COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
417 アニメ様日記 2023年5月21日(日)

2023年5月21日(日)
前夜の『僕の心のヤバイやつ』がよかった。気持ちを乗せて観ることができた。
14時から17時半まで午睡。MAPPA STAGE 2023に途中から参加。片渕さんの新作コーナーと『アリスとテレスのまぼろし工場』のコーナーを見る。片渕さんの新作のタイトルが発表になった。『つるばみ色のなぎ子たち』だ。アニメスタイルの「ここまで調べた~」イベントは次回から「ここまで調べた『つるばみ色のなぎ子たち』」になるはず。

2023年5月22日(月)
『青のオーケストラ』のCGのキャラクターと手描きキャラクターの印象の近さは画期的だなあ。
以下は別の話題。どの作品かは書かないけど、数日前、ある深夜アニメを観て「演出がないとはこのことか」と思った。原作にあるセリフをキャラクターがそのまま言っているんだけど、原作未読の人にはそのセリフの意味が分かりづらいはず。そのセリフは文字で読むと面白さが分かりやすいが、音だけだと分かりづらいのだ。やりとりを足して、それが面白いセリフであることを強調することもできるだろうし、セリフを足さなくても、役者さんがちょっと含みを持たせた芝居をすれば、面白さが分かりやすくなったはず。「演出がない」と言ったけど、プロデューサーや音響監督が指示すれば済むことだ。それとも、強調すらせず、原作のセリフをそのまま言わせるという方針なのか。これは大きな問題に繋がっている話かもしれない。
寝不足で体調もよろしくなかったので、マンションに戻って横になる。18時半くらいに起きて事務所に。新文芸坐の19時30分からの回で「セーラー服と機関銃 完璧版」(1981/131分/35mm)を鑑賞。ブログラム「二十三回忌 哀惜・相米慎二」の1本。かなり面白かった。詳しくは、また改めて。

2023年5月23日(火)
まとまったテキスト作業はないのだけれど、やることが多い。
ワイフとグランドシネマサンシャインで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」【字幕版】を鑑賞。IMAXも上映中だったが、ワイフが3D上映を避けたいと言うので通常上映で観た。SNSでの評判がよかったのだけれど、それも納得の出来。キャラ立ても、各キャラの見せ場の作り方も上手いし、見せ場の数も多い。キャラクターもののお手本みたいな仕上がりだと思った。クライマックスの集団バトルは作りが上手かった。通常上映でも充分に楽しめた。

2023年5月24日(水)
WOWOWでやっていた「ミュージカル『るろうに剣心 京都編』」をチラと観る。キャラの再現度がなかなか。特に志々雄がよい。相楽左之助と悠久山安慈がラップバトル(?)をやったのも面白かった。
この日は久しぶりに余裕をもって仕事が進められた。

2023年5月25日(木)
SNSで実写版『超電磁マシーン ボルテスV』の動画の断片を観る。今までに観た動画も原作アニメのファンである自分にとって嬉しい仕上がりだったけれど、今回の動画もロボットの描写が素晴らしく、アニメじゃないけど「これぞ、アニメっ!」という感じ。作り手の「ロボットアニメ愛」が素晴らしい。
グランドシネマサンシャインで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』【IMAXレーザーGT3D吹替版】を鑑賞。吉松さんも同行。シンプルな話で、尺も短めだけど、ちゃんと面白い。原作ゲームについては殆ど知らないのだけど、ゲーム要素の取り込み方も上手いのだろう。ピーチ姫の生い立ちについて何かあるらしいことが仄めかされていたけど、それは続編でやるのかな。
お客さんが事務所を訪れたので、近くのコーヒーショップに。近況を聞いたり話したり。
「アニメスタイル017」で大変なアクシデントが発生。アニメ雑誌の仕事は長いけれど、こんなことは初めてだ。

2023年5月26日(金)
やたらと忙しかった日。主には「アニメスタイル017」の作業。昨日のアクデントのためにページ数を大幅に変更することになり、どうするかを検討する。余裕があったら、新文芸坐で映画を観るつもりだったが、そんな時間はなかった。
亀田祥倫さんが演出した『王様ランキング 勇気の宝箱』の7話が、アニメーションとしてよかった。「演出はここまでできるんだ」とも思った。前日に観た入江泰浩さんが演出の『推しの子』7話もよかった。
ドラマ「名建築で昼食を 大阪編」の配信が全話始まっていたので、ながらで一気観。全6話なのですぐに終わった。お嬢さんっぽい感じだった春野藤(池田エライザ)が髪を切って大人びた感じになっていて、それだけでなく、物語中での藤の扱いが変わっていて、最初のシリーズにあった「初々しい若い女性と文系マニアおじさんの、同じ趣味を持った師匠と弟子だけど、ひょっとしたら恋愛になるかもと思わせる関係」が維持されていないのが残念。いや、前作からの続きなら、その関係がないのは当然だし、作品に対して誠実とも言えるんだけど。

2023年5月27日(土)
80%くらい休日だった日。午前1時頃に起床。まだ起きていたワイフが「こってりしたラーメンが食べたい」と言うので付き合うことにした。一度、事務所に入ってメールチェックをしてから、ワイフと外出。いくつかの候補の中からワイフが博多天神を選んで、そちらでラーメンをいただく。その後はワイフと深夜の散歩。朝の散歩やデスクワークを挟んで、昼はHUMAXシネマズで『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』を鑑賞。池袋の公開終了前日の鑑賞となった。内容について首を捻るところがあったのだけれど、劇場を出た時に、同じ回を観ていた子どもが親に対して「すっごく面白かった!」と言っていて、本来の対象である子どもが喜んでいるなら、自分が文句を言うべきではないかもなと思った。夕方は前から気になっていた「新時代 池袋西口店」でワイフと吞む。串が50円で、生中が190円の店なので、あまり期待してなかったのだけど、なかなかよかった。安くて美味しくて酒が進む。店構えからして、客はサラリーマン中心かと思ったけれど、自分達が行った時は若い女性ばかりだった。就寝前、ワイフにDVDとBlu-rayで「翔んだカップル」で薬師丸ひろ子が自転車でゴミ箱に突っ込む長回しのカット、「ションベンライダー」のファーストカット、「雪の断章 ―情熱―」の「18シーン・14分長回し」や、テトラポッドのシーン等を観せる。相米慎二ブームは続く。