカット。こちらもカーチェイスをCGで作った後、板垣が原画を載せました。
C-24 ティラナの変身! 木野下(澄江)さんの原画に木村作監。原作者・賀東招二さんいわく「ティラナの変身シーンのイメージは『宇宙刑事ギャバン』Aパートでの蒸着のイメージ」とのこと。「ギャバン」はAパートで変身する場合、軽くビワァン! と一瞬なんですよね(本チャンの蒸着シーンはBパートに取っておく的な意味で)!
C-25 サンテレサに広がる無数のパトライト。ネオン風クレジットを重ねて。天狗工房さんの撮影ONLYカット。
C-26 ティラナの手を引っ張り上げるマトバ。ラフ原は板垣、二原をキーアニメーターの吉田智祐くん。ま、もともと強引奈なカットです(汗)。
C-27 はとりあえず劇場版『ゴルゴ——

 てとこでまた途中ですみません(汗)!