編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年9月4日(日)
「川本喜八郎 岡本忠成 作品集」(川本喜八郎|岡本忠成 作品集 4K修復版 UHD+Blu-ray)のUHDを4Kモニターで視聴。これは4Kにする意味があったと思う。「おこんじょうるり」と「注文の多い料理店」が特によかった。高額商品だが、4Kマスターを作る予算が含まれていると思えば、この価格は高くはないと思う。
「地球外少年少女プロダクションノート」に目を通す。これはいいな。アニメのメイキング本としては画期的な情報量(資料の量)で、本の作りも面白い。作品完成の10年後や20年後では作ることができない本だろうとも思う。
ANIMUSEの「『王立宇宙軍 オネアミスの翼』展 SPECIAL PROLOGUE」[ https://animuse.jp/pages/anime-museum ]を少し見る。
2022年9月5日(月)
この日の仕事は外部スタッフに渡すための取材原稿の粗まとめ。それから、他は細かい作業が色々。大物原稿に手がつけられないので、仕事をしている感じがあまりない。
2022年9月6日(火)
ワイフとTOHOシネマズ池袋で「さかなのこ」を鑑賞。観るのも楽しいし、語るのも楽しい映画だ。可愛いのんさんを沢山観ることができたのもよかった。男性であるさかなクンの半生を、女性であるのんさん主演で映像化した作品である。主人公のミー坊は男性のようでもあるし、女性のようでもあり、それが物語の中で活きている。女性が演じることでミー坊が「キャラクター化」されている。女性が演じているから、男性の友人達がミー坊を大事にするのが自然に思える。その一方で、危うさもある。「女優のん」としては自身のよさをナチュラルに出せる役でもあったと思う。他の登場人物について言うと、カミソリモミーがよかった。
散歩時にサブスクにあった『ガールズ&パンツァー』関係の楽曲をたっぷり聴いた。
2022年9月7日(水)
ワイフとグランドシネマサンシャインで『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』を鑑賞。サービス満点の作品であり、かなり極まった作りだ。絵コンテの力か編集の力か分からないけど、カットの繋ぎで面白いところがあった。CGはいいところとそうでないところがあった。記憶違いでなければ、CGスタッフの筆頭が稲野義信さんだった。
2022年9月8日(木)
中村豊Tシャツの告知を開始した。面白い商品になったと思う。
Netflixで『リラックマと遊園地』を観る。Netflixで配信中のアニメの映像をチェックしていて、『範馬刃牙』1話を再見したら、あんまり面白いので12話まで(ドリアンが廃人になるところまで)観てしまう。
アニメスタイルのことばかり考えていたけど、スタジオ雄(編集プロダクション)は今年で30年目だ。来年で30周年。今はスタジオ雄としての活動はほとんどないけど、僕がライターではなくて、チームで仕事をとるようになって30年ということだ。
突然思いついたけど、配信用に新作を作ったら面白いのは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』ではないか。正攻法ではなく、エッヂの効いた感じで作っても面白い。
2022年9月9日(金)
『それでも歩は寄せてくる』の最新話。うるしの父親を演じていたのが立木文彦さんで、しかも、子供との和解の話だった。『エヴァ』を観ているようだった(途中から、父親はマダオのようだった)。
グランドシネマサンシャインで『夏へのトンネル、さよならの出口』を鑑賞。僕は楽しんで観ることができた。
ある記事を見たのをきっかけにして、Twitterの自分のプロフィールを10年ぶりくらいに書き直す。ここで書くのも変だけど、僕は株式会社スタイル(出版社)と有限会社スタジオ雄(編集プロダクション)の社長です。
2022年9月10日(土)
ワイフと小石川植物園に行く。小石川後楽園は前にも行ったけれど、植物園は初めて。園内は高低があって、歩いているとピクニックっぽい。仕事関連である本が必要で、本を探すために事務所を片づける。Amazonの梱包を次々に開ける。未整理な本を積み上げる。本は見つかった。大量の本が積み上がった。
小林七郎さんが亡くなられたことを知る。美術監督として素晴らしい作品を残してきた方だ。そして、新たなスタイルを生み出し、多くの後進を育てた。自分自身のことでは言えば、取材で何度もお世話になったし、イベントに来ていただいたこともある。心よりご冥福をお祈り致します。