COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
346 アニメ様日記 2022年1月9日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年1月9日(日)
朝の散歩コースに数匹の猫がいるスポットがあり、その近くに真冬でも玄関が開けっぱなしになっているアパートがある。猫のうちの一匹が、ごく当たり前の感じでアパートの中に入っていった。あの猫は野良ではなくて、アパートの住人に飼われていたのか。それとも野良だけど、アパートに入ることが許されているのか。ひょっとしたら、アパートの玄関が常に全開なのは猫の出入りのためなのかもしれないなあ、と思った。
新文芸坐で映画を観る予定だったのだけれど、原稿を進めたほうがいいと判断してデスクワーク。『僕のヒーローアカデミア』初期エピソードの原作、アニメ映像をチェックする。
1月の新番組の1話に目を通す。

2022年1月10日(月)
原稿まとめの途中で、本放送の頃にも『NINKU』のレギュラーの男性2人について、どっちが藍朓でどっちが橙次だったから分からなくなったことがあったなあと思い出しながら、同じことをネットで確認する。フンドシ姿が橙次ね。さらに映像を観て、取材で話題になっているシーンを確認する。話は変わるけれど、林原めぐみさんが演じたキャラクターで一番好きなのが、里穂子かもしれない(後日追記。諸般の事情で『NINKU』についての話題はオミットすることになった)。
買うだけ買って聴いていなかった「世界名作劇場メモリアル音楽館 母をたずねて三千里」を散歩で聴く。いいサントラなんだけど、散歩時に聴くと、ちょっと寂しい気持ちになる。
引き続き、1月の新番組の1話に目を通す。『その着せ替え人形は恋をする』『明日ちゃんのセーラー服』は二度目の視聴。

2022年1月11日(火)
午前3時05分に出社。2時間やって一山越えたら、今日のスケジュールが楽になるかと思って原稿を始めたら、1時間で終了。やっばり、この時間が一番時間が捗るな。
午後3時から新文芸坐で「未来世紀ブラジル」(1985・英=米/142分/DCP)を観る。プログラム「男たちが求めた、ここではない世界 ファイト・クラブ | 未来世紀ブラジル」の1本。有名な映画だけれど、これが初見。想像していた内容とは随分と違った。
引き続き、1月新番組の1話を観る。

2022年1月12日(水)
午前3時13分に出社。原稿以外の作業を進める。午後1時10分から新文芸坐で「ファイト・クラブ」(1999・米/139分/DCP/R15+)を観る。前日と同じく、プログラム「男たちが求めた、ここではない世界 ファイト・クラブ | 未来世紀ブラジル」の1本。『少女革命ウテナ』の頃に、打ち合わせで話題になって「観ないといけないな」と思ったのが「クラッシュ」で、錦織博さんに「観ておいたほうがいい」と言われたのが「ファイト・クラブ」だった。その両作をようやく観ることができた(「クラッシュ」は2021年5月4日に鑑賞)。感想としてはどちらも「当時観たほうが面白かっただろう」ではあるのだけれど。
引き続き、1月新番組の1話を観る。『異世界美少女受肉おじさんと』が面白かった。説明しがたい不思議な感覚で、ニヤニヤしながら観た。

2022年1月13日(木)
引き続き、1月新番組の1話を観る。TOKYO MXの新番組『BABY-HAMITANG』が剛速球なアニメだった。1話のベイビーハミタンの重要なセリフは「アンベア、あんたの勝手な、幻想のケーキ型にはめようとしないの」「そう、男女の生物学的な特性に違いがあるのは事実よ。でも『らしさ』なんて役割を決める必要はないわ(以下略)」。2話以降はどんなテーマを扱うのか。
1月の新番組ではないけれど、『シキザクラ』2話について。サブキャラの男子が「33話だな」「33話と言ったらひとつしかないだろう」と言って「怪獣使いと少年」の解説を始める。ただし、「帰ってきたウルトラマン」のタイトルと「怪獣使いと少年」のサブタイトルは出していない。その男子が托鉢僧(『シキザクラ』劇中では「坊さん」)についての解釈を述べるところも面白い。

2022年1月14日(金)
オールナイトの予習で『COWBOY BEBOP 天国の扉』と劇場版『エスカフローネ』を観る。『天国の扉』は構図に関して言うと、やはり『機動警察パトレイバー2 the Movie』以降のアニメだ。公開前に絵コンテに目を通す機会があったのだけれど、その時も同じことを感じたはず。ただ、『パト2』以降の流れに、思いっきりのっているわけではないところがよい。
この日に開店した「MUJIcom 東池袋」に寄ってみる。無印良品だけど、弁当とか総菜もある。コーヒーも安くて美味い。これはいいなあ。

2022年1月15日(土)
ワイフと浮間舟渡を歩いて、池袋に戻って、今度は大塚まで歩いて昼飯。夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 134 アニメーターの仕事に痺れろ!ビバップ・エスカフローネ・ストレンヂア!!」を開催。トークのゲストは川元利浩さんと中村豊さん。トークは充実したものとなった。『天国の扉』の「絵コンテ協力」の話や、BONES初期の話等、初めて聞くエピソードも多かった。