COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
341 アニメ様日記 2021年12月5日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年12月5日(日)
レンタルVHSで『DOWN LOAD 南無阿弥陀仏は愛の詩』を観る。返却直前にビデオを観るというパターンは久しぶり。SHIBUYA TSUTAYAでVHSとCDを返却。それ以外はずっとデスクワーク。

2021年12月6日(月)
仕事の合間に新文芸坐で「日本侠客伝」を観る。プログラム「『やくざ映画入門』(春日太一 著/小学館新書)刊行記念 『仁義なき戦い』だけではない! やくざ映画の楽しみ方」の1本。ところどころ観たような場面があるけど、おそらくは初見。物語構成がよくできている。エピソードが多くて、飽きさせない。汚いことをするヤクザと仁義を重んじるヤクザの対立という構図で、当時の感覚だと主人公を応援するつもりで鑑賞できたのだろうけど、今の目線だとそれは難しいかも。そういう部分を含めて楽しんだ。DCPでの上映で、映像もよかった。今の新文芸座は休憩時間に数本の予告が流れるのだが、その1本目が『映画大好きポンポさん』だった。さらにロビーには往年の名画と並んで(しかも、かなり大きなサイズの)『ポンポさん』のポスターが掲示されていて、ちょっと嬉しかった。

2021年12月7日(火)
午前中に「設定資料FILE」の構成を終わらせる。午後にグランドシネマサンシャインで『ARIA The BENEDIZIONE』を鑑賞。通常上映ではあったけれど、勘違いでなければ音量が大きめ。本編前のコーナーは、何かのミスかと思うくらいに音が大きかった。本編に関しては音の演出が分かりやすく、その意味で楽しめた。作画はキャラクターの顔の作画がよかった。
「はしっこアンサンブル」5巻~7巻を読む。読んでいる間、幸福だった。この数年で読んだマンガの中で一番好きかもしれない。モチーフは合唱であり、青春モノでもある。面白いし、泣ける。キャラクターもいいし、マンガとして篦棒に巧い。劇中の歌が耳に聞こえるようだ。

2021年12月8日(水)
「はしっこアンサンブル」の影響で、早朝散歩時にApple Musicにあった合唱曲を聴きながら歩く。

2021年12月9日(木)
この日の早朝散歩は池袋と王子の往復。途中で新文芸坐の花俟さんと会う。花俟さんは会社からの帰りだった。午前中にグランドシネマサンシャインで、ワイフと「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」【IMAXレーザーGT字幕】を観る。

2021年12月10日(金)
午前中にワイフと「庵野秀明展」に。僕は内覧会に続いて、二度目の来場だ。今回は追加の展示をチェックして、図録を3冊購入した。
以下は「庵野秀明展」の見どころのひとつであるTV『超時空要塞マクロス』の27話「愛は流れる」の原画について。例の機動兵器(デストロイド ファランクス)の胸部にダイコンの女の子が描かれているカットだ。本放送時にも画面を観て「ああ、遊んでいるなあ」と思ったのだが、実際の原画を見てみると、完成映像では読み取るのが困難な文字が沢山書き込まれているのがわかる。例えばスタッフの名前、声優の名前などが書き込まれている。特に驚いたのが、ダイコンの女の子の下に「DCIV 1983 8.20~」と書かれていること。「愛は流れる」が放送されたのが1983年4月24日で、DAICON 4の開催1日目が1983年8月20日。つまり、開催の4ヶ月前に『マクロス』内で「8月20日にDAICON 4をやるよ」という宣伝をするために、あそこにダイコンの女の子を描いたではないか、ということだ。図録にもその原画が収録されている。印刷だと、現物よりも文字を読み取るのが難しいけれど、読めなくはない。

以下はTwitterに書いた内容。
https://twitter.com/animesama/status/1469086208920027138
「設定資料FILE」の『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の見どころについて。キャラクターに関しては、1枚のデザイン画の情報量が異様に多いことがポイントであるのですが、特に凄いのがアイリスの「乳歯」です。
歯並びだけでなく、どれが犬歯でどれが臼歯なのかまで分かるようになっています。この乳歯についての設定は、オリジナルのデザイン画では表情集の中に配置されていたものです。

2021年12月11日(土)
トークイベント「第182回アニメスタイルイベント アニメ様と仲間達の酔っ払いトーク」を開催。ゲストは渡辺歩さん、泉津井陽一さん、そして、吉松さん。パート毎にゲストが登場し、パート毎に別の話題でトークを展開するという変則的なイベントだった。開演前に楽屋で呑んで、イベント中に呑んで、終わった後に打ち上げで呑んだ。イベントの打ち上げなんて、数年ぶりだった。