COLUMN

第691回 放映開始!

『蜘蛛ですが、なにか?』第1話、観ていただけたでしょうか? いよいよ放映が始まりました!

 いただいたお仕事はなんでも「これも縁!」と(スケジュールの許す限り)すべてお受けする自分。「アイドル」「百年戦争」「刑事もの」ときて今度は

と。単純に「蜘蛛の目線」でコンテ切れる? 『ガンバの冒険』とかみたいな? などと考えたような気がします。あと映像表現的には「蜘蛛ほかモンスターバトルは3DCGを作って」とかもプロデューサーさんから進言があったと思います。大好きなローアングルで巨大なモンスターを3DCGでカメラワークやりたい放題。テレコム時代、周りの先輩方に「俺は”作画でカメラ回り込み”がやりたくてアニメーターになりました!」と公言して憚らない板垣でした。『あしたのジョー2』前後の、表現が無限に自由な出崎統監督作品に魅了された身からすると、回り込みあってこそのアニメーション。回り込まない画はアニメーションじゃない! と断言するくらい。

アニメーションに不可能はない! いや、あってはならないのです! 2Dだ作画だ3DだCGだは、先にある「やりたい表現」に対して後からついてくるものだ!

と常々考えてコンテを切っています。それこそ演出・コンテなどの教本に書いてあることこそブチ破るつもりで! そんな感じで今回も描きました。ただ原作ファンの方々はご存知かと思いますが、この作品は下手に語ると即ネタバレに繋がるので、その辺気にしつつ、オープニングから。まず、

安月名莉子さんの『keep weaving your spider way』、とてもカッコいいですよね!!

 今作の俺的テーマ「カッコいいアニメを作る!」にピッタリの主題歌で、コンテ切ってる時は楽しく、画が続々浮かんできました。そういえば安月名さんのMVも痺れましたね〜。
 じゃあとりあえず頭から語ります!
 C-1〜3の何やら幾何学的模様のカット。これ実は板垣の描いた各話のコンテ表紙タイトル文字を撮影してもらったものです。フレームは自分で打ったものが使われているはず。なぜ表紙を使ったかというと、前奏部分に合うと思ったからで、理屈なし。各話サブタイトルをOPにのせるのは、自分的に『バスカッシュ!』の時からやってますので、すでにスタンダードです。
 C-4〜6、主要キャラらの紹介カット。とにかくキャラがずらずら横並びするのがやりたくなく、こうしました。
 C-7は再びコンテ表紙タイトル。で、時間切れ! C-8以降はまた来週。近いうちにOP・EDのコンテムービーを上げようと相談中です。