今回で何と800回! ——はい、だからどうした状態でしょうが、とりあえず話題にしてみました。800回って事は単純な話、1年50数回×16年! 監督でクレジットされるようになって間もなく(『BLACK CAT』と『Devil May Cry』の間くらい?)に始まってる連載なので、最初から読み返すと“板垣の監督キャリア”がほぼ網羅されている訳です! が、読み返すことは多分ないでしょう(汗)。
以前、『てーきゅう』原作・ルーツ先生に「あの連載、書籍化しないんですか?」と訊かれ、「そんな気、ありません」と即答しました。所詮は毎週毎週いきあたりバッタリ! に書(描)いてるだけの駄文。そんなの売れる訳ありませんから。そんな文章も稚拙な駄文を10数年続けさせて下さるWEBアニメスタイル様には本当に感謝しかありません。ありがとうございます! もし、許されるならもう少々お付き合いいただけるともっと嬉しいのです。現状、仕事尽くしの毎日には丁度よい“気分転換”になっているから。今後ともよろしくお願いいたします!
で、放映開始した新シリーズ、
『異世界でチート能力(スキル)を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた』
略称は『いせれべ』!
間もなくまた仕事に戻らなきゃならない時間のため、手当たり次第に話題を探ることとします。
企画自体をいただいたのは前に説明したとおり、前作『蜘蛛ですが、なにか?』の最後辺りにKADOKAWAさんより「次の企画を~」といただいたんだと思います。社長(白石)の記憶とは少々ズレがあるかも知れませんが、大体そんな感じだったかと。で、いただいた話ではありますが、「ウチも新しい監督(田辺慎吾君)を育成したいから」と、監督2人(総監督&監督)体制を願い出て承諾された、という流れ。さらにシリーズ構成も自分が兼ねることで、脚本も社内の演出・アニメーターにやってもらおうと。周りのプロデューサー間でも忘れられがちですが、板垣は監督になるより脚本デビューの方が先(『この醜くも美しい世界』[2004]の#07)なため、演出やアニメーターでも脚本を書きたいと言う若手には書かせてやりたいと思ってしまうのです。
キャラクターデザインは『COP CRAFT』(2019)において二十歳でキャラデ・デビューを果たした木村博美さん。彼女は本当になんでも描ける天才です。もちろん、自分の20代の頃より断然“巧い”です。今回、話数によって一緒に総作画監督をやっています(EDテロップにのみ表記)が、これはあくまで“美麗なメインキャラのアップ”の木村作監を活かすため、その周りで巧くいってないレイアウト・芝居・アクションその他の原画描き直し・作監修正・背景修正を一手に引き受けるかたちでのフォロー役。
——ってとこですみません、時間になってしまいました。仕事に戻ります。