編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年8月29日(日)
新宿ピカデリーの午前7時40分からの回で『GのレコンギスタIII 宇宙からの遺産』を鑑賞。上級者向けの作劇だと感じた。
「『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』10周年記念イベント ANOHANA 10YEARS AFTER Fes. 」のトークを配信で視聴。ぽっぽ役の近藤孝行さんのコメントで、藤原啓治さんが『あの花』の大ファンだったという話が出た。ああ、なるほど、そうだったのか。『心が叫びたがってるんだ。』公開の後、原恵一さん、藤原さんを招いたアニメスタイルのトークイベントがあり、楽屋の世間話で『心が叫びたがってるんだ。』の話題になった。藤原さんが「いやあ、あの監督がどうしても出てほしいというから出たんですよ」と変な言い方をしていて引っかかっていた。あれって「藤原さん、自分から出たいと言ったんじゃないですか」と突っ込むところだったのかもしれない。
昨日始めた15万4746文字の原稿のチェックが終了。15万2994文字になった。ここまでで2日かかった。表記の統一は後回し。判断保留の部分もいくつか。あ~、疲れた。
この日は映画に行って、散歩に行って、床屋にも行って、原稿も進んだ。充実した一日だった。ただし、原稿以外のタスクを進めてないので、明日の午前中が大変だ。
2021年8月30日(月)
早朝散歩は続いている。この日はワイフと雑司ヶ谷を歩いた。
半月くらい前に、デザイナーさんに「9月末は同じ週に祝日が二度あるので、その辺りに入稿日を設定すると大変ですよ」と言われた。「今回はスケジュールに余裕を持たせているので大丈夫ですよ」と答えたのだけど、全然、大丈夫ではなかった。ヤバいよ、祝日。
dアニメストアに『琉球タイムライン~未来少女と古の王~』という作品があったので観てみる。沖縄県浦添市が作った作品であるらしい。YouTubeでも同じものを流している模様。dアニメストアってこういったものも配信するんだ。
2021年8月31日(火)
グランドシネマサンシャインの午前10時30分からの回で『劇場版 アーヤと魔女』を観る。TV放送時にぼんやりと観てしまったので、きちんと作品と向き合うつもりで劇場で鑑賞。ではあるが、作品の印象そのものはあまり変わらず。ちなみに映像ではタイトルに『劇場版』の文字は入らなかった。
その後はZoom打ち合わせとデスクワーク。夜は吉祥寺に。トークの前に渡辺歩さん、業界のある方とくぐつ草で打ち合わせ。その後、アップリンク吉祥寺で『漁港の肉子ちゃん』のトークに渡辺歩さんと出演。今回はオファーを受けた時から話す内容を決めていて、それは問題なかったのだけれど、トークの時間が予想よりも短くて、ちょっと駆け足になった。トークの後にサイン会があって、何故か自分もサインをすることになり、焦る。
2021年9月1日(水)
じわじわと『かげきしょうじょ!!』を視聴中。いやあ、面白いね。メジャー感があるところもいい。11時、14時、17時にほぼ同じメンバーでZoom打ち合わせ。この日はあまり外出をしないで、作業を色々と進めた。
2021年9月2日(木)
進行中の書籍、イベント、これからの書籍の企画等々。16時からBONESで打ち合わせ。事務所に戻って、また作業。
押井守さんの著作「誰も語らなかったジブリを語ろう 増補版」を読了。面白かった。前のバージョンにも目を通していたけれど、今回はきちんと読んだ。押井さんの発言について、大筋としては同意。そもそも押井さんの作品の見方が面白い。宮崎駿さんとその作品について、押井さんがよく考えているのが分かる。高畑勲さんにはあまり興味がないのだろうなあ。この本については他にも書きたいことがあるのだけれど、それはまた改めて。
2021年9月3日(金)
日本映画専門チャンネルの「ゴジラ対ヘドラ<4Kデジタルリマスター版>」(2Kダウンコンバートにて放送)の冒頭を録画で観る。あまりに鮮明で、印象としては公開時とも別物。その後はWOWOWプラスでやっていた「トリック 劇場版」を少し観る。仲間由紀恵さんが可愛い。以前から美人だと思っていたけれど、可愛いとは思わなかった。これも自分が年齢を重ねたせいか。
噂に聞いていた山田尚子監督の『平家物語』が発表になった。サイエンスSARUで山田尚子さんが監督をすると知った時には驚いた。先行して公開された映像を観るとかなりよさそうだ。以下は自分がTwitterで書いたテキストだ。
『平家物語』のPVを観て感心したのは「山田尚子監督が今まで仕事をしてきたのとは別の制作現場で、きっちりと『自分の表現』をしている」と思えるものだったことです。今までの作品の延長線上のものであり、更に新しさもある。素晴らしい。期待大です。
2021年9月4日(土)
忘れる前にメモをしておく。佐藤順一さんが監督、平松禎史さんがキャラデで進められていたものの、制作初期で頓挫した『あらいぐまラスカル』。その演出を渡辺歩さんがやるはずだったことが判明した。佐藤さんに平松さんを紹介したのは僕だ。そして、渡辺さんに声をかけたのは佐藤さんで、佐藤さんが渡辺さんと知り合いになったのは、僕が企画した飲み会の席だったのだそうだ。
2時間はかかるかと思った原稿が20分で終了。気持ちに余裕がある時に書いてよかった。12時から無観客トークイベント「第179回アニメスタイルイベント ここまで調べた片渕須直監督次回作【誰が味方で、誰が敵なのか? 男性人名編】」を開催。今回も濃い内容だった。