ヤバい! ようやく髪を切れたものの、その程度ではやり切れないほどの仕事量に圧し潰されそう!
いや、“仕事量=作品数”ではないです、今は。ホントはもっと作品を創りたいけど、今は「スタッフを育ててスタジオ(会社)を作る」のを優先にしています。だからここ数年は、ひとつの作品に関わってる間、職種を選ばず「人手が足りないところに自ら手を入れる」スタイル。予想以上にマズいモノが上がってくれば、俺の仕事は際限なく増え続けます。それこそ、作画だけでなく背景に手を入れることもしますし、ダビング(録音)までに画が全然上がらなければ音響監督もやる。
社内のスタッフが良いモノ(仕事)を上げてくれれば、ちょっと休み時間が増える。しかし、手取り(給料)は増えない。これを10年くらい繰り返しています。それでも、良い現場が作れればこの先、長く作品を創り続けることができるはずです。大手で雇われ監督をやるより現状の方が、板垣向き——ということで、またコンテ・チェックに戻ります。