COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
337 アニメ様日記 2021年11月7日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年11月7日(日)
徒歩で池袋から新宿に。ロフトプラスワンで「第181回アニメスタイルイベント ここまで調べた片渕監督次回作6【清少納言の歩んだ道を思い浮かべてみましょう編】」を開催。「ここまで調べた片渕監督次回作」としては久しぶりにお客さんを入れてのイベントとなった。休憩時間にぶっちゃけトークあり。東映アニメーション演出家の佐々木憲世さんの質問に片渕さんが答えるコーナーもイベントらしくてよかった。今回はお客さんの鳴り物もOKにした。以前と同じというわけにはいかないけれど、イベントらしい感じはあった。イベント終了後、歩いて池袋まで戻った。
池袋から新宿までは『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』のサントラを、復路では『きまぐれオレンジ☆ロード』のアルバムを聴いた。

2021年11月8日(月)
会社関連の作業、「設定資料FILE」の構成、イベント関係の用事、編集中の3書籍の進行、等々。やることが多くて、自分の原稿には手がつけられず。余裕があったら、新文芸坐で映画を観るつもりだったけど、そんな時間はなかった。Amazon prime videoの東映アニメチャンネルで色々と観てみる。

2021年11月9日(火)
『先輩がうざい後輩の話』の再生が終わったところで、Netflixに勧められたのが『俺物語!!』。「でかい男繋がり」でのお勧め、ということですね。見事です。『先輩がうざい後輩の話』の原作を読み始めた頃から、自分の中では『俺物語!!』とリンクしていたので、その意味でも納得。
この日も仕事が山ほど。午前4時に事務所に入って、色々やって22時に帰宅。

2021年11月10日(水)
ランチはワイフと、高田馬場の「酒肴 新屋敷」でアジフライ。一度は席が埋まっているということで断られたのだが、キャンセルで席が空いたとの報せがLINEであり、高田馬場に向かった。今回も旨かった。いや、ここのアジフライは本当に美味しいんですよ。散歩と食事で外出した以外はデスクワーク。Zoom打ち合わせ2本。対面の打ち合わせ1本。主には書籍の進行、スケジュールを組み直したり、増刷の収支を試算したり。
『カードキャプターさくら』のシリーズ序盤を再視聴。片渕さんが演出をした3話がやっぱりよくできている。アクションシーンの途中に入る知世の芝居が抜群にいい。演出の指示も入っているんだろうけど、多分、原画もいい。5話で知世がビデオの知識をまくしたてて、注意をひこうとする展開は何度観ても可笑しい。発想がお仲間(マニア)なんだよね。

Twitterで以下の内容を書いた。
https://twitter.com/animesama/status/1458213062121459714?s=20&t=gMd5NYNcuTS5ubuBsjds9Q

(以下は誤記を修正したテキスト)
「アニメスタイル007」は本編カットの載せ方で凝ってみました。『響け!ユーフォニアム』『スペース☆ダンディ』『苺ましまろ』『フリクリ』で、それぞれまるで違ったコンセプトで本編カットを使っています。アニメ雑誌マニア(アニメ書籍マニア)はそのあたりをチェックするといいかも、です。

「アニメスタイル007」は自分でも達成感のある号でした。作品に合わせてインクを変えて印刷したり、画像の変換に手間をかけたりしています。『響け!ユーフォニアム』の本編カットを使ったページの構成は自分の雑誌人生の中でも思い出深いものとなりました。

2021年11月11日(木)
グランドシネマサンシャインで、ワイフと「エターナルズ」【IMAXレーザーーGT字幕】を観た。予想していたよりも面白かった。登場人物が多くて、回想を使った説明も多いのだけれど、それでも楽しめた。フルサイズIMAX画角(1.43:1)のシーンは多くはないが、効果的だった。

「エターナルズ」が「サイボーグ009」と似ているという発言をSNSで目にしていた。確かに似ているポイントが多い。列記すると以下の通り。

・主人公チームは、それぞれがひとつの能力に特化したヒーローの集団。
・チームには様々な人種(に見える)のメンバーが揃っている。
・メンバーには子ども、役者もいる。
・メンバーに加速能力(「サイボーグ009」では加速装置)を持った者がいる。
・全員が「作られた存在」であり、その悲哀を描く。
・バラバラになったメンバーを集めるために各国に赴く。
・クライマックスでメンバーの1人が人間に(「サイボーグ009」だと『超銀河伝説』)。
・最終的に神と戦う。

「エターナルズ」が「サイボーグ009」を意識していたかどうか分からないし、意識していたとしても文句はない(以下は後日追記、いつか「サイボーグ009」を映像化したいと思っていた業界の知人が「『エターナルズ』で夢がかなった」と言っていた。「エターナルズ」は彼が思い描いた映像化に近かったのだろう)。

2021年11月12日(金)
定例Zoom打ち合わせで、参加者の1人の音声入力ができなくなった。「音を聞くことはできるの? こちらの声が聞こえたら、手を振って」といったやりとりの後、彼だけがチャットで打ち合わせに参加することになった。「(音声)あの作業は……だっけ」「(チャット)はい」「(音声)その『はい』はYesの『はい』なの?」「(チャット)そうです」みたいな感じ。21世紀の科学技術を使ったビデオ会議なのにアナログ感があって面白い。
午後の散歩で、池袋から東十条まで歩いた。その前に『名探偵コナン』を観ていた流れで『名探偵コナン から紅の恋歌』のサントラを聴きながら歩いた。
久しぶりに「アニメスタイル010」をパラパラとめくったら、自分の『NEW GAME!』に対する愛の深さに、ちょっとひいた。他の作品にも愛情は注いでいるんだけど、愛情を注ぎすぎた。

2021年11月13日(土)
放送中の『SHAMAN KING』と『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は似たタイプの企画だな、と思った。どちらも、連載中にアニメ化されたタイトルだ。今回のアニメ化は、恐らくは原作ラストまでを映像化する企画であり、全何話で映像化するのかを決めてからスタートしているのだろう。
早朝散歩では『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のサントラを聴いて、午後の散歩では『機動戦士Vガンダム』のサントラ1と2を聴いた。