COLUMN

第765回 さくらと巨人

アニメ様、アニメスタイル様
『カードキャプターさくら』アーカイブス、ありがとうございました!

 分厚い! 会社に届いた時点では“箱”状態でした。『グレンラガン』アーカイブスや『ナデシコ』画集同様、隅から隅まで片っ端からぶち込んだ感じの、アニメスタイルさん流石のいい仕事だと思います。特に浅香守生監督のOPコンテが素晴らしい! OP映像を良く覚えていただけに、懐かしくもあり「あ、やっぱりコンテで計算し尽くされてる!」と思いました。浅香監督には自分が監督した『デビルメイクライ』(2007年)でエンディングのコンテを描いていただきました(キャラデザ・阿部 恒さんからの紹介で)。その時もカッコよくてクールなコンテで痺れました。大雑把な画、且つ編集時にアドリブでイジり倒すこと前提の俺のコンテと違い、浅香さんのコンテは画が柔らかく丁寧で、“F.O(フェードアウト)消え切らないところでカット”──とか、指示書きも非常に細かかったと記憶しています。
 そう言えば、『カードキャプターさくら』には参加できませんでしたが(テレコム在籍中だった故)、浅香&阿部コンビの『ちょびっツ』は最終回の原画をやりました(フリーになってたから)。その作打ちで初めて阿部さんと浅香監督にお会いした気がします。また、20年程前の懐かしい話でした。
 で話は飛びますが、ぴあ『巨人の星』、全話視聴終了! 何せ自分が生まれる前の作品で、小学生の頃、朝の再放送で観たのが初めてです。それから40年経っての今回のDVD BOOKシリーズで再鑑賞。長かったけど、面白かったです! 梶原一騎先生独自の説明山盛り台詞の応酬や、“男らしさ”中心の昭和的価値観に100%感情移入できる訳ないけど、とにかく

後にも先にも、梶原先生にしか描けないエンターテインメント

であることは間違いありません! 梶原ワールドでは「愛と誠」も自分は好きで、三池崇史監督による2012年劇場版(傑作!)もBlu-rayで持ってます。勿論、松竹劇場版3部作(1974〜1976)も!

 また、短くて内容薄くてすみません。コンテ・チェックに戻ります。ラストスパート!