COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
214 アニメ様日記 2019年6月30日(日)

2019年6月30日(日)
早朝に新文芸坐に。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol.116 映画館で観る『ヤマノススメ』」の終盤を見届ける。その後はデスクワーク。16時まで作業。明るいうちからワイフと居酒屋で晩ご飯。

2019年7月1日(月)
毎日のようにウォーキングをしているが、ひょっとしたら、ランニングもいけるのではないかと思って、池袋から北区の飛鳥山公園まで走ってみる。その後、ラジオ体操もやった。体調的はよくなったけれど、足に筋肉痛が。録画で昨日テレビ放映された『君の名は。』を視聴する。やっぱり凄い作品だなあ。ちょっと太刀打ちできない。いや、僕が太刀打ちする必要はないんだけど。それから、今回の放送はCM等も凝っていて「お祭り感」があった。その「お祭り感」が成立したのは、作品そのものの明朗さのためでもあるはずだ。
レンタルDVDで『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を視聴。同じ渡辺歩監督の『海獣の子供』と『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』が似ているのではないか、について確認する。確かに似ていると言えば似ている。混沌とした内容になった理由は違うはずだが。

2019年7月2日(火)
事務所に入った後、午前4時50分に24時間営業のジムに。この時間でも人がいるなあ。少しだけ運動。昼間は打ち合わせが1本。午後は夏の書籍関連で原稿の回収が一件。昨日のランニングがきっかけの筋肉痛で、移動中の階段で一苦労する。それから、時間がかかった原稿がようやく仕上がる。
Amazonから、大野雄二さんのCD「スペース・キッド」が届いた。SNSで話題になっていたアルバムで、聴いてみたら『新ルパン』に流用されている曲があった。以前、選曲の鈴木清司さんに聞いても分からなかった曲だ。CDで聴いた後で、同アルバムがApple Musicで聴くことができるのが判明。

2019年7月3日(水)
半休モードで、昼休みをとって自宅に戻って休む。大物原稿には手をつけなかったけれど、他の用事が山ほどあって大忙し。 昼休みに「メタモルフォーゼの縁側」を最新の三巻まで読んだ。以前、ネットで話題になったマンガだ。話題になった時にも一部のエピソードを読んだ。75歳の女性・市野井雪がBLマンガに出会うところから始まる物語であり、彼女ともうひとりの主人公である高校生の佐山うららの関係、さらに二人の他の人間関係なども描いていく。つまり、話が広がっている。三巻ラストでは次の大きな展開が見えてきた。お婆さんがBLや現代のマンガに触れて人生を豊かにしていくという、シンプルな内容でもよかったと思うけれど、それは読者の我が儘か。派手さはないけど、テレビドラマか実写映画向きの題材だと思う。映画にしたら、お婆さんが亡くなるところで終わるのだろうか。いや、意地悪なことを書きたいわけではない。お婆さんが死なないまでも、何らかのかたちで死が描かれるような気がした。
この日に読了したわけではないが、別の本の感想も記しておく。タイトルは「『舞姫』の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本」。凄いタイトルだ。内容以外の部分で僕にとってはしんどいところがあり、途中から飛ばし読みになってしまったが、なるほどと感心するところがいくつも。この本のキモなので、ここで具体的なことは書かないが、確かに戦後のフィクションに対して、振り返られることの少ない「明治娯楽物語」が影響を与えている部分があるのだろう。

2019年7月4日(木)
夏の書籍の先行分の入稿。昼までに短めの取材原稿を1本まとめる。午後はある仕事の打ち合わせ。その打ち合わせは、初めて会う方との顔合わせでもあったのだけど、着替える時間がなかったので、短パン、Tシャツ、ヒゲ面で打ち合わせに。すいません。その打ち合わせには地方在住の編集者さんにも同席してもらう。諸般の事情でウォーキングはお休み。
イベントの予習で『名犬ラッシー』を再視聴する。8話「ラッシーなんか大嫌い」、9話「空から来たおてんばお嬢様」、10話「はじめてのケーキ作り」がぶっちぎりの面白さ。3本ともキレキレだ。10話は狭義の「アニメ」的でもある。

2019年7月5日(金)
編集作業とイベントの予習、オールナイトの予習。最近、朝の公園でラジオ体操をやるようになった。ラジオ体操をやりながら「ここで堺三保さんが現れたら、ラジオ体操をしている写真を撮られるのだろうなあ」と思っていたら、堺さんがやってきて、やっぱり写真を撮られた。僕が体操をしている写真が、Instagramなどにあがっているはずだ。オールナイト関連で「トップをねらえ! Blu-ray Box Complete Edition」で、2チャンネル版のコーチのセリフと5.1チャンネル版のコーチのセリフを聞き比べる。

2019年7月6日(土)
昼に新宿LOFT/PLUS ONEでトークイベント「第159回アニメスタイルイベント 『この世界の片隅に』に至る道(3)」を開催。夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol.117 完結30周年記念 OVAの金字塔『トップをねらえ!』」を開催。トークイベントの日時は何ヶ月も前から決まっていて、後からオールナイトの開催日を『トップをねらえ!』最終巻の発売日とノリコとおねえさまが地球に戻った日に合わせようと思いつき、同日開催にした。
話は前後するが、朝のことから記す。午前中はトークイベントの予習で、片渕さんが演出を担当したテレビアニメを何本か観る。『ちびまる子ちゃん』2期48話「『青春って何だろう』の巻」が猛烈に面白かった。トークイベントは片渕さんが作ってきてくれた作品年表が非常に充実。『名犬ラッシー』についてしっかりと話を聞けたのもよかった。トークイベント終了後に、歌舞伎町の「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦」の会場を見てから池袋に戻った。オールナイトが始まる前に、ネットで『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の冒頭10分40秒を観る。オールナイトのゲストは日高のり子さんと佐久間レイさんで、トークは非常に楽しいものだった。佐久間さんが語る、5.1チャンネル版の若本規夫さんの芝居についてのコメントは、僕も同じことを思っていた。佐久間さんの「次元波動超弦励起縮退半径跳躍重力波超光速航法」を生で聞けたのも嬉しかった。