2018年8月5日(日)
トークイベント「第148回アニメスタイルイベント 『この世界の片隅に』に至る道(1)」を開催。片渕さんのこれまでの歩みをじっくり語っていただくイベントシリーズの第一弾だ。もしも、3時間使って、学生時代に参加した『名探偵ホームズ』の話題が終わらなかったらどうしようかと思っていたが、無事に『名探偵ホームズ』までの話はクリア。ラストにちょっと世間話をする余裕があったくらいだ。ムック「THE ART OF 名探偵ホームズ」に片渕さんが描いた『名探偵ホームズ』のイメージボードが1枚だけ載っている。脚本で参加していた片渕さんがどうしてイメージボードを描いているのか、ずっと気になっていたのだけれど、その謎が解けた。シナリオを提出する際に添えたものだったのだ。
2018年8月6日(月)
作業をしながら『あそびあそばせ』を1話から最新話まで観る。なかなか面白い。『バキ』最新話の6話「片平巡査の報告書」も観る。いやあ、展開が速い速い。連載で読んでいた頃のことを思うと、この速さを贅沢に感じるくらいだ。
2018年8月7日(火)
どういうわけだ。夏の書籍を校了してからのほうが事務所にいる時間が長くなっているぞ。
2018年8月8日(水)
池袋HUMAXシネマズで『劇場版 ポケットモンスター みんなの物語』を観る。集団劇で、それぞれの登場人物にドラマを持たせるという難しいプロットに挑戦しており、意欲的な作品だ。以下は、ちょっとネタバレ。僕が泣けた部分は都合三箇所だ。ひとつは中年男のカガチが、ウソッキーを相棒と認める場面。もうひとつが老婆のヒスイが、今は亡きブルーの姿を見たところ。もうひとつが女子高生のリサが、弟の助けを得て走り出した部分。泣かせるところにもっていくタイミングが巧い。
矢嶋哲生は僕にとって期待のクリエイターだ。『みんなの物語』は彼の初めての劇場監督作品であり、今後の可能が感じられる作品だった。彼が監督を務めたTVシリーズ『ポケットモンスターXY&Z』的なアクションもあり、その意味でも満足。
カガチについてもう少し書いておく。彼は調子がよくて、ウソばかりついている男だが、姪のリリィにはいいところを見せようとする。この男の作画としての芝居の感じがアニメ版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津に似ていた。セリフの最初に「あー」と言ってから話し出すところがあったと思うが、それも両津っぽかった。リリィは檸檬のポジションだ。いや、似ていたとしても偶然だろうし、似ていたからといって問題があるわけではないのだけど、とにかく「両津っぽいなあ」と思いながら観ていた。
2018年8月9日(木)
コミックマーケット94前日。搬入は編集部のスタッフに任せて、事務所で待機していたのだけど、あるアクシデントが発生。その対応をする。事務所で待機していてよかった。
2018年8月10日(金)
コミックマーケット94の1日目。今回のアニメスタイルの販売物は「黄瀬和哉 アニメーション画集」、「馬越嘉彦 アニメーション原画集 第一巻」、「電脳コイル アーカイブス」。それぞれ充実した仕上がりとなった。特典はそれぞれ「黄瀬和哉のうすい本」、「馬越嘉彦 描き下ろし原画集」、複製ミニ色紙。「馬越嘉彦 アニメーション原画集 第一巻」だけでなく、他の2書籍についても、女性のお客様の購入が多かったのが印象的。
2018年8月11日(土)
コミックマーケット94の2日目。今回のコミケの2日目、3日目は現場を編集部のスタッフに任せて、僕は午後からの参加にさせてもらった。疲労がたまっていたし、午前中にコミケ以外の作業を進めておいたほうがいいからだ。『新幹線変形ロボ シンカリオン』の『新世紀エヴァンゲリオン』コラボ回は、後で録画で観た。