若手の育成に携わっていると、様々な愚痴や悩みを聞くハメになります。例えばA君。
趣味で絵を描いてた時は楽しかったんですけど、
今は苦しくてしょうがないんです!
これと同じ悩みを訴える若手はホントに多いです。大概、自分はこう答えます。
つまり、我々の仕事はむしろ社会でストレスにまみれた人たちにひと時の娯楽を提供する事です。で、下手な絵は観る人に不快とストレスを与えます。観る人にストレスを与えちゃいけないでしょ? そのために我々はストレスを感じて苦労してデッサンやパースを勉強しなきゃならないのです。それがプロの始まりでしょう! と。
ズバリ、単刀直入に訴えてきたB君。
仕事が面白くないんです!!
これはアニメ業界に限った事ではないと思うけど、会社が面白い仕事を用意しなきゃならない決まりなんてないんです! あえて言うなら
仕事は自分で面白くするんです!!
少なくとも面白くする努力をしてから「つまらない!」と言うべきでしょう!? さらに言うと世の中には、自分の好きでもない仕事をしている人は大勢います。そんな中、貴方だけは他の人と違って「面白くて楽しくて大好きな仕事」を手に入れる事ができる才人なのですか? と。その根拠は何!?