COLUMN

第722回 美味しいと圧巻!

白泉社のミスター・ベルセルクこと島田明様、
招待頂きありがとうございます!

で、会場内はとにかく「圧巻!!」の一言。三浦建太郎先生は凄えですっ! 月並みな言い方だけど、やっぱり生の画は迫力が違う! 三浦先生の生原稿の数々を見て、自分が漫画に挫折した理由がはっきり分かりました。いや、何度も話題にしたと思うのですが、小・中学校の頃の板垣の夢は「漫画家になること」で、高校までは普通にペン入れして漫画を描いてました。それこそ受験勉強もせずに。でも、どうしてもペン入れしてる途中でその時描いてるネタ(お話)に飽きてしまい、さらにペン入れするも己の画自体が気に入らなくなってまた白紙から、の繰り返しでした。そんな俺と違い三浦先生は毎ページ毎ページ頭に思い描いた像と同じクオリティのものを紙の上に再現できたのだと思います。ニコ・ニコルソン先生の「マンガ道場破り」において三浦先生が「画を描くのが快楽で快楽で苦痛に思ったことがない」と語られてますし、自分も三浦先生御自身から同じ台詞を聞きました。生の画を見ると正にそのことがよく分かり、板垣には到底それが出来なかったのだと─。ま、そりゃただ単に俺に才能が無かっただけの話なんですが、本物の天才の仕事を見て改めて痛感した日だったということです。