COLUMN

146 アニメ様日記 2018年3月11日(日)~

2018年3月11日(日)
「アニメスタイルのうすい本」の山内重保さんの取材原稿をまとめる。この日は東京アニメアワードフェスティバル2018の3日目で、いくつか行きたいプログラムがあったのだけど、取材があったので学生編集スタッフに代わりに行ってもらった。後でどんな内容だったのかを教えてもらうことになっている。夕方から阿佐ヶ谷で『少女終末旅行』の取材。  

2018年3月12日(月)
山内重保さんの取材原稿が仕上がる。その日のうちに山内さんからチェックが戻る。素晴らしい。この日は東京アニメアワードフェスティバル2018の4日目で、僕は「アニメ功労部門顕彰記念 『北斗の拳』-高見義雄・須田正己の仕事―」に参加。大画面で観るTV『北斗の拳』は新鮮だった。登壇者の梅澤淳稔さんが、芦田豊雄さんに「毎回それまでになかったことに挑戦するように」と言われた話で、例として挙がったのが「セルと背景を破ったカット」と「セルの絵の具が乾く前に、画を崩しながら撮影したカット」だった。その話題になったときに「ひょっとしたら、あのカットとあのカットの話かな」と思ったら、正解だった。どちらも印象に残るカットだ。『ベムベムハンターこてんぐテン丸』の後で、梅澤さんが『とんがり帽子のメモル』に参加して、佐藤順一さんが『北斗の拳』をやるかもしれなかったという話が面白かった。
 テレ朝チャンネル2の「EXまにあっくす 特濃 ~帰ってきたザザーンさん~」で放映された「アニメちゃん」を録画で観る。これは1984年に公開された映画で、一度もソフト化されていない。僕も初めて観た。タイトルは「アニメちゃん」だが、実写作品である。ひょっとしたら、オープニングがアニメだったりするのではないかと思っていたが、そんなことはなかった。同じく「~帰ってきたザザーンさん~」で放映された「ザ・サムライ」がインパクト強し。これは月曜ドラマランドで放映されたもので、同名マンガの映像化。言葉にするのが難しいのだけれど、あの頃のオタク的作品のテイストが濃厚。さらに月曜ドラマランドらしいユルい感じがあってたまらない。  

2018年3月13日(火)
「アニメスタイルのうすい本」の井上俊之さんの取材原稿をまとめる。辻田邦夫さんとイベント打ち合わせ。中央線方面で書籍関係の打ち合わせ。昨年秋からお願いしていた打ち合わせがようやく実現した。  

2018年3月14日(水)
DVDで『BLUE SEED』を観る。映像特典の『BLUE SEED OMAKE THEATER』は観ていないものもあるなあ。『OMAKE THEATER』3話の「X-FILE ~国木田のばやい~」は地面がセル描きになっているところは歩くと危険だとか、ドアが背景描きだと開けないとか、そういったネタのメタもの。1話「奇稲田を見守る男」のオゲレツなオチはよく覚えていた。  

2018年3月15日(木)
『BLUE SEED』を最終回まで観る。続けて『BLUE SEED2』を視聴。『2』は初見かと思ったけど、覚えているセリフがあったから、少なくとも1話は観ていたようだ。TAKADA BANDのオープニング曲、エンディング曲はCDで何度も聴いているなあ。『2』の3話「美人OL6人旅 秘湯大爆破」は、作画監督が桂憲一郎さんでかなりの見応え。
 仕事の合間に「水玉螢之丞 おしごといろいろ展」に行く。水玉さんの仕事は濃くて、なおかつ洗練されており、さらにジャンルの幅が驚くほど広い。改めてそれを確認した。それから、自分の嗜好や想いと客観性のバランスが絶妙で、アウトプットが猛烈に上手い人だった。そんなふうに、ご本人に言ったら「やめてくださいよ」とおっしゃったに違いないけれど。  

2018年3月16日(金)
「アニメスタイルのうすい本」の平松禎史さんの原稿を受け取る。続けて『さよならの朝に約束の花をかざろう』の取材。  

2018年3月17日(土)
「アニメスタイルのうすい本」用のサムシング吉松さんとの対談原稿をまとめる。WOWOWの「映画ドラえもん のび太の宝島」公開記念 37作一挙放送!史上最大の映画ドラえもんまつり」で『ドラえもん のび太の恐竜』を観る。この企画は「初のハイビジョン一挙放映」が売りで、驚くくらい映像が鮮明。しかも、ビスタサイズなのも新鮮だ。