COLUMN

110 アニメ様日記 2017年7月2日(日)~

2017年7月2日(日)
事務所に篭もって「この人に話を聞きたい」取材の予習でDVDを観る。あれとかこれとか『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』とか。予習とはあまり関係ないけど、先日途中まで観た『僕だけがいない街』をラストまで観る。それで気がついたのだけど、僕は雛月加代が助かったところで満足して、その後の話数を観ていなかったようだ(最初の数話は二度か三度ずつ観ているのに)。誰に対して申し訳ないのかよくわからないけど、申し訳ない気持ちになった。主人公の藤沼悟が十数年眠り続けた後のシリーズ終盤は、それまでと手触りが違っていて新鮮だった。

2017年7月3日(月)
午前中は取材の予習の続き。昼から取材。「この人に話を聞きたい」の第百九十五回は音響監督の岩浪美和さん。どんな取材になったのかは「アニメージュ」9月号が発売されるまでのお楽しみ。

2017年7月4日(火)
録画で「ルパン三世ベストセレクション」の第1回を観る。第1シリーズ、第2シリーズ、第3シリーズから人気投票で選ばれたエピソードを放映するようだ。昨夜の放映は24位の第1シリーズ3話「さらば愛しき魔女」だった。これは渋い話がきたなあ。他の23本も渋めの話が多いのだろうか。楽しみだ。
 取材には間に合わなかったけれど、『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』DVDのコメンタリーを聞く。出演者は岩浪さんとキャストの方々。これが猛烈に面白かった。言いたい放題で「そんなことまで言って大丈夫か」と思うほど。アニメのコメンタリーの中でも傑作だろう。特に1話はコメンタリーを聞いてから本編を観たら面白さが倍増。

2017年7月5日(水)
中野で佐藤順一さんの取材。取材に向いている喫茶店が見つからなかったので、カラオケBOXで話をうかがった。何の作品についての取材なのかは、掲載される本がまだ発表になっていないのでここにも書けない。誰も観たことのないアニメについての取材である。取材の帰りに、まんだらけ中野店によってアニメ雑誌やアニメムックの古本をチェック。今は制作プロダクションが刊行して、イベントなどで販売する資料集も多いのだけど、まんだらけにはそういった書籍も置いてあった。つまり、一般書店で購入できない本を売っていたのだ。もう少しで数万円分をまとめて買ってしまうところだったけれど、計画を練ってから再び来ることにした。少しは僕も大人になった。事務所でボロボロになった「アニメージュ」を一冊だけ買い直す。

2017年7月6日(木)
夏に出す書籍の特典小冊子に、ある作品の制作資料を相当にマニアックなかたちで収録できることになった。自分でも楽しみ。それにしても今週は具体的なことが書けない話題が多い。ごめなさい。
 7月5日深夜の『天元突破グレンラガン』再放送の枠内で、錦織敦史監督、キャラクターデザイン&総作画監督・田中将賀さんの新作『ダーリン・イン・ザ・フランキス』が発表になった。TRIGGER&A-1 Pictures共同制作だそうだ。面白い顔ぶれだ。
 そして、7月6日には岡田麿里さんの監督作品『さよならの朝に約束の花をかざろう』、山賀博之監督&キャラクターデザイン・貞本義行さんの『零世紀 エメラルダス』。それから『プリセンスチュチュ』のBlu-ray化も発表される。岡田麿里さんには「自分の作品」をやってほしいと思っていたので、監督作品は嬉しい。

2017年7月7日(金)
朝から新番組の1話をガンガン観る。『最遊記RELOAD BLAST』はなんだか懐かしい。『アクションヒロイン チアフルーツ』は丁寧な作画が好印象。午後、テレビをつけたら「午後のロードショー」で「シャークネード サメ台風2号」という映画をやっていた。腰が抜けるほど豪快な馬鹿映画で見入ってしまう。後日、改めて観よう。「午後のロードショー」は毎日録画しているのだ。

2017年7月8日(土)
夕方から、片渕須直監督と『この世界の片隅に』イベント打ち合わせ。アニメスタイルのトークイベントはほとんど事前の打ち合わせはしないし、『この世界の片隅に』イベントではこれが初めて。具体的なトークの内容ではなく、方向性の再確認をした感じ。