COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
322 アニメ様日記 2021年7月25日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2021年7月25日(日)
あるアニメーター、ある関係者とこれから作る書籍についての打ち合わせ。編集作業に入るのは早くて2022年。もっと先になるかも。

2021年7月26日(月)
グランドシネマサンシャインで『サイダーのように言葉が湧き上がる』を観る。ようやく鑑賞することができた。新型コロナのために1年以上も公開が延期になった作品だ。ビジュアルの新しさを考えても、制作に関わった方達は早く公開したかったろうなあ。
この日の起床時の体重は68.8キロ。68キロ台がこの数ヶ月の目標だったので、とりあえず目標は達成。余力があったら、さらに800グラム落とそう。

2021年7月27日(火)
TOHOシネマズ池袋で『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー(3D)』を観る。デスクワークとZoom打ち合わせの後、吉祥寺に移動して、リベストギャラリー 創の「『夢幻紳士』40周年 高橋葉介 原画展 ~『にぎやかな悪夢』(河出書房新社)出版記念~」に。この日が最終日だった。40数年前、僕は「マンガ少年」に載った異形の短編を読んで、高橋葉介さんのファンになった。僕が着いた時、高橋葉介さんが在廊しており、関係者と談笑していた。生きて動いている彼を目の前にできただけでも嬉しかった。画集にサインを入れてもらう時に「『マンガ少年』の頃からファンです」と告げたところ、「それは随分と古いですね」と言って苦笑された。画集と一緒にTシャツ、マグカップも購入した。
早朝散歩で「EVANGELION INFINITY」のディスク1と2を聴く。全3枚組みのCDだけど、2枚でお腹いっぱいだ。
WOWOWの『あしたのジョー』73話から76話を観る。終盤の杉野昭夫作監回はかなりいい画がある。

2021年7月28日(水)
行きつけの病院で二度目の新型コロナワクチンの接種。今回もあっさり終了。月曜にワクチン接種をしたワイフは熱が下がらず、アイスを買ってマンションに持って行く。
「機動戦艦ナデシコ画集」の編集作業は続く。アニメディアに掲載されたイラストが、初出時にどんなかたちであったかを確認する必要が生じ、記事に目を通す。20世紀のアニメディアをほとんど揃えておいてよかった(事務所にはアニメージュやNewtypeも揃っている)。「機動戦艦ナデシコ PREMIUM BOX」のインタビュー本「NADESICO STAFF BOOK PILOT」にも目を通す。僕も取材を受けていて、今では覚えていない裏話を語っていた。「NADESICO STAFF BOOK PILOT」について、当時は1冊の本としては薄口かなと思ったけれど、読み返したらそんなことはなかった。
散歩時にサブスクで配信が始まった〈ウルトラサウンド殿堂シリーズ〉の「ウルトラマン」と「帰ってきたウルトラマン」を聴く。どちらもCDを持っているけど、サブスクシリーズで全部が聴けるのは嬉しい。

2021年7月29日(木)
ワクチン接種の翌日。倦怠感があったので、午後はマンションに戻って昼寝。熱は出なかった。
最近、就寝前にKindleで「ゴールデンカムイ」を読んでいる。この日は12巻まで読んだ。12巻は姉畑支遁のアレと、ラッコを食べた後のアレが衝撃的。

2021年7月30日(金)
散歩以外はデスクワーク。早朝散歩では雨に降られた。
中古で購入した「機動戦艦ナデシコ1000%コレクション」が事務所に届いた。これは僕が構成・編集で参加したCD-ROMだ。それが狙いでウェブブラウザで開く形式にしたのだけど、20年以上経った現在でも、パソコンでも大半のコンテンツを読むことができる。内容は企画書、アフレコ台本、予告台本、メイン設定、各話設定、色見本、各話のスチル、各話あらすじ、各話解説、スタッフリスト、用語辞典、声優辞典、アニメ誌のインタビュー再録等々。今のウチの環境では再生できないけど、ノンクレジットOPやEDのムービーも収録。大変に充実している。素材を集めてくれたのはプロデューサーの佐藤徹さんのはず。確かイベントでも話したと思うけど、このCD-ROMを企画した段階では『機動戦艦ナデシコ』の「NEWTYPE 100% COLLECTION」は出そうもなかった。「だったら、100%以上のものを」ということで、タイトルを「1000%コレクション」にしたのだった。その後「100% COLLECTION」が出るのが決まって、ちょっと焦った。

2021年7月31日(土)
仕事の合間に、新文芸坐で「足にさわった女」(1960/85分/35mm)を観る。プログラム「増村演出の神髄に迫る めくるめく増村保造の世界 PART2」の1本。面白かった。自分は同じ映画の市川崑監督版も観ているはずで、そちらも観直したくなった。事務所に戻って、オールナイトの予習で『アリーテ姫』をDVDで視聴。夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 131 『この世界の片隅に』五度目の夏」を開催。トークは『アリーテ姫』『マイマイ新子と千年の魔法』『この世界の片隅に』を、キャラクターデザインを軸に振り返るというものになった。このテーマを思いついたのは、オールナイトの直前だった。トーク終了後、楽屋で少し話をしてから解散。