COLUMN

第580回 短いフィルム

オープニングとエンディングを自由に作りたい!
というアニメーターが多いと聞くのですが
俺個人はやっぱり本編が基本だと思っています!

 そもそもずっと前に1度話題に上げたとおり、自分はOP・EDやミュージッククリップ的ないわゆる短いフィルムを作るのは嫌いじゃないけど、その年の仕事がそれ1本ってなるくらいなら、シリーズの本編を1本コンテ・演出でやるほうが絶対好き! ドラマがあるから。でも現実問題『妖狐×僕SS』(2012年)の時のように、監督に恩返しはしたいものの、本編1本をやる時間がなくてED1本だけのお手伝いになったり。自分の監督作品の場合、OPは大概やってもEDは誰かに振ってしまうことがちょくちょくあります。ま、その時の状況次第で、本編のコンテが落ち着いてたら自分で切っちゃうけど、本編に手こずってたら「誰かお願いします!」と。でも3日空けられたら自分でやったほうが確実に早い。そんな感じです。
 で、今回の『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』もOPのコンテ・演出をやりました。本編のコンテが全話上がってから取りかかったコンテなので、ラフのカット割りはすんなり1〜2日でできました。ただ清書からそのまま直接レイアウトまで描いたため(原画の人手不足をカバーした)、これまた本編のレイアウト・ラフ原チェックと重なって大変なことに(汗)。後ほど、またコンテムービーをお観せするので、今回も「短くて」ゴメンナサイ!