編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年12月13日(日)
仕事の合間に、TOHOシネマズ池袋で『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編』を鑑賞。黄瀬和哉さんがキャラデザイン(共同)、絵コンテ(共同)、演出(共同)、作画監督(共同)、総作画監督(単独)を兼任していたのがトピックスのひとつ。夕方から吉松さんとSkype飲み。飲みと言いつつ、禁酒中なのでノンアルコールビールで。
2020年12月14日(月)
ワイフとグランドシネマサンシャインで『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を【IMAXレーザーGT】で観る。ワイフはこれが初見。自分は二度目の鑑賞だった。公開が始まった頃に『鬼滅の刃』のIMAXが、フルサイズIMAXだという発言をSNSで見かけて、ずっと気になっていた。それを確認するのも今回の目的だった。結論から言うと、画面比率は通常上映と同じ16:9だった。考えてみたら当然なんだけど、確認できてよかった。
改めて『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観て思ったのは、娯楽作としてよくできているということ。盛り上げるべきところをしっかりと盛り上げている。個々のシーンや描写に充分な尺をとっていて、物足りなさを感じさせない。それから、煉獄杏寿郎というキャラクターは1980年代や90年代のマンガやアニメでは(ひょっとしたら1970年代のマンガやアニメでも)パロディの対象になったタイプだと思う。つまり、マジメであり、正論を口にし、それを実行しようとするタイプ。そういうキャラクターは何時の頃からか、茶化される対象になっていた。時代がひとまわりして、そういったタイプが「好ましい存在」になったということかもしれない。
「週刊少年ジャンプ」で「チェンソーマン」が完結。少年マンガとしては衝撃的な終わり方だったが、もっと残酷な結末を迎えるかとも思っていた。僕が「チェンソーマン」がもっと続くだろうと予想していたのは、主人公のデンジにはまだ「吐き出すこと」があるだろうと思っていたからだ。連載終了と共に第2部が「少年ジャンプ+」で連載されることが発表されたが、僕が望む展開になるかどうかは分からない。とにかく、ここまで充分に楽しませていただいた。
2020年12月15日(火)
としまみどりの防災公園(IKE・SUNPARK)のEAT GOOD PLACEで、ワイフと朝食。最近開店したばかりの店だ。秋まで続けていた早朝散歩で、工事中の建物を見ながら、どんな店になるのか、よくワイフと話しあっていた。料理は美味しいし、店は広くて綺麗。観光地にある店みたいだ。いや、遠方から来た人にとっては、ここは観光地なんだろうけど。
もうひとつ、外食の話題。SNSで池袋の松屋の三軒が閉店することを知る。少しばかりショックだ。事務所の近くの吉野屋も最近、閉店した。
2020年12月16日(水)
15日(火)と16日(水)は「川元利浩アニメーション画集」のコメントのための、川元さんへの取材。長いインタビューになるのは分かっていたので、最初から2日かけてやるプランだった。
2020年12月17日(木)
仕事の合間に、新文芸坐で「アルプススタンドのはしの方」(2020/75分/DCP)を観る。「”主人公”じゃない青春だから愛おしい のぼる小寺さん | アルプススタンドのはしの方」の1本。高校野球の応援に来た学生達の物語で、カメラは客席のみを撮り、試合をやっている選手は映さないというコンセプトの作品だ。後で知ったのだけど、戯曲を映像化したものなのだそうだ。確かに舞台でできる内容であるのだが、映画ならではの臨場感を感じる場面があった。
2020年12月18日(金)
「佐藤順一の昔から今まで」の取材の予習で『ストレンジドーン』『ゲートキーパーズ』『ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター』『スレイヤーズぷれみあむ』『地獄堂霊界通信』等を視聴。『地獄堂霊界通信』はこんなこともあろうかとDVDを購入していたのだけれど、ネット配信にあったので配信で観た。13時から取材スタート。今回の取材は『美少女戦士セーラームーンSuperS』の話題から。今日の取材分が世に出るのは早くて来年の2月だ(と、この時には思ったけれど、早くて3月末になりそうだ)。
2020年12月19日(土)
「杉並マンガアニメ祭」のトークイベントで、吉松さんの聞き手を務める。トークは吉松さんの学生時代から現在までを振り返るというもので、僕が気にしたのは時間内に話をおさめることぐらい。後半は展開を早くして『宇宙よりも遠い場所』まで辿り着いた。その後、吉松さん、ワイフと西荻窪に移動して無期休業直前のササユリカフェに顔を出す。イベントの打ち上げで、近くの魚料理の店で飲んで食べる。