COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
372 アニメ様日記 2022年7月10日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年7月10日(日)
配信の『ソウルイーター』を流しながら作業。今になって、作り手のマカに対する愛情の深さを感じる。

2022年7月11日(月)
午前8時から13時に集中して原稿を進めた。その前後はあまり集中しなくてもできる作業。
早朝散歩で『さらば宇宙戦艦ヤマト ―愛の戦士たち―』のサントラを聴いて、急に本編が観たくなり、Blu-rayソフトを注文しようとしたら、Amazon先生が「君はそのBlu-rayを購入しているよ」と教えてくれた。ありがとう、Amazon先生。ラックにあった『さらば』のBlu-rayを再生。あ、これって4:3収録なんだ。16:9収録でもやっぱり文句を言うと思うけど、16:9のほうがいいカットもあるなあ。

2022年7月12日(火)
この日も午前8時から13時に集中して作業を進めた。前後はあまり集中しなくてもできる作業。
年末に開催される海外でのイベントに、ゲスト出演のお誘いがあった。声をかけてもらったのは嬉しいけれど、その時期に8日も事務所をあけるのは無理だなあ。それとは別にアニメ企画お手伝いの話が舞い込む。

2022年7月13日(水)
買うだけ買って再生していなかった(当時は事務所に4K再生環境がなかった)『君の名は。』4K Ultra HD Blu-rayを4Kモニターで再生してみる。これは凄い。映像が鮮やかで、かなりの見応え。国立新美術館の「新海誠展」でモニターで流れていた『君の名は。』も色が鮮やかだったけれど、その印象に近い。実際に4Kで映像を作っているわけではなく、アプコンなのだろうと思うけれど、満足度は高い。作画に関して言うと、ロングショットでも顔がちゃんと描いてあるのがいい。多少は省略してあるけど、破綻はない。
『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』2話で観客席の観客が背景描きで、背景の人物に目鼻まできちんと描いているカットあった。前からこんな処理があったっけ。そのうちに確認してみよう。
この日のデスクワークは先週校了した書籍関連の作業、進行中の書籍の作業(これが多い)、それに関連した連絡、「この人に話を聞きたい」の原稿、イベント関係の連絡、今後の書籍の企画、「WEBアニメスタイル」の作業等。とにかくやることが多い。

2022年7月14日(木)
早朝散歩で雑司ヶ谷を歩く。パラパラと雨が降っており、涼しくて非常に快適。ちょっとしたバカンス気分だった。池袋HUMAXシネマズの15時半からの回で『神々の山嶺』を観る。谷口ジローの同名マンガをフランスでアニメーション映画にしたもので、画作りがいい。キャラクターは日本のリアル系作画に近い。過去の日本も舞台になっているのだけれど、その描写が丁寧であり、時代考証的な粗は少ない。現代の劇映画として考えると、もう一押しかもう一ひねり欲しいところだけど、観てよかったと思える作品だった。
『ヒーラー・ガール』を再見。ながら観で全話を観た。

2022年7月15日(金)
散歩以外はデスクワーク。事務所の近くに、金曜だけランチにカレーライスを出し、そのカレーライスのために行列ができるうなぎ屋がある。正確にはうなぎが売りの居酒屋だ。行列に並ぶのが嫌で金曜には入ったことがなかったのだけれど、この日は行列が短くて、すぐに入店できそうだったので並んでみた。カレーライスを注文して食べてみたところ、予想通りの「昭和のカレーライス」だった。懐かしい味だし、食べようと思ってもなかなか食べられないのかもしれないけど、僕は二度目はないかなあ。
『機動戦士ガンダムF91』を4Kで観た。

2022年7月16日(土)
仕事の合間に、新文芸坐で「MEMORIA メモリア」(2021・コロンビアほか/136分/DCP)と「MONOS 猿と呼ばれし者たち」(2019・コロンビアほか/102分/DCP/R15+)の2本立てを観た。プログラム名は「大地から呼ぶ者、大地で叫ぶ者」だ。新文芸座アカウントの「(略)特に『MEMORIA メモリア』は音が物語の一部になっていると言っても過言ではありません。家では聞こえない音が聞こえ、そこに意味が持たされています。」等のツイートを目にして観る気になった。確かに「MEMORIA メモリア」は劇場か、音響が整った場所で観ないと成立したないと思われるシーンがあった。「MONOS 猿と呼ばれし者たち」も気になるところがあったので、両作のパンフレットを購入した。