編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年2月2日(日)
映画を観に行くつもりだったのだけど、ワイフの要望で赤羽に。ワイフが公園で猫と戯れている間に、荒川まで歩いて戻る。ワイフと面白駄菓子屋に寄ったら、高校生くらいのシュッとした男子が10円の駄菓子を買って、店の前のテーブルで友達と駄菓子を食べていた。赤羽はあちこちに清野とおるさんのポスターが貼ってあった(店頭の黒板に「壇蜜さんとの結婚おめでとう」と書いてある店もあった)のだが、入った飲み屋には清野とおるさんのサイン色紙が。公園にいる人も飲み屋の客もなんだか濃かったと思うのは、清野とおるさんのマンガの影響か。池袋に戻って、買い物に行ってから、事務所に。
2020年2月3日(月)
『魔動王グランゾート』の視聴が終わったので、さかのぼって『魔神英雄伝ワタル』の視聴を始める。1話が猛烈に面白い。内容が詰まっているし、アイデアも豊富。なおかつエピソードの中でのメリハリもいい。2話で剣部シバラク先生が登場するんだけど、初登場時はかなり乱暴なおじさんだったんだなあ。芦田豊雄さんはコンテも描いている。
アニメスタイル編集部では、年に2回くらい「『フリクリ』の絵コンテ本はどこにあるんですか」と誰が言い出す。今回は他の編集スタッフが使用中だった。日本でいちばん『フリクリ』の絵コンテ本を使っている編集部に違いない。
2020年2月4日(火)
15時から新宿で打ち合わせ。その後、事務所に。Prime VideoチャンネルのNHKオンデマンドに登録した。これはながらで観るにはかなりいい。「駅ピアノ」と「ノーナレ」と「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」を観た。「岩合光昭の世界ネコ歩き」なんて70話もある。本家のNHKオンデマンドはあまり使ったことがないのだけど、操作性はこちらのほうがいいのでは。
2020年2月5日(水)
「ぐるぐるてくてく」という女子高生が主に池袋を歩くマンガがあって、その中に、護国寺に猫に会いに行く話があった。護国寺に猫がいるなんて知らなかった。ネットで検索して見ると、確かにいるらしい。それで、午前中にワイフと護国寺に。何度も通り過ぎていたけど、護国寺に入るのは初めて。休憩スペースもあるし、大仏があったり、仁王像があったり。それから広い。こんな場所だったのか、という感じ。ひとまわりして最後の最後に一匹の猫に会えた。近づいてはこないけど、逃げもしない感じだった。
事務所で作業をしている間は、ずっとPrime VideoチャンネルのNHKオンデマンドを観ていた。「ドキュメント72時間」がとてもよかった。観たのは「赤羽・おでん屋エレジー」「駄菓子屋・子どもたちの小さな宇宙」「北の大地の学生寮」「秋田・真冬の自販機の前で」「秋田 真冬の自販機の前で・惜別編」。特に「北の大地の学生寮」がよかった。
2020年2月6日(木)
午前中に集中してデスクワーク。企画書を何本か書く。作業をしている間はずっと、Prime VideoチャンネルのNHKオンデマンドの「ドキュメント72時間」を流していた。夕方から声優博士と打ち合わせ。
2020年2月7日(金)
編集部で、あらためて書籍に絵コンテを載せる際のサイズについてディスカッションする。例によっていくつものプロジェクトが同時進行。夕方、 有楽町マルイの「映像研による『最強の世界』展」に。展示品は多くはないけれど、線画設定を見ることができてよかった。上野の立飲みカドクラに寄って軽く呑んでから事務所に。
『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』を一気観する。最終回は意外な展開。トータルではかなり楽しめた。『この素晴らしい世界に祝福を!』のアクアと『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』のリスタルテは物語の中での位置づけも、キャラクターの印象も近い。僕としては、リスタルテのほうが言動に共感できるのだけれど、キャラクターとしてはあまり執着できない。リスタルテに執着できないのは主人公に対する欲望がダダ漏れすぎるからか。あるいは思考や感情が理解しやすぎるためか。アクアのほうが華があると思えるのは、性格がカラっとしているからか。あるいは主人公との距離感のためか。ちなみに『この素晴らしい世界に祝福を!』の3人娘の中だと、ダクネスが好きです。
2020年2月8日(土)
午前中に散歩。昼は吉松さんと打ち合わせを兼ねてシェラスコの店でランチ。次のイベントの内容が固まる。店でお手洗いに行くお客さんの姿を見て、横田守さんのような人だなあと思ったら、本当に横田守さんだった。