COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
173 アニメ様日記2018年9月16日(日)~

2018年9月16日(日)
三連休の2日目。「設定資料FILE」の構成する。前にトークイベントでも話題にしたが、僕はいまだに「設定資料FILE」の構成は線画設定をコピー機で縮小し、それを切り貼りしてラフを作っている。今は素材の設定資料もデータで届くし、デザインもデジタルで行われているのだが、その途中にはさまる僕のラフ作業だけがアナログなのだ。ラフをデジタルでやると勘が狂いそうだし、丁寧にラフが作れるだけに逆に時間をかけてしまいそうで、それが嫌でアナログでやっている。事務所2階のコピー機(正確にはスキャンもFAXもできる複合機)が新しくなって、初めての構成作業だったのだが、コピーの精度があがったのが裏目に出たのか、コピーの濃さの調整が難しい。これもしばらくやっていたら慣れるのだろうか。
「設定資料FILE」の内容とは関係ないが『ちおちゃんの通学路』を1話から流しながら作業をした。

2018年9月17日(月)
三連休の2日目。午前中は事務作業をいくつかこなす。観ていなかったアニメ映画をdアニメストアのレンタル販売で観る。午後から事務所から歩いていける某所で休む。カレンダーでは連休最終日だけど、自分の連休はここから。

2018年9月18日(火)
午前中は休んで、昼から事務所に。ちょっと確認したいことがあって「アニメスタイル007」の『フリクリ』特集を読み返す。この特集の鶴巻和哉監督のインタビューで、もしも『フリクリ』の続編を作るなら、どう作ればいいのか(記事中の発言は、正確には「もしも『フリクリ』的なものをもう1回作ろうと思った時に、何が描かれていれば『フリクリ』らしいと言えるのか?」)という話題がある。貞本義行さんや榎戸洋司さんと話をしたが、それが何かは分からない、というのが結論だったそうだ。
録画で「のぞき見ドキュメント 100カメ」の週刊少年ジャンプ編集部の回を観る。机の上が散らかっている感じとか、臨場感があって面白い。

2018年9月19日(水)
午前中は休んで、昼から事務所に。

2018年9月20日(木)
上野の森美術館で開催中の「世界を変えた書物展」に。守備範囲外ということもあって、展示されていたものの価値は僕にはわからないが、展示の仕方が凄まじく凝っていた。唐突に話は変わるが、ATOKは「ゆめおうこく」で「夢王国と眠れる100人の王子様」が、「いせかい」で「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」が変換候補にでる。便利だなあ。なんでもかんでも深夜アニメが変換されるわけではないけど。

2018年9月21日(金)
早朝に新文芸坐に。翌日開催のオールナイトのための試写に参加。短編の『モリモリ島のモーグとペロル』『陸にあがった人魚のはなし(パイロット版)』『映画の妖精 フィルとムー』を観る。昼にポケモンGOでミュウツーをゲット。これでカントー地方のポケモンが揃った。12時に事務所で打ち合わせ。14時に西武池袋線方面のあるスタジオで打ち合わせ。18時に新文芸坐で打ち合わせ。「電脳コイル アーカイブス」の二刷りの校正紙がでる。実際に二刷りが出るのは少し先だが、先行して作業をしておく。

2018年9月22日(土)
昼間は「アニメスタイル014」や年末刊行予定の書籍の準備。オールナイトの予習で『ぼくの名前はズッキーニ』を観る。夜はオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 107 ストップモーション・アニメの世界」。中村誠監督のトークは、ストップモーション・アニメの現状、自身とストップモーション・アニメとの関わり、自身の作品、上映作品についてと、話題が多岐にわたり充実したものとなった。特に短編については、中村監督の解説で周辺事情を知ってから観たほうが理解しやすいだろう。