編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年12月20日(日)
ワイフとIKE・SUNPARKのファーマーズマーケットに。雑司ヶ谷を少し歩いて、お洒落パン屋とお洒落コーヒー店で買い物をして、それを南池袋公園で食べる。実に日曜日らしい日曜日。その後は事務所でデスクワーク、駅前の喫茶店で打ち合わせ、事務所に戻ってデスクワークと、あまり日曜っぽくはなかった。取材の予習で『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』『機動戦士ガンダムNT』を配信で観る。
2020年12月21日(月)
新文芸坐の正月興行「黒澤明生誕111年 三船敏郎生誕101年 銀幕に甦れ! 黒澤&三船 日本映画最高のコンビ〈東宝編〉」のチケットをネットで購入。今回のプログラムのチケットは全席指定制だ。ワイフと行く分を含めて4つのプログラムを購入した。4つとも行けるかな。「この人に話を聞きたい」取材の予習は続く。
2020年12月22日(火)
この日の仕事は取材の予習、零細企業の社長らしい作業、それから、編集長っぽい仕事。夕方は吉松さん、ワイフと食事。がっつり食べる。
2020年12月23日(水)
年末らしく、用事が山盛り。打ち合わせの前に、上石神井から井荻まで散歩。このルートを歩くのは久しぶりで新鮮だった。井荻のスタジオで打ち合わせ。取材の予習で『ソードアート・オンライン アリシゼーション』を視聴。前にも観ているが、ふた回り目のほうが面白い。進行中の書籍の数を数えたら、14タイトルもあった。
2020年12月24日(木)
旭プロダクションで「この人に話を聞きたい」の取材。第210回は撮影監督の脇顯太朗さんだ。面白い取材になった。取材内容を大きく分けると「脇さん個人の話」「仕事歴」「脇さんのアニメーションについての考え」であり、原稿にする上で色々なまとめ方が考えられる。まとめがいのあるインタビューともいえる。年内の取材はこれにて終了。
2020年12月25日(金)
散歩は毎日続けている。今日は仕事の合間に池袋から東中野まで歩いた。その後で中野で開催されている「1980年の世界」というイベントを見に行った。1980年の雑誌等を展示するという企画で、展示を見ている間、既に存在しない自分の実家に帰ったような気分だった。ワイフから、クリスマスプレゼントで手編みのニット帽とマフラーをもらった。今年もワイフは沢山のニット帽を作ってくれて、合計で6つのニット帽をもらった。
「あれとこれのテープ起こしが年内に間に合わないなら、正月休みはあの原稿を進めよう」と思ったけれど、いやいや、自分から正月の仕事を増やすことはないだろうと考え直す。
2020年12月26日(土)
午前中は新文芸坐で「ペイン・アンド・グローリー」(2019・スペイン/113分/DCP/R15+)を鑑賞。ワイフの希望で、どんな内容かまるで知らないで観たのだけど、かなりよかった。映像と語り口がよく、映画として満足感が高かった。落ち着いたこの映画にしては演出がオーバーな部分があって、そこで苦笑したのだけれど、最後まで見るとその演出がおかしくなかったことが分かるという仕掛けがあり、それも面白かった。
昼飯とデスクワークをはさんで、また、新文芸坐に。花俟さんとアニメスタイルのオールナイトについて打ち合わせ。夕方はグランドシネマサンシャインで『ジョゼと虎と魚たち』を観る。自分は実写映画版が好きだったので、色々と面食らうこともあったけれど、若い観客に向けて作るならこれもありだろうと思う。画面構成がよかった。画面設計の役職で川元利浩さんがクレジットされていたが、どこからどこまでが川元さんの仕事なのかが気になる(後日追記。ジョゼの部屋と恒夫のバイト先は3DCG。その部分も川元さんがチェックはしているが、レイアウトを描いたのは他のシーンだそうだ)。
夜は新文芸坐で「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 128 湯浅政明のセカイ」を開催。今日は映画鑑賞、打ち合わせ、トークの聞き手で三度も新文芸坐に行った。湯浅さんと顔を合わせるのは久しぶり。『MIND GAME』の頃にアニメスタイルが作った湯浅さんイラストの缶バッジが湯浅さんの手元にないと聞いたので、事務所にあった分をひとつ差し上げた。オールナイトの入りは7~8割。今回も作品初見の方が多かった。『MIND GAME』は6割くらい、『夜明け告げるルーのうた』と『夜は短し歩けよ乙女』は3割くらいが初見だったはず。トークで湯浅さんが「これからアニメ界を去るかもしれないが、また戻ってくると思う」と言っていたのが印象的だ。