COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
215 アニメ様日記 2019年7月7日(日)

2019年7月7日(日)
早朝に新文芸坐へ。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol.117 完結30周年記念 OVAの金字塔『トップをねらえ!』」の終盤を見届ける。その後、ワイフとユナイテッド・シネマとしまえんに。午前9時5分からの2D吹き替え版で「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を観る。このくらいだったらネタバレにならないと思うけど、ヒーロー物としては物語が変化球で、敵が小者なのだけど、それでも充分に面白かった。青春映画で、旅行映画で、ヒーロー映画。話が詰まっているうえにテンポもいい。僕的には、オタク向け恋愛映画として点数が高くて(「オタク向け恋愛映画」とは何なんだと言われると困るけど)、最終的にヒロインが主人公にとっての「素敵な恋人」に着地したのが楽しかった。主人公の相棒のデブ少年の恋愛描写は、決着も含めてとてもよかった。江古田で食事をして、池袋に。マンションで夕方まで休んで、事務所に。

2019年7月8日(月)
一日、デスクワーク。夏の3書籍と「アニメスタイル015」を進行中。ストレスがどんと来そうだったので、先回りしてランチにアルコールをつける。

2019年7月9日(火)
一日、デスクワーク。特に昼前から夕方まで猛烈なスピードで作業をこなす。だけど、自分の原稿にはほとんど手をつけられず。『からかい上手の高木さん』2期1話を観る。催眠術にかかった高木さんが鼻をほじろうとした場面で「このキャラデザインで鼻をほじるとどうなるんだ」と、本筋と別のところでドキドキした。ちょこんと描いてある鼻の下のほうに鼻の穴があるのだろうか。それはそれとして、Netflixで『からかい上手の高木さん』OADが配信されていたのにちょっと驚く。購入しないと視聴できないと思って、OADを購入したのだけど。いや、購入したことを後悔はしない。

2019年7月10日(水)
一日、デスクワーク。猛烈に忙しい。忙しい時に限って、面白そうな仕事の話がくる。今回は脚本関係のお仕事。ながらでAmazon Prime Videoで「リトル・フォレスト」を視聴。映画館で予告を何度か観ていた。原作を読んでから観たのだけど、よくぞあの原作をこんなにしっかりと映像化したものだと驚く。最初は、橋本愛さんはこの原作の主人公にしては可憐すぎるのではないかと思ったのだけれど、観ているうちにハマリ役に思えてきた。実写の映画よりも漫画である原作のほうが「リアル」に思えるのが不思議。「リトル・フォレスト」の春夏秋冬を観て、次は「海街diary」。こちらは劇場でも観ていて、配信で観るのも数度目。

2019年7月11日(木)
一日、デスクワーク。やっぱり大忙し。諸般の事情で『交響詩篇エウレカセブン』の再々々視聴を始める(再々々々かもしれない。いや、再々々々々かもしれない)。『交響詩篇エウレカセブン』3話の「男は家に帰ってきたらパンツ一丁って、決まってんだろ」というセリフは、本放送時には違和感があった。今になると、むしろ、いいセリフだよね。どうして、あんなに違和感を感じたんだろう。15話の「ゲッコーステイト第5次健康ブームとやらに火をつけてしまい」のナレーションで笑った。

2019年7月12日(金)
またまた一日、デスクワーク。やっぱり猛烈な大忙し。夏の書籍の特典冊子用の原稿が次々にあがってくる。自分の作業に関して言うと、7月でいちばんボリュームのある原稿が仕上がる。「こんなこともあろうかと」買っておいた『ガリバーの宇宙旅行』のDVDが役に立った後、同じく『青の6号』のDVDが役に立つ。
『交響詩篇エウレカセブン』を視聴中。29話「キープ・オン・ムービン」のラストのアクセル・サーストンが、ドミニクにかけるセリフが素晴らしい。青野武さんがすごい。これならドミニクが泣くのも納得。

2019年7月13日(土)
半休モードで、午前中は原稿作業。昼前後はウォーキングに。王子の飛鳥山公園まで行って、さらに歩く。午後はマンションで休んでから、事務所に。夜は早めに就寝。ようやく、自分が『交響詩篇エウレカセブン』についての感想を言語化するためのキーワード(切り口)が見つかったかもしれない。まあ、それはそれとして、この作品の最も幸福な視聴パターン(と思えるの)は、毎週日曜の朝7時の放送を1年かけて観ることだろう。作品のテンポもそうなっている。その意味では「名作劇場的」だ。1年の作品であることの価値は分かってはいるけれど、同じスタッフ、同じ設定、同じプロットで全26話の作品であったら、どんな手触りのものになっていたのだろうか。それを考えずにはいられない。