COLUMN

第700回 大塚康生様(2)

新人の頃の板垣はよく大塚(康生)さんに画を見ていただきました!

 これは学生時代の師・小田部羊一先生にテレコム入社を報告した際、先生から言われた一言「描いた画はどんどん大塚さんに見てもらいなさい」に起因します。

てな感じのやりとりから、ちょくちょく描いた画を見て寸評・修正をいただく日々が始まりました。主に夜寝る前が描く時間。どのようなものを描いたかというと、

・黒澤明監督作品(高校生の頃から傾倒していた)の名場面をアングルを変えて描いた鉛筆画。
・見よう見まねで描いた原画の習作。
・似顔絵など

 ホント気の向くまま好きなものを描いて大塚さんに見せに行きました。すると、例えば黒澤映画の鉛筆画でも修正用紙をのせて、騎馬武者のポーズや目線などを

「実際(の映画)はこうじゃないかもしれないけど、アニメーションの場合はこちらの対象を見ないと分かりづらいよ」

などと解説しつつサササッと直してくださいました。

 てとこでまた仕事に戻らせていただきます(汗)!